2011年08月26日

私のインターン体験

前回の記事でちょっと書きましたが、私はアメリカ留学時の1年目と2年目の間の夏休みに現地でインターンを経験しました。1996年のことです。インターン先はQuarterdeckという会社。Quarterdeckという会社名だとピンとこないかもしれませんが、QEMMというソフトウェアは覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。当時はまだDOSが現役でしたが、DOSでは扱えるメモリに制約が大きかった(基本は640KB)ため、それを拡張するためのツールとして結構有名でした。

当時私が通っていたビジネススクールの卒業生がQuarterdeckで働いており、その彼の下でインターンをすることになりました。学校で開催されたイベントで知り合い、インターン先を探しているんだけどと相談したところ、じゃあうちに来たらということになったように記憶しています。ただ、何分かなり前のことなので、記憶は相当曖昧なのですが...

Quarterdeckのオフィスは私が住んでいたMarina del Reyにあり、私にとっては相当にラッキーな機会でした。一方で、会社側にとってもラッキーだったのではないかと思います。何故ならば、私は無償インターンでしたので。

アメリカのビジネススクールは2年制が主流ですが、1年目と2年目の間の夏休みには数週間のインターンをすることが一般的です。日本人の場合、企業派遣もありますが、大部分の学生は一旦仕事を辞めてビジネススクールに来ていますので、このインターンが次の就職先を見つける有力な手段になっているからです。企業側としても、数週間に渡って候補者を見極めるチャンスでもありますし、同時にビジネススクールの学生はある程度実戦力としても見込めますから、インターンに積極的。色々な企業が学校にやってきてインターン募集を行います。なおかつ、この種のインターンではちゃんと報酬が払われます(会社にもよりますが、それなりにいい報酬です)。

私も折角留学しているわけですから、どうしてもアメリカの企業で働くということを体験したいと思っていました。ただ、私の場合は、働いていた野村総合研究所から派遣されての留学ですので、その後の就職と紐付きかねないインターンはNG。それでも、何とかしたいと調べたところ、ビジネススクールの制度として、無償でインターンをしてそれをレポートとしてまとめれば単位が認定されるというものがありました。単位がでるのであれば、それはビジネススクールでの教育の一環ですから、自分の会社に対しても説明ができます。

もっとも、この場合は、インターン先を完全に自分で探さなければなりませんし、アドバイザーとなる教授を見つけなければなりません。振り返ってみると、結構大変でしたが、やろうとする意志がキチンとあれば、何とかなるのがアメリカのいいところ。幸運な出会いもあり、意中の教授にも快諾してもらい、晴れてインターンが実現したのです。

ちょっと長くなってしまったので、肝心のインターン体験についてはまた次回。
posted by 岡本浩一郎 at 16:42 | TrackBack(0) | パーソナル
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