2012年03月21日

協会けんぽ、ついに10%の大台に

時節柄、2月中旬からずっと確定申告/青色申告に関連する話題を続けてきましたが、先週木曜日で確定申告が終了。確定申告時期は弥生のお客さま(個人事業主)にとって、非常に重要な時期だけに、無事に終わってホッと一息です。

さて、確定申告で盛り上がっている間にも、社会保険の料率改定がありました。既に弥生のウェブサイトではお知らせをしていますが、一つは健康保険料/介護保険料の料率改定。もう一つは雇用保険料の料率改定

健康保険料/介護保険料については、主に中小の法人が加入している協会けんぽ(全国健康保険協会管掌健康保険)の健康保険料率と介護保険料率が改定(引き上げ)になります。改定のタイミングは平成24年3月。実際には、翌月の給与から徴収する会社が多いと思いますので、手取りに影響が出るのは4月という方が多いと思いますが、早ければ(当月徴収の場合)この3月の給与から保険料が引き上げとなります。

医療費の増加により、もともと財政が厳しいところに、高齢者医療への拠出金が増えていることから、協会けんぽはここ数年、毎年料率を引き上げています。本ブログで最初に取り上げたのは約2年前の2010年2月ですが、この時は全国平均で8.20%から9.34%へと、大幅な引き上げでした(協会けんぽの実際の保険料率は各県によって異なります)。そして2011年には9.34%から9.50%への小幅引き上げ。そして今回2012年は、9.50%から10.00%へと引き上げとなり、ついに10%の大台にのりました。40才以上の方が対象となる介護保険料は2010年に1.19%から1.50%に、2011年には1.51%に、そして今回1.55%にとじわじわ引き上げとなっています。

もう一つの雇用保険料については、反対に引き下げとなります。これまでは、一般の事業所では被保険者(社員)負担が0.6%、事業主(会社)負担が0.95%の合計1.55%でしたが、この4月より、被保険者(社員)負担が0.5%、事業主(会社)負担が0.85%の合計1.35%となります。雇用保険料率はその時の雇用情勢と、積立金の状況を踏まえ、やや政治的に決まるようです。

ただ、折角の雇用保険料の引き下げも協会けんぽに加入している事業所では完全に打ち消しですね。ちなみに、今回の協会けんぽの料率引き上げ0.50%(全国平均で9.50%から10.00%)のうち、0.39%は特定保険料の引き上げです。特定保険料は「後期高齢者医療制度の支援金等に充てられる」保険料で、上で書いた高齢者医療への拠出金が増えているというのがこんなところにも現れています。逆に言えば、高齢化と医療費の増大が続く以上は、協会けんぽの保険料はまだまだ増えるということです。協会けんぽ自体、FAQとして「今後も保険料率は上がるのですか?」という質問に、「現状のままでは、今後も厳しい状況が続くものと考えられます。」と答えています。

社会保険についてブログ記事を書く度に思うのですが、さすがに全体の仕組みを見直さないとどうにもならないのではないかと強く危機感を抱きます。
posted by 岡本浩一郎 at 19:36 | TrackBack(0) | 業務
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