2013年09月30日

予算

前回はメンタルモデルと、メンタルモデルの負の側面である思い込みについてお話ししましたが、メンタルモデルというのは個人だけではなく、組織にも存在します。組織において、この負の側面が出ることが多いのが、「予算」だと感じています。

弥生では、10月から(もう明日です!)の新年度に向けた予算を既に策定していますが、予算を策定する度に感じるのが、予算を絶対視する傾向。ここでいう予算は特に経費面を指していますが、一度決まった予算は絶対に超えられない、だから、予算は余裕を見て多目に、となりがちです。これを各部署が行うと、全社で集計した経費予算が大幅に増加、何でこんなに増えているの?となってしまいます。

これは「予算は絶対的なもの」という思い込みによる影響が大きいような気がします。思い込みですから、実は正しい/合理的とは限らない。もちろん、予算は大事なものですし、尊重すべきものです。ただ、予算自体は目的ではありません。所詮道具であり、手段である予算が、絶対的に達成すべき目的にすり変わってしまうというのは本末転倒です。

そもそも事業として目指しているのは予算を達成すること、ではなく、お客さまに価値を提供し、その価値に見合う収益を上げること。それを確実に、なおかつ、全社で足並みをそろえて実現するためのガイドラインとして、予算があります。

予算はあくまでも目標地点であり、ガイドライン。全社で期を通じて最終的に予算を達成できるように努力は必要ですが、タイミングや個別の部門単位では予算から乖離することもありですし、もっと言えば、状況によって、あえて予算を超えた着地を許容することもあるべきです。

だいたい、期初に予算を設定したら、後は放っておいてもその通りにいくのであれば、経営者がいる必要はないですよね(笑)。経営者の仕事は予算を設定すること(だけ)ではなく、その後の状況に応じて臨機応変に判断をしていくことですから。

ただ、予算はガイドラインと言いつつ、評価の時には予算が絶対では、予算が絶対という思い込みを助長するだけです。最初から最後まで、予算は目標地点であり、ガイドラインと言い切れるか、経営者の覚悟が問われます。

posted by 岡本浩一郎 at 17:57 | TrackBack(0) | ビジネス
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/76973351
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック