2013年08月27日

もう一人のSteve

IT業界でSteveと言えば、やはり今でもSteve Jobs。Steve Jobsさんが亡くなった際には、本ブログでも追悼記事を書きました。

IT業界における、もう一人のSteveと言えば、Steve Ballmer。言わずと知れたMicrosoftのCEOです。創業者であるBill Gatesの後を受け、2000年からMicrosoftのトップとして巨大ソフトウェア帝国を引っ張って来ました。そのSteve Ballmerさんが、1年以内に退任するということが先週末発表になりました

本ブログでも「オープン・イノベーション」というテーマで書きましたが、ここ数年間、PC市場が伸び悩む一方で、スマートフォンやタブレットが急速に普及してきました。スマートフォンやタブレット市場での勝者は(現在のところ)AppleやGoogle, Samsungといったところ。一方の負け組がMicrosoft(こちらも今のところ、ですが)。起死回生策であったSurface RTの販売もふるわず、大量の在庫を評価減することも発表されました。そういった環境の中で特に投資家からはSteve Ballmerさんへの風当たりが強い状態が続いていました。

去る7月に、Microsoftをソフトウェアの会社から「デバイスとサービスの会社」に変えていく、そのために"One Microsoft"をキーワードとした大幅な組織変更を発表したばかりですが、これで次のMicrosoftへの道筋をついたということなのでしょう。

私がSteve Ballmerさんとお話しした機会はほんのわずかですが、とにかくエネルギッシュということと、細かいことを実によく覚えていることが印象的でした。また、いつでもメールをくれ、というフランクさにも驚きました(実際には気後れしてしまいますけどね)。別の言い方をすると、率直に言って、普通の人ではありません(決して悪い意味ではなく)。まあ、それぐらいの人でないと、カリスマ的な創業者の後を受けて、Microsoftほどの巨大な帝国を引っ張ることはできないことは容易に想像がつきます。

後任は内部昇格、外部からの招聘両面で検討されるようですが、Microsoftほどの巨大な組織を引っ張るのは誰にとっても相当なチャレンジでしょう。弥生はMicrosoftの公式パートナーですが、パートナーとしてMicrosoftの今後を半分期待、半分心配という気分で見守っています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:23 | TrackBack(0) | テクノロジー
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