2013年05月22日

グラフに注意

新聞を読もう、新聞を読む上では、もう一歩踏み込んで理解しようという話の続きです。早速ですが、次のグラフを見て下さい。

2013052201.jpg

どう見えますか? この5年間で激減? では、次のグラフも見て下さい。

2013052202.jpg

今度はどう見えますか? 激減ではないですよね。漸減、ゆっくりと確実に減っている。実はこれら二つのグラフは全く同じ数字を元にしています。違いは縦軸。

減っていることには変わりなくても、激減なのか、漸減なのかによって、やるべきことは大きく変わってきます。ところが、同じ数字でもグラフによって見え方が変わってしまい、そしてその見え方によって、誤った結論が導き出される可能性があります。

これは新聞に限った話ではないのですが、一つ目のグラフのように、縦軸の起点が0でない(もしくは0で始まるが、途中に「波マーク」があって省略されている)グラフが目立ちます。この種のグラフは変化をクローズアップして見せるにはいいのですが、全体感を見誤らせる傾向があります。

これは、自分で資料を作る場合にも要注意です。Excelでグラフを作成すると、自動的に起点が0でないグラフになってしまうことも多いのですが、どういうメッセージを伝えたいのかで適切なグラフは変わってきます。仮に起点が0でないグラフを使う場合には、それをしっかりと強調しないと誤解を招きかねません(逆にそれを意図的に狙うということもあるわけですが…)。

先ほどのグラフで、一年あたりの減少幅は小さいものの、減少率が加速しているということを伝えたいのであれば、次のようなグラフの方がより正確にメッセージが伝わるのではないかと思います。

2013052203.jpg

posted by 岡本浩一郎 at 18:24 | TrackBack(0) | ビジネス
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/68160971
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック