2013年05月31日

オープン・イノベーション(その1)

ここ5年ほどで、テクノロジーのフロンティアは急速に広がってきました。

2000年台後半までは、Windowsのデスクトップアプリケーションだけをやっていれば良かった時代でした。もちろん、Macもありましたし、Linuxもありましたが、ITと言えば、PCでしたし、PCと言えば、Windows。Windowsのデスクトップアプリケーションを提供していれば、市場の95%以上はカバーできました。

しかし、現在はだいぶ状況が変わって来ました。PCの主力がWindowsであることは変わりませんが、Macもじわじわとシェアを上げてきています。NET Applicationsという会社のNet Market Shareというデータを見てみると、2008年初にはMacのシェアが3.74%だったのが、直近(2013年5月)には6.73%まで上がってきています。おそらく日本ではもっと高いでしょう。特に最近のネットベンチャーではMacが当たり前で、Windowsは少数派のようにすら見えます。

さらに、主役の座すら奪う勢いがあるのが、スマートフォンであり、タブレットです。この火付け役はやはりiPhoneでしょう。iPhoneが日本で登場したのが2008年。さらにiPadが登場したのが2010年。そういった意味で、2008年から2010年が転換点。

IDCの予測では、今年(2013年)のPCの出荷台数は3億2,190万台(昨年から-7.8%)。これに対し、タブレットの出荷台数は2億2,930万台(昨年から+58.7%)と急速に迫ってきています。PCをノートPCとデスクトップPCに分解すると、今年のタブレットの出荷台数はノートPCを上回る見込みなのだそうです。さらに2015年には、ノートPCとデスクトップPCをあわせたPC全体を上回る見込みとのこと。

ただ、これらは出荷台数、すなわち「フロー」です。実際に使われているデバイスの数(ストック)の観点では、PCの方がまだまだ圧倒的です。Gartnerの2011年の予測では全世界で利用されているPCの数が2013年には16億台に達するとしています。つまり、実際の利用という意味ではPCはまだまだ主役です。また、基本的に何でもできるPCに対し、スマートフォンやタブレットには適した用途もあれば、逆に適さない用途もあります。会計ソフトで言えば、ちょっとした取引を出先でスマートフォンで入力するという利用は考えられますが、スマートフォンで決算書を作成というのはちょっと考えにくいですね。

ですから、スマートフォンやタブレットがPCを駆逐するということはないでしょう。ただ、では無視していいかというと、そうもいきません。
posted by 岡本浩一郎 at 19:50 | TrackBack(0) | 弥生
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