前回、商号について、よくある商号を使うことのデメリットは検索エンジン対策、と書きましたが、独自ドメインを取れるかどうかも重要というご指摘を頂きました。確かにそうですね。今は検索エンジン経由でお目当てのウェブサイトに辿りつくことが多くなり(これはこれで前述のデメリットに直結しますが)、逆にURL(http://www.yayoi-kk.co.jp/など)を直接入力することが少なくなりました。ただ、メールに関しては、やはりドメイン名が前面に出ますし、メールアドレスが独自ドメインになっていないと、×とは言いませんが、やはり独自ドメインの方がそれらしく見えるのは事実です。どんなドメインが取得可能かどうかは、ドメイン取得サービス会社で簡単に調べますので、商号を決める前に要チェックです。
前回の記事で、この時代に「岡本商会」とか「岡本情報企画」みたいな名前をつけるのは抵抗がある、と書いてしまいましたが、他意はありません(今のところ抗議も頂いていませんが、汗)。念のために、岡本商会でググってみると約1,070,000件ありましたが、岡本情報企画はないようですので、狙い目かも。この時代に漢字の名称を付けることのメリットはうまくやれば目立つ、インパクトがあるということですね。弥生がいい例で、今時のIT企業ではカタカナ社名がほとんどだけに、弥生というのは結構インパクトがあっていい名前だね、と言って頂くことが多いです。いきなり引用して恐縮ですが、芸者東京エンターテインメント株式会社という社名はカタカナ入りではあるものの、「芸者」というのが抜群のインパクトです。
話はそれますが、前回ご紹介した東京商工リサーチの調査で、商号の地域性についてふれています。前回(2008年)の調査結果では、『北海道・東北が「高橋建設」「佐藤建設」「佐藤工務店」などが目立ち、関東・中部が「鈴木工務店」、「佐藤工務店」、「鈴木建築」などが多く、近畿以西の西日本地区では「山本工務店」「田中工務店」「田中建設」などが上位に並んだ。』とあります。以前、日本経済新聞で名字の地域別勢力分布という記事があり(元ネタは明治安田生命保険の調査)、東は「佐藤」「鈴木」が多く、西は「田中」「山本」が多いということでした。両方を重ねてみるとバッチリ合致しますね。