2015年11月25日

ScanSnap Cloud

本日、秋葉原UDXで株式会社PFUの新サービス、ScanSnap Cloudの発表会がありました。既にご利用の方も多いと思いますが、ScanSnapは圧倒的シェアNo.1のスキャナ。日本国内で圧倒的シェアNo.1というのは弥生と同じですが、ScanSnapはグローバルでもシェアNo.1というのが素晴らしいところです。今回発表されたScanSnap Cloudは、「ScanSnapがオフィスや家庭でインターネットにつながり、PCやスマートデバイスを介さずにクラウドサービスへ直接連携できるサービス」。ScanSnap Cloudは既に発売されているiX100/iX500の二機種で今日からサービスが開始され、活用することによって「スキャンするだけで、電子化されたデータが自動的に最適なクラウドサービスにつながるので、仕事やくらしがもっと便利に」なります。

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ScanSnapの初代がデビューしたのが2001年。それまではごく一部の人向けであったスキャナというデバイスを、誰でも使える身近な存在にしました。私自身も2000年代前半には使い始めましたが、本当にボタン一発でガンガンと取込みを開始し、キレイに電子化してくれるのには感動したものです。ただ、この時代のスキャナは、USBケーブルでPCにつなぐ必要がありました。当然のことながら、PCが立ち上がっていなければスキャンすることもできません。

2012年からは、WiFiでつながるようになり、ケーブル接続は必要なくなりましたが、取込み先となるPCが立ち上がっていなければならないというのは変わりませんでした。それが今回のScanSnap Cloudでは、スキャナさえあれば、あとはスキャナがクラウドに自動的にアップロードしてくれます。

今日は私も連携パートナーの一社として登壇させて頂きました。弥生では、既に本ブログでもお話ししているYAYOI SMART CONNECTの新機能、OCR取込の一環として、このScanSnap Cloudと連携します。Scan Snap Cloudに対応したiX100/iX500で領収書をスキャンすれば、それが自動的にクラウドにアップロードされ、そこから自動的にYAYOI SMART CONNECTに連携。次にYAYOI SMART CONNECTでは、タイムスタンプを押した上で、OCR処理によって、取引データ(どこで、いつ、いくら)を生成、そこからSMARTのエンジンで仕訳データを自動生成します。

ScanSnap Cloudと弥生との連携は来年に入ってからを予定しています。もう少々お時間を頂いてしまいますが、業務効率化の大きなネックであった紙をどんどん電子化し、自動的に処理することによって、会計業務を大きく進化させる時代がもうすぐやってきます。
posted by 岡本浩一郎 at 17:39 | TrackBack(0) | テクノロジー

2015年09月28日

毎年恒例の

毎年この時期と言えば… そうです、早速買ってしまいました…。

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毎度のことですが、sなしとsありでは外観上は区別が付きません。唯一背面のiPhoneロゴに"s"の記載が入ったのがわかりやすい判別ポイント。

正確に言えば、iPhone 6sは6よりも15g重くなっています。これは持てばわかりますが、すぐに慣れてしまうでしょうね。また、厚み/横幅/高さそれぞれが0.1mmから0.2mm程度大きくなっています。これは見てもわかりません。今回、iPhone 6s対応というシールが貼られているカバーも新調したのですが、確かに利用はできるものの、かなりキツキツの感じ(外すのが結構大変)。これも0.1mmの違いによるものなのかもしれません。

本ブログの熱心な読者(?)の方はご存知のように、毎年iPhone登場と騒ぎつつも、これまでの買い替えサイクルは2〜3年に一度。3GSから始まって、3年後に5、そしてその2年後に6。段々とサイクルが早まってついに一年になった訳です。本来は見送るタイミングではあるのですが、家族がそろそろスマホに変えたいということで、これ幸いとこれまで使っている6を譲ることにしました。ラッキー。

ただ、スマホもこれだけ普及してきた中で、iPhoneといえども新機種が出たから大騒ぎとはならなくなってきているように感じます。発売直後でもかなり在庫のある家電量販店もあり、今回はいつ手に入るのかわからない、という状況ではないようです。私の場合も、予約したのは予約開始の数日後になってしまったのですが、すんなりと発売日に届きました。

使ってみても、良くも悪くもこれまで通り。「唯一変わったのは、そのすべて。」というのが今回のiPhone 6sの売り文句ですが、ちょっと触った程度では、あえて6から買い替える必要はないような気がします。Touch IDの反応がちょっと早くなったような気もしますが、これまで通りサクサク使えます。3D Touchもまだそのメリットを感じるところには至らず。今後より多くのアプリケーションが対応すると、なるほどこれは便利となるのかもしれませんが。全体的に、iPhone 6sによる変化というよりは、iOS 9による変化を感じます。もっとも、なんだかんだ言って買い替えている訳ですから、それだけiPhoneにはまっていることは否定できませんね。
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2015年08月26日

あれから20年

20年前の1995年8月24日は、ITの歴史において大きなマイルストーンとなった日です。Windows 95が米国で発売された日。

私はちょうどその時、米国にいました。UCLAのビジネススクール(Anderson School)留学のために渡米したのが、1995年の7月(6月?)。秋からの正式な授業に向けて、まずは夏期講習で徐々に足慣らしをしていました。この時にPCを2台立て続けに購入しています。まず最初に購入したのが、Macintosh PowerBook 5300c。当時は断然Mac派でしたから。このPB5300cは、PowerPCのPowerBook! カラー液晶!と当時にしては夢のようなマシンでした。結構高かったのですが、トラブルもそれなりに多かったと記憶しています

そしてもう一台。Windows 95の発売と同時に購入したのが、Packard BellのLegendというデスクトップPCでした。いわゆるタワー型の筐体なのですが、下のほうが広くなっていて、ビルのような形をしたマシンでした。これを選んだのは、スペックの割りに安かったから。(ノートブックとデスクトップという違いはありますが)PowerBookの半額以下だったように思います。

今ならともかく、当時はPCを2台所有しているというだけでかなり特殊な人でしたが、メインはMacで、自宅で気合を入れてレポートを書く際にはデスクトップのWindows 95というように使い分けていました。

Windows 95は、何よりもPCを一般大衆のものにしたという意味で、ITの歴史において多大の貢献をなしたことに異論はないものと思います。もちろん、一般大衆でも使える操作性という意味ではMacの方がまだまだ先を行っていましたが、Macは圧倒的に高く、明らかに趣味のもの。普通の人が気軽に買うようなものではありませんでした。それに対し、Windows 95のマシンはみんなのPC。ビジネススクールでもすぐにWindows 95が圧倒的主流になりました。

あれから20年。今やPCが数万円で買える時代。当時のPCよりも圧倒的なパワーをもちつつ、圧倒的に小さいスマホがこれだけ普及した時代でもあります(当時はNewtonやPalm Pilotというものがありましたが、できることという意味では比較になりませんね)。そしてこの20年目の節目にWindows 10が登場しました。

Windows 10は、今後広く普及し、Windows XP/Windows 7を超えて、最も使われているWindows OSになるでしょう。ただ、もはやWindowsだけの時代でないのも事実。

Windows 95が登場した1995年はITの普及という意味で転換点になった年です。また、そのWindows 95は会計ソフトの普及という意味でも大きな転換点になりました。弥生会計もWindows 95対応版によって、一気に普及が加速しました。それから20年。弥生会計にも、ついにクラウドアプリケーションとして弥生会計 オンラインが登場しました。あれから20年、2015年もITの歴史にとって、そして弥生の歴史にとっても大きな転換点となる年だと感じています。
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2015年08月12日

Windows Phone

世の中はお盆休み真っ只中です。弥生でもカスタマーセンターは本日から3日間休業とさせて頂いています。ただ、本社は概ね通常モード。特に今年は開発案件が例年以上に山積みということで、開発はフル稼働状態です。

お盆休みにあわせてちょっと緩い話題をということで、今日はちょっと変わったスマホをご紹介したいと思います。

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何の変哲もないスマホのようですが…。あれ、Windowsロゴ? さらに、ちょっと見難いですが、上部にはMicrosoftのロゴもあります。実はこれ、iPhoneでも、Androidでもなく、Windows Phoneです。つい先日アメリカに行く機会があり、それまではSIMロックを解除したAndroidに現地のSIMを組み合わせて使っていたのですが、今回はSIMと合わせてWindows Phoneを購入してみました。MicrosoftのLumia 640です。LumiaはもともとNokiaのブランドですが、Nokiaの携帯/スマホ事業がMicrosoftに買収されて1年が経ち、既にMicrosoftブランドに移行しています。

Windows Phoneを本格的に使うのは初めてですが、結構いいですね。今どきのスマホのインターフェイスとWindowsのインターフェイスのいいとこ取りなので、特に違和感なく使うことができます。現地で購入したので当然最初は英語版ですが、言語を日本語に設定すれば、何の問題もなく日本語を利用できるようになりました。

今回Windows Phoneを試してみたかったのは、Windows PhoneについてもWindows 10への無償アップデートが行われることが発表されていたから。ただ、PC向けのWindows 10は予定通りに7月29日にアップデートが開始されましたが、Windows PhoneのWindows 10 Mobileへのアップデートは少々待つ必要があるようです

問題は、このWindows Phone、いわゆる技適問題により、日本では使えないのです。WiFiですらも。ということで、Windows 10 Mobileの提供が始まっても、実際にアップデートできるのは、次回訪米時になってしまいそうです。昨今訪日の観光客が増える中で、実際には技適を通っていないスマホの利用もそれなりに出てきているのではないかと思います。東京オリンピックに向けてさらなる訪日客も見込まれる中で、この技適問題は何とかしてほしいな、と願っています。

ただ、救いとなるのは、このLumia 640、物凄く安いのです。AT&TのSIMロックはかかっていますが、それでもなんと$58。7,000円ちょっとです。この値段であれば、実際には使えないオブジェとしてもまあありかと。

日本でも待望のWindows PhoneとしてMADOSMAの販売が始まっているようですが、実売価格は3万円台。これが10,000円以下で買えるようになれば、結構いい感じで売れるのではないかと思うのですが、どうでしょうか > 日本マイクロソフトさん。個人的には、Windows PhoneでFelica対応までしてもらえれば、現在の2台目であるAndroidから必ず乗り換えます(iPhoneの一台目の座は揺るぎませんが、苦笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 17:36 | TrackBack(0) | テクノロジー

2015年01月16日

Surface Pro 3

仕事でメインに利用するPCとしてしばらくSurface Pro 2を使ってきましたが、実は昨年11月からはSurface Pro 3に代替わりしています。これがなかなかいい感じです。

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Surface Pro 2の画面は10.6インチと本体が小さい分画面も小さかったのですが、Surface Pro 3になって12.0インチとまあまあ使えるサイズになりました。もともと小さいPCが好きな人間ですが、このぐらいのサイズがベストです。画面サイズにあわせて本体サイズも大きくなりましたが、一方で、薄くなり、軽くなりました。スリムなデザインもあり、気軽に持ち歩けます。

個人的に嬉しいのは、TypeCoverのタッチパッドがそれなりに使えるようになったこと。Pro 2では、余程のことがない限り使いたいと思える代物ではありませんでしたが、Pro 3ではまずまず常識的に使えます。普段はBluetoothマウスを使用していますが、飛行機や新幹線などマウスを使いにくい場所ではやはりタッチパッドの使い勝手が重要です。また、Pro 2では無線(特にWiFi)の感度が悪く、有線でないと安定しないことが多かったのですが、Pro 3はその点は全く問題なし。

一方で、たまにいきなり電源が切れる(気が付いたら再起動している)という現象がPro 2ではちょこちょこ発生していましたが、Pro 3でもたまに発生します。頻度としてはかなり下がりましたが、思わぬところで起こるとかなりショックが大きいです。Pro 2の時は電源コネクター(接点)が剥き出しになっており、これが電源の不安定さを生んでいたのではないかと疑っています。実際、Pro 3は電源コネクター(接点)が奥まった形に変更されています。とはいえ、それでもたまに発生する知らぬ間の再起動。何とかして欲しいですが、自宅で利用しているVAIO Proでもスリープからの復帰時にブルースクリーンで再起動という現象も起きているので、最近のPC(であり、Windows 8.1)は省エネルギーのための電源制御が高度化した分、不安定になっているのかもしれません。Windows NT以降のWindowsはそれ以前と比べ圧倒的に安定化したのですが、Surface Pro 2の不安定さはかつての(Intel以前の)Macをバカにできないレベルです。Pro 3でだいぶ改善されたものの、安定、安心して使えることは何よりも重要なことですから、もう一頑張りを期待したいところです。

褒めているのか、貶しているのか微妙になってきましたが、Surface Pro 3、総合的にはかなり気に入っています。Pro 2は誰にでも勧められるというレベルではありませんでしたが、Pro 3に関しては、結構いいですよ、と答えるようにしていますし、それなりの期間使い続けられそうです。仕事用でなく、個人用としては、噂されるMacBook Air 12インチが気になるところですが…
posted by 岡本浩一郎 at 21:11 | TrackBack(0) | テクノロジー

2014年09月18日

MVNO

私も世の中もiPhone 6で盛り上がっていますが、このタイミングでもう一つ考えなければいけないことがあります。携帯(スマホ)を一斉に切り替えたのが、2012年の9月。2013年のiPhone 5sをスキップしたため、今回のiPhone 6/6 Plusへの切り替えは既定路線(ただし最終的にどのモデルにしたかは届いてからのお楽しみ)。一方で、もう一台利用しているXPERIA SXも導入から2年経ちましたので、どうするか考える必要があります。

ただ、このXPERIA SX、実はほとんど使っていません… 手数料を払ってSIMロックを解除してあるので、海外に行った際には現地のSIMを利用し、こちらがメインになりますが、日本ではほぼおサイフケータイ専用。実際ちょっと前に海外に行って以降、日本のSIMに戻していません(笑)。

ということで、新たに買い替えるよりは、このXPERIA SXを残しつつ、最小限のコストで維持できるようにしたいと思います。となると、最近増えているMVNO(Mobile Virtual Network Operator, 仮想移動体通信事業者)ということになります。MVNOは、NTTドコモ, au, ソフトバンクといったキャリアから回線を借りて、自社ブランドで独自の通信サービスを提供する会社です。

NTTドコモ, au, ソフトバンクといった普通のキャリアはサービスも充実していますが、その分コストは高め。MVNOはできること/できないことがはっきりしていますが、それを理解して活用すれば圧倒的にコストを安く済ませることができます。

例えば、MVNOの一社であるIIJ(IIJmio)の場合、データ通信のみの最小プランの場合、月額972円! 普通のキャリアの基本料金なみですが、これでデータ量1GBまで含まれています。私の場合は、音声通話もできるようにしておきたい(バックアップのために2台持っているので… とはいえ、直近はSIMカードを差していないという片手落ち状態ですが)ので、この場合の最小プランは月額1,728円(音声通話+データ1GB)。

もちろん安いだけに制約もあります。上記の料金はデータ量が1GBまで(それを超えると最大200kbpsの低速通信に)。音声通話に無料分はありませんし、もちろんかけ放題にもなりません。留守番電話もなければ、xxx@ezweb.ne.jpのようないわゆるキャリアメールもありません(料金や制約事項はMVNOごとに異なります)。

ただ、私のように、バックアップでもう一台という用途にはまさにピッタリ。一方で、問題になるのが、おサイフケータイで、IIJmioの場合はサポートされないとなっています。もっともちょっと調べてみると、iDのようにキャリアに紐づいたサービスは利用不可なものの、モバイルSuicaは利用できているようです。

ということで、今の契約の24ヶ月縛りが切れるこのタイミングでMVNOへと切り替えてみたいと思います。実際にモバイルSuicaが使えるかどうか、人柱になってみます。
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2014年09月12日

NFC ≠ おサイフケータイ

これまでにないモノという意味で、APPLE WATCHも面白そうですが、その前にやはり気になるのはiPhone 6とiPhone 6 Plus。買うべきか買わざるべきか。

今回のiPhone 6 (6 Plus)で大きなトピックはNFCがようやく搭載されたことではないでしょうか。NFCとはNear Field Communication(近距離無線通信)の略で、13.56MHzの周波数を利用する通信距離10cm程度の近距離無線通信技術です。おサイフケータイやSuica/Edy/nanaco/WAONといった電子マネーではNFCのうち、Felicaという技術が使われています。

ただ、より厳密に言えば、NFC = Felicaではありません。NFCは、Felicaも含む技術ではあるのですが、FelicaがNFCのうち、Type Fという規格(NFC-F)であるのに対し、この他にType AやType Bという規格(NFC-A, NFC-B)という規格があり、今回のiPhone 6でのNFC対応には、NFC-Fは含まれていないようだからです。つまり、今回のiPhone 6は、NFC搭載ではあるけれども、Felica(NFC-F)搭載ではないので、モバイルSuicaやEdyのようなサービスは(少なくとも当面の間)使えません。

iPhone 6で搭載されたNFCを狭義のNFCとして、これとFelicaを比較すると、Felicaの特徴は処理速度が速いこと。モバイルSuicaでは、改札での渋滞を発生させないために、100ms(=0.1秒)で処理が完結することが求められていますが、Felicaであればこのスピードを実現することができます。ただし、このスピードを実現するために、Felicaでは、専用のチップを必要とするのです。つまりモバイルSuicaはFelicaだからこそ実現できたもので、狭義のNFC(Type AやType B)では実現できないのです(今のところ)。

確かにFelicaには処理速度という大きなメリットがある(だからこそ改札でも利用できる)。一方で、Felicaは世界的に言えば、マイナーな存在です(大人数が続々と改札を通ってというニーズもある意味日本ならではですよね)。世界的には、今回のiPhone 6のように、狭義のNFC(Type AやType B)が主流になりつつあります。狭義のNFCは、Felicaほどのスピードを実現できない代わりに、Felicaのような専用チップを必要としません。

今後どちらが伸びていくかというと、日本でも狭義のNFCの採用が進みそうですね。もっともFelicaもこのままガラパゴス化するつもりはなく、専用チップなしでFelicaを使える技術も開発中のようです(専用チップの代わりになるものをソフトウェアで実現)。ただし、このアプローチでは、まだSuicaに必要とされる100msは達成できていないそうです。

ということで、iPhone 6でのNFC搭載は大きなニュースですが、日本でNFCのメリットをあちこちで実感できるようになるのは少々時間がかかるかもしれません。それなりに使えるようになる頃にはiPhone 6Sとかが発売されていたりして…
posted by 岡本浩一郎 at 18:00 | TrackBack(0) | テクノロジー

2014年09月10日

iWatchでない理由

毎年この時期になるとこの話題がやってきます。そう、iPhoneの新製品。今回はiPhone 6とiPhone 6 Plus。今回は、iPhoneに加えて、かなり前から噂になっていたスマートウォッチ、APPLE WATCHも発表されました。

スマートウォッチの発表は事前の予想通りですが、名称は予想外。あれ、iWatchじゃないの? AppleがiWatchの商標申請をかなり前から行っているのは周知の事実でしたから。

ただ、改めてちょっと調べてみると、ここ日本でも米国の個人がiWatchの商標(第9類、スマートフォンなど)を取得していたようです。一方で、Appleもジャマイカで出願し、そこから国際的に申請することで取得しているようです。あれれ? 特許電子図書館で検索してみると、先ほどの米国の個人の登録商標については、Appleを含め3社から異議申し立てがされているようです。そういえば、iPhoneも日本の「アイホン」の商標とぶつかってしまいましたが、これは話し合いで決着がつき、「iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています」となっていますが、iWatchに関しては折り合いがつかなかったということでしょうか。

まあ、確かに世界中で機を見るに敏な人が、iWatchはもとより、iTVやiCarといった「i」で始まる商標を申請していそうです。もっとも、売りつけるつもりの商標登録で、実際に使用されていない場合には、その商標を取り消しを申し立てることも可能ですが、使用されていないという証明もなかなか難しいですし、国によって判断が異なることもあるようです(特に中国での商標はなかなかやっかいのようです)。

もちろん、既存の登録商標と類似という問題もありますね。iWatchに関しては、スウォッチの商標であるiSwatchと紛らわしいというのが問題になっていたようです(ちなみにスウォッチも、上記の個人による商標登録に異議を申し立てている一社です)。iTVに関しては、イギリスのITVというTV局が異議を唱えているとか。

などなど、AppleとしてはiWatchを使いたかったのでしょうが、様々な事情により、断念してのAPPLE WATCHなのかな、と思います。それにしても、Appleをして乗り越えられなかったとは、かなり難しい課題だったのでしょうね。

もう一つ、いろいろ大変だったのだろうな、と想像できるのは、発売時期。2015年初頭ということで、まだ正確な時期は明らかになっていません。この種の製品発表は、発表時の勢いを活かすために、発表から時間をおかずに発売するのが常道。それが少なくとも3ヶ月以上あくわけですから、これ以上発表を待てなかったというやや苦しい事情が見えるような気がします(一方で、年間での売上の山谷をなくすために、あえてこの時期という見方もあるようです、それはそれで一理あるかも)。

ちょっと難癖をつけましたが、個人的に買うかどうか。うーん、正直あまり魅かれません。機械式時計というロマン(笑)とスマートウォッチという機能性のどちらを選ぶか。全くロジカルではありませんが、個人的には前者です。ただ、新しもの好きの血が騒いで、何だかんだ言いつつ買ってしまう気はします。
posted by 岡本浩一郎 at 18:26 | TrackBack(0) | テクノロジー

2014年05月21日

Surface Pro

以前Surface Proを買おうかな、と言いつつ、結局VAIO Proを買ってしまった私ですが、VAIO Proは個人用。実は、昨年末から、こんなマシンも使っています。

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はい、Surface Pro 2です。これは会社PC。出張時のサブPC、またWindows 8.1でのデモ用としての導入。ところが、ちょうど、メインPCであるVAIO(こちらはWindows 7)のディスプレイが故障したこともあり、VAIOの修理が終わるまでのつなぎのはずが、結果的にメインPCの座を獲得してしまいました。

そんなに小さいPCがメインPCと驚かれますが、デスクでは外部ディスプレイ/キーボードにつないでいますので、不自由することはありません。パワーも十分。何よりも、社内で会議室を行き来するのにも、出張の際にもとにかく持ち運びがラクです。

ただ、万人に勧められるかというと、ちょっと微妙です。元々小さいPCが好きな人であれば、でしょうか。当初はBluetoothが安定しませんでしたが、ファームウェアアップデートでだいぶ落ち着いてきました。WiFiはアンテナ感度が明らかに低いですが、まあなんとか(そういえば、VAIO Proでもワイヤレス系が当初かなり不安定でしたが、その後安定しました)。ただ、たまに完全に落ちるのは結構泣けます。気が付くと再起動していたり、いきなりBlue Screenが出たり。最近のPCは安定しているので、Blue Screenを見るのは久し振りの経験。電源周りがちょっと怪しげな感じです。

とは言え、結局使い続けているのは、なんだかんだ言って気に入っているということ。やっぱりコンパクトで軽いのが好きなのです。そういった意味で、昨日発表された画面は12インチと大きくなりながらも軽くなったSurface Pro 3には興味津々です。

昔は新しいPCが出るとワクワクしたものですが、最近はあまりそこまで刺激されるPCはありませんでした。そういった中でSurfaceは久し振りに物欲を刺激されるPCです。多くのメーカーが競い合って進化してきたWindows PC市場という意味では、Microsoft純正のハードウェアばかりが注目されるのは考え物ですが、これに刺激されて既存のPCメーカーからももっともっと刺激的なハードウェアが出てくることを期待したいところです。
posted by 岡本浩一郎 at 23:39 | TrackBack(0) | テクノロジー

2014年04月14日

Heartbleed

先週からHeartbleedというインターネット上の暗号化通信(SSL)における脆弱性(セキュリティ上の不具合)が話題になっています。先週は米国を中心に大きな話題になっており、カナダ政府の税務申告サイトがこの影響でサービス停止に追い込まれました。先週末から今週にかけて、ようやく日本のメディアでも目にするようになってきました。Heartbleedを直訳すると、心臓からの出血ということになりますが、元々HeartBeat(心臓音、心拍)という機能に存在する脆弱性、かつかなり深刻な脆弱性ということで、この命名になっているそうです。

Heartbleedの詳細はJPCERTによる注意喚起などをご参照頂きたいのですが、この脆弱性はOpenSSLというオープンソースのソフトウェアライブラリの特定のバージョンにのみ存在します。ただ、OpenSSLはかなり広く利用されている、かつ、この脆弱性に対する攻撃が容易にできるということで、大騒ぎになっています(実際にこの脆弱性を狙う活動が確認されています)。

弥生のサービスにおいても、この脆弱性が存在しないか確認を行いましたが、幸いにして、存在していないと判断しています(ただ、念には念を入れて再確認しています)。

実は2月にもAppleのiOS(iPhoneやiPad)、OS X(Mac)にも別の種類のSSLに関する脆弱性があるとして、これも騒ぎになりました。Appleのケースも、今回のHeartbleedも、ソフトウェア的にはごくごく単純なミス(ある意味あまりに単純すぎる)です。ただ、SSLという本来は秘密を守るための仕組みがその機能を果たせていないケースがあるということで、大きな問題になっています。

Appleの場合は、iOSや、OS Xのアップデートが必要ということで、ユーザー側での対応が必要になりましたが、今回のHeartbleedの場合には、基本的にはサーバー側での対処が必要になります。ただし、この脆弱性によって、使用していたID/パスワードが盗み見られた可能性があり、この場合には、ID/パスワードを再設定する必要が出てきます。この場合には、サイトから再設定するよう案内があるはずです。

Heartbleedが示すように、インターネットは安全が保障された世界ではありません。ただ、ではインターネットの利用を止めるべき、という極端な結論に飛びつくべきではないと考えています。あまり適切な例えではないかもしれませんが、自動車と同じように考えられるのではないでしょうか。自動車を運転する/利用することには一定のリスクがあります。だからと言って、自動車を利用しない世界に戻るべきでしょうか。もちろん、個人として自動車を運転しない、さらには乗客としても利用しない選択は認められるべきです。インターネットについても、個人として使わないという判断はあるでしょう。ただし、お客さまに対しビジネスを運営する事業者としては、使わないという選択肢は(ほぼ)ないのではないでしょうか。

自動車でもインターネットでも、利用による利便性もあれば、それによるリスクも存在します。そんな中、自動車はT型フォードで大衆化されてから100年以上経つわけですが、近年のエアバッグや最近では自動ブレーキなど、リスクを軽減するための進化がまだまだ続いています。これに比べて、インターネットは広く利用されるようになってからまだ20年程度。その進化は自動車の進化より圧倒的に速いのも事実ですが、まだまだ発展途上です。今回のような問題を乗り越えて徐々に成熟していく必要があります。

インターネットは便利なツール。ただ完璧ではないし、必ずしも安全でもない。無闇に怖がったり、拒絶するのではなく、どういったリスクがあるのかを理解し、キチンと注意して使う。そういった使い手の知恵が要求されているのではないでしょうか。
posted by 岡本浩一郎 at 23:21 | TrackBack(0) | テクノロジー

2014年01月07日

<100日

年末年始は珍しく時間に余裕があったこともあり、意を決して自宅の自分の机の片付けを行いました。もはや机として機能しておらず、最近はすっかり物置き場と化していたのですが…

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片付けの際にごっそり出てきたのが、ソフトウェアのCD達。こちらは歴代のMicrosoft Office(Office 2000, Office XP, Office 2003)。Windows NTや、Windows 2000、Windows XPといったOSのCD達も発掘されました。

本ブログでも度々取り上げていますが、今年の4月にWindows XPのサポートが終了となります。同時に、Windows XPほどには注目されていませんが、Office 2003およびInternet Explorer 6もサポート終了となります。ということで、これを機にWindows XP/Office 2003以前のモノはまとめて処分することに。かなりの量を処分して気持ちはかなりスッキリ。こういった物は、いつか必要になるかもと残しがちですが、気が付くとそのまま10年経過していることも珍しくありません(Office 2003はその名の通り、2003年発売)。こういった機会に一気に整理するのも悪くないですね。

さて、本年4月9日(日本時間)に予定されているWindows XPとOffice 2003(とInternet Explorer 6)のサポート終了までいよいよ100日を切りました(昨年12月30日であと100日だったようです)。本ブログでもしつこい程お話ししていますが、サポート終了後はセキュリティに問題があっても対策プログラムなどは配布されないため、そのまま使い続けることはセキュリティ上非常に大きなリスクを抱えることになります。簡単に言えば、サポート終了後はWindows XPは「絶対に使うべきではないOS」になります。事態を懸念した警察庁からも注意喚起がされているようです

既に使っておらず、CDを捨てるだけであれば一瞬ですし、Office 2003についてもより新しいバージョンのOfficeをインストールすれば済む話です。ただ、Windows XPのPCを利用しているのであれば、新しいPCの準備、セットアップ、データの移行とそれなりに時間がかかります。その日まで残り100日足らず。どうか今一度利用されているPCをご確認頂き、Windows XPがあるようであれば、すぐに新PCへの移行に着手して下さい。なお、弥生製品の新PCへの移行については、環境移行ガイドをご提供していますので、ご活用頂ければ幸いです。
posted by 岡本浩一郎 at 18:56 | TrackBack(0) | テクノロジー

2013年09月17日

大文字? 小文字?

前回の記事で書いた、「5S」「5C」ではなく「5s」「5c」という点が気になったので、ちょっと調べてみました(暇…でしょうか、笑)。やはり気になっている人はいるようで、今のところ有力な意見は"5S"だとパッと見、"SS"と区別が付きにくいから、ということ。

5S
SS
55

うーん、紛らわしいと言えば紛らわしいですかね。紛らわしいということと、さらには"SS"はナチスの親衛隊の略称として悪名高いためという意見もあるようです。

ただ一方で、5sにも問題ありという声も。これは英語圏での問題ですが、"iPhone 5s"の複数形は?

iPhone 5s
iPhone 5ss
iPhone 5ses
iPhone 5s's

絶対的な正解はないのですが、最後が有力のようです。それでは、さらにその所有形は(ジョンの、John'sのようなケース)?

となると… iPhone 5s's's

ということになります(苦笑)。まあ、よくこんなこと考えますね。

実際問題、Appleがどの程度拘っているのかよく分かりません。これまでもiPhone 3GSは実は登場時はiPhone 3G S(GとSの間にスペースあり)だったのが、すぐにiPhone 3GSになったとか、今回のiPhone 5sの登場にあわせてiPhone 4Sの表記もiPhone 4sになっている(大文字から小文字へ)とか、一貫性があるんだかないんだかさっぱりわかりません。

まあAppleの場合、iPad → iPad 2ときて、その次はiPad 3かと思ったら、再びiPadに逆戻りするなど、名前で混乱させるのはいつものことと言えば、いつものこと。そういった観点で気になってみると、iPhone 5の現物には、"iPhone"とは書いてあっても"iPhone 5"という表記はありません。Appleの観点からすると、iPhoneかiPhoneでないかが重要であって、4Sでも5でも5sでも、iPhoneはiPhoneということなのかもしれません。
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2013年09月11日

iPhone 5s/5c

もう毎年恒例になりましたiPhone祭り。今年もこの時期がやってきました。このブログでも新しいiPhoneやiPadが出るたびに何だかんだ書いています。

今回はiPhone 5s5c。正直あまりサプライズはありません。変化が少ないというよりは、今回は結構事前に情報が流れていたというのが大きいかもしれませんね。これはSteve Jobsの時代とはだいぶ変わったような気がします。以前は恐ろしい程に秘密が守られていたのですが(ちょっとでも漏らしたらクビとか訴えられるとか、ある意味恐怖政治的な部分もあったようですが)、今回は、5cと思われる筐体が流出とか、色々とありました。

これはサプライズなのか、予想通りなのか何とも言い難いですが、日本でNTTドコモも扱うようになったというのが一番大きなニュースかもしれません。

で、私はどうするかというと… うーん、今回は見送りですかねえ。iPhone 5sは、64bit CPUでかなりパフォーマンスが上がっているようですが、実際にはネットワークの速度がボトルネックになって、そこまでのパフォーマンスを実感できないような気がします。指紋認証も、あったらいいけど、なくても困らない。載るかどうかと言われていたNFCが結局なしだったのが、ちょっと残念です。一方で、5s/5cでは使えるLTEの帯域が増えており、ネットワークのパフォーマンス改善が見込まれるというのはいいですね。

発売と同時には買わないけれど、周りで使っている人が増えて、良さそうであれば考えようかなと思います。5sのゴールドにはちょっと魅かれているので。

ところで、今回は「5S」「5C」ではなく、「5s」「5c」なんですね。大文字ではなく、小文字。これまでは3GSとか4Sとか大文字でしたが、何か意味があるのでしょうか?
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2013年08月27日

もう一人のSteve

IT業界でSteveと言えば、やはり今でもSteve Jobs。Steve Jobsさんが亡くなった際には、本ブログでも追悼記事を書きました。

IT業界における、もう一人のSteveと言えば、Steve Ballmer。言わずと知れたMicrosoftのCEOです。創業者であるBill Gatesの後を受け、2000年からMicrosoftのトップとして巨大ソフトウェア帝国を引っ張って来ました。そのSteve Ballmerさんが、1年以内に退任するということが先週末発表になりました

本ブログでも「オープン・イノベーション」というテーマで書きましたが、ここ数年間、PC市場が伸び悩む一方で、スマートフォンやタブレットが急速に普及してきました。スマートフォンやタブレット市場での勝者は(現在のところ)AppleやGoogle, Samsungといったところ。一方の負け組がMicrosoft(こちらも今のところ、ですが)。起死回生策であったSurface RTの販売もふるわず、大量の在庫を評価減することも発表されました。そういった環境の中で特に投資家からはSteve Ballmerさんへの風当たりが強い状態が続いていました。

去る7月に、Microsoftをソフトウェアの会社から「デバイスとサービスの会社」に変えていく、そのために"One Microsoft"をキーワードとした大幅な組織変更を発表したばかりですが、これで次のMicrosoftへの道筋をついたということなのでしょう。

私がSteve Ballmerさんとお話しした機会はほんのわずかですが、とにかくエネルギッシュということと、細かいことを実によく覚えていることが印象的でした。また、いつでもメールをくれ、というフランクさにも驚きました(実際には気後れしてしまいますけどね)。別の言い方をすると、率直に言って、普通の人ではありません(決して悪い意味ではなく)。まあ、それぐらいの人でないと、カリスマ的な創業者の後を受けて、Microsoftほどの巨大な帝国を引っ張ることはできないことは容易に想像がつきます。

後任は内部昇格、外部からの招聘両面で検討されるようですが、Microsoftほどの巨大な組織を引っ張るのは誰にとっても相当なチャレンジでしょう。弥生はMicrosoftの公式パートナーですが、パートナーとしてMicrosoftの今後を半分期待、半分心配という気分で見守っています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:23 | TrackBack(0) | テクノロジー

2013年08月09日

VAIO Proその後

Proが来ました、ProといってもSurface Proではなく、VAIO Pro、と書いたのが7月の頭。約1ヶ月間経ちましたが、正直あまり使いこむ時間は取れていません。Windows 8にもまだ慣れません… 弥生製品はもちろんWindows 8で動作検証は行っていますが、弥生社内はまだ(当面)Windows 7が標準となっていますので、個人的にWindows 8を使いこむのはほぼ初めてなのです。

ただ、現状で問題になっているのが、WiFiの接続が安定しないこと。接続が突然切れてしまったり、速度が極端に落ち込む現状がちょこちょこ発生しています。そのたびにデバイスの診断を行ってWiFiアダプターのリセットをすると回復するのですが、またしばらく使っていると現象が再発。正直、かなりフラストレーションがたまります。既にWiFiのドライバーのアップデートも2回程出ているのですが、問題の根本的改善にはなっていません。

どうもこれはVAIO Pro全体の問題のようで、各種掲示板やブログなどで同様な現象が報告されていますし、グローバルのSonyのコミュニティサイトでも、相当な数の同様な不具合が報告されています。そして、残念ながら根本的な解決策が見つかっておらず、VAIO Proを返品した、返品した方がいいという書き込みが増えてきています。より正確に言えば、VAIO Pro固有の問題というよりはIntelのワイヤレスチップセットN 7260の問題かもしれません。だとすると、同様のチップセットを採用した他のPCでも同様の問題が起きているのかもしれません。

個人的には、まだ十分使いこめていないので、もう少し色々と試してみるつもりですが、このままだと正直使い続けるのはしんどいな、というところ。折角のいいマシンなのでかなり残念です。ソニーさん? Intelさん? 早いところfixをお願いします。
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2013年06月19日

Surface Pro? VAIO Pro?

マイクロソフトのタブレットPC、Surface Proが発売になりました。本ブログでもSurfaceについては何回か書いていますが、SurfaceにはOSがWindows RTのSurface RTというバージョンと、OSがWindows 8 ProのSurface Proというバージョンがあります。前者(Surace RT)は3月に発売になっていましたが、Officeこそプリインストールされているものの、弥生会計をはじめとする一般的なWindowsアプリは動かないということもあって、買うまではには至りませんでした。

今回、ようやく後者(Surface Pro)が発売開始になったということで、所用がてらこれも今月にオープンしたビックカメラ赤坂見附店(通称、駅ビック)で見てきました。日本発売に際しては、新たに256GBのディスク(SSD)も追加されたのですが、ちょうど個人で使っているPCのディスク(128GB SSD)が一杯になってきたこともあり、買い替えにはバッチリ。実際に触ってみても、なかなかいい感じです。なおかつ256GBモデルでも(Officeもプリインストールされて)119,800円はかなりお値打ちだと思います。結構売れているみたいですね。

ただ一点だけ難点が… Surface ProのCPUアーキテクチャは今となっては一世代前となったIvy Bridgeです。実は、Surface Proの日本発売とほぼ同タイミングで、Intelの新しいCPU(Haswell)が発表され、同時にHaswellを搭載したPCが一斉に発売になりました。これは正直迷います。

Haswell搭載機の中でもSonyのVAIO Proはかなり気になる存在。11インチモデルでは、タッチパネル搭載でも870g! 基本的に軽さは正義とばかりに、大昔のSRから、type T、そしてVAIO Xと、とにかく軽くて薄いVAIOを偏愛してきた人間としてはVAIO Proはかなり惹かれます。でも、256GB SSDにして、とカスタマイズをすると価格はあっという間に15万円以上に。値段的にはSurface Pro優位です。

うーん、悩むところです。もちろん、半年も待てば、Haswell版のSurface Pro (Surface Pro 2?)も出てくると思いますが、その頃にはまたより魅力的なPCもあるかもしれませんし。もう少ししたら何かが出てくるからと待っていると永久に買えませんね。現在使用しているPCの残りディスクは5GB。残された時間は少ないですが、果たしてどうなることやら。
posted by 岡本浩一郎 at 22:32 | TrackBack(0) | テクノロジー

2013年05月10日

サブスクリプション制

前回、Adobeのパッケージ製品であるCreative Suiteが保守モードに入り、今後は新バージョンは提供されない、その代わり今後は、サブスクリプション制(月額利用料モデル)のCreative Cloudが主力になるというお話しをしました。ちなみによく間違えられますが、AdobeのCreative Cloudは、クラウドという名前ではありますが、アプリケーションとしては、デスクトップアプリケーションです。初回利用時にダウンロードして、PCにインストールする必要があります(以降、利用する権利をインターネットを介して定期的に確認する仕組みになっています)。データをクラウドで保管/共有する仕組みなどと組み合わせられていますので、デスクトップアプリケーション+クラウドと言えます。

Adobeだけでなく、マイクロソフトも、Officeを売り切り型(パッケージ製品)は引き続き提供しつつ(今年はOffice 2013という新バージョンが提供開始となりました)も、サブスクリプション制のOffice 365の普及にかなり力を入れているようです。これまではPCソフトというと、パッケージ製品が当たり前だったわけですが、徐々に利用料モデルも一般化していくのではないかと思います。

弥生に関しては、サブスクリプション制に切り替えるという具体的な計画はありません。ただ、(任意でご利用頂いている)保守サービス、弥生のあんしん保守サポートは、加入頂いている間、マイナー/メジャーを問わず新バージョンが提供されますので、ある意味、あんしん保守サポートをサブスクリプション的なものと見ることはできるかもしれません(あんしん保守サポートは、新バージョンを提供するだけでなく、ヘルプデスクや弥生の福利厚生サービスなどの事業支援サービスも提供していますので、サブスクリプション+サービス、ですね)。買い切り(売り切り型)もサブスクリプション制もどちらでも選べるという意味では、Officeのアプローチに近いかもしれません。

(5/14追記) 本件に関して、MS Officeの公式ブログでも取り上げられていました。以下にかいつまんでご紹介します。

"Like Adobe, we think subscription software-as-a-service is the future."
アドビと同様に、我々はソフトウェアをサービスとして提供するサブスクリプション型こそが将来だと考えている。

"However, unlike Adobe, we think people's shift from packaged software to subscription services will take time. "
しかし、アドビとは異なり、人々がパッケージ型からサブスクリプション型に移行するのには時間がかかると我々は考えている。

"In the meantime, we are committed to offering choice--premier software sold as a package and powerful services sold as a subscription."
(サブスクリプション型が当然になるまでの)当面は、我々は、お客さまが、パッケージ型、サブスクリプション型どちらも選べるようにしていく。

posted by 岡本浩一郎 at 18:18 | TrackBack(0) | テクノロジー

2013年05月07日

CSからCCへ

普通はCCと聞いてもピンとこないですよね。かつて4台連続でプジョーに乗っていた人間としては、プジョー206CCとか、307CCとかを思い出してしまいますが…

ここでいうCSはCreative Suite、CCはCreative Cloudの略で、いずれもAdobeのシリーズ名称です。今日はツイッターでもAdobeの話題が多く流れていましたが、昨日行われたイベント「Adobe Create Now MAX 2013」で、従来型のパッケージ製品であるCSシリーズ(現行はCS6)は、今後はバグ修正とセキュリティ対応のみ行い、新製品は出ないと発表されたそうです。

今後は、サブスクリプション制のCCという形でのみ新バージョンが提供されることになり、早速この6月にはCCとしての新バージョンが提供されるそうです。

これまでCSを使ってきた方は、今後のバージョンアップはないものの、CS6をそのまま使い続けることができるそうです。ただ、CCを初年度特別価格で利用できる優待制度も用意されるそうですし、Adobeとしては、一人でも多くCCに移行して欲しいということなのでしょうね。

端的に言えば、ソフトウェアを売り切りモデルから利用料モデルに完全に切り替えるということですが、事前の噂としては色々とあったものの、いざ現実になるとインパクトは大きいですね。ましてやCC自体が昨年(2012年5月)に登場したばかりなので、1年でここまで大きく舵を切るとは、そのスピード感には圧倒されます。もちろん、内部的には事前に計画された通りなのでしょうが。(規模は全く異なりますが)同業としては、今後家電量販店などでどのように扱われるようになるのか、などなど、興味深いところです。

ユーザーの受け止め方も、使い続ける限り払い続けなければいけないということに対する抵抗感を示されている方も多い一方で、もともと高いソフトウェアを気軽に使い始められるからむしろ敷居を下げることになると歓迎する声もあるようです。

弥生としては? さすがにかなり大きなテーマなので、この場で軽々しい発言は避けますが、今後どういった提供形態がお客さまにとって望ましいのか、色々と考えなければならないと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 19:13 | TrackBack(0) | テクノロジー

2013年03月27日

Surface RT

昨年6月に発表され、米国ではWindows 8とともに発売になっていたSurfaceですが、先々週ようやく日本でも発売になりました

今回発売になったのは、Surface RTというバージョン。もともとはSurface with Windows RTと呼ばれていましたが、シンプルにSurface RTと呼ばれるようになったようです。これは、Intel(互換)CPUではなく、NVIDIA Tegra 3というARM系のCPU(スマホなどで利用されているもの)を搭載しており、OSもWindows 8ではなく、Windows RTとなっています。

このSurface RT、早速店頭で触ってみましたが、モノとしては結構いい感じです。ソリッドな筐体で、こだわりを持って、お金をかけて作っているのがわかります。キックスタンドもしっかりしていていい感じです。ただ、やはりWindows RTベースなので、使えるアプリが限られるのが難点。Windows RTはWindows 8の一種という位置付けではありますが、これまでのWindowsアプリ(弥生会計含め)とは互換性がありません。

Surface RTを「いいね」と見るのか、「うーん」と見るのかは、どのように使うか次第かと思います。今やほとんどの用途はブラウザー上で動くようになっていますし、タブレットとしてブラウザー+αの利用であれば、利用の価値はあるかと思います。ただ、これまでのPCでできていたことを一通りこなそうとするのであれば、Surface RTではなく、日本ではまだ未発売のSurface Proになるかと思います。Surface ProはIntel CPUですので、これまでのWindowsアプリ(デスクトップアプリという言い方をするようです)と互換性があります。どこからか(笑)Surface Proを入手した知人によると、Surface Proは結構「いいね」だそうです。

それにしても、Surface RTでは、これまでのWindowsアプリ(デスクトップアプリ)が動かないということがあまりはっきり書かれておらず(小さい字で、「Windows ストアから入手できるアプリでのみ動作します」とは書かれていますが、これではおそらくわからない方も多いかと…)、誤解して買われる方が出るのではないかと少々心配です。
posted by 岡本浩一郎 at 18:35 | TrackBack(0) | テクノロジー

2013年02月12日

Office 2013

去る2/7(木)にマイクロソフトのOffice 2013が発売開始となりました。オフィス製品のド定番MS Officeの最新バージョンということになりますが、大きなトピックは、サポートするOSがWindows 7とWindows 8に限定されたこと。本ブログで何回かお話ししているように、Windows XPは既に限定的なサポート(延長サポート)期間になっており、なおかつ来年4月には全てのサポートが終了することから、Windows XPがサポートされないことは既定路線でしたが、Windows Vistaも対象外となったのは少々驚きでした。Windows Vistaについても既にメインストリームサポートが終了しているからという判断なのでしょうか(そもそも不人気で利用数が少ないからというのもあるのかどうか)。

もう一つの大きなトピックとしては、店頭で販売されているパッケージにはメディアが含まれていないこと。販売されているのは、プロダクトキーのみで、インストールに際しては、ネットに接続したPCでプログラムをダウンロードする必要があるそうです。

作り的にも大きな変更点があります。それは、WordとExcelがMDIインターフェイスというものから、SDIインターフェイスに変更になっているということ。MDIとSDIって何?と思われるかもしれませんが、こちらのサイト(「インストラクターのネタ帳」)の解説がわかりやすいかと思います。SDIの方がマルチディスプレイやタブレットなどでの使い勝手がよいと言われていますので、基本的には良い変化なのですが、実は、この変更によって、残念ながら現時点で弥生製品はOffice 2013への対応ができていません。これまでと同じ方法でExcelに複数シートを出力しようとするとうまくいかない現象が確認されています。

弥生製品のOffice 2013対応については、現在検討を行っており、改めて弥生のウェブサイトで告知させて頂きますが、対応ができるまでは恐縮ながらOffice 2003, 2007, もしくは2010でのご利用をお願い致します。
posted by 岡本浩一郎 at 18:24 | TrackBack(0) | テクノロジー