2019年01月23日

20年連続のその先

先週金曜日BCN AWARD 2019の表彰式があり、BCN AWARDが始まって以来の20年連続No.1ということで表彰いただいたとお話ししました

20年連続No.1の表彰を受けたのは弥生を含めて7社。弥生以外は、日本マイクロソフト、ジャストシステム、筆まめ、バッファロー、ワコム、クリエイティブメディアという錚錚たる皆さんです。余談ですが、10年前のBCN AWARD 2009では、10年連続No.1の表彰があったのですが、この際も同じ7社でした。

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今回の表彰式では20年連続No.1については特別な枠があり、BCN代表の奥田さんより直接トロフィーを授与いただき、また、BCNの名物アナリスト、道越さんのインタビューを受けました。そこで質問を受けたのは、今後どうしたいか、特にどういった製品を提供していきたいか、というもの。

今後どうしたいかといえば、やはり20年連続に満足するのではなく、これを30年連続、40年連続と続けていきたい思っています。ただ、そのためにどういった製品を提供するか、となると…、まだわかりません(笑)。もちろん、弥生会計の次のバージョンは、というとはっきりした計画がありますし、5年後もある程度想像はつきます。実際、社内ではこの先5年近くの製品ロードマップが既に存在しています。では、10年となると…。まあさすがに、わからないというのは言い過ぎですが、あまりイメージを固め過ぎない方がいいと思っています。

話は飛びますが、こちらで弥生のMission/Vision/Valueを公開しています。ご覧いただければわかりますが、弥生のMission(使命/理念)にもVision(弥生のありたい姿)にも、「業務ソフトウェア」という単語は入っていません。お客さまが達成したいのは、お客さまの業務を成立させたい/効率化したい、事業を継続したい/成長させたい、ということ。業務ソフトウェアは、そのための手段であって、決して目的ではありません。だからこそ、弥生は業務ソフトウェアを提供する自体を目的としませんし、業務ソフトウェアだけを提供すればよしとする気はありません。

もちろん弥生はテクノロジーカンパニーですし、ソフトウェアが弥生の提供するコアであることは揺るぎません。ただ、弥生が提供するものをソフトウェアに限定する必要はありませんし、ソフトウェアを提供して終わりでもありません。今後は、大きな法令改正が続き、事業者の業務が大きく変わっていくことが予想されます。大事なのは、お客さまを取り巻く環境が大きく変化する中で、弥生としても提供する価値を進化させ、お客さまをしっかり支えていくこと。その先には、結果的に30年連続No.1であり、40年連続No.1があると考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:25 | TrackBack(0) | 弥生

2019年01月21日

20年連続No.1

先週金曜日に、BCNによるBCN AWARD 2019の表彰式がありました。BCNでは、全国の家電量販店とPC専門店2,654店舗のPOSデータを収集、集計しています。そのデータをもとに年間(1月1日〜12月31日)販売台数累計第1位のメーカーを表彰する制度がBCN AWARD。今回のBCN AWARD 2019では、2018年のNo.1メーカーが表彰されます。

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お蔭さまで、弥生は業務ソフト部門と申告ソフト部門の2部門でNo.1として受賞することができました。有難いことに、毎年のこと、ではあるのですが、やはり毎年No.1を受賞し続けることは、弥生がお客さまに提供している価値を、データに基づいて認めていただき、表彰いただくということであり、特別な意味があると考えています。

なかでも今年は特別。というのは、2000年から始まったBCN AWARDは、今回がちょうど20回目になるのですが、弥生は業務ソフト部門において20年連続の受賞となったからです(申告ソフト部門は途中で部門が増設されたこともあり、15年連続の受賞です)。表彰対象となる部門は毎年少しずつ増え、BCN AWARD 2019においてはハードウェアで85部門、ソフトウェアが32部門で計117部門(受賞社は61社)でしたが、このうち20連続の受賞となったのはわずかに12部門/7社。弥生はこの栄えある7社のうちの1社となることができました。

以前、USJ立て直しの立役者となったグレン・ガンペル前社長と話した際に、日本人は5周年・10周年というキリのいい年が大好き、だからテーマパークもここぞとばかりに盛り上げる、と言われていたことが印象に残っていますが、実際、このキリのいい何周年とか、何年連続って特別ですよね。

私が初めてBCN AWARDの表彰式に参加したのがちょうど10年前となる2009年1月。この時点でBCN AWARDは10回目で、弥生は10年連続No.1を獲得しました。この時は先達が成し遂げてきたバトンを受け取ったからこその10年連続No.1、このバトンをしっかりと受け継がなければ、と強く思ったことを鮮明に覚えています。そこから10年が経って、20年連続No.1までしっかりとNo.1を維持できたこと、もっと言えばNo.1の地位をさらに強固にできていることを嬉しく思っています。

とはいえ、20年連続も通過点でしかありません。大事なのはこれからどうするのか。20年連続で満足することなく、さらなる将来に向かって、これからも一歩一歩歩み続けなければいけないと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:44 | TrackBack(0) | 弥生

2019年01月17日

またまた、あと一年

今から(約)一年後の2020年1月14日をもって、Windows 7のサポート期間が終了します。この日以降、セキュリティ更新プログラムなどが提供されなくなりますので、以降もWindows 7を利用し続けることは、「セキュリティ上、たいへん危険な状態」で利用することになります。

どこかで聞いたような話ですが…。そう、2014年4月にはWindows XPのサポート期間が終了しました。当時はまだまだWindows XPのPCが多く残っていましたので、ある意味社会問題となりました。以降、2017年4月にはWindows Vistaのサポート期間が終了しましたが、Windows Vistaは良くも悪くもあまり利用されていなかったこともあり、あまり大きな話題にはならなかったように記憶しています。今回は、Windows XPからの移行の受け皿となったWindows 7のサポート終了となりますので、再び大きな問題になりそうです。

それにしても、消費税率が変わるタイミングと被るのは偶然なのでしょうか。2014年4月は消費税率の8%への引上げ(1日)とWindows XPのサポート終了(9日)とが重なりました。今回は同じ月でこそないものの、2019年10月1日に消費税率の10%への引上げ(+軽減税率の導入)、そしてその約3ヶ月後の2020年1月14日にWindows 7のサポート終了とかなり近いタイミングです。

弥生の立場からすると、一つのトピックでもお客さまにお伝えし、そして実際に行動していただくのは大変なこと。改元まで含めると一年の間に3つも大きなトピックがあるというのは、かなりチャレンジングだな、というのが本音です。

ただ、お客さまからすると、PCの環境をリフレッシュするいいタイミングと言えるかもしれません。PCを入れ替えて、新元号にも対応を済ませ、新消費税にも備える。そういった意味では、弥生 19 シリーズは、新元号にも、新消費税にも対応していますから安心です(実際には、例えば新元号対応は、オンラインアップデートとして提供されます)。

いずれにせよ大事なのは、早めに対応を進めること。ソフトウェアはオンラインアップデートで最小の手間で済みます(オンライン版であれば、そもそも弥生側での対応で完了します)が、ハードウェアに関しては、やはり一定の手間が必要になります。この先一年間はお問合せが増えることは確実であり、当然弥生としても対応体制を強化しますが、やはり直前になるとお問合せが極端に集中しがち。まだまだ時間のある今から準備を進めておけば、新元号も、新消費税も、Windows 7終了も余裕をもって乗り切れるはずです。
posted by 岡本浩一郎 at 20:00 | TrackBack(0) | 弥生

2019年01月10日

ますます合理的な神様

弥生の新年の業務開始は正月三が日が明けた1月4日(金)。ただ、この日は有給取得推奨日としました。カスタマーセンターでお客さまのお問合せに対応する以上、全社でという訳にはいかないのですが、東京本社を中心に、業務上支障のない人はできるだけ有休を取得しましょう、というものです。ということで、本来は初日の大事な業務である神田明神への参拝も、週が明けての1月7日(月)の夕方となりました。

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やはり業務開始が1月7日からという会社も多かったようで、1月4日に一足早く参拝に行ったアルトアのメンバーによると1月4日はお正月とは思えないほどすいていたそうです。一方で、1月7日は例によって(例年以上の?)大混雑。

個人的に楽しみにしているのは、お正月という最繁忙期において、ご祈祷のオペレーションがどう変わっているか(笑)。神田明神でのご祈祷はかなり合理的な運営がなされていると以前も書いたことがありますが、今年もまた大きな変化がありました。

一つは代表者と一般社員を分離したこと。代表者は例年通り本殿に昇殿してご祈祷を受けるのですが、一般社員は昨年末に完成した「EDOCCO」というホールで、個別の社名等のない一般的なご祈祷を受けるようになりました。実際に参拝した社員の感想は、本殿の写真(静止画)を見ながらのご祈祷で、正直有難味が薄かった、とのことでした(苦笑)。

もう一つは、代表者が本殿に昇殿する際に、なんと土足のままとなったこと。これまでは昇殿前に靴を脱いで、だったのですが、今年は靴のまま。確かに、昇殿する人が全員靴を脱いで、それを袋に入れてというのが、少なからぬ時間を要していたので、合理的に割り切ったのでしょうね。ただ、個人的にはかなり抵抗感がありましたが…。その分、肝心のご祈祷に時間を避けるようになったのか、今回の祝詞は会社名と代表者名というパターン2でした。

以前も書きましたが、商売の神様としては、合理的でないと、と思いますし、この合理性は決して嫌いではありません。これだけの最繁忙期でも概ね予約した時間の通りにご祈祷を受けられるわけですから、オペレーションの観点では、実に素晴らしいと思います。

ただ、今回の対応はさすがにちょっと行き過ぎかな、と思わなくもありません。ただこれは、1月7日に集中してしまうということで、今年の特別対応なのかもしれません。来年がどうなっているのか、今から楽しみです。世の中の流行りに敏感な神田明神なので、ひょっとしたらこのブログも読んでもらえるかも(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 19:28 | TrackBack(0) | 弥生

2019年01月04日

新年のご挨拶 2019

新年明けましておめでとうございます。

新春を迎え、皆さまにおかれましては健やかに新年を迎えられたことと、謹んでお慶び申し上げます。

昨年は、「今年の漢字」でも取り上げられていたように、例年以上に豪雨や地震などの自然災害が多く発生した年でした。被災されました皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

弥生にとって昨年は、「弥生シリーズ」誕生30年の節目の年を超え、31年目の年として、着実に成長することができた年でした。クラウド製品・デスクトップ製品ともに、お客さまのご要望にお応えし、細やかな機能改善を行うとともに、弥生の会計事務所パートナー「弥生PAP」も全国で9,000会員を超え、お客さまの業務を一層しっかりとサポートできる体制が整いました。さらに、弥生が考えるこれからの業務、「業務 3.0」の実現に向けても、「スマート取引取込」機能において、自動仕訳の精度向上などの継続的な強化はもちろん、API連携に向けた障壁となっていた、金融機関とITベンダー間の契約の条文例策定に積極的に貢献するなど、一歩一歩進むことができた年でした。

また昨年は、弥生にとって初の、業務を超え事業そのものを支える「事業支援サービス」である、「アルトア オンライン融資サービス」の立上げに取り組んだ一年でした。弥生とオリックスが共同設立した「アルトア株式会社」を通じ、2017年12月にサービスを開始し、小規模事業者を中心に短期・小口ニーズに特化した融資を提供してきましたが、お申込みは着実に増加しており、市場の立ち上がりを実感できる年となりました。昨年末には、これまで法人のみであったサービス対象を個人事業主へも拡大しました。今年は、サービス立上げ当初からの予定である、金融機関との共同事業(LaaS事業:Lending as a Service)の実現も含め、事業としてもう一段階のステップアップを図る予定です。

さて、今年は、「新元号」と「消費税法改正」が大きなトピックスです。消費税法改正については、皆さまご承知のとおり2019年10月から消費税率が10%に引き上げられ、同時に軽減税率制度が開始される予定です。お客さまの業務に大きく影響を与える大規模な法令改正は、波となって今後も続いていきます。前述の「新元号」「消費税法改正」に加え、平成30年度税制改正により「個人所得課税の見直し」「税務手続の電子化推進」等が今後段階的に進んでいきます。弥生は、お客さまが支障なく業務を進められるように、ソフトウェアとサポートの両面から法令改正に着実に対応してまいります。同時に、業務効率改善の取組みもしっかりと継続していきます。お客さまの利便性向上のための機能強化はもちろん、業務 3.0が当たり前のものとなるよう、継続的に取り組んでまいります。

今年の干支「亥」は、「無病息災」の象徴と言われています。事業における無病息災はまさしく、安定した経営状態だと考えます。弥生は「事業コンシェルジュ」として挑戦・進化を続け、お客さまの安定した経営をサポートしてまいります。

末筆となりましたが、皆さまにとって本年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げるとともに、引き続き弥生株式会社をご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

弥生株式会社
代表取締役社長
岡本 浩一郎
posted by 岡本浩一郎 at 17:19 | TrackBack(0) | 弥生

2018年12月28日

こちらも登録完了!

昨年の半ばに、アルトア(当時はALT)が貸金業者としての登録が完了したとお話ししましたが、先日12月20日に、今度は弥生の登録が完了しました。もっとも貸金業者ではなく、電子決済等代行業者として。

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電子決済等代行業者というと耳慣れませんが、今年改正された銀行法で新たに生まれたもの(解説PDF)です。簡単に言えば、お客さまのために、銀行と連携してサービスを提供する事業者です。例えば、預金口座の利用履歴等の情報を銀行から取得し自動的に帳簿を作成するサービスや、複数の振込先への銀行振込の依頼をワンクリックで行うことができるサービスを提供する事業者がこれに該当します。

前者は銀行の口座情報を参照してお客さまに提供するので、口座情報サービス提供者(AISP, Account Information Service Provider)、後者はお客さまにかわって銀行に資金移動などの指示を行うため、決済指図伝達サービス提供者(Payment Initiation Service Provider)という言い方をします。

これらのサービスはこれまでも存在していました。実際弥生は、10年以上前から、銀行の明細を取込み、仕訳を生成する機能を提供してきました(当時はMoneyLook for 弥生というツールを使用、現在はスマート取引取込機能によって)。こういった、いわゆるFinTechサービスがより一般的になっていく中で、より多くの方が安心してサービスを利用できるように、銀行法で電子決済等代行業者としての定義がなされ、なおかつ、財務局への登録を要することになりました。あくまでも登録ではありますが、実質的には審査に近い細かいやり取りがあり、ようやくこの度の登録となった訳です。

時を同じくして、過去一年以上に渡って銀行と議論してきた成果が、「銀行法に基づくAPI利用契約の条文例(初版)」として公開されました。電子決済等代行業者がAPIを通じて銀行と連携し、サービスを提供するためには、銀行とAPI利用契約の締結することが必要とされます。これはそれぞれの銀行と締結するものなのですが、下手をすると、銀行の数だけ交渉が必要になり、バラバラな契約を結ぶことになります。それでは社会的コストが高すぎるということで、可能な範囲でAPI利用契約の標準化を図ったものです。

標準化というのは、言うは易しく(総論では誰も反対しません)、行うは難い(各論ではそれぞれの思惑が顕在化しがち)。ということで、相当な時間はかかったのですが、完成形とは言えないまでも、議論の出発点として活用できる条文例にはできたのではないかと感じています。

晴れて電子決済等代行業者としての登録も済み、APIの利用を進めるための契約条文例も整いました。来年は、より多くの銀行との連携を進め、より安全かつ利便性の高いサービスを提供していきたいと思っています。

2018年も大変お世話になりました。皆さま、良いお年をお迎えください。
posted by 岡本浩一郎 at 16:34 | TrackBack(0) | 弥生

2018年12月20日

準備は始めていますか?

いよいよ年末が近付いてきました。今日は、毎月開催している弥生の取締役会。今期が始まってまもなく3ヶ月になりますが、今のところまずまずの滑り出し。そのため、あまり込み入った議論もなく、あっさりと終了しました。取締役会が終わったら福岡に移動。今日/明日と福岡/広島ですが、これで忘年会も一段落(もちろん仕事もしっかりしますよ)。

今年の秋は、例年開催の社員総会、製品発表会PAPカンファレンスに加えて、海外出張アルトアの新サービス開始とかなり慌ただしく、気がついたら12月。そして気が付いたら12月も下旬。まだ来週一週間ありますが、世間的にもだいぶ落ち着いてくると思いますし、弥生も、有休取得推奨週間ですので、一気に年末モードかと思います。もっとも、お問合せに対応しているカスタマーセンターは最後まで臨戦態勢ですし、アルトアも年末の資金需要にお応えするため、やはり最後まで臨戦態勢です。

私自身は来週はややペースを落として、諸々片付けつつ、来年に向けた仕込みに充てたいと思っています。私は少しバタバタすると書類を積み上げてしまう癖があるのですが、今や、いつ崩れるのかと皆に心配されるほど書類が積み上がっています(もちろん大事なものはちゃんと処理していますので、積み上がっているのは後で読もう的な書類です、笑)。これらの書類の山崩しをしつつ、来年やるべきことの優先順位付けは済ませてしまおうと目論んでいます。

来年は、弥生の歴史に残る一年になるだろうと思っています。春には改元、そして秋には消費税率の引上げと同時に軽減税率の導入。今日プレスリリースを行いましたが、事業者の皆さんの軽減税率への準備はまだまだこれから。弥生の調査では、軽減税率に向けた対応を進めている事業者の方は3%に過ぎません。残りの方は、まだこれからですし、そもそも何をしてよいかわからないという方も多くいらっしゃるのが現状です。

そういった中で、弥生が事業者の皆さまをしっかり支えることができるよう、早め早めで準備を進めていきたいと思います。そして弥生が早め早めに備えるためには、リーダーである私自身が早めに備えないと。ビジネスが少しスローダウンするこの時期に、しっかりとこれからに向けた準備をしておきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 19:29 | TrackBack(0) | 弥生

2018年12月07日

所得の見積額

前回まで、年末調整で必要となる3つの申告書についてざっと解説してきました。これまでお話ししてきたように、年末調整に必要な申告書が今年から大幅に複雑になりました。本ブログでの解説、また、弥生マルシェでの解説記事などを参考にして何とか乗り越えていただきたいと思っています。

ただ、無事に乗り越えるためには、一つのハードルをクリアする必要があります。それは、申告書上に記載が必要とされているのは、所得の額そのものではなく、「所得の見積額」であるということ。

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冷静に考えれば当たり前で、年末調整業務は一般的に12月の賞与や給与の計算業務と同時に進めることが多く、その前段となる従業員による申告書の記入は11月から12月中旬で行われます。つまり、今年の給与/賞与の支払いが終わっていないので、確定した所得額を記入することができません。その代わり、見積額を記入してね、ということです。

それでは、見積額とはどの程度正確な見積りを要求されているのでしょうか。1円単位まであっていないとダメ? でもそこまでの精度を求めるのであれば、そもそも見積りではないですよね。見積りは、あくまでも可能な範囲で、ということになるかと思います。

ここから先は、弥生としての公式見解ではなく、私個人の見解ということでお願いしたいのですが(そもそも本ブログ自体がそういう位置づけですが、苦笑)、いくつかの選択肢があるかと思います。

1) 支給済みの実績 + これから支給分の見積り
可能な範囲でのベストな見積りとしてはこのやり方になるのかと思います。11月までの給与は支給済み、12月の給与と賞与はまだということであれば、11月までの実績の金額に、12月の給与/賞与の見込額を足すことになります。とはいえ、12月の給与を残業代等も含め正確に見積ることは難しいでしょうから、完璧ということはなく、あくまでも可能な範囲で、ということになります。

2) 前年比で計算
これからの支給分の見積りが難しいということであれば、例えば昨年の11月までの実績と、今年の11月までの実績を比較して比率を計算し、それを昨年の通年実績にかけるという方法もあるかと思います。例えば、昨年11月までの実績が400万円、昨年通期での実績が500万円、そして今年11月までの実績が420万円であれば、
前年比 = 420万円 ÷ 400万円 = 1.05
今年の見積額 = 前年通年実績 × 前年比 = 500万円 × 1.05 = 525万円
となります。

3) 世間相場の前年比で計算
自分自身の前年比を計算しなくても、例えば、今年の世間的な賃上げ実績を前年比として採用するというやり方もあるかと思います。例えば、中小企業での今年の平均的な賃上げ率が1.89%(経団連集計によるもの)なので、前年が500万円だとすると、500万円 × 1.0189 = 509.45万円、ざっくりで510万円、というやり方もあるでしょう。

4) 前年通り
少々乱暴ですが、前年通りというやり方もあります。これであれば、昨年の源泉徴収票を確認して、その数字を転記すれば終わり。つまり、昨年が500万円であれば、今年も500万円とするということです。もちろん、多少の変動はあるのでしょうが、前年対比で50%になることや、逆に倍になることもなかなかないでしょうから、概算見積として前年と同じというのも、悪くはないと思います。

個人的なおススメとしては、2)が合理的だと思いますが、3)や4)でもまず問題ないのではないか、と考えています(繰り返しになりますが、あくまでも個人的な見解です)。

実際問題として、(配偶者控除や配偶者特別控除という意味で)所得の額が問題になるのは、本人の所得であれば、900万円〜1,000万円にかかる場合であって、逆に所得が400万円でも、500万円でも、600万円でも変わりません。結果が変わらないのに、見積りに労力をかけてもしょうがないですよね。そういった意味では、結果が変わりうる所得900万円〜1,000万円の近辺のゾーンの方(給与収入で言えば、1,120万円から1,220万円近辺の方)は可能な範囲で正確な見積りを行った方が望ましいですが、それ以外の方に関しては、前年通り、あるいはもっと言えば、ざっくりX00万円ぐらいのレベルでも問題はないはずです。

より難しいのは、配偶者の所得です。マル配の一番下を見ていただければわかりますが、配偶者の所得が5万円変わるごとに、配偶者特別控除の額が変わりますから。ただこれも、影響があるのは、配偶者の所得が38万円〜123万円の方(給与収入で言えば103万円〜201.6万円)ですから、この近辺のゾーンの方は可能な範囲で正確な見積りを行いましょう、一方でこのゾーンからそれなりに外れている方はざっくりでok、ということになるのかと思います。

では、見積りと実際が差が出た場合はどうなるのでしょうか。見積りである以上、当然差は出るもの。ただ、差が出たとしても実際の年末調整の結果に影響が出るとは限りません。そして仮に年末調整の結果に影響が出たとしても、ちゃんと辻褄を合うようにリカバリーする方法は用意されています。ということで次回に続きます。
posted by 岡本浩一郎 at 13:46 | TrackBack(0) | 弥生

2018年11月26日

キャッシュレス推進協議会

昨年からかかわっていた検討会で「キャッシュレス・ビジョン」を策定したということを、しばらく前にお話ししました。この検討会を母体に、キャッシュレス推進協議会という団体が設立されたのですが、先月、このキャッシュレス推進協議会の創立大会が開催されました。

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弥生も協議会の初期メンバーということで、創立大会に参加したのですが、実に大規模な大会で圧倒されました。昨年から検討会で議論している際には、もちろんキャッシュレスは進めるべきだけれど、色々と課題もあるし、時間はかかるよね、という雰囲気だった(あくまで一参加者としての私見です)ものが、短期間でこれだけ多くの企業を巻き込み、正式な団体として動くまでになったのは、経済産業省の強い意志を感じます(あとは今回事務局長に就任されたFさんの頑張りですね)。

経済産業省と書きましたが、来年10月の消費税率引き上げ時の景気対策として、キャッシュレス決済に対する優遇策が検討されているところを見ると、一省庁というよりも、政府としての強い意志を感じます。また、キャッシュレス決済を提供する側のサービス競争も目覚ましいものがあります。守る側の金融機関がQRコード決済の規格の統一と、加盟店手数料を1%台という攻勢に出れば、攻める側は消費者向けの大規模なプロモーション。期間限定とは言え、利用料金のうち20%を還元し、くじに当選した利用者にはその全額を還元するというソフトバンクのキャンペーン(予算は100億円!)は、そこまでやるか、という感じですね。ソフトバンクがADSLモデルをただで配りまくった時代を思い起こさせます。

弥生としては、キャッシュレス決済に直接関与する野望(笑)を持っている訳ではなく、キャッシュレスとともに推進すべき、ペーパーレスを着実に促していきたいと思います。7月にはJCBとのAPI連携を開始しましたが、今後もより多くのカード会社とのAPI連携を進めていきます。そのためにも、APIをある程度標準化していく必要があると考えています。さらに、そもそも物理的な領収書をなくすという観点から、電子レシートにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

キャッシュレス推進協議会では、複数のプロジェクトが同時に進むことになっていますが、弥生はAPIおよび電子レシートに関するプロジェクトに参画しています。ただ、これらのプロジェクトの具体的な動きはまだこれから(苦笑)。QRコード決済などが急速に盛り上がっている中で、ある意味決済の事後処理になるAPIや電子レシートが後回しになるのも理解はできるのですが、しっかりと前に進めていけるよう、粘り強く働きかけていきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 19:48 | TrackBack(0) | 弥生

2018年11月22日

後半戦も終了

10月中旬から開催していた弥生PAPカンファレンス 2018秋ですが、11月に入って東京、札幌、福岡と開催し、昨日の仙台で無事に千秋楽となりました。

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東京での様子、300名近くの方にご参加頂きました

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こちらは福岡、よく見るとろくろを回しています

一ヶ月で全国7会場。スケジュールの面でも、体力の面でも(苦笑)、結構大変でした(その間にオーストラリア出張もありましたし)。ただ、弥生が主催するイベントですから、当然これはわかっていたこと。一方で、事例紹介として各会場二つの会計事務所にご登壇頂いたのですが、協力頂いた会計事務所の皆さんからすると、あくまでも他社のイベント。それでもお忙しい中スケジュールを調整し、地元の会場だけでなく、わざわざ出張してまで非・地元の会場でもご登壇いただいたことに感謝の気持ちで一杯です。特に、税理士法人ベリーベスト岸先生には実に6会場(!)でご登壇頂きました。

事例紹介でご登壇いただいた会計事務所は、皆、弥生のサービス(特にスマート取引取込)を活用し、業務の効率化を着実に進めています。今回、事例紹介を拝聴する中で、スマート取引取込の活用が着実に進んでいることを実感しました。スマート取引取込は、取引(例えば銀行明細)などを自動で取り込んで、自動で仕訳する仕組みですが、まだ万能とは言えません。わかりやすいところでは、スマート取引取込で一番効果を出しやすいのは、インターネットバンキングを利用している事業者ですが、残念ながら法人でのインターネットバンキングの利用率は決して高くありません。つまり、使えるところは使えるし、一方で使えないこともある、というのが現状。ですから、明日にも全ての仕訳が自動化されるわけではありません。

ただ、万能ではないから、当面は様子見という0か1かの判断ではなく、まずは使えるところから使っていくというのが、今回事例紹介いただいた会計事務所の共通点かと思います。使えるところから使っていき、その中で経験値を蓄積する。例えば、まずは顧問先にインターネットバンキングを使うことを働きかけるところから取り組んでいる会計事務所もあれば、レシートをOCRで取り込むところに特化して活用している会計事務所、顧問先にはExcelで簡単な帳簿をつけてもらい、それをスマートの機能を活用して取り込んでいる会計事務所など、それぞれに工夫して活用しています。

自動仕訳は一気に全ての問題が解決するような魔法の杖ではありません。ただ、それでも実際に活用し、成果につなげている会計事務所は着実に増えています。もちろん、弥生としても継続的に改善は行ってきていますし、今後も改善を続けていきます。使い手の工夫と作り手の改善が積み重なることによって、今後着実に普及するものと思いますし、数年後には完全に当たり前のものになると思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 19:07 | TrackBack(0) | 弥生

2018年11月20日

ボージョレ・ヌーヴォー 2018

先週の金曜日は福岡でのPAPカンファレンスだったのですが、前日に大阪入りし、金曜日の早朝に福岡に向かうことにしました。

目的は、大阪カスタマーセンターでのボージョレ・ヌーヴォー試飲会への参加。この試飲会はオリックスグループ入り後の2015年から続いており、もう4回目ということになります。オリックスグループ内で社内販売があり、イベント好きな私が折角であれば全社で試飲会をしようということで、まとめ買いしたのがきっかけです。

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全拠点で試飲会となると、結構な本数(今年は41本)となり、私のお財布に一定の負担にはなるのですが、意外に(?)盛り上がるため、今では恒例イベントになっています。これまでは東京で参加することが多かったのですが、昨年の試飲会で大阪に是非、というラブコール(?)があったため、今年は大阪での参加になった次第です。

この試飲会が面白いのは、各拠点それぞれの楽しみ方があること。各拠点をTV会議でつなぐのですが、それぞれの個性が出てなかなか面白いものです。福岡は翌日のカンファレンスに備えてスタッフが福岡入りしており、すっかり飲み会になっていました。大阪は、この試飲会のために企画を用意するほどの気合いの入れよう。今回は、親睦会の活動報告(+新メンバー勧誘)に、カスタマーセンターらしくセクションごとのユーザー対応の実演(寸劇?)と存分に楽しまさせていただきました。私が提供するのはワインだけなのですが、手作りの品を含め、おつまみの差し入れもあり、なかなか贅沢な試飲会でした。

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さあ、来年はどこで参加しましょうか。各拠点からのラブコールをお待ちしております(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 19:50 | TrackBack(0) | 弥生

2018年11月15日

お客さまの卒業

豊吉さんの卒業について書いたばかりですが、たまたま先週、「卒業」されたお客さまにお会いする機会がありました。毎回いい刺激を受ける経営者仲間と行ったお店でのことです(Nさんご馳走さまでした!)。

Nさんが「そういえばこのお店も確か弥生を使っていたはず」と言われるので、恐る恐る聞いてみると…。「ええ、弥生の社長さんですか!? もちろん使ってますよ」との嬉しいお言葉。ただ、よく聞いてみると、かつてやよいの青色申告を使っていた、ということのようです。

このお店は4年前にご主人が独立して、麻布十番に開業した割烹なのですが、今では屈指の人気店に。なかなか予約を取るのも難しいそうです。確かに一品一品が全て完璧なまでに美味しい。最初に出てきたセコガニが最高でしたし、お出汁も絶品でした。ああ、ヨダレが…。

本ブログには珍しく食べ歩き記事になってしまいそうですが、話を戻すと、開業当初はやよいの青色申告でご自身で帳簿を付けられていたのだそうです。では、今はどうしているのかというと、会計事務所にお任せしているとのこと。まあ、これだけの人気店になれば、それはそうですよね。

弥生としては、事業を立ち上げた直後こそ、おカネの流れをしっかりと可視化し体感できるように、ご自身で帳簿を付けることを推奨しています。ただ、事業が発展していく中で、いつまでもそれが正解だとは考えていません。おカネの流れを把握できるようになり、同時に、従業員も増えてくれば、帳簿付け自体は従業員に任せた方がいい(もちろん経営者として数字はしっかり見ていただきたいですが)。あるいは、今回のケースのように、事業がそれなりに安定してくれば、外部の専門家に任せてしまい、ある意味時間をおカネで買うという選択肢もありだと思います。

もっとも弥生側の観点で事業戦略を考えると、折角お客さまになって頂いたのに、卒業されるのは勿体ないという考えが一般的かと思います。初めてのクルマがカローラであれば、次にはコロナに乗っていただき、その次はマークII、そしていつかはクラウンという道筋を示すことによってお客さまの卒業を防ぐ(車名に時代を感じますね、笑)。この考え方には合理性がありますし、一般的には正しい戦略だと思います。

ただ、卒業を防ぐために商品ラインアップであり、(言い方を変えれば)戦線を広げていけば、会社としてのフォーカスが曖昧になりがちなのも事実です。カローラ(や軽自動車)を求めるお客さまとクラウン(やレクサス)を求めるお客さまでは、価値観も異なるし、車を選ぶ基準も異なる。トヨタほどの超大企業であれば、それら全てをうまく満たすことも可能でしょうが、弥生の規模では、どちらも中途半端になりかねません。

弥生は、起業されて初めて使う会計ソフトを提供することに拘りたいと思っています。だからこそ、弥生は初めての方でも「かんたん、あんしん、たよれる」に徹底的に拘っています。もちろん、使い勝手を評価いただき、結果的にもう何十年も弥生を使い続けていただいているお客さまも多くいらっしゃいますし、中には上場しても弥生を使い続けているお客さまもいらっしゃいます。一方で、卒業されるお客さまも一定の確率で発生します。

かなり前に一度お話ししたことがありますが、弥生は、お客さまが「卒業」されることをネガティブには捉えていません。事業のステージが変わる中で、自社で行っていた会計業務を完全に外部に委託することもあるでしょうし、あるいは、組織が大きくなる中で、例えばより厳格な内部統制を行うために会計ソフトを見直すこともあるでしょう。その場合、お客さまは弥生を「卒業」されることになります。弥生として寂しさを感じない、というと嘘になりますが、逆に弥生を活用して、そこまで事業を成長させることができた、ということに喜びと誇りを感じます。

今回のお店も、開業当初は今のような予約の取れないお店ではなかったとのこと。帳簿を付けながら、大丈夫かなあ、でも頑張ろうという日もひょっとしたらあったのかもしれません。それが今や予約の取れない繁盛店。そこまでの成長を支えることができた、ということは弥生にとって紛れもない喜びであり、誇りです。
posted by 岡本浩一郎 at 19:05 | TrackBack(0) | 弥生

2018年11月13日

卒業

昨日、Misocaのプレスルーム、および豊吉さんのブログで発表されましたが、11月末のMisoca定時株主総会をもって、Misoca創業者である豊吉さんがMisocaの代表取締役を退任することになりました。

Misocaが弥生のグループ会社となったのが、2016年2月。見積〜発注/受注〜納品/検収〜請求〜支払/入金という商取引のあり方を根本から変えていこう、中小企業の業務を一気通貫して電子化し、圧倒的な業務の効率化を実現しよう。このビジョンが弥生とMisocaを引き寄せ、グループとして一歩を踏み出すことになりました。

その後、3月31日を経理の日としたり、Misocaのオフィスと弥生の名古屋営業所を統合して新しいオフィスに移転したり、そして何よりも弥生のサービスとしてMisocaをローンチしたりと着実に前進を続けてきました。もちろん、バックグラウンドが異なるチーム間での喧々諤々もあり、一方で331 Cafeでまったりコーヒーを嗜んだり、様々な出来事がありました。

実はMisocaが弥生のグループに入る時点から、豊吉さんとしては3年間という期間の中で、Misocaを次のステージに導きたいという話を聞いていました。来年の2月末にはその丸3年という節目を迎えるのですが、ある意味計画通り、そろそろ豊吉さん自身の次のステージを考えたいという話がありました。豊吉さんは松本さんと一緒にMisocaを立上げ、まさに0から1を実現した訳です。そのMisocaは弥生の一員として、この3年弱という時間の中で、頼れるサービスとして安心して、継続的にご利用頂けるところまで来たと考えています。つまり1から10にはできたかな、と。

これからMisoca/弥生としては10を100に、そして1,000にしていく訳ですが、一方で豊吉さんとしては、得意としている0から1に再びチャレンジしたいとのこと。もちろん、私としては、Misocaの創業者である豊吉さんにはMisocaであり、弥生の中で長く活躍して欲しいという希望はあるのですが、豊吉さんの人生は豊吉さんのものですから、ご本人の意思を尊重しようという結論になりました。丸3年となる来年2月までは、豊吉さんには引き続きMisoca顧問として活躍頂きますが、取締役としては、来る定時総会で退任するということになったわけです。

Misocaが弥生グループ入りした段階では、豊吉さんの会社という色が非常に濃かったですが、Misocaも成長する中で、既に弥生グループ入り後にMisocaに入社した人の方が多くなっており、いい意味で豊吉さんが卒業しても、MisocaのDNAを受け継ぎつつしっかりと引き続き成長させられる目処が立ちました。目指しているビジョンを実現するにはまだまだ長い道のりですが、Misoca/弥生として着実に前進を続けていきたいと思っています。

豊吉さんの次のステップについては、まだ具体的に決まっていないと聞いていますが、豊吉さんのことですから、きっとワクワクするような新しい事業を立上げられるのではないかと思います。豊吉さんの新しい旅を一個人として応援していきたいと思います。

ちなみにMisocaの共同創業者である松本さんは、実はこの秋から東京での活動がメインになっています。弥生の技術フェローとして、これまで以上の活躍が楽しみです(が、週末も含め、相当アクティブにあちこちに出没されているので、体力が持つか心配しているのは、ここだけの話、笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 20:31 | TrackBack(0) | 弥生

2018年11月08日

静かな滑り出し

10月に新年度(FY19)がスタートして早くも一ヶ月過ぎました。いつ始まって、いつ終わったんだと思うくらい、あっという間。製品発表会があり、実際に製品を発売開始し、弥生PAPカンファレンス 2018秋も始まり、その裏ではアルトア関連で重要な打合せもあり、そして月末には海外出張と盛り沢山だったせいもありますが、それにしても時の流れが速いのは、やはり歳のせいでしょうか(苦笑)。

速報ベースで10月の結果が出ていますが、お蔭さまで順調な滑り出しです。前年を超え、予算もしっかりと達成。まずはしっかりとした初月とすることができてホッとしています。ただ、今のところは順調と言えども、まだまだ静かな滑り出し。

来年春には新元号、そして来年秋には消費税率引上げ(+軽減税率導入)という大きな法令改正が続くだけに、今期は前回の消費税率引上げがあったFY14以来のジェットコースターライドになるものと思っています。これからはまず、年末〜確定申告期に向けての第一の山。ここまでは例年通り。しかし確定申告が終わったと思ったら、ホッとする間もなく新元号の第二の山、そしていよいよ10月に向けての消費税の第三の山がやってきます。

こう考えるとホッとできるのも今のうちですね。12月に入ったら今年ももうカウントダウン。そしてその先は山また山。折角の機会ですから、迫りくる山々を楽しみながら踏破していきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 17:05 | TrackBack(0) | 弥生

2018年11月02日

オーストラリア出張

水曜日からオーストラリアに出張に来ています。火曜日の夜に日本を出て、水曜日の早朝に到着。水/木/金と3日間みっちりと仕事をして、今晩の深夜便で日本に戻ります。

オーストラリアに出張というと、まずシドニー(Sydney)を想像します。Harbour BridgeにOpera Houseといった観光名所はもちろん、日本における東京への一極集中振りから、オーストラリアのビジネスもシドニーに集中しているのかと思いがちです。実際、今回は水曜日こそシドニーでした(Harbour BridgeもOpera Houseもしっかりと散策しました、笑)が、木曜日の朝にメルボルン(Melbourne)に移動。木/金の二日間はメルボルンでした。メルボルンは住みやすい街として評価が高いとのことで、将来的にはシドニーの人口に並ぶと予測されているのだそうです。約一年前に日本航空がメルボルン直行便を就航させましたが、そういった背景があるのですね。

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今回の出張の目的や訪問先は一旦秘密ということにしておきますが、二つの観点から、非常に有意義な出張となりました。一つ目は、社会全体の観点。前回お話しした「2020年代には、そもそもその業務自体が劇的に変わっていく、極端な話、なくなっていく」という話につながるのですが、自分の頭の中で考えているのと、実際に実現されつつあるところを見るのでは大きな違いです。もう一つの観点は、弥生自身の観点。弥生として何を考え、どの方向を向くべきか、非常に有益な示唆を得ることができました。

自分の頭で徹底的に考えることはもちろん必要。ただ同時に、世界に出て様々なことを見聞きすることも同じように大事です。今だから言えることですが、本ブログでも少しお話しした2016年3月の出張(この時は、シリコンバレーからアトランタ経由でロンドンから帰国、結果的に世界一周)は、その後2017年2月のALTの立上げ、そして2017年12月のアルトアのサービス開始につながっています。

このタイミングで色々な方と会えた/議論できたのも一つのご縁。本当にこのタイミングで来て良かったと感じていますし、今回のご縁は、必ず今後につながっていくものと確信しています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:14 | TrackBack(0) | 弥生

2018年10月30日

前半戦終了

今月半ばから開催している弥生PAPカンファレンス 2018秋ですが、広島、大阪、名古屋を終え、これで前半戦が終了です。

今回のPAPカンファレンスのテーマは、業務の効率化。数年前から都市部では採用が難しくなってきているという声があがっていましたが、ここ一年ほどは全国どこでも、採用できないというのが会計事務所共通の悩みになってきています。そういった中で、事業者にとっても、会計事務所にとっても業務の効率化は大きなテーマです。今回のPAPカンファレンスでは、弥生の提供する製品/サービスを活用して大幅な業務効率化を実現した実際の事例を会計事務所から発表頂いています。

こうやって業務を効率化しましょう、というのはPAPカンファレンスに限らず弥生から日頃発信していることではあるのですが、やはり実践し、なおかつ結果を出している方の話は説得力が違うというのはカンファレンスの際にお願いしているアンケートの結果でも明らかです。事例発表では、弥生への要望などもかなりストレートにお話しして頂いています。弥生が変に歪めることなく、ありのままをお話し頂くことが何よりも大事だと考えています。

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ということで、メインのコンテンツは事例紹介なのですが、その前に、私の方から、「弥生の現況と今後の計画について」と題したプレゼンを行っています。ここ数年間、できるだけ現場に任せたいということで(ここは現場から異論があるかもしれません、苦笑)、私がプレゼンする機会を減らしつつあるのですが、今回に関しては、私がどうしてもお話ししたいと思った内容です。それは今見えている業務効率化の先にある世界。今ある業務を効率化することも大事ですが、2020年代には、そもそもその業務自体が劇的に変わっていく、極端な話、なくなっていくのではないかと考えています。なぜそう考えるのか、そしてその流れに対しどういった対応をすべきなのか、私なりの考えをお話ししています。出し惜しみをする訳ではありませんが、具体的な内容は是非PAPカンファレンスにご参加頂ければと思います。

後半戦の再開は11/8(木)の東京会場となります。その後は、札幌(11/13)、福岡(11/16)と続き、仙台(11/21)で千秋楽となります。後半戦でも多くのパートナーの皆さまとお会いできることを楽しみにしております。
posted by 岡本浩一郎 at 18:17 | TrackBack(0) | 弥生

2018年10月26日

お客さまのことを考える

今日は大阪でのPAPカンファレンスということで、早朝から大阪入り。大阪伊丹空港から、淀屋橋のオフィスまではいくつかのコースがあるのですが、モノレールで千里中央に出て、そこから御堂筋線(北大阪急行線)というのが典型的なコース。モノレールを降りると、野村證券の千里支店の前を通ります。この千里支店は私にとっては思い出深い場所。ある意味私のキャリアの一つの転換点になった場所です。

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私は毎月社内報に記事を書いているのですが、実は弥生の社長に就任して最初に書いた記事(2008年5月!)でこの千里支店のことを書いています。

--(以下引用)--
皆さんご承知のように、私は元々はエンジニアの出身です。エンジニアと言えば、オフィスにこもってコードを書くのが仕事と思われがちですが、エンジニアであっても、お客さまを理解し、そのニーズにお応えすることは絶対に必要なことです。私は野村総合研究所(NRI)という会社で社会人人生をスタートしました。NRIは野村證券と資本関係があり、野村證券のシステムを構築・提供しています。このため、NRIでは全ての新人エンジニアは一年目中に野村證券の支店での一ヶ月間の研修を義務付けられています。私の場合は大阪の千里支店でした。この一ヶ月の体験が私のエンジニアとしての価値観を大きく左右したと言っても過言ではありません。

支店で驚くと同時にショックだったのは、鳴り物入りで開発された機能が全く使われていないこと。どこの会社でもよくある悩みですが、当時の野村證券ではお客さまに関する情報を担当営業のみが持っていることが大きな問題になっていました。担当営業が異動になると、お客さまに関する情報が失われてしまい、後任の担当営業が一からやり直すという繰り返しでした。そこで、野村證券はお客さまとの接触履歴を記録するシステムを開発し、全店に導入したのです。これは1991年のことですが、今で言うCRM(Customer Relationship Management)の先駆けというべきものです。

ただ、これは会社の「こうしたい」であって、使う人(営業)の「こうしたい」とは全く一致していなかったのです。営業としてはお客さまとのやり取りこそが生命線であり、それを(システムを通じて)全社で共有するのは下手をすれば自分の業績にひびくと考えていたわけです。情報を共有することがお客さまと会社にとってどんな意味があるのかをキチンと示す、また情報を共有するインセンティブを提供していれば話は別だったのでしょうが、結果的には全く使われないシステムができてしまったわけです。エンジニアとしての自分に自信を持ち、良い物を作っていると思っていた私にとっては非常にショックな出来事でした。

弥生はテクノロジーカンパニーですが、お客さまに利用されないテクノロジーには何の意味もありません。お客さまに使って頂き、お客さまに喜んで頂くためには、やはりお客さまが何を考え、何を求めているのかを正確に理解する必要があります。これは製品に限ったことではなく、サービスの提供でも同じです。お客さまに利用されない、評価されないサービスは自己満足にしか過ぎません。

社員一人一人が常にお客さまのことを考え、何ができるかを考える。その積み重ねが弥生の将来につながっていくものと信じています。
--(引用ここまで)--

もう30年近く前のことですから、当時自分がどのように千里支店に通っていたのかすら覚えていない(豊中にあった寮にお世話になっていたことは覚えています)のですが、エンジニアとしての大事な学びは今でも自分の礎になっています。テクノロジーが進化し、ある意味何でも実現できるようになってきた中で、お客さまのことを考え、何ができるかを考え続けることの必要性はますます高まってきていると感じます。
posted by 岡本浩一郎 at 12:21 | TrackBack(0) | 弥生

2018年10月19日

弥生 19 シリーズ一斉発売

本日、10/19(金)に弥生は、弥生 19 シリーズを一斉発売しました。私は今日は大阪への出張ということで、恒例の部屋の模様替えは数日前に済ませました。毎年のことですが、部屋を模様替えすると、今年もこの時期が来たか、と気が引き締まります。

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今回もイメージキャラクターは芳根 京子さん。この一年での芳根さんの活躍には目覚ましいものがありますね。昨年のパッケージはほわっとした優しい感じでしたが、今年のパッケージは動きがあるシャープな感じ。これは是非家電量販店の店頭で見て頂きたいです。

今日は大阪の主要量販店を視察しましたが、店頭はなかなかいい感じ。ただ、郊外のお店については、展示が新製品に入れ替わるのに少々時間がかかるケースがあります。その場合も、在庫は既に入っていることがほとんどですので、旧製品が展示されている場合には、店員さんにご確認頂ければ幸いです。

弥生 19 シリーズのプレス発表を行ったのが先週のこと。今週には安倍首相による消費税率の予定通りの引き上げの正式表明があり、何ともタイムリーな製品発売になりました。もちろん、弥生 19 シリーズでは、来年10月からの消費税率10%、そして軽減税率8%に対応しています。

ただ、消費税率10%はともかく、軽減税率は相当な難物です。軽減税率8%での記帳はできても、そもそも何が軽減税率に該当するのかもまだまだ不透明な部分(コンビニのイートインが飲食禁止になる?、という不思議な報道もありましたね)があります。弥生はこれまでも、ソフトを提供して終わりではなく、業務面でどのように対応すべきか、お客さまのサポートを行ってきました。ひとまず弥生 19 シリーズを無事にリリースすることはできましたが、お客さまの業務を支えるという意味では、本番はまさにこれからです。
posted by 岡本浩一郎 at 18:34 | TrackBack(0) | 弥生

2018年10月17日

PAP9,000

弥生は先月末となる9月末でカレンダーより一足早く2018年度(FY18)を終えましたが、その9月末で一つのマイルストーンを達成することができました。タイトルでバレバレですが、弥生の会計事務所パートナー(PAP)がついに9,000会員を突破しました。もともとFY18中に9,000会員達成を目指していましたが、結果としてはギリギリ。期末となる9月末での9,000会員(正確には9,007会員)達成となりました。

PAP会員数が7,000を超えたのが2016年5月、7,500を超えたのが2017年1月、8,000会員が2017年8月、そして8,500会員が2018年2月。これまで最高のペースだったのは、2015年4月の6,000会員から2016年5月の7,000会員。実に1年1ヶ月で1,000会員増えたことになります。7,000会員から8,000会員は若干ペースが落ち、1年3ヶ月。今回は再びペースアップし、過去最高に並ぶ1年1ヶ月ということになります。

ただ、PAP会員数についてお話しする際には必ず触れていることですが、PAPはパートナー制度であり、数は最優先ではありません。一番大事なのは、パートナーとして、中小企業・個人事業主・起業家を支えるという志をキチンと共有できていること。そのために、特にこの数年は会員数を増やすこと以上に、パートナーシップを強化することに注力しています。

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はい、もうおわかりですね。そうです、PAPカンファレンスのご案内です。あれ、つい最近もやっていたのでは、と思われるかもしれません。確かに前回は6月から7月に全国5会場で開催しました(開催報告はこちら)から、それほど間はあいていません。

ただ、これまでは弥生からの情報発信が足りていなかったという反省もあり、これまで以上にキチンとこういった場を開催していきたいと思っています。もちろん、単純にパートナーシップを強化したいという弥生の想いだけでは一方通行。今回も来て良かったと思って頂ける内容でなければなりません。今回は弥生の新製品発売のタイミングでもあり、新製品に関する情報も大きなテーマですが、メインはやはり業務効率化。これまでのPAPカンファレンスでも、事例紹介は、自分事として理解しやすい、刺激になると毎回好評です。今回も、業務効率化に取り組み、成果を上げている会計事務所に事例紹介をお願いしています。

今回は札幌、仙台も加え、全国7会場での開催となります。お申込みはこちらから(PAP会員ログインが必要です)。当然のことながら、私は今回も全参加。PAP会員の皆さまにお会いできることを楽しみにしています。
posted by 岡本浩一郎 at 19:53 | TrackBack(0) | 弥生

2018年10月15日

正式表明

既に報道等で目にされている方も多いと思いますが、安倍首相は今日午後の臨時閣議で、来年10月に消費税率を予定通り8%から10%へ引き上げると正式に表明されました

弥生がお客さまに提供している価値の大きな柱は、法令改正にしっかりと対応することによってお客さまの業務を支援すること。つまり、弥生として価値をしっかりと提供するタイミングがやってきたということで、身が引き締まる思いです。

ただ、来年10月の消費税率10%と同タイミングでの軽減税率導入は、法令という観点では既に決まっていたこと。ですから、来年10月の消費税率10%と同タイミングでの軽減税率導入については、弥生製品では既に弥生 17 シリーズから、法令で明らかになっている範囲において、対応済みです。また、既に軽減税率対応のための特設サイトも開設し、情報提供を行っています。

もっとも今回は、あくまで意向表明ということで、最終決断ではないとのこと。閣議後の記者会見で、菅官房長官は「リーマンショックのようなものがない限りは、引き上げる」、最終決断については安倍首相が「状況をみながら判断されるだろう」と話されていました(首相官邸サイト)。ですから、冷静に考えれば、法令的には決まっているけれども、最終的な決断は別途なされるという状況はこれまでと変わらないとも言えます。

それでも、このタイミングでの正式な意向表明は、消費税率10%への引き上げ前後で過度な駆け込み需要とその反動がでないよう、そして経済に悪影響がでないように万全を期すという強い意志の表れかと思います。弥生としても、この大きな法令改正を、お客さまである事業者の皆さまが、さらにもっと言えば、日本全体が乗り切ることができるように最大限の努力をしていきたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:02 | TrackBack(0) | 弥生