2011年11月16日

悪貨が良貨を駆逐する?

月曜日にオリンパスの件について書きました。オリンパスは世界的に活躍している会社だけに、この件は海外でも注目されているようです。最近は海外の方とお話しする機会も多いのですが、やはり皆さんこの件の展開を注視されているようです。

危惧されるのが、日本企業はだいたいこういった不正を行っているのではないかと思われ、世界中の投資家から敬遠されるようになること。ただ、冷静に考えれば米国でもエンロンという巨大事件がありましたし、直近でもMFグローバルという金融会社で顧客資産が行方不明になっていると問題になっています。つまり、決して日本固有の事象ではありません。もちろん、だから許されるわけではありませんが。

他にはない、と言い切るのは難しいですが、仮にあるとすれば、今回の事件がその他の件が明るみにでるきっかけになるでしょうし、そうなって欲しいと思います。

おそらく監査のあり方や、社外取締役の義務化など、制度面での議論も進むのではないかと思います。これらの議論は当然必要なことだと思いますが、企業は放っておくと悪いことをするから、それを何が何でも防げる仕組みにといった極端な方向に進まないことを願っています。特に上場している企業にとって、安心して投資してもらえるように、正しい情報が適切なタイミングで開示される仕組みを整備することはもちろん必要ですし、重要です。ただ、そういった仕組みが事業の推進自体の大きな足かせとなるようでは本末転倒だと考えています。

一つの悪意ある事例が、多くの真面目にやっている会社に必要のない足かせを科すようであれば、悪貨が良貨を駆逐してしまうことになりかねません。ちょっと話がずれますが、悪貨が良貨を駆逐するという意味で、未公開株詐欺の対策のあり方についても危惧しています。ちょっと長くなってきましたので、この点についてはまた次回に。
posted by 岡本浩一郎 at 18:28 | TrackBack(0) | ビジネス
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