2013年01月07日

備えの年

公式サイトの「年頭のご挨拶」でも書いていますが、弥生にとって今年は「備えの年」です。

弥生の社長に就任してから、今年の4月で早くも丸5年。就任直後の2008年にはリーマンショックがあり、業務ソフト市場が急速かつ大幅に縮小するという苦しい状況からのスタートでした。苦しい中でも、お客さまが何を求めているかを徹底的に考え、完璧な解とはなかなか至らないまでも、一つひとつ愚直な実践を積み重ね、徐々に結果につなげることができました。お陰さまでマーケットシェアは毎年向上させることができていますし(昨年末にリリースした弥生 13 シリーズも大変好調で、さらなるシェアアップが実現できていますが、これはまた改めて)、前々期(FY11)前期(FY12)は2年連続で過去最高の業績を達成することができました。

特に過去2年は、それなりに課題はありながらも、目標としていた結果を出せるようになってきました。しかし、そう楽はできないもので、これから先は再び嵐がやってきます。特に大きな嵐となるのが、2014年4月に予定されている消費税率の引き上げです。消費税率が引き上げられるのは1997年以来実に17年振りとなります。

一般に消費税率が変更になると、会計ソフトなどの業務ソフトには何らかの対応が必要になります。大企業などではそのためだけに特別プロジェクトが組まれますし、弥生のようなシュリンクラップ(店頭で販売されている)のパッケージソフトでもバージョンアップが必要になります。このため、消費税率が変更になることは弥生のような会社にとって大きな商機になります。ただし、それはあくまでも消費税への対応をキチンと行うことができれば、です。ポイントとなるのは、弥生が対応するだけでは不十分で、お客さまが対応できるか。お客さまにとっては、業務ソフトは手段でしかなく、目的はあくまでも業務を効率的に遂行し、事業として成立させること。弥生にとっての消費税対応は、消費税対応版を提供して終わりではなく、それをお客さまにタイムリーにお届けし、それをお客さまがスムースに導入できるようにすることです。

そういった観点で、非常に悩ましいのが、消費税率引き上げと同時期となる2014年4月にWindows XPのサポート期限が終了すること。マイクロソフトによるサポートが終了するこのタイミング以降は、Windows XPは「使うべきではないOS」となります。この期限自体はかなり前から予告されており、弥生でもお客さまに対し、早期にWindows Vista/7/8に移行することをお勧めしてきました。それでも昨年の調査では、弥生のお客さまの55%が引き続きWindows XPをご利用になっています。このお客さまが、「使うべきではないOS」となる2014年4月直前にPCを買い替え、さらに弥生製品を消費税対応版に一斉にバージョンアップするとなると、カスタマーセンターへのお問合わせの件数も空前の規模になる可能性があります。

こういったことを念頭に、弥生の社内では、2014年を「2014年危機」と位置付け、危機に対する備えを進めています。消費税率の引き上げ、そしてWindows XPのサポート期限終了となる2014年4月に向け、情報をわかりやすく、タイムリーに提供していくこと。ソフトウェアをタイムリーに提供すること。増加が予想されるお客さまからのお問合わせに対応できるだけのカスタマーセンターの増強を進めること。

弥生の真価を問われる「危機」、すなわち、「危」険であり、「機」会を、さらに大きく飛躍するための機会にすることができるよう、この2013年は万全な備えを進めていきます。
posted by 岡本浩一郎 at 19:41 | TrackBack(0) | 弥生
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