2018年09月12日

事例紹介

アルトアが手掛けているオンライン・レンディングは、米国や中国ではもう一般的なものですが、日本ではようやく市場が立ち上がるというところ。まだまだこれからの市場です。ただ、最近は日に日に注目が集まっていると感じます。先般は、本ブログでもご紹介したように、「データが導く金融大競争」というタイトルで日本経済新聞の1面(!)に掲載されましたし、先日も日刊工業新聞の「時代を拓く金融イノベーター」というコラムでご紹介いただきました。ちなみにこのコラムは限られた文字数(1,000字弱)ながら、非常に正確にアルトアの現状と目指す姿をまとめていただいており、(僭越ですが)とても秀逸な記事です。

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さらに今回、日経トップリーダーの最新号(2018年9月号)で、アルトアについてご紹介いただきました。日経トップリーダーの記事がこれまでの記事と違うところは、ご利用いただいているお客さまにフォーカスをあてているところ。アルトアそのものの紹介というよりは、事例の紹介です。「フィンテックを使いこなせ」という記事の中で、アルトアの事例として紹介されたのは、株式会社 シルバーライフネットワーク。宇都宮市などでサービス付き高齢者住宅や有料老人ホームなどを計4ヶ所運営している会社です。アルトアからのダイレクトメールを見て、「面白い仕組みだと思った。何より、こちらの手間を大幅に省けるのがいい」と「ピンと来た」ことが利用につながったそうです。

アルトアでは、お客さまの実像を理解するために、積極的にユーザーインタビューを行っており、その内容の一部は、アルトアのウェブサイトでもご紹介しています。また、無理のない範囲でメディアの取材に応じて頂けないか、というお願いも行っています。シルバーライフネットワークさんも、日経本紙で紹介されたオカピートさんもそういった事例です。

本当に有難い、と思うのは、ユーザーインタビューだけでなく、メディア取材にも協力いただけていること。アルトアが提供しているサービスは融資であり、これを裏返して言えば、借入。平たく言えば借金です。アルトアの事例として登場いただくことは、自分が借金をしていることを公にすること。もっとも、アルトアが融資を行っているのは事業者向けですし、事業者にとって融資を受けるということは、現金という経営リソースを「仕入れる」こと。そこに何の後ろめたさもありません。そう割り切っているからこそ、これまでにない便利な「仕入れ」の方法としてアルトアを利用されるわけです。

とはいえ、ユーザーインタビューやメディアの取材は本来受ける必然性のないもの。ましてや事業者にとっては1分1秒も惜しいはず。それでも受けていただけているのは、アルトアのサービスを「これはいい」「こういったサービスがもっと広まるといい」と思っていただけているから。

念のためですが、アルトアの融資を受けると必ずユーザーインタビューやメディアの取材がある訳ではありません(笑)。あくまでもお願いすることがあるという程度。仮にこちらからお願いした際には断っていただいても全く問題はありません。なかには、ユーザーインタビューはいいけど、名前は出さないでね、というケースもありますし、時間はとれないけど、頑張ってね、と言っていただけることもあります。

アルトアはまだまだ発展途上。先は長い道のりです。それでも、アルトアのサービスを「これはいい」と思っていただけるお客さまがある限り、もっともっと頑張らないと、と思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 21:58 | TrackBack(0) | アルトア

2018年08月01日

代表者保証

アルトアの特長の一つが、融資に際し、保証人や担保が不要であること。アルトアの立上げに際しては、弥生としてお客さまである小規模事業者の融資に関するニーズの調査を行っていますが、機動的に融資を活用する上で、保証や担保を求められることが大きなネックとなっていることは明らかでした。

保証というのは、融資を受けたAさんが返済できない場合に、保証人であるBさんがかわりに返済を求められるという仕組み。法人に対する融資の場合には、法人の代表者(一般的には社長)が保証をする、つまり法人が返済できない場合には、代表者個人が返済を求められることが一般的です。ただ、万が一返済できなかった場合、個人の人生にも大きな影響を与えうることから、そもそも融資を受けることをためらう原因にもなっています。同時に、貸し手である金融機関が、法人としての返済能力をキチンと見極めなくても済んでしまう、下手をすれば、法人がダメでも個人として返してもらえばいいから、といういわばモラルハザードを起こしかねない危険性があります。

そういった観点から、約5年前に「経営者保証に関するガイドライン」が策定され、金融機関は融資に当たって、経営者保証に安直に頼らないことが求められるようになっています。具体的には、1)法人と経営者との関係の明確な区分・分離、2)財務基盤の強化、3)財務状況の正確な把握、適時適切な情報開示等による経営の透明性確保といった一定の条件の下で、金融機関は経営者保証を求めない融資を行う努力が求められています。

このガイドラインには強制力はありませんが、金融庁は、担保・保証に過度に依存しない融資の促進の取組みの一つとして、ガイドラインが融資慣行として浸透・定着するよう、金融機関に対してガイドラインの活用を促してきています。その活動の一環として、6月末には、民間金融機関におけるガイドラインの活用実績を取りまとめ公表しています。この発表資料によると、平成29年度の民間金融機関による新規融資に占める経営者保証に依存しない融資の割合は16.3%。前年度の14.3%よりは改善していますが、まだまだ低い割合です。

確かに、保証があるからこそ融資ができる(保証なしではリスクが高すぎる)というケースがあるのも事実ですし、また、保証がなければ今度は借り手側のモラルハザード(法人を潰してしまえば、それ以上追いかけられることはない)を起こす危険性も否定はできません。そういった観点では、アルトアとしても、あくまでもオプションとして、保証を活用することも否定しません。例えば、代表者保証があるのであれば、貸し手としてリスクを低減できる分、より低い金利で融資するなど。

ただ、それはあくまでもオプション。アルトアの強みは、先週末日経新聞にご紹介頂いたように、データとそれを分析するためのAI技術。チャレンジであることは事実ですが、安直に保証や担保に頼るのではなく、データ×AI技術によって、お客さまの信用力を見極める力を磨いていきたいと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:11 | TrackBack(0) | アルトア

2018年07月30日

アルトアのスピード感

昨日日曜日の日本経済新聞の1面トップ記事「データが導く金融大競争」でアルトアを取り上げて頂きました。「弥生が17年から始めた新型融資」とありますが、正確には弥生の子会社であるアルトアによる融資です。この記事で取り上げられたオカピートさんには、アルトアのウェブサイトでも事例として登場頂いています。日経から事例を知りたいというリクエストがあり、ご紹介したのですが、まさか一面トップで登場することになるとは、ビックリです。

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この記事は、データを活用することによって、融資の利便性を向上させると同時に、ハードルを下げるというアルトアの目指す世界を紹介して頂いたという意味で、とても有難いと思っています。ただ、一点だけ、オカピートさんの事例で、「2週間ほどで200万円が入金された」とあるのですが、これはあまり正確ではありません。

正確には、オカピートさんからお申し込みを頂いたのが、2017年12月27日(水)の夕方。その日のうちに、アルトアから融資可能という審査結果をお知らせしています。翌日には、本人確認の手続きを行って頂いたのですが、現行の法令では、本人確認の手続きの一部に郵送の手続きが必要となるため、これを経て、本人確認の手続きが完了し、融資の準備が完了したのが、2017年12月30日(土)。ただし、既に年末年始に入ってしまっていたため、実際に融資が実行されたのが、年明けの2018年1月4日(木)ということになります。つまりカレンダーベースでは、約1週間。ただ、これは年末年始をはさんだという特殊事情があり、営業日ベースでは、中2日(お申込から融資実行で言えば4営業日)ということになります。

なお念のためですが、上記の日付を公開することはオカピートさんの許可を頂いています。こうやって振り返ってみると、年末ギリギリにお申込みを頂き、残念ながら年内は間に合わなかったものの、年始初日に融資できているわけですから、何気に凄いですよね(自画自賛です、はい)。

アルトアの融資も既に結構な数の件数になっていますが、お客さまにお伺いすると、やはりこのスピード感に驚かれる方が多いですね。実際にどれだけの期間がかかるのかは、本人確認の手続きが郵送も含めスムーズに進むかどうかで変動してきますが、従来の事業性融資の常識から言えば、圧倒的に早いことは間違いありません。2回目以降は、原則として本人確認の手続きが不要になりますから、即日融資も可能です。

現状でネックになっている本人確認の手続きですが、実は現在、オンラインだけで完結できるよう犯罪収益移転防止法(一般に犯収法)の施行規則を改正する方向で検討が進んでいます。早ければ年内にもオンライン完結型が認められるようになり、そうなればアルトアも「いつでも即日融資」に一歩近付くことになります。
posted by 岡本浩一郎 at 17:18 | TrackBack(0) | アルトア

2018年06月05日

いよいよ拡大期

昨日6/4(月)に、アルトアは新しいオフィスに移転しました。少し前にも書きましたが、アルトアにとってはこれが3ヶ所目のオフィスです。一番最初は、弥生のオフィスの中で机を数席借りた状態。事業化に向けた検討を進め、ようやく会社を設立しようという時期。いわば準備期ですね。2ヶ所目は、弥生のオフィスの中の広めの会議室を占有した状態。会社の立上げ、地銀4行との提携を発表したばかりで、まさに事業の立上げに邁進した立上げ期。

昨年12月にはようやく融資を開始することができました。それから今年4月まではいわば準備体操。初めてのことばかりですし、先は長い。下手に焦るのではなく、システムとオペレーションをキチンと練り上げることに注力しました。GW前には、これまでの進捗について振り返りを行い、課題はあるものの、概ね順調に進んでいることを踏まえ、準備体操からいよいよ本格モードに移行する意思決定を行いました。

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今はまさに事業をしっかりと拡大させる時期。そのための拠点が今回のオフィスです。2ヶ所目のオフィスは一杯いっぱいでもうあと一人も座れない状態でしたが、今回のオフィスは広々。当面想定される増員には十分対応できるはずです(7月には早速新規メンバーも加わります)。広々となった分、家賃は相当増えており(それでも当初計画よりはだいぶ低く抑えていますが)、その観点からもしっかりと事業を拡大させなければなりません(笑)。

奇しくも、オフィス移転当日の6/4に、社内で目標としていた最初のマイルストーンを達成することができました。まだまだ小さな一歩ではありますが、新しい金融の姿を形作っていることを実感します。
posted by 岡本浩一郎 at 17:52 | TrackBack(0) | アルトア

2018年05月02日

アルトア新オフィス

広島営業所の新設福岡営業所の増床移転と新オフィスが続いてきましたが、実は、あと一ヶ月ほどで、アルトアも新オフィスに移転します。先日内覧会があり、新オフィスを確認してきましたが、現オフィスより格段に広く、良いオフィスになりそうです。

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アルトアのオフィスとしては、これで3ヶ所目。会社設立時は、弥生のオフィスの中で机を数席借りた状態。まだまだ準備段階ということで、メンバーもごく僅かでしたから、数席もあれば全く問題ありませんでした。

しかし、貸金業登録する上では、しっかりと間仕切りされた独自のスペースが必要です。ということで、約一年前に、弥生のオフィスの中の広めの会議室を一室、アルトアのオフィスに改装。スペースとしては格段に広がったのですが、会議室をつぶされた弥生メンバーからは多少の愚痴もあったようななかったような(みな優しいので口にはしませんが、笑)。

会議室転用のオフィスで活動すること約1年。メンバーも増え、さすがに収容しきれなくなってきました。また、融資を開始してから約4ヶ月が経過し、事業として成立させうることの目処も立ってきました。さらにメンバーを加え、いよいよ本格的に事業展開を図るタイミングということで、3ヶ所目の新オフィスに移転ということになったわけです。

実はこの新オフィス、(写真を見れば分かる人は分かりますが)場所にちょっとした秘密(?)があります。一体どんな秘密なのか、それはまたの機会のお楽しみということで。
posted by 岡本浩一郎 at 18:15 | TrackBack(0) | アルトア

2018年04月16日

意外に冷静

先週参加したLendIt USA 2018について書いてきましたが、そもそもカンファレンスにどこまでの意味があるの、と感じられるかもしれません。確かに世の中にカンファレンスが山ほどある中で、全てに参加していたら、それだけで時間がなくなりますし、中には、あまりの中身のないカンファレンスもあるでしょう。

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私がLendIt USAに関して、参加する意味があると思っているのは、一つ目には、領域がある程度絞られていること、そして二つ目には、その領域に関するグローバルのトッププレーヤーが皆参加していることにあります。

FinTechと言えば、融資もあれば、決済もあれば、資産運用もあれば、保険もある。実に多様な領域を包含していますし、だからこそ、集中的に議論するには広過ぎる。これに対して、LendItがカバーする領域は、融資のみ。そしてAlternative Lendingのグローバルのトッププレーヤーが皆参加しています。参加するのも担当者だけでなく、トップ自ら。この会場で事故でもあったら、業界自体がなくなるのではないか、と懸念するほど(笑)。

そういった中で、私がLendItに参加する際に重視しているのは、LendItの雰囲気で市場の今を肌で感じること。2年前のLendItでは、それまでの急成長を受け、大いに盛り上がりつつも、この先曲がり角が来るという予感に満ちていました。これは、FinTech万歳と盛り上がりつつあった日本では感じられなかったこと。実際にLendItのすぐ後にLending Clubのスキャンダルが明らかになり、また、一部のプレーヤーでリストラが始まりました。

昨年のLendItではそういった揺り戻しを経ているだけに、どういった状況になっているのか心配しての参加でした。蓋を開けてみると、大盛り上がり。揺り戻し期を無事に乗り切った各社は、逆に強いもの、残るべきものが残ったととらえ、自信に満ち溢れていました。ただ同時に、既存の金融機関をdisruptするという対決姿勢よりも、金融機関とパートナーシップを組もうという現実路線がはっきりしてきました。

今年はどうだったか。結論から言うと、意外と冷静でした。盛り上がりという意味では昨年の方が明らかに上。市場は引き続き拡大していますし、決して悪いとは言えない状況です。いわば、一つの成長期が終わり、次の成長期に入るまでの一時的な安定期の状態。一方で、勢いがある会社とそうでもない会社でだいぶ差がついてきたようにも見えます。また、パートナーシップ等を通じて金融機関のプレゼンスが増したことも今後の趨勢に影響を与えそうです。

こうした肌感覚は、アルトアの今後を考える上で、非常に重要なものだと思っています。もう一つ重視しているのは、プレーヤー各社との個別でのディスカッション。カンファレンスという特性上、セッションでは、総論が中心で、なかなか突っ込んだ話にはなりません。その部分は、自ら動いて個別に話をする必要があります。ただ、ディスカッションに関しては、一方的に話を聞こうとするだけでは成立しません。そもそもお互いの信頼関係があるか、そして先方が興味を持つ情報を提供できるか。

今回も月曜日から水曜日までセッションの合間をぬって個別のディスカッションを行いましたが、実に有意義でした。特に水曜日の朝一番に行ったディスカッション(誰とかは秘密、笑)は、このためにSFに来る価値があるほど、ワクワクする議論でした。アルトアは、まだまだこれからの存在ですが、少なくとも正しい方向を向いていることを確信することができたLendIt USA 2018参加となりました。
posted by 岡本浩一郎 at 14:01 | TrackBack(0) | アルトア

2018年04月12日

Japan Passing

月曜日から参加していたLendIt USA 2018。火曜日もみっちりと朝から晩まで。そして水曜日も朝一番から打合せと1セッション参加、さらに場所を移してもう一つ打合せ。ようやく全ての予定を終えて、今は帰りの機内です。あっという間ですが、充実した出張になりました。

前回もお話ししたようにLendIt USAへの参加は今回が3回目。その度に残念に思うのは、日本からの参加者があまりに少ないこと。LendIt USAへの参加者は全体で5,000人前後ですが、その中で日本から参加しているのは、10人もいません。今回アルトアからは3人参加していますが、私が知っている限り、日本からの参加で最大勢力です(笑)。これも私が私が知っている限りですが、3回連続で参加しているのは、某社のOさんと私のみ。毎年大挙して参加している中国勢とは大きな差です。

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日本でFinTechと騒がれるようになって久しいですが、LendItへの日本からの参加者の少なさを見るにつけ、本当にどこまでやる気があるのか、少々疑問に思います。もちろんFinTechがカバーする範囲は様々ですし、LendItはその内のAlternative Lendingをカバーしているだけですから、他の領域のカンファレンスではもっと日本の参加者も多いのかもしれません。

とはいえ、Alternative LendingはFinTechの中でも非常に有望と言われている領域です。この記事にある米国の11のFinTech Unicornのうち、3つ(2位のSoFi, 5位のAvant, 10位のKabbage)はAlternative Lendingですし、これ以外に、既に2社(Lending Club, OnDeck)が上場しています。それだけ有望なエリアの世界最大のカンファレンスに日本からの参加者がほとんどいない。アルトアとして日本におけるAlternative Lending市場を独占しようと考えれば、競争がなくて有難い話のような気もしますが、これまでにない融資のあり方を日本に定着させようという観点では、残念といえば残念な話です。

実際、Alternative Lending市場は日本ではまだほとんど存在していません。市場規模で言えば、2016年と少し前の数字ですが、米国の1/100、中国市場と比較すれば実に1/600に過ぎません。この実態を反映して、LendIt USAで取り上げられるトピックにおいても、中国が毎年一定のウェイトを占めるのに対し、日本の存在感はほぼないに等しい状態です。2年前こそ私が日本市場の現状と今後の展望についてプレゼンをする機会をもらったものの、昨年と今年は日本に関するトピックはゼロです。他国の市場が着実に立ち上がる一方で、一向に立ち上がらない日本市場に関心が向けられないのも、やむを得ないことかもしれませんが。

日本からの参加者がほとんどいないというJapan Passing。同時に、カンファレンスで話題にもならないというJapan Passing。グローバルで融資のあり方が確実に変わりつつある中で、日本だけが取り残されるのではないか、大きな危機感を覚えます。

この先一年間で、アルトアが結果を出すことによって、日本でもAlternative Lendingに注目が集まるようになる。その中で日本からLendItへの参加者も増え、同時にLendItでも日本が注目されるようになる。アルトアは大きなミッションを背負っていると感じています。
posted by 岡本浩一郎 at 21:34 | TrackBack(0) | アルトア

2018年04月10日

LendIt USA 2018

日曜からサンフランシスコに来ています。日曜日のお昼過ぎに到着し、その後はサンフランシスコが初というKさんのために、Fisherman's Wharf〜China Town〜Union Squareという典型的な観光コースを巡りました。幸いにして天気がよく、とても快適。これが休暇だったらなあ、というところですが、実際には今回の目的はLendIt USA 2018というカンファレンスへの参加です。

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Fisherman's WharfのPier 39にて。左手前にアシカの群れが、中央奥にGolden Gate Bridgeが、右奥にAlcatraz Islandが見えます。

LendIt USAへの参加は今回で3回目。2年前はやはりサンフランシスコで、そして1年前はニューヨークでの開催でした。LendItは、アルトアが手掛けているAlternative Lending/Online Lendingの世界的カンファレンス。2年前のサンフランシスコは、弥生としてこの事業を手掛けようと決意を固めた場になりました。本ブログでも、2年前にかつての親会社であるIntuitを訪問したと書きましたが、この時点から既に構想は動き出していました。

1年前のニューヨークは、既にアルトアの会社自体は立ち上がっており、正式な発表に向けて準備を進めているタイミングでした。これまでは正式な発表前だったので本ブログでは曖昧な書き方しかできませんでしたが、ようやく堂々と書くことができます。

そして今回は、アルトアとして開業してから初のLendIt参加になります。過去2年間、グローバルの様々なリーディングプレーヤーと議論してきたのですが、実際に画面を見てもらうと、「かっこいいねえ(Looks slick)」「おめでとう」と言ってもらうことができ、計画/準備フェーズから、ようやく同業として議論できるところまで来た、と実感します。とはいえ、彼らは我々の相当先を行っており、追い付くまでにはまだまだ長い道のりですが。

カンファレンスは朝8時半から午後5時半まで会場に籠りきり。時差がある身には結構つらいのですが、アルトアの今後の方向性を考える上でもとても貴重な機会です。眠気に負けることなく、あと2日頑張ります。
posted by 岡本浩一郎 at 23:22 | TrackBack(0) | アルトア

2018年02月15日

見たことがある後ろ姿

昨日の日経朝刊で、アルトアを「『連帯保証なし』広がる AIで与信判断」という記事で取り上げて頂きました。この記事は、日経のトップページにも掲載され、一時はアクセスランキングで2位と、かなり注目を集めました。

ところで、この記事には写真があるのですが、この後ろ姿はどこかで見たことがあるような…。ということで、こんな写真を撮ってみました。

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実は記事中の写真は、日経記者による取材の際にリクエスト頂き、弊社から提供したものです。モデルはアルトアのリード・エンジニア、Yさんで、撮影は弥生の広報、Tさん。たまたま(?)、記事掲載となった昨日は写真と全く同じタートルネックを着ているということで、調子にのってこんな写真をとってみました。後ろ姿とはいえ、堂々の日経デビュー。記事に見入るYさんは感無量のようです(笑、その後、Facebookで「次は正面から写れるようがんばります」とコメントしていました)。

アルトアがサービスを開始してから2ヶ月が経ちますが、お蔭さまでメディアからの注目を頂いています。本ブログでもNHKのニュースで取り上げられたことを書きましたが、その他にも、日経ビジネスや日経コンピュータ、東洋経済などでも取り上げて頂いています(アルトアのコーポレートサイトで、少し前になりますが、メディア掲載情報をまとめています)。

切り口としては、大きく2つあり、一つはやはりAI(人工知能)です。これだけ(良くも悪くも)AIがもてはやされる時代ということもあり、AIで与信を行うということが大きなニュースとなっています。もう一つの切り口が、金融包摂(Financial Inclusion)です。これまでは融資の対象となりにくかった「金融排除先」への融資として注目を集めています。日経ビジネスでは、「『十分な担保・保証のある先や高い信用力のある先以外に対する金融機関の取組みが十分でない』と2016年に金融庁が『日本型金融排除』と称して問題を投げかけたことで話題となった。こうした企業への資金供給を支援する流れが広がり始めた」として紹介を頂いています。今回の日経の記事も同じ流れですね。

この他にも、少しマニアック(?)ですが、信金中央金庫の地域・中小企業研究所が発行している「金融調査情報」として取り上げています。

サービスが立ち上がった今、課題はお客さまから認知頂くこと。そのためにも、メディアには引き続き積極的に発信していきたいと思います。取材には、基本的に私がしっかり対応致しますので、ドンドンお声がけ下さい! (Yさんに正面から登場して頂くというのもありです、笑。)
posted by 岡本浩一郎 at 18:57 | TrackBack(0) | アルトア

2018年02月02日

一周年

昨年2月2日にアルトア(当時ALT株式会社)の会社を設立してから、丸一年になりました。これまでにない融資を実現したいと検討を始めたのが、その一年ちょっと前の2015年末。P2Pレンディング(融資の仲介)か、オンラインレンディング(自社での融資)か、海外プレーヤーとの合弁か、独自開発か、紆余曲折はありつつも、正式に前に進めることになり、ようやく会社としての形ができたのがちょうど一年前ということになります。

それから一年。あっという間でした。最初は私も含め3人で活動していたものが、徐々にメンバーが増え、今では14人のチームとなりました。最初は紙の上だけの存在だった基幹システムが、Webシステムが、与信システムが、苦労はしつつも開発が進み、ついには本番稼働。開業前には結構な突貫工事でしたが、それだけに稼働した時には感無量でした。

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昨年の12月7日にはいよいよ営業開始その当日はお申込みがなくがっかりしたことは前にもお話ししましたが、翌日には初のお申込みを頂き、そして翌週には初の融資実行。その後も着実にお申込みを頂いています。

実は12月は調子が良かったものの、1月に入ってから、ぱたりとお申込みが途絶えた時期があり、ビギナーズ・ラックだったのでは、と心配したのですが、1月の半ばから再びお申込みが増え始め、足元ではなかなかいいペースでお申込みを頂けるようになってきました。融資である以上、融資を実行するまででは道半ばで、融資を返済頂いて初めて事業として成立するわけですが、1月末には初めての返済も頂くことができ、着実に前進していることを実感しています。

あっという間でありつつ、実に濃い一年間。突っ込みどころも多いので、自画自賛する訳にはいきませんが、それでも率直な気持ちを言えば、我ながら、よく一年間でここまで来れたな、と思っています。これもチームの皆はもちろん、関係者の皆さんのお蔭です。もっとも、事業としてはまだまだ立ち上がったばかり。いわばスタート地点に立っただけ。やるべきことは山積みです。スタート地点に立った今、まさにこれからが勝負です。一年後には、再び、よく一年間でここまで来れたな、と思えるようにしたいですね。
posted by 岡本浩一郎 at 17:30 | TrackBack(0) | アルトア

2018年01月29日

復帰一周年

約25年振りにコーディングを再開しました」と本ブログで恐る恐る告白したのが、昨年の1月27日。先週末で丸一年ということになります。

つい先日も書きましたが、よし、また自分でコードを書こうと思い立ったのが、昨年の1月20日(金)。実はこのぐらいのタイミングからアルトアのプロジェクトが検討フェーズから立上げフェーズに入ろうとしていました(会社の登記が2月2日)。いざ立ち上げるのはいいけれど、開発をどうするか。弥生はやるべきことが山積みで、弥生のエンジニアを横取りするわけにもいきません。金曜日の夜に、悶々と考えていたのですが、そこで、だったら自分でやればいいじゃないか、と思い立ちました。誤解のないようにお話しすると、さすがに25年振りですから、本番のシステムまでやろうとは思いませんでしたが、こんな感じ、というプロトタイプだったら作れるのではないかと考えました。

翌日の1月21日(土)、週末ですが、豊吉さんにFacebookでこんなメッセージを送りました。「豊吉さん、週末にすいません。Rubyを勉強しようと思っているのですが、とりあえずここから始めろ、というお勧めの本はありませんか? 恥ずかしいので(笑)周りには黙っておいていただけると有難いです」。豊吉さんからすぐに返信をもらい、その日のうちに本屋に向かいました(Amazonで届くまでの時間が我慢できず、笑)。日曜日にはコードを書き始め、その(ささやかな)成果を本ブログで披露したのが1月27日(金)。我ながら思い立ったが吉日ですね。

その後は本ブログでもお話しした通り、道中で言語をPythonに切り替え、ちょこちょことコードを書いています。どれぐらい時間を使っているかというと、正直限定的です。社長業をはじめ、もろもろやるべきこともあり、とことんコードを書くことはできていません。コードを書くことは楽しい。特に思った通りに動いた瞬間は「最高」です。ただ、うまく動かない時はイライラしますし、バグを修正してちゃんと動くようになるまで、時間ばかりがかかります。復帰一年目ということで、腕前は全くですから、思い通りに動かない方が多い。そうなると成果は出ないまま、時間ばかり使ってしまいます。

やり切っている感は全くないのですが、こんな感じに作れるのではないか、というプロトタイプ構築はある程度できています。そういった意味で、当初願っていたほど時間は使えていませんが、当初想定していたことは最低限できています。

もちろん、その後エンジニアの採用が進んでおり、私のコードはあくまでもプロトタイプで、本番向けにはプロによって書き直されていますから、その点はご安心ください。

凝り性ですから、とことんコードにまみれてみたい気もしますが、それは老後の楽しみにとっておくとします(笑)。当面はこつこつと、できる範囲でコードを書き、私なりのやり方で、お客さまに価値を提供する努力を続けていきたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 17:35 | TrackBack(0) | アルトア

2017年12月28日

初の売上

12/7に営業を開始したアルトア開始当日こそお申込みゼロ件だったものの、翌日以降順調にお申込みを頂いています。翌週には初の実行(お客さまに融資金が着金し、融資契約が成立)も行いました。

立ち上げたばかりということで、アクセルは踏んでいない状態ですが、まずまずのペースで進捗しています。

初の実行ということで何よりも嬉しいのが、アルトアとして初の売上が立ったということ。もちろん、実際に売上として入金するのは、融資の翌月、返済が始まってからということになりますが、会計上は発生基準で、実行のタイミングから売上が立ち始めます(アルトアの金利計算は実行日を含めない片端計算なので、厳密に言えば、実行日の翌日からということになります)。

アルトアは今年の2月に立上げて以降、2回の増資によって資本金/資本準備金で14億8,000万円にまでなっていますので、支出先行でも先行きが危ぶまれることは全くありません(ご安心ください)。ただ、4月に本格的にアルトアとしての開業準備作業を進めてからこのかた、一切売上が立つことなく、一方で費用は着実に発生し、既に1億円以上の費用先行となっているのは、計画通りと言えども、精神的に決して楽ではありません(苦笑)。

今回売上が立ち始めたとは言え、まだまだ少額であり、まだ当面は費用先行が続きます。それでも、事業として、まずは着実に売上が立ち始めるというのはとても重要な通過点です。通過点ではありますが、一つの大きなマイルストーンを達成できたことにホッとしています

思えば刺激に満ちた良い一年でした。来年ももっとワクワクする一年にしていきたいと思います。皆さま、良いお年をお迎えください。

PS. 弥生の年内の営業は本日で終了しましたが、アルトアについては、金融機関(等)ということで、年末ギリギリ12/29(金)までの営業となります。
posted by 岡本浩一郎 at 18:46 | TrackBack(0) | アルトア

2017年12月19日

二回目のNHK

アルトアが営業を開始してから約10日間。お申込み殺到とはいきませんが、少しずつお申込みを頂いており、先週には、初の融資実行に至りました。アルトアのオペレーションは、AI(人工知能)による審査も含め、基本的にシステムによって全自動で動くようになっています。ただ当初に関しては、念のために人による確認の手続きを随所に入れており、慎重に立上げを図っています。現時点ではお申込みが殺到しても対応が難しいため、毎日数件ずつお申込みを頂くのが、ちょうど程よいペースです。

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さて、アルトアの営業開始にあたって、同日に記者発表会を開催しました。この際、NHKの取材カメラが入っていたのですが、先週土曜日に「会計ソフト活用し中小企業に融資 新たな金融サービス広がる」というニュースとして報道されました。このニュースはこちらから動画でご覧頂けます(2018/1/9追記: 残念ながらリンク切れしてしまいました)

約1分間、結構丁寧に報道頂いています。こんなに手厚く報道して頂いていいの、と思ってしまうほどですが、中小企業向けの新たなサービス、AIを活用というあたりが、ニュースバリューがあると判断頂いたのでしょうね。先週本ブログでご紹介したプロモーション・ビデオもかなりの長さで紹介頂いています(Dさん、LWさん、やったね!)。

私もかなりの長さで登場していますが、プレゼンテーションの一部を切り出されると、手の動きが若干謎ですね(苦笑)。

残念ながら私はTV放送を直接見れなかったのですが、土曜日のお昼11時半ごろと夜21時前の2回放送されたようです。実は私がNHKに登場したのは二回目。2015年初に神田明神への初詣を取材されたのが、全国放送デビューで、今回が約三年ぶり二回目のNHK登場ということになります。前回はどこの誰だかわからない状態でしたが、今回はしっかりアルトアの看板を背負っての登場。だいぶ出世しました(笑)。そういえば、記者発表会の前日にチーム・アルトアの皆で神田明神にお参りしましたので、これも神田明神のご利益かもしれません。

今回もNHKで見ました、という声を多く頂きました。やはりNHKの伝播力はすごいと実感します。
posted by 岡本浩一郎 at 15:34 | TrackBack(0) | アルトア

2017年12月11日

じっくりと、少しずつ

先週木曜日に営業を開始したアルトア。初のお申込みが入るのがいつか、ワクワクしながらお待ちしていたのですが、初日はウェブに来て頂く方はあれども、お申込みには至らず。残念ですが、その分心置きなく打上げ(第一弾)を開催することができました。

金曜日には初のお申込みを頂戴し、少しづつですが動き始めています。ビジネスを立ち上げた側からすると、すぐに結果を期待してしまいますが、先週の木曜日にプレス発表を行ったばかりで、そもそもまだ存在が知られていないこと、また、融資というビジネスの特性上、知ったからといってすぐに利用につながる訳でもない(資金ニーズがあるタイミングでなければ利用につながらない)ことを踏まえると、当面はじっくりと、少しずつでも実績を積み重ねるしかないと考えています。

焦りを感じないと言えば嘘になりますが、まずはサービスを認知頂き、そのメリットをご理解頂くところから着実に進めていきたいと思います。


これから年末に向けて、年末商戦が盛り上がる中で、一時的に資金繰りが厳しくなることもあるかもしれません。そういった際に、気軽に、なおかつこれまでにない利便性でご活用頂けるのがアルトアです。利便性に関しては、今後じっくりとお話ししたいと思いますが、こちらのビデオで、まずはざっと理解して頂けるかと思います。わずか1分半のビデオですが、1分半の短い時間の中でアルトアの利便性をどう伝えるか、何十時間もの試行錯誤と担当者(特にDさん)の想いのこもった作品です。
posted by 岡本浩一郎 at 19:20 | TrackBack(0) | アルトア

2017年12月07日

アルトア、スタート!

本日、12月7日(大安!)に、アルトアは営業を開始しました。

アルトアは、これまでにない利便性で、事業者向けに少額・短期の融資を提供します。アルトアでの手続きは、融資のお申込みからご契約まで、基本的にオンラインで完結します(ただし、法令で求められる本人確認のために、郵送での手続きが発生する部分があります)。

融資の手続きのために、書類を用意する必要はありませんし、保証人や担保も不要です。では、何をもって融資の判断を行うのか。それは、お客さまに利用いただいている弥生会計のデータです。

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アルトアのここがすごい、と、もっともっと語りたいところですが、次回以降じっくりと、熱く語っていきたいと思います。是非、アルトアのサイトもチェックしてみてください。

融資を、もっとシンプルに、軽やかに。アルトアは、融資のあり方を変えていきます。
posted by 岡本浩一郎 at 18:29 | TrackBack(0) | アルトア

2017年12月06日

チーム・アルトア

いよいよ準備が整ったということで、今日は夕方にチーム・アルトアの皆と神田明神に参拝に行ってきました。弥生/アルトアオフィスから歩いて10分以内ですから気軽なものです。以前からこのタイミングで参拝しようと言っていたものの、当日まですっかり忘れていたため、皆の格好がかなりカジュアルなのはご愛敬ということで。超絶的に混んでいる年始と異なり、昇殿してのご祈祷は我々だけということで、じっくりしっかりと商売繁盛と社運隆昌をご祈祷頂くことができました。

ご祈祷頂いた後は皆で記念撮影。皆、いい顔をしていますね。

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一年前にはまだまだチームと言えるような状況ではありませんでした。ごくごく少人数で、まずは、新事業として立ち上げられるように奮闘している状況。そのハードルを越えて、2月にはようやく会社を立上げ、4月からチームとして本格的に活動を開始しました。

今回、アルトアを立ち上げることがなければ、おそらく会うこともなかったみんな。センチメンタルな表現ですが、このチームはご縁で結ばれた奇跡のチームです。色々と苦労もありました(かけました)が、ここまで一緒にやってこれて、本当に良かったと思いますし、チームの皆に本当に感謝しています。また、チーム・アルトアがここまでこれたのも、弥生の皆の陰に日向にのサポートがあってこそ。チーム弥生の皆にも本当に感謝しています。

ただ、言うまでもありませんが、本番はこれから。お客さまに喜んでいただけないようであれば、何を作っても、所詮自己満足です。チーム・アルトア(とチーム弥生)の力を合わせて、お客さまに「あるとあんしん」を実感して頂けるようにしたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 21:58 | TrackBack(0) | アルトア

2017年11月10日

その名はアルトア

本日ALT株式会社は、社名をアルトア株式会社に変更したこと、10億円の増資を実施したこと、そしてこの12月にサービスを開始することを発表しました

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社名に関しては、もともとサービス開始前に変更することは本ブログでもお話ししていましたが、今回正式に発表することができました。ALT(アルト)という旧社名は、Alternative Lending(代替的な融資、これまでと異なる融資)に由来しており、まさに実現しようとしていることを体現した名前です。だからこそALTという名前には強い愛着があり、新しい社名を決めることは思った以上に大変でした。結果的には、「アルトア/ALTOA」というALTを包含した名前に着地したという次第です。

最後のAは? Amazon.comの名前には、AからZまで全てのモノを提供するという想いが込められているというのは有名な(?)話ですが、アルトア/ALTOAの場合には、最初も最後もA。常にお客さまの第一の選択肢として選んで頂けるように、という想いが込められています。同時に、「あるとあんしん」、お客さまが事業を運営される上で、安心感を提供したいという想いも込められています。

アルトアのオンライン融資サービスはこの12月より開始します。つい先日の記事では、「秋が終わってしまわないか、ヒヤヒヤ」と書きましたが、はい、すいません、秋には間に合いませんでした。ただ、貸金業という様々な規制がある業種(=基幹システムも大きいものにならざるを得ない)で、この4月から本格的にシステム開発に着手して、12月に開業というのは、かなり早い方だとは自負しています。

12月から融資を開始するためには、融資するための資金が必要です。これまでにも資本金(資本準備金含む)で4億8,000万円を調達していますが、これはこれまでおよび今後のシステム/与信モデル構築費用、および、当面の運転資金です。ということで、新たに、親会社である弥生と、オリックスから合計10億円を調達しました。この結果、資本金(資本準備金含む)は14億8,000万円になります。

アルトアが提供するオンライン融資サービスにどれぐらいの需要が存在するのかは、正直やってみないとわからない部分があります。実際問題として、最初はまず認知して頂くところからスタートしますから、スロースタートだとは思っています。一方で、予想に反して(?)、需要が強かった場合でも10億円あれば当面は大丈夫ですし、10億円を軽く超える需要が顕在化するようであれば、Equityにせよ、Debtにせよさらなる資金調達は容易だと考えています。

社名変更も増資も済ませ、後はサービス開始に向けてまっしぐらです。残る一ヶ月間、ドキドキハラハラをワクワクと楽しんでいきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 15:40 | TrackBack(0) | アルトア

2017年11月06日

秋はいつまで?

先週末は久し振りに良い天気の週末、しかも連休でした。ちょうど(義理の)親孝行のイベントがあったのですが、良い天気に恵まれ、楽しむことができました。このところ天気は悪いし、寒いし、と今年の秋はどこに行ってしまったんだろうと心配していましたが、ようやく秋らしい週末だったように思います。

秋の行方を心配していたのは、ALTのサービス開始を「秋」としていたから。丹念にALTのニュースを追っかけて頂いている方は、会社立上げのプレスリリースでは、「2017年10月を目処に…試験的融資を開始」とされていたことをご記憶かもしれません。あれ、既に10月は終了していますが…。

システム開発を進める中でスケジュールを再度組み立てた結果、10月中は難しいということで、ALTのWebサイトを公開した段階では、「2017年秋サービス開始予定」としました。ということで、この秋を目標に準備を進めてきているため、秋が終わってしまわないか、ヒヤヒヤしていた、ということです。

現時点での進捗としては、最も準備に時間がかかる基幹システムの開発に目処がたち、システム・テストに入ったところ。そういった意味ではある程度ゴールは見えてきているものの、サービス開始に向けて一番しんどい時期でもあります。チーム内では休日出勤も増えてきているので、週末が楽しかったというのも少々気が引けます。

問題はいつまでが秋と言えるのか。個人的な感覚で言えば、9/10/11月は秋(冬は12/1/2月)と言いたくなりますが、暦の上では明日が立冬なので、だいぶ苦しくなってきました。とはいえ、一番大事なのは、お客さまから見て、「これはいいね」と言って頂けるサービスをキチンと作り上げること。焦りを感じるのは事実ですが、しっかりとサービス開始を目指したいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 18:44 | TrackBack(0) | アルトア

2017年09月26日

これもご縁

前回お話ししたALTの基幹システムとして採用したCloud Lending Solutions社(CLS社)のCLシリーズ。ALTの業務のベースとなる重要なシステムですから、昨年末から今年春にかけて、RFP(Request For Proposal, 提案依頼書)を複数のベンダーに提示し、様々なシステムの中から慎重に選定しました。

ただ実は、CLSとはこのシステム選定プロセスのだいぶ前、昨年の春に運命的な(?)出会いがあったのでした。

弥生がAlternative Lendingという新しい事業の検討を始めたのが、2015年の末。今から2年近く前です。2016年の春には、海外の事例調査を行ったのですが、この際に、ビジネススクールの卒業生を中心としたメーリングリストに、Lending ClubKabbageなどの海外プレーヤーの紹介を依頼し、自分が知っている人もあれば、全く知らない人からも様々な紹介を受けました。例えば、Lending Clubは自分の同級生が働いているというサプライズがありましたし、全く知らない人からも、同じ同窓生ということで気さくに助けてもらえるネットワークがビジネススクールの強みです。

その中でたまたま紹介を受けたのがCLS。私は直接存じ上げない方から「自分のかつての同僚であり、友人がCLSという会社を立ち上げたからよかったら紹介するよ」、と。当時はシステムよりは、Alternative Lendingを実際に提供している事業会社をメインに調査を行っていたのですが、米国/英国に出張しての調査の際にうまくスケジュールを組めたこともあり、San MateoのCLSも訪問することにしました。

訪問してみるとさらにびっくり。20年ほど前にお世話になった方(空手の達人のアメリカ人)がCLSのアドバイザーをしており、私の訪問時にもわざわざ時間を割いて打合せに参加してくれました。前回は日本で会ったのですが、20年振り、しかも遠くシリコンバレーで再開するとは全く想像していませんでした。

ただ、当時はご縁は感じつつ、またシステムとしても非常に興味深かったものの、まだ日本での実績もなく、日本でのパートナーもいないということで、実際の採用は難しいだろうと考えていました。幸いにして、その後富士通とCLSのパートナーシップが成立し、そのかいあって採用に至ったわけです。

ビジネスをしていると「ご縁」を感じることは多々ありますが、CLSとの出会いもまさにご縁です。そういった意味では、このタイミングで、Alternative Lendingに取り組むことになったこと自体、強いご縁を感じていますが、これはまたの機会にでも。
posted by 岡本浩一郎 at 20:53 | TrackBack(0) | アルトア

2017年09月22日

リスク上等

この秋のテスト的な融資開始を目指しているALTですが、かなりバタバタしながらも、準備は着実に進んでいます。ALTのキモ(競合優位性の源泉)になるのは、融資の可否を判断する与信エンジンですが、実際に融資を行う上で不可欠なのは、融資を実行・管理する基幹システム。

ALTは、基幹システムとして、米国Cloud Lending Solutions社(CLS社)の、Cloud Lending(CLシリーズ)というシステムを採用しています。CLシリーズは、レンディング業務やリーシング業務に係る、申込から審査、契約、回収までの一連の業務プロセスを電子化し、SaaSとして提供する最先端のクラウドサービスです。まだ日本では実績がないのですが、米国を中心に世界的に採用が進んでいます。

金融機関(等)でまだ実績のない「初物」を採用するのは珍しいことですが、ALTはベンチャー。取れる/取るべきリスクを取ってこそベンチャーです。初物のリスク以上に、融資の基幹システムを低コストで短期間に構築が可能というメリットを選択しました。もっとも、やはり米国の常識で構築されているシステムですから、日本の常識からすると、「え、こんなこともできないの?」という部分もあります。そういった意味では、これまでも付き合いのある富士通が、CLS社のパートナーになったこともCLシリーズを選ぶ原動力になっています(言い方を変えれば、富士通の存在がなければいかにリスク上等のベンチャーといえども、CLシリーズを選ぶことはできなかったと思います)。

今は、富士通/CLS社と、お客さまとベンダーという関係というよりは、CLシリーズを日本の貸金業向けの基幹システムとして実用に耐えられるレベルにするという同じ目的を共有した仲間として、日々苦楽を共有しています。
posted by 岡本浩一郎 at 19:01 | TrackBack(0) | アルトア