2022年05月11日

25th reunion

前回お話ししたように、ゴールデンウィーク中、4/29(金、祝)から5/5(木、祝)まで2年以上振りとなる国外への脱出を果たしてきました。目的地はLos Angeles。ビジネススクール(UCLA Anderson School of Management)のReunion(同窓会)に出席することが主目的です。卒業後5年に一度大きなパーティが開催されるのですが、今回は私が卒業後25年目となります。

ただ、これも前回お話しした通り、本当に行くべきなのか、行ってよいのか、最後の最後まで迷いました。ワクチン接種を3回済ませていれば、米国を含むほとんどの国からの帰国時に隔離(自宅等待機)が必要ないこととなり、行くための最低限の条件は満たされました。

しかし悩ましいのは、今回の主目的がReunionであること。要はパーティです。ご存じの方も多いと思いますが、アメリカのパーティはハグして挨拶はもちろんのこと、騒がしい中で、相当顔を寄せ合って会話します。そしてアメリカはもうpost COVID-19状態。すなわち、マスクはしないことが当たり前。地元からの出席者はそれでも何も困ることはありません。仮に陽性になっても無症状か、あっても軽い症状で終わり。強制的な検査があるわけではありません。これに対しこちらは帰国のために強制的に検査を受けなければならず、仮に無症状であっても陽性になった瞬間に極端に行動を制限されます。

家でもさんざん議論し、やはりパーティはリスクが大きすぎるということで出発一週間前には一旦キャンセルするという話にまでなりました。

ただ、それでも諦めきれませんでした。Reunionは5年後にもありますし、その時は必ず行くと思いますが、その際に家族3人揃って行くことができるかどうか。我が娘は今、14歳。ということは5年後は19歳。LA行くぞ、と言ったら喜んで行くという歳でもありません。家族揃ってLAに行けるのも最後かもしれない。何とか行ける方法を考えたいと思いました。

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で、結論ですが、確かにLAに行きました。そしてReunionにも参加しました。皆あまり変わらないなあ、というのが感想です。お互いに歳はとりましたが、一瞬で25年前に戻ることができます。ただ、私が参加したのは冒頭の1時間のみ。最初の1時間がレセプションで、その後に着席してのディナーだったのですが、私はレセプションのみの参加としました。周りは一切マスクをしていませんが、私はマスクを二重に着用。当然、飲み物等は一切に口にしませんでした。ディナーで着席するタイミングで、皆に5年後にまた会おうと別れを告げ、会場を後にしました(そのタイミングで入念に手洗いし、マスクも付け替え)。

Reunionに参加した翌日以降は、もう一つの目的であるDisneyland Resortを楽しんだのですが、この際にも常にマスク着用です。ちなみに、LAの街中はマスクをしていないのが普通ですが、マスクをしている人も一定割合ではいるという状態。ざっくり1割ぐらいでしょうか、意外にマスクをしている人もいるんだな、というのが正直な感想です。マスクをするもしないも、そこは個人の自由。このため、懸念していた、マスクをしているから指をさされるといういったことは一切ありませんでした。一方で、お話しした通り、パーティの際にはマスクをしている人は皆無。まあ、ワイワイ楽しむ場ですからね(ただし、パーティ参加にあたって、ワクチン接種証明もしくは48時間以内の陰性証明が求められました)。ちなみにDisneylandは、屋内はマスク推奨ということにはなっていたのですが、実際にマスクをしている人はほぼ皆無。やはり楽しむための場であり、何よりも夢の国ということでしょうか

ReunionからDisneylandまでマスク着用。正直何だかなあという思いはあります。クラスメートたちと一緒にご飯を食べたかったし、5年前のように日が変わるまでワイワイやりたかったというのが正直なところです。ただ、この状況を鑑みると、結果的には最善の選択だったのかと思います。とにもかくにも、日本から脱出し、アメリカの空気を吸うことができた。そして何よりもクラスメートたちに短時間でも会うことができた。そして家族でDisneylandを堪能することができた。そして全ての検査をクリアし、無事に帰ってくることができ、行動を制約されることもなかった。

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でもやっぱり次回の30周年は、マスク着用といったことを気にすることなく、心置きなく楽しみたいですね。
posted by 岡本浩一郎 at 21:47 | TrackBack(0) | 弥生

2022年04月07日

同じ環境

これも春だから心機一転ということではないのですが、PCの入れ替えにあわせ、オフィスでのPC環境を全面的に見直しました。端的に言えば、自宅でのPC環境と全く一緒になるように揃えました。ディスプレイ、キーボード、マウス、Webカメラ、そしてスピーカー。

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特に変えたいと思っていたのが、ディスプレイです。自宅で利用しているディスプレイは新型コロナウイルス禍の初期に苦労しながら手に入れた27インチの4K(3840×2160)ディスプレイ。オフィスではもともと、WQHD(2560×1440)という比較的スペックの高いディスプレイを利用していたのですが、解像度が異なれば、文字の大きさやウィンドウの配置が大きく変わります。4Kという広い画面ではきれいに収まっていたウィンドウたちが、オフィスのディスプレイでは収まりません。オフィスに出勤した際の朝にまずはウィンドウの配置を見直す、というのがちょっとした手間ではあってもストレスになっていました。

今回、自宅とオフィスのディスプレイを全く同じものにすることによって、このストレスがなくなりました。自宅でもオフィスでも同じものが同じように表示される。ちょっとしたことですが、非常に快適になりました。

折角なので、キーボードやマウスなども全面的に見直しました。キーボードは多分20年弱は使っていたモノ。プラスチックが劣化し、痛々しい見た目だったのが、すっきりしました。世の中にはキーボードはこれでないとと徹底的にこだわる方もいらっしゃいますが、私はあまりこだわりはありません。静かでさえあれば、あとはモノにこだわるというよりは極力同じものを使いたいというタイプ。結果的に特別なものではないのですが、同じキーボードをずっと使い続けてきました。今回は、自宅とオフィスを統一することで、自宅でもオフィスでも全く同じキーピッチ、キータッチとなり、快適です。

写真ではディスプレイ下に写っているスピーカーですが、どこかで見たことがあるという方、するどい。実はこれは最初は自宅に導入したものです。ただ、全体として白基調の中で黒というのがちょっと気になっていたこと、そこに新たに同じスピーカーの白バージョンが追加で発売されたことから(あとはFacebook上で友人にそそのかされたというのもあるのですが、笑)、自宅には新たに白いスピーカーを導入し、黒いスピーカーはオフィスに持ってきました。以前オフィスに置いていたPCスピーカーは、アメリカで買ったものなので、実に30年弱使ってきたもの。私は新しモノ好きでもありますが、同時に物持ちはいい方です。意外かもしれませんが(笑)。

オフィスでもWeb会議が多いため、ちゃんとしたスピーカーがあると聞きやすくてラクです。Web会議用には、Webカメラも新調しました。これも自宅で利用しているものと同じです。ただ、既にお気付きかと思いますが、自宅は全て白で統一しており、これに対し、オフィスは全く同じデバイスですが、全て黒で統一しています。

「まん防」が明け、オフィスへの出勤の頻度も徐々に増えてきています。とはいえ、昔の働き方に戻ることはありません。ずっとオフィスではなく、自宅とオフィスの組み合わせが、最も効率がよいことがわかっています。自宅でもオフィスでも、効率よく働くためには、こうやって環境を揃えるというのも有効なのではないかと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 22:40 | TrackBack(0) | 弥生

2022年04月05日

再びVAIO

春になって心機一転ということでもないのですが、先日会社のPCを入れ替えました。

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入れ替えたのはこちら。再びのVAIOです。以前お話ししたことがありますが、私は2000年からVAIOを愛用してきたVAIOファンです。VAIOがソニーから独立したという不安もあり、2013年からSurface Proに浮気(?)したものの、2019年の5月にVAIOに戻りました。

仕事用のPCはこれまで、だいたい2年半から3年ぐらいで入れ替えてきていますので、今回の3年弱というのも、いつものペースです。3年弱というと少し短いと思われるかもしれませんが、自分の生産性を直接的に左右する道具だけに、ここは惜しむべきではないと思っています(逆に自宅で利用しているMacはそこまでの生産性を求めていないので、いまだに2017年モデルです、笑)。

今回PCを入れ替える際に、新しいPCをどうしようか考えたのですが、これまで使っていたVAIO(VAIO SX, 法人向け型番はVAIO Pro PK)が、パフォーマンス、インターフェイス、持ち運びやすさという部分がちょうどいいバランスと感じていたため、今回もVAIO SX(VAIO Pro PK)です。

情報システム部のAさんからは気を遣って(?)、VAIOの最上位機種であるVAIO Z(法人向けはVAIO Pro Z)はどうですか、と言われたのですが、最上位機種だけあってかなり高め。上では惜しむべきではないと書いたものの、スペックと値段を比較し、今回もVAIO SX(VAIO Pro PK)ということになりました。

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その代わり一点だけ拘らせてもらった(数少ない社長の特権、笑)のが、今回もPCの色。前回もブラウンという珍しい色でしたが、今回は「勝色」(かちいろ)。写真ではわかりにくいと思いますが、濃い藍色です。VAIOのコーポレートカラーなのだそうですが、勝色という名前は、藍を濃く染みこませるために布を搗つ(かつ)ことが由来とされ、「勝ち」につながる縁起色として武具に多く用いられてきたのだそうです。コーポレートカラーではあるものの定番色ということではなく、昨年の秋から数量限定で発売された特別仕様です(ちなみに私が入手したモデルは既に売り切れた?模様)。実際に見ても深みのあるいい色です。日ごろから戦っている(何と!?)社長としては、「勝」という名前、そして弥生のコーポレートカラーは、色合いはだいぶ異なりますが、藍ならぬ青ということで、もうこれしかないでしょう、と選択しました。

PCはたかが道具ですが、されど自分の生産性を左右する大事な道具。この先3年ぐらいは、勝色PCで確実に「勝ち」と「価値」を追求していきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 21:13 | TrackBack(0) | 弥生

2022年04月01日

弥生へようこそ! 2022

いよいよ4月。4月ならではの楽しみなイベントとして、そう、今日は新卒新入社員の入社式を開催しました。

「まん防」は解除されましたが、出社する必然性がない限りはリモートワークということで、私自身2週間ぶりの出社となりました。今日は、入社式があり、また本日付で入社される中途入社の方も多く、各部署ともその受け入れのため、出社人数は多め。久しぶりに活気のあるオフィスです。

正直に言うと、2週間ぶりの出社ということで、出社前はやや気分が重かった(仕事というよりは、電車での通勤ですね)のですが、オフィスに来てみれば久しぶりに顔を合わせる人も多く、ウキウキです。特段何を話すのではなくても、顔を合わせて「お疲れさま!」というだけでも嬉しいものです。

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さて、今年の入社式では無事に6名の新卒新入社員を迎えることができました。引き続き一人ひとりにしっかり向き合える規模を目指しており、その結果少人数ではありますが、間違いなく少数精鋭です。今年も少人数ならではということで、入社辞令は「以下同文」ではなく、一人ひとりしっかり読み上げてお渡ししました。辞令の後の握手は今年も残念ながらできませんでしたが。

昨年もそうでしたが、新型コロナウイルス禍での就職活動、そして今回の入社式。少し前にはウクライナでの戦争も現実のものとなってしまい、社会全体としてますます混迷期にあるように思います。そういった環境で社会に出ることには大きな不安もあるものと思います。もっとも、社会が大きく変わるということは、大きなチャンスも意味しています。実際、新型コロナウイルス禍前にはあくまでも例外だったリモートワークが、今や当たり前になっています。良くも悪くも、これまでの当たり前が今後の当たり前ではありません。

チーム弥生として、今回入社した6名の皆さん(+もちろん中途入社の方も)がチーム弥生の一員としてしっかり活躍できるよう、そしてやがては弥生を通じて社会を変えていく存在になれるよう、しっかりサポートしていきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 16:43 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月30日

経理の日 2022

明日3/31は経理の日です。期末&月末ということで、日本全国でビジネスの土台である会計や請求といった経理業務に携わっている方々に敬意を表する日。3&31ということで、3月の「弥生」と月末(晦日)の「Misoca」が一緒になったことを記念して2016年にできました(日本記念日協会によって、ちゃんと記念日として認定されています)。早くも今年で7回目の経理の日ということになります。

本ブログでもお話しした通り、一昨年7月に会社としての弥生(弥生株式会社)とMisoca(株式会社Misoca)は合併しており、今では弥生株式会社の下でのONE TEAMです。経理の日は、このONE TEAMの想いを表す日として大事な一日です。

かつての経理の日は、ヤヨイヒロバでお客さまにも参加いただくイベントを開催していましたが、新型コロナウイルス禍においてはそうもいきません。新型コロナウイルス禍初期の一昨年は、物理的なイベントを企画していたものの、急遽オンラインでできることだけに絞らざるを得ませんでした

昨年、そして今年はオンラインを前提として色々な企画を練っています。今年の特設サイトはこちら。見ていただければお分かりいただけるかと思いますが、経理LOVE/会計LOVEが溢れた特設サイトになっています。

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お金×ファンタジーの話題マンガ『女騎士、経理になる。』原作者のRootportさんの「会社を人間の身体に例えると、経理は自律神経のような存在でしょうか。対して社長は脳、営業は手足、財務部は心臓、お金の流れは血液といったところです。」という例えには思わずうんうんと頷いてしまいます。

スモールビジネスの経理担当者525人に聞いたアンケートで、「経理の仕事/経理として働くことは好きですか」という質問に対し、実に8割弱の方が「はい」と答えているのは、皆さんの会計や経理に対する愛を感じます。現役経理・財務担当者3名の座談会も「経理大好き!」満載です。「仕訳って本当にすばらしい」「会計のしくみには惚れ惚れします」というのは、会計や経理に携わるものとしては同感です。

期末&月末ということで、経理担当者の方もお忙しいと思いますが、息抜きがてらご覧いただければと思います。4/13(水)締め切りのプレゼント企画もありますので、ご応募をお待ちしております。

一点気になるのは、先ほどのアンケートで、「今の働き方に満足していますか」という質問に対し、満足している/やや満足しているという回答が53.5%とやや低かったことでしょうか。経理や会計の仕事は好き、でもリモートで完結できない、月末や月初は残業が増えがちといった問題意識があるのかと思います。弥生としては、経理や会計の仕事はもちろん好き、また、自分のペースで効率よく仕事ができ、働き方にも満足しているという方が大多数になるよう、もっと頑張らなければならないと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:04 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月23日

他山の石

3/15(火)の申告期限日が過ぎ、弥生カスタマーセンターへのお問合せ件数も目に見えて減っています。正確に言えば、最終日である3/15(火)のお問い合わせもそこまで多くありませんでした。さすがに最終日まではもつれこまないように、最後の週末である3/12, 13とその翌日の3/14で終えた方が多かったのかと思います(もう一つの要因としては、今回は新型コロナウイルスの影響により個別申請での延長も認められていますので、最初から3/15を期限ととらえていない方も一定数いらっしゃったものと思います)。

期限日前日である3/14(月)からe-Taxの接続障害が発生しましたが、弥生カスタマーセンターへのお問合せがそこまで増えなかったのは、もう申告のピークが過ぎつつあったということだったのでしょうね(とはいえ、弥生側で確認できる送信エラー件数は相当な数であり、かなり多くの方に影響はあったことは事実です)。

既にご存じの方も多いと思いますが、3/18(金)に国税庁から障害に関する情報が更新されています。申告期限を越えても、申告書の特記事項欄に「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」である旨を記載した上でe-Taxで送信することによって、申告期限内の取り扱いとなる、ということはこれまでにもお話してきましたが、この取り扱いの期限が4/15(金)までということが明確化されました。

また、期限内に同様の注記をして書面で提出するという方法も国税庁から示されていましたが、この場合、電子申告時の青色申告特別控除の優遇(65万円控除)が認められるかわからない状態でした。これについては、書面申告でも期限内に65万円控除の申告書を提出していればのままでも65万円控除が認められる、一方で、書面申告の際に55万円控除の申告書としていた場合には、4/15(金)までに、申告書の特記事項欄に「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」である旨を記載した上で、改めてe-Taxで送信することによって、65万円控除が認められるということが明らかになりました

上記の特記事項への記載方法、また、e-Taxが正しく送信されたかどうかをメッセージボックスで確認する方法については、こちらでご案内していますので、ご確認ください。

どんなシステムでも、障害を100%避けることはできません。それは残念ながら弥生自身が痛感していることです。ですから、今回のe-Taxの接続障害を一方的に糾弾する気持ちにはなれません。むしろ国税庁(および担当ベンダー)担当者の心境を思うと同情しかありません。正直に言って、弥生自身も申告期限前は本当にひやひやしています。過去には、申告期限最終日にクラウド・プラットフォームで障害が発生し(プラットフォームの問題なので、弥生自身はどうしようもない)、肝を冷やしたこともありました(この時は数時間で障害が回復し、なんとかお客さまの申告を終えられる状態になりました)。

また、これは有難いことではあるのですがユーザー数が年々増えているため、結果的に処理性能が一時的に需要に追い付かないという事象も発生しています。基本的には先手先手で処理能力を増強するようにはしているのですが、需要の急増に追い付かず、一定時間、パフォーマンスが落ちてしまったという事象も発生しています。

もっとも、障害を避けることはできない、だけで片付けられる話ではありません。現実問題としてお客さまにご迷惑がかかるわけですから。仮に障害が発生したとしても、極力速やかに回復させる。その間も、お客さまに状況を正確にお伝えする、善後策を提示する。そういった観点では、今回の国税庁からの情報発信には大きな問題があったと思います(もちろん、内部的に障害を回復させるために全力で取り組んでいたということも重々承知はしています)。

今回の障害は弥生にとって他山の石です。同時に、システム安定稼働に向けた弥生(やその他業務ソフトベンダー)の日々の失敗や苦闘も国税庁にとっての他山の石になるのではないかと思います。国税庁も含め、業界として今回の障害から学ぶいいきっかけにしたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:07 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月12日

どちらがお好み?(その5)

昨日書いていた記事なのですが、うっかりアップを忘れてしまったため、珍しく週末の更新です。

さてこれまで、確定申告に向けて弥生がお客さまに提供している選択肢についてお話しをしてきました。クラウドアプリか、デスクトップアプリか入力から始めるか、設定から始めるか手入力か、自動仕訳か。(ちょっとマニアックですが)、事業主勘定を使うか、「__(個人)」という取引手段を使うか。いずれも、弥生としては、お客さまがお好みの方を活用いただければいいと思っています。一方で、帳簿付けも確定申告もはじめてもしくは自信がないという方にはおススメがありますよ、とお話してきました。

確定申告期も終盤ということで、今回の「どちらがお好み?」シリーズもこれで最終回(の予定)ですが、最終回は、確定申告書の提出方法について。つまり紙で出力して提出するか、電子申告(e-Tax)で提出するか。もちろん弥生では両方ともサポートしていますし、お客さまがお好みの方でよいと思っています。一方で、この選択肢に関してもおススメはあって、それはe-Taxです。

その理由は単純で、昨年から紙での提出か、e-Taxかで税額に差が出るようになったからです。詳細は一年前のこの記事をご参照いただきたいのですが、紙での提出ではなく、e-Taxでの提出とした場合に、10万円多く控除が得られるようになります。ここでの控除はその額がそのまま税額から引かれるわけではないので、ピンとこないかもしれませんが、仮に所得税率を10%とすると(注: 所得税率は所得額によって変動します)、所得税は1万円下がることになります。手取りが1万円増えるわけですから、これは大きいですよね。また、これは本ブログでも度々お話ししていますが、青色申告特別控除は所得税だけでなく、住民税や国民健康保険料を下げる効果もありますから、これはもうやらないと損と断言できるかと思います。

ただ、紙は印刷して送るだけに対し、e-Taxは面倒くさいよ、と思われるかもしれません。確かにかつてのe-Taxは簡単とは言い難いものでした。それを簡単にするために、一昨年、弥生では「確定申告e-Taxモジュール」を新規に開発し、提供を開始しました。これであれば、どなたでも確実にe-Taxを簡単に完了できるという自信作です。実際、このモジュールを提供以降、Twitter等でも弥生でe-Taxがめちゃめちゃ簡単になったといった感想を多くいただき、とても嬉しく思っています。

一方、この「確定申告e-Taxモジュール」はMacには対応できていませんでした。技術的には対応は不可能ではないものの、様々な優先順位の中で対応を見送らざるを得ませんでした。当然、そのままでいいとは思っていません。そこで、今年、弥生では「確定申告e-Taxオンライン」を提供開始し、Macでも弥生内でe-Taxを完結させることができるようになりました。あれ、「確定申告e-Taxモジュール」と「確定申告e-Taxオンライン」では名前に違いがあると気が付いた方。するどいですね。そうです、これらは別物です。もともとは「確定申告e-Taxモジュール」のMac対応ということで準備を進めていたのですが、技術面での検証を進める中で、もっとお客さまにとって利便性の高い方式が可能になったため、これまた新しい機能として「確定申告e-Taxオンライン」を開発することになりました。

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確定申告e-Taxオンライン」の特徴は、マイナンバーカード(ICカード)を読み取るためのICカードリーダーが不要になったということです。ICカードリーダーの代わりに、皆さんがお使いのスマホを利用します。スマホに弥生が提供する「弥生 電子署名」アプリをインストールし、そのアプリからマイナンバーカードの情報を読み込むことによって、電子申告のデータに必要な電子署名を付与することが可能になっています。

「確定申告e-Taxモジュール」もそうでしたが、「確定申告e-Taxオンライン」も使っていただければ、「うわ、こんなに簡単なの」と実感いただけるものと思います。是非ご活用いただければと思います。なお、今年に関しては、Windows向けは「確定申告e-Taxモジュール」、Mac向けには「確定申告e-Taxオンライン」という二つの方式をプラットフォームごとに提供していますが、今後は、「確定申告e-Taxオンライン」に集約していきたいと思っています。

ということで、紙で提出 or e-Taxという選択肢については、弥生であればe-Taxもかんたん、ということで、e-Taxをおススメします。

さて、確定申告期間の週末は今週末が最後になります。まだ申告が終わっていないという方は、頑張りましょう。弥生をお使いであれば、いざ始めてしまえば、あれ、思ったよりサクサクできるな、と感じていただけるものと思います。頑張ってください、応援しています!
posted by 岡本浩一郎 at 21:03 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月09日

どちらがお好み?(その4)

3/15(火)の確定申告期限まで一週間を切りました。これまでお話ししているように今年は新型コロナウイルス禍の影響を受け、簡易な手続きで申告期限の延長が認められています。とはいえ、できれば早く終えてすっきりしたいものです。

あと一週間ないからもう間に合わない(泣)、と諦める必要はありません。今から一念発起して着手しても、まだまだ充分間に合います。余裕とは言いませんが、焦る必要はありません(今週日曜日の夜になったらさすがに焦りましょう、笑)。

さてこれまで、確定申告に向けて弥生がお客さまに提供している選択肢についてお話しをしてきました。お客さまに可能な限り選択肢を提供するのが弥生のポリシー。クラウドアプリでも、デスクトップアプリでも、お客さまの好きな方を使っていただきたいと考えています。もっとも、確定申告が初めてという方、あるいは、初めてではないけれど自信がない方については、やよいの青色申告 オンラインの方がおススメとお話ししました。

やよいの青色申告 オンラインは、まず入力してみることも、まずは設定を済ませることも可能であるとお話ししました。また、入力については、手入力もあれば、自動仕訳もあるとお話ししました。これもお好きな方を、ではあるのですが、少なくともメインの銀行口座は自動仕訳した上でカバーしきれない部分を手入力でという組み合わせがおススメとお話ししました。

今回お話しする選択肢は、ちょっとマニアックな(?)選択肢です。それは事業主勘定を使うかどうか。個人事業主の帳簿付けで一般的に必要となるのが、事業主勘定。事業をする上で、事業専用の現金、銀行口座、クレジットカードなどで完結すれば必要はないのですが、例えば、書籍を普段使っている(事業用ではなく個人用の)クレジットカードで支払った場合には、事業が個人(事業主)からお金を借りたということになり、事業主借という勘定科目を使う必要があります。

新聞図書費 10,000 / 事業主借 10,000

また、個人事業主は基本的に事業で稼いだお金で生計を賄うわけですから、どこかでは事業で稼いだお金を家計に入れる必要があります。例えば、事業用の銀行口座から生活費として200,000円を引き出した場合には、今度は事業が個人にお金を貸したということになり、事業主貸という勘定科目を使う必要があります。

事業主貸 200,000 / 普通預金 200,000

これは個人事業主が確定申告を終えるためには通らなければならない関門なのですが(事業主勘定をより詳しく知りたいという方は、こちらのスモビバ!の記事をどうぞ)、ありがちな躓きポイントでもあります。特に事業主「貸」か、事業主「借」かはどっちがどっちか混乱しがちです。

実は、やよいの青色申告 オンラインでは、この事業主勘定を使わないで済ませる方法があります。それは、現金(個人)、普通預金(個人)、クレジットカード(個人)という取引手段を使うことです。例えば、書籍を普段使っているクレジットカードで支払った場合にはこうなります。

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新聞図書費 10,000 / クレジットカード(個人) 10,000

また、事業用の銀行口座から生活費として200,000円を引き出した場合にはこうなります。

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現金(個人) 200,000 / 普通預金 200,000

これだとすんなり理解できますよね。実は、(個人)という取引手段は、内部的には、事業主借/事業主貸の補助科目として機能しているのです。これは、残高試算表を表示していただくと、貸借対照表上の事業主貸/事業主借という勘定科目の下に現金/普通預金/クレジットカードという補助科目があることがわかります(表示オプションとして、補助科目を表示、残高0を表示とした場合)。

個人事業主として帳簿付けは慣れたものだよ、という方はもちろん事業主勘定を使っていただければ何の問題もありません。一方で、帳簿付けも確定申告もはじめてもしくは自信がないという方は、この(個人)という取引手段をうまく活用いただければと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 21:53 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月07日

どちらがお好み?(その3)

前回は、やよいの青色申告 オンライン(やよいの白色申告 オンライン)を使い始めた際には、設定をスキップし、まず入力から始めることができるとお話ししました。まず入力してみれば、使い勝手も確認できますからね。一方で、もちろんのことながら、最初に設定を済ませてしまうことも可能ですし、必要とされる設定は最小限、かつ、わかりやすくなっているので、迷うことはありません、ともお話ししました。入力から始めるか、設定から始めるか、お客さまの好きなように進めていただければと思います。

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ところで、ここで入力というと、手入力でポチポチと打ち込むということを想像されるかもしれません。やよいの青色申告 オンラインには、かんたん取引入力という機能があり、これがメインの(手)入力機能です。借方/貸方や勘定科目といういわゆる仕訳の知識がなくても、実際に行った取引を入力すれば、その情報に基づいて適切な仕訳が生成されるようになっています。これ以外の(手)入力機能としては、仕訳の入力機能もあり、仕訳が得意だという方は、直接仕訳を入力することも可能です。とはいえ、特にこの種のソフトを初めて使う方が多いやよいの青色申告 オンラインでは、仕訳の入力を使う方はさほど多くありません(上級者向け機能と考えていただいて結構です)。

一方で、やよいの青色申告 オンラインではもう一つの入力機能として、スマート取引取込という機能があります。これは、インターネットバンキング等とやよいの青色申告 オンラインをSMARTという仕組みで連携させることにより、例えば銀行の明細を自動で取込み、その情報に基づいてAIが自動で仕訳を生成する機能です。手で一件一件入力するのではない、いわゆる自動仕訳機能/AI仕訳機能です。

これまでにもお話ししてきた通り、お客さまに選択肢を提供するのが弥生のポリシー。その観点では、かんたん取引入力(手入力)でも、スマート取引取込(自動仕訳)でもどちらでも好きな方をということになります。ただ、せっかくこれから始められるのであれば、やはり自動仕訳をご活用いただきたいと思います。

少なくともメインで利用されている銀行口座の明細を自動で取込むだけで、圧倒的な業務効率化につながります。法人の場合は、インターネットバンキングに手数料が必要となるケースも多いため、インターネットバンキング自体を利用していないという法人も珍しくないのですが、個人の場合は、一般的にインターネットバンキングは無料で利用できますから使わない手はありません。そしてインターネットバンキングを利用しているのであれば、それをやよいの青色申告 オンラインに是非連携していただければと思います(ただし、個人でも事業性の口座については、法人に準ずる口座を利用することを求める、また、その際にインターネットバンキングに手数料が必要となる金融機関も一部存在します)。

ただし、自動仕訳といっても、最初から完全に自動という訳ではありません。銀行口座の明細であれば、明細に付随する振替先などの情報をもとに勘定科目を推論します(わかりやすい例で言えば、XX電力だったら水道光熱費、など)。この推論は、最初は多くのユーザーが実際に利用している勘定科目が選ばれますが、特定のお客さまにとって正解とは限りません。そのため、特に当初(例えば最初の一ヶ月分)はしっかりチェックして、必要に応じて修正が必要です。そうやって学習が進めば修正量が徐々に減り、逆に自動で処理できる割合が高まっていきます。

このため、慣れた人ほど、今年分であれば期限も迫っているし、自分で手入力した方が早いと思われるかもしれません。ただ、今回学習が進めば、今年の申告だけでなく、今後の記帳であり、次回の申告も圧倒的に楽になります。今回いかに終えるかだけではなく、今後も効率的にしようと思えば、やはり自動仕訳を活用していただきたいところです。

ということで、手入力か自動仕訳か。基本はお好きな方をということになりますが、おススメとしては、少なくともメインの銀行口座は自動仕訳した上でカバーしきれない部分を手入力でという組み合わせです。
posted by 岡本浩一郎 at 21:41 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月04日

どちらがお好み?(その2)

前回は、青色申告ソフトとして、クラウドアプリ(やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン)とデスクトップアプリ(やよいの青色申告 22)があるとお話ししました。白色申告の場合には、やよいの白色申告 オンライン一択(しかも永年無料!)ですが、青色申告に関しては、どちらでもお客様の好きな方を使っていただければいいと考えています。ただ、確定申告が初めてという方、あるいは、初めてではないけれど自信がない方については、やよいの青色申告 オンラインの方がおススメとお話ししました。

ということで、やよいの青色申告 オンラインを選んだとします。やよいの青色申告 オンラインでは、ホーム画面でまず「今すぐ「やよいの青色申告 オンライン」を始めます」と表示されます。

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実はここで、再び選択肢があります。「まず入力する」か、「先に設定する」か。青色申告ソフトもそうですが、業務ソフトというと、一般的には使い始めるためにはまず、設定が必要です。ただ、この設定のプロセスで疲れてしまい、せっかくソフトを活用してと意気込んでいたものの、設定だけで挫折してしまったという方もゼロではありません。

そのため、やよいの青色申告 オンライン(やよいの白色申告 オンライン)では、面倒くさい設定の手順を後回しにして、まず入力するということも可能になっています。設定だけだとまったく進んだ感はありませんが、入力を始めて、例えば1月分だけでも入力が終われば、もう12分の1は終わったと実感できますからね。

また、お試しという意味でも、まず入力を試してみることには意味があります。苦労して設定を乗り越えて、いざ入力しようとしてみたら、使いにくくて即断念という可能性も否定できないからです。設定を済ませる前に入力できるということは、本格的に使い始める前に使い勝手を確認できるということです。もっとも、弥生の場合には、使いやすさには定評がありますから、入力で断念するという心配はご無用ではありますが(笑)。

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ということで、設定を一旦後回しにしていただくことが可能ですが、とはいえ申告を終えるまでには設定が必要になります。やよいの青色申告 オンラインの設定は、とにかく最小限、かつ、はっきりわかりやすくということにこだわっています。必要な設定はたった4種類。しかも消費税申告義務がない、あるいは、固定資産がないという場合には、それらの設定は不要です。ということで、弥生の場合には、設定で断念することもないはずです。ですので実は、設定から始めていただいても全く問題はありません。
posted by 岡本浩一郎 at 18:53 | TrackBack(0) | 弥生

2022年03月01日

新たな旅立ち

本日2022年3月1日(火)に弥生の株主はこれまでのオリックス株式会社からグローバルな投資ファンドであるKKRに変わりました。このタイミングで、オリックスからの役員は皆さん退任となります。2014年12月にオリックスグループ入りをしてから早7年ちょっと。2014年には、まだまだヨチヨチ歩きだった弥生オンライン(クラウドアプリ)は、弥生としての確かな事業の柱になりました。その弥生オンラインのラインアップ強化のために、Misocaをグループの一員として迎えることもできました。2017年にはオリックスの金融ノウハウを活かし、アルトアを立ち上げることもできました。またこの間には、東京の移転大阪の移転名古屋の移転広島の新設福岡の移転仙台の新設札幌の移転/営業所新設と、弥生の職場環境もすべて変わりました。弥生の成長をしっかりと、かつ温かく見守ってくれたオリックスの皆さんに心から感謝したいと思います。

一方で、株主は変わっても、事業としての弥生はこれまで通りです。弥生株式会社の新たな役員構成は、株主からの役員以外は、従前通りです。2020年にジョインしていただいた社外取締役の太田さん、林さん、社外監査役の鈴木さん、塚田さんも引き続き社外役員としてお力添えいただきます。オリックスからの役員とは入れ替わりで、新たな株主であるKKRから2名の社外取締役(谷田川さん、原田さん)、そして社外監査役(キャシーさん)が本日就任されました。今後、KKRの皆さんにも、弥生のさらなる成長をしっかりと、かつ温かく見守ってほしいと思っています。

ただ、弥生としては、温かく見守ってほしいと思っているわけですが、それは双方向の想いなのでしょうか。KKRとして、弥生には大いに問題あり、という認識であれば、そうも行かないでしょう。

以前お話ししましたが、新聞等で報道された譲渡価格を考えれば、KKRとして弥生を高く評価していることは間違いありません。もっとも、弥生が完璧だと思っているということでもありません。弥生にはもっとできること/やれることがある。主体はあくまでも弥生ですが、それを株主としてバックアップすることによって、今後の成長をより確実なものにしようと考えているはずです。それが株主としての投資ファンドの存在意義です。

これは弥生自身の認識ともずれはありません。私たち自身は、弥生のことをどう評価しているのか。これはあくまでも主観であり、絶対的なものではありませんが、私自身が今の弥生に点数を付けるとすると、65点から70点ぐらいではないかと考えています。落第点ではない、一方でとても高く評価できる状況ではないと思っています。

私たちがお客さまの業務を支えるために、やるべきことは確かにできています。一方で、もっとやるべきこと、やりたいことは山積みであり、それらを十分に実現できていません。足元での法令改正対応であり、今できる範囲での業務効率化も重要。一方で、将来に向けた、デジタルを前提としたあるべき姿の実現も重要。しかし、リソースの制約を踏まえると、私たちがやりたいことの全てを、やりたいと思うペースで進めることはできていません。

こう考えると、弥生もKKRも基本的には同じ理解であり、同じ方向を向いていることがわかります。弥生はしっかりとした結果を出している。しかし、もっとできることがあるはずだ。弥生がKKRというパートナーを得て、弥生の進化を加速させるために、何ができるのか、何をすべきなのか、をしっかりと議論していきたいと思っています。

今日は、弥生にとって、新しい旅立ちの日です。これから起こること、これからできることに、ワクワクしています。 
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2022年02月28日

どちらがお好み?

いよいよ2月も終わり。3/15(火)の確定申告期限まで2週間ちょっととなりました。これまでお話ししているように今年は新型コロナウイルス禍の影響を受け、簡易な手続きで申告期限の延長が認められています。とはいえ、問題を先送りするよりは、本来の期限である3/15(火)までに終えてすっきりとしたいものです。

本ブログを読んでいただいている方は、もうしばらく弥生を使っていただいている方が多いのではないかと思います(もしくは、弥生のパートナーの方や関係者なども多いかと思います)。既に弥生をお使いであれば、時期的には帳簿付けもある程度終わっており、確定申告書作成の目途も立っている方が多い…、と願っています(笑)。

一方、昨年に開業されたなど、今年が初めての確定申告という方、あるいは、これまでは手書きで何とかしていたけれど、今年こそはソフトを使ってラクをしたいという方もいらっしゃるかと思います。そういった方が最初に悩むのが、どのソフトを使うのかということ。これは悩むまでもなく、弥生で間違いありません。デスクトップでもクラウドでもNo.1ですからね。

もっとも弥生をご利用いただくとなると、少し悩むかもしれないのが、デスクトップアプリ(やよいの青色申告 22)を使うのか、あるいはクラウドアプリ(やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン)を使うのか。お客さまに選択肢を提供するのが、弥生のポリシー。どちらでもお客さまがいいと思う方を使っていただければ。ただし、申告が青色申告ではなく、白色申告であれば、選択は自ずとクラウドアプリであるやよいの白色申告 オンラインになります。正確には、デスクトップのやよいの青色申告 22でも白色申告には対応しているのですが、やよいの青色申告 22にはお金がかかるのに対し、やよいの白色申告 オンラインは永年無料ですから、コスト的に比較になりません。ということで、白色申告であればクラウドアプリの一択。

青色申告の場合は、どちらでも、というのが弥生のスタンスになるのですが、おススメはどちらか。これはそれぞれの画面を見ていただくとわかりやすいと思います。

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まず、こちらはデスクトップアプリ、やよいの青色申告 22の確定申告書作成の画面です。画面上に確定申告書が見たままに再現されているのがわかりますね。このため、これまで手書きで確定申告書は書いてきた、どこに何を記入するかは大体わかっているという方に特におススメです。もちろん、ソフトが誘導します(そのためのナビゲーションが左手に表示されています)ので、確定申告は初めてという方も全く問題はありません。ただ、ある程度確定申告書はわかっているよという人ほど効率的に申告書作成を終えられるようになっています。

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これに対し、こちらはクラウドアプリ、やよいの青色申告 オンラインの確定申告書作成の画面です。デスクトップとは異なり、確定申告書のイメージは表示されていません。やよいの青色申告 オンラインは、最初から最後まで画面の誘導に従って申告書作成を進めます。

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上の画面(見えていませんが、画面下部)で、Step 3の「確定申告書の作成」の画面に進んでも、やはり確定申告書のイメージは表示されません。上部に1. 基本情報 > 2. 源泉徴収税 > 3. 所得…という流れが表示され、各画面で表示される質問に答えていけば、自動的に申告書が作成されます(ちなみに、右上には「プレビュー表示」というボタンがあり、このボタンで随時申告書のイメージを確認することは可能です)。

弥生がやよいの青色申告 オンラインのターゲットとして想定しているのは、確定申告が初めてという方、あるいは、初めてではないけれど自信がないという方です。基本はソフトにお任せしたいという方にはやよいの青色申告 オンラインがおススメということです。一方、申告書は書き慣れているという方からすると、やよいの青色申告 オンラインはややまどろっこしいと感じられるかもしれません。その場合には、胸を張ってやよいの青色申告 22をおススメします。

いずれにしても、もう明日から3月。クラウドでもデスクトップでも、お客さまがこれと思う方を選択いただき、確定申告書作成を進めましょう。
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2022年02月24日

確定申告の準備状況

確定申告期間が始まってから一週間。今年も新型コロナウイルス禍の影響を受け、簡易な手続きで申告期限の延長が認められています。ただ、逆に言えば手続きをしない限りは期限は本来の3/15(火)のままです。これは、手続きなしに延長となった昨年や一昨年とは異なります。 

これがお客さまの確定申告の準備状況にどのような影響を与えるか。ソフトの販売状況、ご利用状況、そしてお客さまからのお問合せ状況を見る限り、多くのお客さまは本来の申告期限である3/15(火)に向けて準備を進めているようです。

事実としては最小限の手続きでの延長が発表になった2/3を境に一旦お問合せが減少しましたが、その後着実にお問合せが増えてきています。これまでの波形で見る限り、今年は無条件で延長となった2020年/2021年とは異なり、全体としては新型コロナウイルス禍以前の2019年に近いように見受けられます。

全体的に言えば、平常時の年に近い推移だけれども若干のアンダーといったところでしょう。例年は期限が終わるとお問合せがガクッと減少するのですが、今年はこれまでアンダーした分が3/15以降にシフトする分、本来の期限以降も例年よりは高めの状況が、延長時の期限である4/15まで続いていくと見ています。

会計事務所で申告業務を請け負っている場合には、4月以降は法人の決算業務が盛り上がってくることもあり、昨年/一昨年も延長にはなったものの、延長前の元々の期限で終わらすことを目指すという事務所がほとんどだった印象です。

今年は原則は通常通りの期限ということで、昨年にもまして本来の期限で終わらせるという意向の会計事務所が多いようです。ただ一方で、例年とは異なる事情として、1月末に事業復活支援金の申請が始まり、ここしばらくはそちらに集中せざるを得ないという状況もあるようです。

いずれにせよ、やはり基本は本来の期限を目指しつつ、心の安心として延長もありと考えるのがよいのではないかと思います。

そう言っている私も、ある程度の準備は済ませつつも、まだ申告書本体には取り掛かれていません。遅くとも今週末にはある程度目処を付けたいと思っています。
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2022年02月09日

弥生会計の着実な進化(2/2)

昨年秋に提供を開始した弥生会計 22での着実な進化の一つは、前年度の仕訳の参照がラクになったこと。着実というよりは地味と言った方がいいかもしれませんが、特に会計事務所の方からは非常に評価の高い進化点です。

デスクトップアプリの弥生会計のデータファイルには3期分のデータが格納されています。このため、年度切替という機能を使うことにより前年度や前々年度の仕訳を参照し、必要があれば更新することができます(ただし、更新した場合には、その更新を次年度に反映するための次年度更新という処理が必要になります)。

もっとも、前々年度の仕訳を更新するというのは基本的にはないはずですし、前年度の仕訳を更新するのも特定の場合のみです。よくあるのは、例えば12月決算だとして、12月決算の処理が終わっていないけれども、新年度(1月)の仕訳を入力するというパターンですね。この場合は、新年度の仕訳入力と前年度の決算処理が同時並行で進むため、年度切替で行ったり来たりすることがあります。

一方で、前年度の仕訳を参照することは頻繁にあります。というのは、ある程度帳簿付けをしたことのある人であればおわかりのように、発生する仕訳はだいたいパターン化するからです。前年度発生した仕訳は今年度も発生する可能性が高いということですね。その中でも、一年に一回や数回のみ発生する仕訳については、あれ、これ前年度はどう仕訳したっけと確認したくなることがよくあります。典型的なのが、決算仕訳ですね。決算時にのみ発生する仕訳は、基本的に毎年同じ仕訳なのですが、年に一回だけに、覚えていないものです。

こうした時に便利なのが、これまでにもあった前年度仕訳日記帳という機能(帳簿・伝票メニューからアクセスできます)。この機能を使えば、年度切替をしなくても、即座に前年度仕訳日記帳を参照することができます。さらに前年度仕訳日記帳で、前年度の確認したかった仕訳をコピーして、当年度の仕訳日記帳に貼り付けすることもできます。

これに対し、今回の弥生会計 22からは、前年度仕訳日記帳に加え、前年度総勘定元帳/前年度補助元帳(帳簿・伝票メニュー)、そして前年度残高試算表(集計メニュー)という機能が追加されました。名前で想像できる通りですが、年度切替をしなくても、前年度の総勘定元帳や残高試算表をすぐに確認することができます。もちろん、前年度残高試算表を表示したら、そこから普通預金をドリルダウンして前年度総勘定元帳を表示するということも可能です。

また、行コピーして、行貼り付けという2ステップではなく、前年度仕訳日記帳(もしくは総勘定元帳)から「当年度の仕訳日記帳(総勘定元帳)へ登録」というサブメニュー(右クリック)を選択すると1ステップで該当の仕訳が当年度の仕訳日記帳(総勘定元帳)にコピーされるようになりました。

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前回お話ししたように、私の会社の決算では、まず入出金に使っている楽天銀行の明細をスマート取引取込で仕訳します。その後は、この「前年度」機能を使って前年度の仕訳をポチポチと当年度にコピー、その上で金額を調整すればあっという間に当年度の帳簿が完成するという訳です。実際に使ってみて、前年度からの仕訳のコピーがさらに簡単になったことを実感することができました。

地味な機能なので、お気付きでない方もいらっしゃるかと思いますが、是非一度試してみてください。会計事務所からの強い要望で追加した機能だけに、特に会計事務所の方からは、おお、これはいいね、と言っていただけるものと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 19:30 | TrackBack(0) | 弥生

2022年02月07日

弥生会計の着実な進化(1/2)

この間お話しした通り、一年振りに自分の会社の決算処理を行いました。といっても、前回お話しした通り、この会社としての活動は休止中であり、当然のことながら仕訳はごくごく少ない行数(具体的には40行)に過ぎません。それでも、少ない仕訳件数とはいえ、できるだけ短い時間で処理を終えられるように工夫はしているとお話ししました。

工夫の一つは、スマート取引取込を利用していること。弥生会計では、スマート取引取込という機能で外部から取引データを取り込み、それを仕訳として自動で記帳することができます。外部から取り込む取引データの代表例が銀行の明細ですね。自分の会社は3つの銀行(メガ2行、ネット銀1行)に口座を開設しているのですが、ネット銀(具体的には楽天銀行)ではインターネットバンキングを利用しています。最近では法人でもインターネットバンキングの利用に手数料がかからない銀行が出てきましたが、ネット銀は、インターネットありきだけに、インターネットバンキングの利用にお金はかかりませんし、振込時の手数料も安い。そのため、自分の会社では、メインの口座こそメガと位置付けていますが、日々の入出金は楽天銀行に集中させています(もっともその日々の入出金も件数が多い訳ではありませんが)。

この楽天銀行の口座について、弥生会計からスマート取引取込でAPI連携させることによって、銀行の明細を一瞬で仕訳記帳できるようにしています。この機能自体は従前から活用していたのですが、2019年には楽天銀行との接続が従来のスクレイピング方式からAPI方式に切り替わり、よりセキュアに、より安定的に利用できるようになりました。

その後もスマート取引取込で部門の設定ができるようになったり、スマート取引取込の画面をブラウザーで表示して確認後、弥生会計に取り込むという従来からの方式に加え、弥生会計に直接取り込んで弥生会計側で確認・修正ができるようになったり、と実は着実に進化を続けているのがこのスマート取引取込です。今回決算処理を行った際に目立ったのは、スマート取引取込で生成された仕訳について、はっきりとした付箋がつくようになったこと。どの仕訳がスマート取引取込で生成されたものかが一目でわかるだけでなく、どのようなロジックで仕訳が生成されたのかが示されるため、通常確認が必要ない仕訳、それに対して重点的に確認を必要とする仕訳が判別できるようになっています。今回の決算では全て銀行明細から推論での仕訳作成ということで、緑の○印となっています。

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実は、全く外部からは見えないのですが、昨年、推論のロジックの大幅な見直しも行っています。これについてもまた改めて熱く語りたいのですが、ひとまずはこの開発を引っ張ったUさんの記事をどうぞ。
posted by 岡本浩一郎 at 23:01 | TrackBack(0) | 弥生

2022年01月27日

いよいよシーズン到来

1月のブログということで、今年の抱負やら、初詣やら、毎年恒例のBCN AWARDなどについてお話ししているうちに、やってきました。例のモノが。

そうです。確定申告シーズン。弥生では今週、デスクトップ版のやよいの青色申告(と弥生会計)、また、クラウド版のやよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン向けに令和3年分 所得税確定申告機能の提供を開始しました。デスクトップ版では、1/25からオンラインアップデートで確定申告モジュールの提供を開始しており、クラウド版では、今日から、通常通りログインいただければ、令和3年分の確定申告機能がご利用いただけるようになっています。

今年の所得税の確定申告期間は2/16(水)から3/15(火)まで。申告期間開始までまだ3週間弱はありますが、実は還付申告(申告の結果、税金が還付される申告)についてはこの期間前でも申告が受け付けられます。そのため弥生では、例年、申告期間より前となる1月下旬に機能提供を開始しています。今年も無事に機能提供を開始することができ、開発メンバーもほっと一息です。

今年の確定申告期間は2/16(水)から3/15(火)と書きましたが、今年も申告の期限が延長されるかどうか。昨年後半の新型コロナウイルス禍の状況が落ち着いた状況のままであれば、2年ぶりに通常の一ヶ月間になるかと思っていましたが、足元での状況を鑑みると、今年も延長になるかもしれません。昨年は2/2に期限延長が発表されましたが、今年はどうなるでしょうか。確定申告機能の提供を開始し、開発メンバーはほっと一息な一方で、これから繁忙期に入るのがカスタマーセンター。期限延長となると気の張り詰めた期間が2倍となるため、気が気ではありません。もちろん、仮に延長になったとしても、弥生としてはしっかりとお客さまをサポートしていきます。

今年も本ブログで確定申告のあれこれについて色々とお話ししていきたいと思いますが、その前にやらなければならないことが。そう、自分の会社の決算と申告。ということで、次回以降、まず自分の会社の決算と申告について少しお話しした上で、所得税の確定申告についてお話ししていきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 21:08 | TrackBack(0) | 弥生

2022年01月25日

BCN AWARD 2022

これも毎年1月の話題なのですが、先週金曜日に、BCNによるBCN AWARD 2022の表彰式がありました。BCNでは、全国の家電量販店とPC専門店2,643店舗のPOSデータを収集、集計しています。そのデータをもとに年間(1月1日〜12月31日)販売台数累計第1位のメーカーを表彰する制度がBCN AWARD。今回のBCN AWARD 2022では、2021年のNo.1メーカーが表彰されました。

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今回は、新型コロナウイルス禍の影響で昨年に引き続きオンライン開催となりましたが、お蔭さまで、弥生は例年通り、業務ソフト部門と申告ソフト部門の2部門でNo.1として受賞することができました。これまでにもお話ししている通り、弥生はBCN AWARDが始まって以来、業務ソフト部門において連続で受賞しています。今回で、23年連続、23回目の受賞となりました(申告ソフト部門は途中で部門が追加になりました)。

私が弥生の社長になって初めてのBCN AWARDはBCN AWARD 2009。この回はちょうどBCN AWARDが始まって10回目のAWARDであり、弥生として10年連続の受賞でした。10年連続というバトンを受け継いだことの重責も感じたことを覚えていますが、いつの間にやら20年連続を超え、23年連続の半分以上を担ってきたことになります。そりゃあ歳をとる訳ですよね(苦笑)。

ちなみにBCN AWARD 2009で10年連続受賞となったのは、7社14部門。10年経って、BCN AWARD 2019で20年連続受賞となったのは、7社12部門。今回、初回から連続23年連続受賞となったのは、6社10部門でした。あれ、1社減っている…。部門数も14→12→10と徐々に減っています。移り変わりの激しいIT業界だけに、連続することが当たり前ではありません。

新型コロナウイルス禍の中でも家電量販店の業績は底堅い、やはり日本においては家電量販店が生活に密着したインフラになっているということは、少し前にもお話ししました。こうした環境下でも、こうした家電量販店を日々巡回し、やっぱり弥生がNo. 1ということが一目見ればわかる売場を作ってくれているスタッフの皆さんのお蔭で、決して当たり前ではない連続を達成できているのだと思います。

一方で、BCN AWARDは家電量販店の実績だけでなく、Amazonのようなオンライン量販店の実績や家電量販店のオンラインでの販売実績も反映されています。また、弥生は、やよいの給与明細 オンラインのように、一部ではありますが、クラウドアプリケーションをパッケージソフトとして家電量販店やオンライン量販店で販売しています。BCN AWARD自体も、そして弥生自体も時代と共に変わってきているからこその連続だとも言えます。

重要なのはお客さまが何を必要としているのか。お客さまのニーズにあわせ、守るものは守り、一方で変えるものは変え、今後もBCN AWARDの連続受賞記録を伸ばしていきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 22:49 | TrackBack(0) | 弥生

2022年01月21日

初詣 2021

こちらも季節限定ネタなのですが、遅くなってしまいました。まあ、一応まだ1月ということでご容赦ください。

毎年1月早々に神田明神へお参りに行くのが弥生の恒例行事です。本ブログももう10年以上続けていますが、一番最初の記事がこちら。2010年のことです。写真を見ると、時代を感じます。まあ、2010年というと、ちょうど干支が一回りする期間ですからね。私も含め、皆が若い、というのもそうですが、個人的には弥生会計のパッケージに時代を感じます。今では紙の分厚いマニュアルもなくなり、弥生 22 シリーズからはDVD-ROMもなくなり、すっきりと小さく、エコになりました。

2015年には神田明神への参拝時にNHKの取材を受け、全国デビューを果たすという事件(?)もありました。この時のパッケージもまだ大きいですね。もっとも、放送にはパッケージは映していただけませんでしたが(笑)。

さて今回は、初詣と言いつつも、実は前回に引き続き今回も12月にフライングでのご参拝となりました。12月の時点では、新型コロナウイルスの感染状況もすっかり落ち着いた状況ではありましたが、オミクロン株の動向が見通せない中、1月に混雑した中での参拝はやめようということになりました。

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前回も実感しましたが、12月の神田明神は空いていていいです。こんな写真、お正月の神田明神では人が多すぎてとてもではありませんが、撮れませんからね。お正月の参拝では代表者しか本殿に入れず、また、多くの参拝者のご祈祷を同時に行うということで、住所・代表者名の読み上げが省略された超簡略版(パターン3)になります。しかし今回は12月ということで、参拝した8人全員が本殿に昇殿し、弥生(とそのお客さま)のためだけにご祈祷していただくことができました。もちろん、住所、会社名、代表者名すべてセットのフルバージョン(パターン1)。さらには持参したパッケージのお祓いまでお願いすることができました。このパッケージは1年間私のオフィスで大事に飾っておきます

さすがに来年は新型コロナウイルス禍の影響はなくなっているものと思いたいですが、では来年は昔のように新年の参拝に戻すかというとなかなか微妙ですね。12月中のフライング初詣というのが、弥生のニューノーマルになるのかもしれません。その場合でも、新型コロナウイルス禍の影響がなくなれば、今回のように最小の人数ではなく、もう少し多いメンバーで参拝できることを願っています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:28 | TrackBack(0) | 弥生

2022年01月06日

新年の抱負 2022

前回は新年一回目の投稿ということで、新年のご挨拶をさせていただきました。これは弥生の公式ウェブサイトにも掲載しているもの。毎年12月に広報チームに下案を作ってもらい、それを私が推敲して作成しています。会社としての公式のご挨拶ということで、私が書く文書にしては、やや堅苦しい文調です。

これとは別に社内報のヤヨイロに新年の抱負として寄稿したものもあるのですが、それが、こちら。

2022年(FY22)は、新しい株主を迎え、また改正電帳法およびインボイス制度に本格的に対応した具体的な製品・サービスを着実に提供していく、また新しいアーキテクチャーを採用した製品群の最初のリリースを迎えるといった意味で、弥生にとって転換点となる大きな一年になります。

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そういった一年だからこそ、プライベートも充実させ、公私のバランスが取れた楽しい一年としたいと思います。今年は、昨年から始めたトライアスロンで、オリンピック・ディスタンス(スイム1.5km, バイク40km, ラン10km)の完走を目指します!!

こちらは打って変わって随分とシンプルです。通常私が書く文書は長めになりがちなのですが(苦笑)、ヤヨイロ編集チームからは200文字程度というリクエストでしたので、すっきりとまとめています。社内向けということで、あえてプライベートにも触れています(むしろプライベートが中心かも)。これはあくまでも個人的な考え方ですが、プライベートが充実しているからこそ、仕事も頑張れると思っています。チーム弥生全体として、仕事だけに偏るのではなく、公私ともに充実したものにしたいということで、あえて仕事ではなく、プライベート面での目標を掲げてみました。

ちなみに、この新年の抱負、私だけでなく、役員陣それぞれが寄稿しています。本来は社内向けなのですが、折角なので弥生の公式noteでも近日中に公開するそうです。役員陣の個性が発揮されていますので、お楽しみに(笑)。
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2022年01月04日

新年のご挨拶 2022

明けましておめでとうございます。

新春を迎え、皆さまにおかれましては健やかに新年を迎えられたことと、謹んでお慶び申し上げます。

2021年は、一昨年からの新型コロナウイルス感染症の影響で、経営者にとっては暗闇の中を手探りで歩むような日々が続きました。その一方で、社会全体の効率化はもちろん、ニーズにあわせた公的支援やより柔軟な働き方の実現のために、デジタル化を推進する機運が高まった1年でもあったと思います。

弥生は2020年に発足した電子インボイス推進協議会の代表幹事法人として、大企業から中小・小規模事業者まで、全事業者が共通して利用できる電子インボイスの仕組み構築に取り組んでいます。単に紙を前提とした「電子化」(Digitization)を進めるのではなく、デジタルを前提として業務のあり方そのものを見直す「デジタル化」(Digitalization)を推し進め、業務全体の圧倒的な効率化を実現することが必要です。電子インボイスを利用することで、情報の発生源からデジタル化することによって、売手側の請求書発行から入金消込、買手側の請求書管理から支払までの業務を大幅に効率化することができます。2023年10月に開始するインボイス制度を、法令改正対応だけで終わらせるのではなく、社会全体のデジタル化に向けた第一歩、そして圧倒的な効率化を実現するチャンスとして活かすべきだと考えています。サービス立ち上げに向け、本年も官民連携でデジタル化を推進してまいります。

弥生自身としては、2021年を通じて「事業支援サービス」の拡充に取り組んでまいりました。「事業支援サービス」は事業の立ち上げと発展、さらには承継の過程で生まれる様々な事業課題を、情報提供およびパートナーをつなげることで解決し、支援するサービスです。2021年3月に「起業・開業ナビ」、2021年10月に「資金調達ナビ」、そして2021年12月に「税理士紹介ナビ」をリリースしました。これまでに蓄積した事業者に関する知見とデータ、全国11,000以上の弥生PAP会員の力を活かし、起業から事業承継まで、小規模事業者の困りごとをトータルに支援します。本年も「事業コンシェルジュ」の実現に向け、「事業支援サービス」をさらに強化してまいります。

また弥生の子会社であるアルトア株式会社では、金融機関へ会計データ与信モデルの提供を開始しました。アルトアは、与信モデルや審査システムを金融機関へ提供するLaaS(Lending as a Service)事業を推進しており、2021年はその第1号案件をりそな銀行様と開始しました。今後、提携金融機関を増やし、データを蓄積することで、与信モデルのさらなる精度向上を図ります。

2021年12月、弥生は「当社の株主変更に関するお知らせ」を発表しました。弥生の株主は、株式譲渡実行日である2022年3月1日(予定)に、これまでのオリックス株式会社から、コールバーグ・クラビス・ロバーツ・アンド・カンパニー・エルピー(以下、「KKR」)の関係会社になります。

株主は変わりますが、弥生の経営体制や事業が変わることはありません。弥生の代表取締役社長は、私、岡本が引き続き務めます。弥生が行っている業務ソフトウエアおよび関連サービスの開発・販売・サポート事業その他一切についても、今後も変わらず継続します。弥生PAP会員や金融機関をはじめとする各パートナーの皆さまとも、引き続き良好な関係性が継続できるよう努めてまいります。

今回、KKRを新たな株主として迎えることで、弥生は「事業コンシェルジュ」を目指すための強力なパートナーを得ることができました。今後はKKRとともに、提供するサービスの進化を加速し、日本の経済を支えている中小・小規模事業者の皆さまの成長に寄り添い、伴走して参ります。さらには、弥生自身のみならず、業務ソフトウエア業界、さらに日本社会全体のダイナミックかつ革新的なトランスフォーメーションを実現したいと考えています。

今年の干支(十二支) 「寅」は「動」の意味があり、植物の例えとして草木が初めて地上に生ずる状態を表しています。そのため、「芽の出たものが成長していく年であり、これから物事の象徴が生まれる(始まる)年」とも言われています。弥生は「事業コンシェルジュ」としての進化を続け、お客さまが事業を立ち上げて発展させる中で、お客さまが安心して業務を進められるようにバックオフィス業務、ひいては事業全体をサポートしてまいります。

末筆となりましたが、皆さまにとって本年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げるとともに、引き続き、弥生株式会社をご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

弥生株式会社
代表取締役社長
岡本 浩一郎
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