2018年08月06日

STORY 07~10

昨年に弥生シリーズ 30周年を記念した特別サイトを公開しましたが、その後も地道にコンテンツを更新しています。公開からもうそろそろ一年経つことになり、さすがに30周年という看板を降ろさないといけないかもしれません(笑、厳密には、初めて「弥生」の名前を冠した製品を発売したのが、1987年10月ですから、今年の9月? 10月?までは何とか30周年という看板もありかと)。弥生のウェブサイトをよく観察している人にはわかるかもしれませんが、実はこの特別サイトのアドレス(URL)がひっそりと変わっています。これは30周年が終わっても、このコンテンツは残そうという布石なのでしょうか(笑)。

私としても、特にこれはキチンと残したい、できれば今後も継続したいと個人的に思っているのが、YAYOI USER'S CHALLENGE STORY。事業を立上げ/引き継ぎ、独自の製品やサービスを生み出そうとチャレンジしつづける人のストーリーです。

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以前ご紹介したタイミングから、4つのCHALLENGE STORYが追加され、現在は、合計10本のストーリーとなっています。一つ一つが読み応えがありますし、事実ならではのチャレンジ満載のストーリーには本当にワクワクとさせられます。

前回以降追加したのは、株式会社ビッグバイオ 代表取締役 阪本惠子さんの「小さな微生物で世界は大きく変えられる」、株式会社 幸呼来(さっこら)Japan 代表取締役 石頭 悦さんの「東北の伝統工芸『裂き織』に、いろんな夢を織り込む」、株式会社 鯖や 代表取締役 右田 孝宣さんの「鯖に光をあて、日本のビジネスの常識を変える」、株式会社グランキュイジーヌ 取締役会長 竹田 敬介さんの「まだ誰も作ったことのないラーメンを、生み出していく」の4つのストーリー。

微生物というまったく知見のない領域で、コツコツと研究を続け、専門家の「ありえない」を覆した阪本さん。地元に埋もれていた「裂き織」という伝統文化を再発見し、障がいを持たれている人の力を得て、日本だけでなく、世界に発信する石頭さん。魚嫌いだったのに、紆余曲折を経て、「こんな真っ直ぐな情熱を持った企業は、絶対潰すわけにはいかない」と言われるまでに鯖への熱い思いを抱くようになった右田さん、松下幸之助さんの「失敗は失敗のままでやめるから失敗になる。成功するまでやり続ければ、それは失敗ではなくなる」の言葉通り、失敗にめげることなく挑戦を続けてきた竹田さん。

経営者が10人いれば、想いや情熱という共通点はありつつも、10通りのCHALLENGE STORYがあるのだということを実感します。自社コンテンツなので、ひいき目で見ているのでしょうが、書籍化してより多くの方に見て頂くべきコンテンツだと思いますが、どうでしょう > 担当チームの皆さん。
posted by 岡本浩一郎 at 19:09 | TrackBack(0) | 弥生

2018年08月03日

夏の巡業、一段落

7月は巡業ということで、名古屋、広島、福岡のPAPカンファレンスに参加(東京/大阪は6月に開催済み)しました。また、全国16会場で開催している研修キャラバンにも何回か参加。意図したわけではないのですが、北は札幌、南は鹿児島となり、まさに日本縦断の旅となりました。この他、金沢にも行きましたが、全国どこに行っても暑い! 札幌は東京よりは気温は低かった(30度ぐらい)のですが、札幌に期待する「あー快適」とまではならず(夕方以降はさすがに涼しかったですが)。

一方で、本ブログでもお話ししたように広島では歴史的な豪雨をわが身をもって体験し、命からがら(誇張なし)脱出することになったり、週末だったので出張に影響はありませんでしたが、台風がこれまでに見たことのないコースで日本を横断(しかも私の心のふるさとの湯河原の海岸に甚大な影響を与えたり)と、色々な意味で記憶に残る7月でした。

この暑さもあり、体力的には正直かなり厳しかったのは事実で、道中では「無茶なスケジュールを組み過ぎた」と少々後悔モードでした。それでも何とか体調を崩すこともなく、事故にあうこともなく巡業を乗り切ることができました。何よりも、PAPカンファレンス、研修キャラバン、さらにその前後での会計事務所の個別訪問と、実に多くの会計事務所の皆さまとお話しできたことが大きな収穫となりました。

会計業務は今、2.0の世界(半自動化の世界)から、3.0の世界(自動化の世界)への大きな変革期の入り口に立っていると考えています。だからこそ、多くの会計事務所の方とお話しし、弥生が見ている世界をお伝えすると同時に、お客さま(事業者)と直接接している会計事務所の皆さまからのフィードバックを頂くことがとても重要だと考えています。

実際に様々な会計事務所の方とお話しする中で、3.0の世界に歩みだしている会計事務所が着実に増えてきていることを実感します。一方で、3.0の世界はまだ入口であり、現実問題として、メリットを出しやすいケースと出しにくいケースが存在するのも事実です。どういったケースでメリットを出しやすく、業務として定着しやすいのか、逆にどんなケースではまだ課題があるのか、フィードバックを頂くことで、弥生としての今後の製品/サービス開発の方向性のヒントを頂くことができています。

今日は大阪での研修キャラバン開催。長かった夏巡業もこれで一段落です。もっとも8月の後半には広島でのキャラバンにも参加を予定していますし、もちろんその先も、会計事務所の皆さまとのコミュニケーションの機会を積極的に作っていきたいと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:01 | TrackBack(0) | 弥生

2018年07月17日

JCB×弥生

7月の巡業も中盤戦。巡業に加え、週末のマザー牧場でのキャンプ(昨年に引き続いて二回目)の疲れがじわじわときていますが、今週も巡業は続きます。今週は前半は鹿児島、一旦東京に戻って後半は札幌とまさに日本縦断です。暑さにめげないように頑張りたいと思います。

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機内より桜島。昨日噴火したそうで、市内には灰が舞っています。

先週はキャッシュレス・ビジョンについてお話ししましたが、これはお話しした通り、もともとは「クレジットカードデータ利用に係るAPI連携に関する検討会」に委員として参加したことがかかわるきっかけです。キャッシュレスの推進については、今後もう少し深堀ってみたいと思いますが、今日はきっかけとなったクレジットカード会社とのAPI連携についてのお話です。

本日、7/17より、弥生はJCBとのAPI連携を開始しました。今回のAPI連携により、JCBカードをご利用かつ弥生会計(デスクトップでもクラウドでも)をご利用のお客さまは、JCBのカード明細情報を安全かつ安定的に弥生会計に取り込み、自動で会計処理を行うことが可能となります。個人向けのカードはもちろん、法人カードも対象です。

金融機関とのAPI連携は、3月の住信SBIネット銀行に続いて2社目となります。先日お話ししたオープンAPI推進研究会は、6月の「API利用契約の条文例 (中間的な整理(案))」に引き続き、今月頭に「銀行法に基づくAPI利用契約の条文例(2018年7月暫定版)」を公表しました。暫定版という名称ですが、これまでの議論を全て反映しており、議論としては一旦これで収束です。ようやく多くの金融機関と標準的な利用契約案をベースに議論できる状態になったということで、弥生としても、この条文例をもとに、今後多くの銀行とのAPI連携を、できるだけ早いタイミングで進めていきたいと考えています。

なお、今回のJCBとのAPI連携を記念して、「JCB法人カード」をお持ちのお客さまを対象に「弥生会計 オンライン(セルフプラン or ベーシックプラン)」を初年度無料でご提供する「JCB×弥生 API連携開始特別キャンペーン」を行います。弥生のお客さまがJCBカードを、JCBのお客さまが弥生をご活用頂く良い機会になることを願っています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:15 | TrackBack(0) | 弥生

2018年07月08日

広島からの帰還

7/6(金)は広島でのPAPカンファレンス。前日の木曜日は兵庫県の会計事務所を訪問していたのですが、予報通りかなりひどい雨でした。この日も、明石川の水位上昇に伴い避難準備が発令される(スマホに緊急速報が飛んでくる)など、いつもの雨とは違う気配はありましたが、夜にはこの日の最終目的地である広島にトラブルもなく辿り着くことができました。天気予報を逐次チェックしていましたが、カンファレンス当日である翌日も雨。ただ、まだこの時点ではそこまでの大雨の予報ではありませんでした。

一夜明けて、7/6の朝。外は雨。朝の段階ではまだそこまでの酷い雨ではありませんでしたが、予報は大雨。昨晩確認した予報より明らかに悪化しています。

広島営業所長のEさんと合流すべく向かう車内でEさんとやり取り。交通機関に影響が出ているということで、思っていたよりも状況が深刻であることが判明しました。午後のカンファレンスでは、東京の二つの会計事務所にご登壇頂くのですが、一社は既に現地入りしているとのこと。一方で一社は飛行機で移動中とのこと。また、弥生社員は予定のうち半数強は昨晩に現地入りしたものの、残りは新幹線移動中で、足止めを受けている状態。

この時点では、まだカンファレンスの開催は可能と判断しましたが、同時に、遠方から来場されるにはリスクが大き過ぎるため、こちらから連絡して来場を見合わせて頂こうということにしました。また、近距離の方も、お問い合わせを頂いた際には、無理をしないようお願いすることに。

午前中は会計事務所を二件訪問。その間にも雨は酷くなっていきます。お昼前にはカンファレンス会場入り。既に展示会も含め準備が進んでおり、登壇者によるリハーサルが始まっています。ただ、展示ブース二つについては、担当者の広島入りが困難ということで、展示見送りとなりました。

午後1時半から受付を開始。来場される方はごく僅かだろうという予想に反し、続々とご来場。午後2時にカンファレンスをスタートした時点では、それなりに席が埋まっていました。もちろん、これまでの会場と比べれば低い出席率ですが、状況を考えれば驚くレベルです。実は今回は4月に営業所を開設して以降、広島での初めてのカンファレンス開催でした。そのため、皆さん、Eさんの顔を立てるためにも結構無理をしてご来場頂いたのではないかと思います。本当に申し訳ないと思う一方で、本当に有難いことですし、広島に営業所を開設したことは正解であったと実感しました。

カンファレンスは一社目の事例紹介に進みます。ここで本日一回目の避難勧告が。カンファレンスの途中で皆の携帯が一斉になり出すのは異様な光景です。地域ごとに避難勧告が発令されるため、私が受信しただけでも一時間で3回。会場は大型ビルですから、安全ですが、地元の様子なども気になると思いますし、会場から帰ることが難しくなる可能性もあります。

一社目の事例紹介(中村税務会計事務所)が終わった午後3時には、各人のご判断で遠慮せずに退場頂きたいとアナウンス。午後5時頃にはJRが全面的に止まる見込みという情報もあり、休憩時間を短縮し、可能な限り、早めに終了することにしました。

ドキドキ、バタバタする中で、二社目の事例紹介(アトラス総合事務所)が始まりました。ご登壇のお二人は広島空港から広島市内へのバスが止まっていたため、三原に抜けて、動いたり止まったりだった新幹線で何とか会場入りして頂きました。お疲れの様子でしたが、プレゼンは流石の内容。同時並行で、展示会場では撤収を進めます。

事例紹介が終わり、最後は私がご挨拶させて頂いて、カンファレンスは前倒しで終了。元々は午後4時半過ぎの終了を予定していましたが、一部の内容(私が担当するアルトアのご紹介、泣)はスキップとなったものの、目玉である事例紹介は無事に終えることができ、午後4時前には終了することができました。ご来場の皆さまをお見送りし、展示会参加の他社スタッフも送り出して、弥生としての撤収に入ります。

弥生・アルトアメンバーで当日中の帰宅を予定していたのは私も含め6名。新幹線は止まっており、飛行機は飛んでいるものの、空港までのバスが止まっているということで、残る方が安全と判断し、どうしても帰る必要がある4名だけで、午後4時過ぎ、タクシーで空港を目指すことに。

私は翌日の午後に千葉商科大学でのシンポジウムへの登壇予定があり、明日の移動では間に合わないリスクが高く、今日中に帰っておきたいところ。Iさんは、翌日から夏季休暇で翌朝に国際線のフライトがあるということで、何が何でも帰らないといけない。4人の中でも最も必死な様子でした(その割には途中で財布がないと騒ぐなど、ボケキャラはいつも通り、笑)。

タクシーをつかまえることは難しくありませんでしたが、運転手さんは普段は高速でしか行ったことのない空港に一般道で向かってくれというリクエストに困惑気味。私ともう一名がGoogle Mapsを駆使し、運転手さんをサポート。市内はだいぶ渋滞していましたが、これは運転手さんの経験で何とか脱出。一方、郊外に出ると、雨は激しくなるわ、そばを流れる川は明らかに増水しているわ、道路脇に崖が迫っているわで、これはこれで結構リスクがあることを実感します。

郊外に抜けて以降、一箇所での激しい渋滞と、途中一回のトイレ休憩(運転手さんが、もう我慢できない、となったので、笑)をはさみつつも、何とか空港に近づいていきます。空港まで残り僅かというところで、タクシーは街道から山道へ。この時は雨量40mm近くという豪雨で、道にも巨大な水たまりが多く、結構ヒヤヒヤものでした。

最後の最後で道に迷いつつも、午後6時半前には何とか空港に到着。頑張って頂いた運転手さんには厚く御礼をして、搭乗カウンターに向かいます。Iさんは早めの便ということで、早々に搭乗口へ。残り3名も、幸いフライトは予定通りということで、ホッと安心。

あとで調べてわかったことですが、広島空港はCAT-IIIbという高性能の計器着陸装置(ILS)を備えているため、視界が限られていても飛行機の着陸が可能なのだそうです(ちなみに3年前にアシアナ航空機が広島で着陸失敗した際には、ILSを使用しておらず、また、失敗の際にILSの機材を破壊してしまったため、長期間に渡って広島空港の運用に支障をきたしたそうです)。これが台風であれば風も強いですから、おそらく欠航になったのだと思いますが、当日は雨は強くても風はそれほど強くなく、(ILSを使えないからなのではないかと思いますが)小型機を除きほぼ全便予定通りに運行していました。

チェックインを済ませ、まだフライト(午後8時50分)までは時間があるので、空港内で食事。この際に駄目押しのように広島県内での特別警報が発令され、これが何十年に一度という非常事態であることを再認識しました。自分の帰宅は目処が立ったものの、今日ご来場頂いた皆さんが無事に帰宅できたのか、広島に残ったメンバーは大丈夫なのか、心配になります。

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フライトは大きな遅れもなく離陸し、午後10時過ぎに羽田に到着。機内では疲れからか爆睡。自宅には午後11時ぐらいに戻ることができました。

本ブログで私の信条は「やらないで後悔するよりは、やって反省」と書いたばかりですが、さすがに今度ばかりは、PAPカンファレンスを開催したことが正しい判断だったのか、考えさせられます。結果的に大きなトラブルはなかったので、後悔とまではいかないまでも、どこでどういった判断をすべきだったのか。

台風のように、この先状況が悪化することがある程度の確実性を持ってわかるのであれば判断は比較的容易ですが、今回のように、徐々に状況が悪化する中での判断はなかなか難しいというのが実感です。タクシーでの空港行きも問題なく到着できたからこそ武勇伝になりますが、途中で災害に巻き込まれていれば、愚行と言われても仕方ありません(ちなみにこの時通った一般道は現時点で通行止めとなっており、我々が通ったのちに何らかの問題があったのではないかと思います)。

ちなみに、当日広島に残ったメンバーは翌日も新幹線が動かず、空路も市内への交通の便が確保されないということで欠航が相次ぎ、もう一泊を強いられることになったとのこと。ようやく今日(日曜日)になって新幹線が通常運行に戻ったことから、現在帰宅の途にあるようです。

今回の大雨はまだ完全に収束しておらず、残念ながら大きな被害が出ているとのこと。他人事とは思えません。やはり自然には勝てないというと、ありきたりな結論になってしまいますが、色々と考えさせられる広島での出来事となりました。
posted by 岡本浩一郎 at 15:55 | TrackBack(0) | 弥生

2018年07月04日

巡業

昨日は午前4時過ぎに起床。TVをつけたところ、パッと目に入ったのが、「日本6 - 12ベルギー」。うわ、ぼろ負け、それでも6点取っているのは凄いな、と勘違い。お分かりだと思いますが、表示されていたのはシュートの数。野球ではないので、さすがにこの点数はないですよね。まさに寝ぼけ眼をこすりながら、ですが、ようやくスコアが目に入ったら、「日本2 - 0ベルギー」。一気に眼が覚めました。その後の経緯は皆さまご承知の通り。私が見始めてからは点を取られるばかりということで、微妙な罪悪感を感じますが、それでもワクワクドキドキするいい試合でした。西野ジャパンの皆さん、お疲れ様でした & ワクワクさせてくれて有難うございました!

さて、残念ながら日本が敗退ということで、私にとってのW杯は終わり(その程度のサッカーファンということです、笑)。一方で、私の夏の巡業が始まります。本ブログでも何回かお話ししていますが、弥生では会計事務所パートナー(PAP)向けに、弥生PAPカンファレンス 2018 夏 & 全国キャラバンを絶賛開催中です。

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今日は名古屋でのカンファレンス開催、そして金曜日には広島での開催。カンファレンスは来週の福岡で終わりとなりますが、全国キャラバンはまだまだ始まったばかりです。全国キャラバンは北は札幌から南は沖縄(!)まで全国16会場で延べ26回の開催。日程がお互いに重なっているケースもあり、またそもそも私の東京での予定もそれなりに入っており、全部に参加することは現実的ではありません。ただ、折角の機会ですので、可能な範囲で参加しようと思っています。

結果的に私は7月は出張続き。7月の21営業日のうち、10営業日は出張です。誰もが行きたがる(笑)沖縄は、かなり前から入っていた予定と被ってしまい、なくなく見送りですが(泣)、北は札幌から南は鹿児島まで。

梅雨が明けて本格的な夏のはずですが、今週は台風の影響か後半は結構な雨の見込み。来週は一転夏本番となるでしょうか(個人的には3連休にキャンプを予定しているため、好天を希望)。いずれにしても、体力的に厳しいのは間違いありませんので、キチンと体調管理をしてこの巡業を乗り切りたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 20:42 | TrackBack(0) | 弥生

2018年07月02日

決断

サッカーW杯が予想外に(?)盛り上がっていますね。前評判は決して高くなかった西野ジャパンですが、既に皆さんご承知の通り、決勝トーナメント進出を果たしました。事前には色々と批判的に報道していたものが、結果が出ると途端に論調が変わるのが、何だかな〜と感じるのは私だけでしょうか。

さて、既に色々なところで議論になっているので、書き尽くされたような気もしますが、ポーランド戦の最後の10分間について、私が思うところを少しお話ししてみたいと思います。まずは、一応援者としては、残念。正直、見ていて楽しくはないですからね。この時間は、コロンビア-セネガル戦を見たという方も多いようですが、やる気のない試合よりは、やる気がある試合を見たいというのが、応援する側の素直な気持ちでしょう。

一方で、一経営者として、僭越ながら監督の立場で考えるとすると、正しい選択だったと考えます。限られた情報をもとに、様々な選択肢の中から、最も成功確率が高い選択をするのが監督の仕事(レベル感は違えども、経営者の仕事も同様)。当然何を成功とするかによって変わってくるわけですが、今回の場合、当該試合に勝つこと、ではなく、決勝トーナメント進出を成功と考えるべきでしょう。とすれば、下手に攻勢に出て逆に失点のリスクを負うよりは、確率論的にコロンビアの勝利に賭けるという選択は極めて真っ当なものだと考えます。限られた情報の中で最善と思われる選択をする。そしてその結果に責任を取る。

ただ、今度は一個人として考えると、また話が変わってきます。私の信条は「やらないで後悔するよりは、やって反省」ですから、その信条からすると、(私が日本代表に選ばれることはありませんからあくまで仮定の話ですが、笑)今回のようなケースでは、私個人は、結果がどうなろうと最後まで攻め続けていたと思います。では私が弥生の経営において、常に「やらないで後悔するよりは、やって反省」を貫いているかというと、そうではありません。経営はチームプレー。お客さまであり、パートナーであり、従業員であり、株主であり、ステークホルダーのことを考えれば、私自身が後悔をしないことを最優先にするわけにはいきません。皆にとって最善の結果となるために、最も成功確率が高い(であろう)選択をし、あとは、チームの皆と共に、その選択が正解となるような努力を続ける。

つまり、西野監督は、自分のメンツや満足のためではなく、あくまでもステークホルダーのための合理的な判断をしたということなのではないかと思います。そういった意味では、これが個人プレーの競技であれば話はまた変わったのではないでしょうか。個人プレーであれば、プレーするのも、判断するのも競技者本人がすればよいことですし、結果責任も本人が取ればいいですからね。

それにしても、今晩(明日未明)のベルギー戦は、何時に寝るのか、はたまた起きるのか、とても悩ましいです。
posted by 岡本浩一郎 at 17:30 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月28日

展示会と交流会

先週水曜日に東京でPAPカンファレンスを開催しました。当日は雨、なおかつ予報では、カンファレンス開始の14:00に向けて雨脚が強まるということで、皆さんに予定通り来て頂けるか不安が募ります。

それでも、蓋を開けてみれば、問題なし。出席率(お申込みに対して実際に参加頂く率)は目標を達成することができました。それでも大阪よりは僅かに下回ったのは、やはり天気の影響もゼロではないということでしょうか。

東京も大阪と同様に元々想定していた定員以上のお申込みを頂いており、会場構成を見直して座席数を大幅に増やしました。雨もあってそれなりに余裕がでるかもと思いきや、出席率が好調だったことで、またもやギリギリまで座席を増やすことに。それでも何とか収まって、ほっと胸をなでおろしました。

今回のPAPカンファレンスでは、本セッション(事例発表プログラム)に加え、ソリューション展示会と交流会を開催しています。

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ソリューション展示会は、NTTデータの「達人シリーズ」、リクルートの「Airレジ」等、弥生製品と連動する会計事務所向けソリューションをご紹介しています(展示会の参加社一覧はこちら)。もちろん、弥生自身の製品/サービスの展示・実演も行っていますし、弥生グループであるMisoca/アルトアも展示を行っています。展示会があっても、見て回る時間がないのでは片手落ちですので、今回は、本セッション半ばの休憩時間を長めにとっています。

本セッション終了後には会場を変えて交流会を開催。こちらも多くの方にご参加頂きました。本セッションはどうしても一方通行の情報発信になってしまいますが、交流会は、会計事務所の皆さまの生の声を直接頂ける機会。耳の痛いご意見も多く頂きましたし、同時に、弥生に対する期待値がとても高いことを改めて実感する良い機会となりました。また、弥生から、もしくは弥生へ、だけではなく、会計事務所同士での意見交換が活発になされていることがとても印象的でした。特に事例発表の登壇者は引っ張りだこです。

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ソリューション展示会そして交流会は7月開催となる名古屋、広島、福岡でも開催します。皆さまのご参加を楽しみにお待ちしております。
posted by 岡本浩一郎 at 18:34 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月26日

CSAJとのご縁

前回は、CSAJ(一般社団法人 コンピュータソフトウェア協会)の理事に就任したことをお話ししました。業界の垣根が崩れる変革期においては、業界として(ある程度)まとまって活動することが必要であり、その活動に対し、私なりに貢献したいと思っています。

実は、私にはCSAJとのご縁(というよりご恩?)があり、それも今回の理事就任の伏線になっているのかもしれません。

CSAJが設立されたのは、1982年。ソフトハウス等22社により「日本パソコンソフトウェア協会(JPSA)」として設立されました。初代の会長はあの孫正義さん。1982年と言えば、PC-9801の初代が発売された年でもあります。まさにPCの、そしてPCソフトの黎明期でした。

時は流れて1996年。当時私はUCLAのビジネススクールに留学中でした。1年目と2年目の間の夏休みにQuarterdeckというパソコンソフトのメーカーでインターンをしたことは以前も書きましたが、その際に与えられたミッションは、アジアへの進出戦略。特に、日本・香港・シンガポールについて、PCソフトの市場(市場規模や流通構造)、さらに、進出の際の形態のオプション(現地法人 or 営業所、単独 or 合弁...)を調べることになりました。

色々と苦労しながらの調査となりましたが、日本に関してはかなり容易に情報を収集することができました。それはもちろん、母国であり、母語での情報収集が容易だったということもあるのですが、何よりも調査対象であるPCソフト市場について、極めて明快にまた正確にとりまとめたレポートを見つけることができたから。そう、そのレポートを発行していたのがJPSAでした。進出に関する情報に関しては、JETRO(日本貿易振興機構)が豊富に情報を提供しており、日本に関しては、ほぼ労せずして調査を終えることができました。

当時は、JPSAという団体がある、こんなにいいレポートをまとめて頂いて有難いな、ぐらいの認識しかしていなかったわけですが、それが実に約20年後に、その団体の理事に就任することになったわけですから、ご縁というのは、やはり面白いものだと感じます。
posted by 岡本浩一郎 at 19:26 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月22日

CSAJ

このたび、CSAJ(一般社団法人 コンピュータソフトウェア協会)の理事に就任しました。CSAJは、コンピュータソフトウェア製品に係わる企業が集まり、ソフトウェア産業の発展に係わる事業を通じて、我が国産業の健全な発展と国民生活の向上に寄与することを目的としている一般社団法人。弥生は設立の初期から会員となっています。

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私も弥生の社長として10年以上活動している中で、だいぶ前から理事に就任しないかというお誘いは頂いていました。もっとも、これまでの間は、一貫して遠慮してきました。

昨日、日経電子版で「経団連、この恐るべき同質集団」という記事が掲載され、経団連の正副会長(19名)に多様性がないということがネットでも話題になっていました。念のために言えば、CSAJの理事には女性もいらっしゃいますし、創業者も、サラリーマン経営者も、プロ経営者もおり、また年齢も40代、50代、60代とそれなりには分散していますので、経団連よりはまだ多様性がある方だとは思います。

ただ、正直私はこの種の業界団体が苦手。あんまり群れるのが好きではない、と言えばいいのでしょうか。

それでも、今回理事を引き受けることにしたのには理由があります。それは、IT業界のあり方が大きく変わってきているから。これまではIT業界は閉じた世界であり(金融業や小売業がそれぞれで閉じた世界であるのと同様)、ある意味限られた範囲での競争でした。ゲームのルールも明確。そういった中では、各社でそれぞれ努力すればいい話であり、業界団体として活動することの積極的な意味が私としては見えていませんでした。

しかし、今、急速に業界の垣根が崩れてきています。AmazonはITベンダーなのか小売業なのか、物流業なのか。弥生が子会社であるアルトアを通じて融資を行うというのも、業界を超えた動きです。先日からお話ししている金融機関APIも、これまでは別の世界だったIT業界と金融業のクロスオーバーの一つの現れです。そして業界の垣根が崩れてきている中では、ゲームのルールも混とんとします。金融機関APIには、金融業のルールが適用されるべきなのか、IT業界のルールが適用されるべきなのか

そういった変革期においては、業界として(ある程度)まとまって活動することが必要、というのが、私の実感であり、今回理事を引き受けた理由です。決して、「紺とグレー」の世界に染まった訳ではない…と思います(苦笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 19:27 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月20日

仕事と遊び

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今週月曜日にオープンした弥生の増床エリア(秋葉原UDX 南8F)ですが、入り口はこんな風になっています。初めてアルトアのオフィスに自社のロゴを掲げることができました。ただ、メインはあくまでも弥生のオフィス、そこにアルトアが間借りしているということは、ロゴの大小関係からはっきりわかるようになっています(笑)。

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この入口から右に入ると、月曜日にもご紹介したイベントスペース。イベント時には100名程度が参加可能なスペースですが、普段は打ち合わせや休憩、営業時間外には懇親の場として利用できるようになっています。

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手前には何やらオフィスらしくないものが見えますが、少し寄ってみると…。テーブルサッカーともフーズボールとも言われるゲームです。単純だからこそ誰でも遊べますし、また少しの時間でも楽しめるのがポイントです。プレイしてみるとわかりますが、かなり盛り上がります。

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また、実はこんなものもあります。ダーツですが、タブレットとBluetoothでつないでスコアを出せるという本格派です(の割には実はお手頃な価格です)。Star Warsバージョンというのがちょっとした拘りでしょうか(笑)。

昨晩はW杯の日本戦を有志で観戦しながら、フーズボール/ダーツの遊び放題(+ 日本の勝利!)という贅沢な時間を過ごすことができました。

オフィスは仕事の場。と同時に、仕事は楽しむもの。仕事を楽しむためには、仲間とのチームワークは欠かせませんし、仲間と交流を深めるための場があってもいいと思っています。もちろん、仕事と遊びをキチンと切り分け、メインはあくまでも仕事であることが大前提ですが。

ところで今朝、増床とともにフーズボール、ダーツを設置したことを家族に話しました。実は休暇中に家族でフーズボールに盛り上がったことが、今回のオフィスへの設置の伏線になっています。娘の反応は、「いいな〜」、と同時に、「でも、皆その分お給料として欲しいんじゃないの」、と。10歳にはしては随分大人な発言は教育の賜物でしょうか(苦笑)。

ご安心ください。フーズボールとダーツは私からチーム弥生へのプレゼント。あくまでもnice to haveですからその分従業員の給料を減らすこともありませんし、ましてや株主のおカネを使うこともありません。
posted by 岡本浩一郎 at 19:38 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月18日

本社増床オープン

弥生は大阪にカスタマーセンターと大阪支店がありますが、今朝の地震はまさに通勤時間帯直撃となりました。オフィスに辿り着けないメンバーが多く、大阪はかなりの縮退営業を強いられることに。弥生のカスタマーセンターは大阪と札幌の二拠点で稼働しているため、今日は札幌中心の対応で何とか乗り切ることになりました。弥生は幸い物理的被害はなかったものの、今回の地震では残念ながら死傷者も出ているということで、心が痛みます。

さて、こんなタイミングで間が悪いとは感じますが、本日弥生は本社を増床オープンしました。本社は秋葉原UDXの21F北側にありますが、この度8F南側の一部に増床しました。このタイミングでの増床に踏み切ったのにはいくつか理由がありますが、最大の理由は今後相当なボリュームの法令改正対応が必要となる中で、現状のスペースでは不足することが確実となったためです。

もう一つが既にお話ししているアルトアの移転。そうです、アルトアのオフィスは移転によって格段に広くなりましたが、実は移転後も弥生のオフィス(今回増床したスペース)に間借りした状態なのです。

さらに、様々なセミナーやイベントを開催する中で、より使いやすい専用スペースを作りたかったというのが最後の理由です。これまで弥生本社で開催する各種セミナーは通常は会議室として使っているスペースをセミナー開催に合わせて準備して対応していましたが、今後は(この間お話しした全国キャラバンの東京開催含め)、全て南8Fのセミナールームでの開催となります。

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またこちらはイベントスペース、その名も「ヤヨイヒロバ」。このスペースは社外向けのイベント、社内のイベント、休憩エリア、懇親の場などとして広く活用していく予定です。社外向けのイベントについては、弥生が主催するものだけでなく、パートナー会計事務所(PAP会員)にご利用頂けるようにもしていく予定です。
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2018年06月13日

全国キャラバン

先週木曜日に、大阪で弥生PAPカンファレンス 2018 夏を開催しました。全国5会場の皮切りとなります。大阪会場はお申込みが早いタイミングからとても多く、当初想定していた会場構成を見直して座席数を大幅に増やしました。当日もお客さまの受付状況を見ながら、座席の調整を行いましたが、かなりギリギリのところまで座席を増やすことになりました。弥生のスタッフは、受付が落ち着いてプレゼンが始まると会場後方で着席しているのが普通ですが、今回はスタッフ分の席を確保しきれず(苦笑)。

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次回は来週6/20の東京会場ですが、恐縮ながらこちらも早いタイミングで埋まってしまい、受付を終了しています(東京もスタッフ席は危ういかも)。その次の名古屋会場(7/4)もやはり受付終了となっていますが、その後の広島(7/6)、福岡(7/13)については、まだ若干の空きがあるようです。

こちらのサイトを見て頂ければわかりますが、今回は、「弥生PAPカンファレンス 2018 夏」 & 「全国キャラバン」として開催しています。PAPカンファレンスは毎年開催していますが、全国キャラバンについては、今回が初めての試み。

全国キャラバンは全国16会場で開催する研修会です。PAPカンファレンスではどうしても、話を聞いていただくことが中心になってしまいますが、キャラバンでは実際に弥生製品を操作していただき、どう業務効率化につながるかを実感頂きたいと思っています。実際に製品をさわっていただく都合上、会場によりますが、定員は12名〜20名と限られています。こちらもとてもお申し込みが多く、既にかなり埋まっている状況ですが、可能な限り回数を増やすことで少しでも多くの方にご参加いただけるようにしています。

東京会場については、もともと4回の開催を予定していましたが、早々に定員に近付いてしまったため、開催を増やし、現時点では8回の開催を予定しています。東京以外も全国16会場での開催ということで、長野、金沢、高松、鹿児島、沖縄など、これまでPAPカンファレンスではカバーしきれていなかった地域での開催も予定しています。私もスケジュールが許す限りできるだけ参加しようと思っています。キャラバンに関しても受付終了が出つつありますが、前述の通り開催回数を増やす対応も行っています。イマドキの弥生を使って何かできるのか、この機会に是非ご体感頂ければ幸いです。
posted by 岡本浩一郎 at 22:57 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月11日

花火 2018

先週半ばには関東も梅雨入りということで、日曜日からは本格的な雨のシーズンの始まり。しばらくはやや憂鬱な天気が続きます。雨のシーズン直前に駆け込みで開催という訳ではありませんが、毎年楽しみにしている横浜の開港祭が先々週末に開催されました。

横浜開港祭は、港に感謝し、横浜の開港記念日である6月2日を皆で祝うイベントとして、みなとみらい地区の臨港パークを主会場に開催されます。開港記念日前日の6/1から2日間に渡って開催され、水陸で様々なイベントが行われます。ただ、我が家にとっては、開港祭と言えば二日目の最終イベントとして開催される「ビームスペクタクル in ハーバー」。臨港パークとその前に広がる海上で開催される光・音・花火のショーです。

今年もこのショーにあわせ、弥生社員とアルトア社員を家にご招待。これまでは最大で30名程度の参加になったこともありますが、さすがに身動きがとれないということで、ここ数年は適正人数である20名程度の参加となっています。メインのお客さまは、弥生の新卒1/2年目を中心とした若手メンバー。アルトアは、昨年開催以降に入社したメンバーですが、弥生メンバーに比べれば年齢層はやや高め。

当日は朝から買い出し、そして皆が集まる夜6時まで、時計をにらみながらの料理。いつもながらですが、最初の頃は余裕があるのに、締切間近になると、やばい間に合わないとなるのはなんでなんでしょうね。20人分+αとなるとかなりの量になりますが、手作りのものと、出来合いのものをうまくミックスしてボリュームをかせぎます(笑)。

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バタバタしつつ夜6時に皆をお迎えし、そこからはワイワイタイム。最近の傾向としては、料理はあっという間になくなる一方で、お酒の消費量はそこまでもないような。7時半前に花火が始まり皆ベランダにでて花火鑑賞タイム。今年は天気もよく、風もそこそこあったため、煙に邪魔されることもなく、最高の眺めを楽しむことができました。

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花火終了後は余韻を楽しみつつのウダウダタイム。9時過ぎまでしっかりと盛り上がってから解散となりました。
posted by 岡本浩一郎 at 20:30 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月07日

オープンAPI推進研究会

先週金曜日に、全国銀行協会(全銀協)より、「改正銀行法対応のAPI利用契約の条文例 (中間的な整理(案))」という資料が公開されました。これは、金融機関と金融機関APIを利用する事業者(法的には電子決済等代行業者という名称になります)の間でのAPI連携に関する契約締結を効率化することを目的に、金融機関、事業者、弁護士をメンバーに、全銀協を事務局とした「オープンAPI推進研究会」の中間成果物として発表されたものです。

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私自身も、このオープンAPI推進研究会の一メンバーとして、昨年11月から現在まで一貫して議論に関わってきました。研究会の会合はこれまで11回開催されていますが、1回を除き全参加しており、全会合を通じ、おそらく一番発言したのは私なのではないかと思います(当社比、笑)。決して自己アピールしている訳ではなく、それだけ金融機関APIに対し、期待もしていれば、懸念も持っているということです。

以前もお話ししたように、金融機関APIを通じ、お客さまがお客さま自身のデータをより自由に活用できるようになることによって、これまでにない利便性がもたらされることが期待されます。一方で、扱いようによっては、むしろお客さまの自由を損ねかねないという意味で、大きな懸念も存在します。

私がこの領域に時間を割くようになったのは、昨年の前半。昨年の前半から、金融機関のAPI対応が少しずつ始まり、弥生としてもAPI連携をすべく、複数の金融機関との議論を始めました。そこで直面したのがN対N問題。弥生は、個別の金融機関とそれぞれ議論をしなければならない。一方で、金融機関としても複数の事業者とそれぞれ議論しなければならない。既に確立した事業であれば、議論/交渉すべきポイントも限られますから、それでも何とかなるかもしれませんが、ことAPI連携に関しては、まだ新しい領域であり、どんな問題が起こりうるのか、その際にどういった対応を行うべきなのか、から始まって全てが未知の世界。N対Nの議論では早晩限界が来ると判断し、多くの金融機関/事業者が集まっての検討の場が必要だと動き出したのが、ちょうど一年前のことです。

それから紆余曲折があり、ようやくオープンAPI推進研究会として動き出したのが、昨年の11月のことです。そしてそれから半年以上経って、ようやく中間という位置付けではありますが、成果物として発表できるようになりました。

研究会として発足し、課題だったN対N問題は解決できたものの、逆に直面したのは、様々な考え方をどうまとめていくか。金融機関も一枚岩ではありませんし、事業者側もそれぞれ事業の背景が異なりますから、全く同じ発想をしているわけではありません。そういった中で、実に様々なトピックを、時間をかけてじっくりと議論する必要がありました。こうした議論によって、お互いに理解が深まり、納得感のある成果になってきたと思っています。

ただ、やはり根本的な考え方の違いもあり、全ての穴を埋め切れている訳ではありません。考え方の違いは説明が難しいですが、あえて単純化してお話しすると、「お客さまの保護」を第一と考えるのか、あるいは「お客さまの自由」を第一と考えるのか、と表現できるように思います。充分に理解できることですが、金融機関の出発点は「お客さまの保護」。お客さまは全てを理解している訳ではないし、間違いをすることもあるかもしれない、そんな際にもお客さまを保護できるよう、(場合によってはお客さまの自由を一部制約してでも)万全な守りが必要。これに対し、弥生も含め、事業者の出発点は「お客さまの自由」。お客さまがキチンと理解して、こうしたいという意思を示されている以上、それを実現できるようにするのが、事業者の責務という発想です。むろん、意志を示さない(必要と感じていない)お客さまに何かを押し付けることはあってはなりませんが、意志を示された以上は、それを極力尊重し、最大限の利便性を提供したいと思っています。

おそらく最適解は、その中間にあるのだと思っています。お客さまの保護はもちろん大事だし、お客さまの自由ももちろん大事。オープンAPI推進研究会の議論はまだ中間とりまとめですから、最終案に向けて、引き続き議論をつくし、本当の意味でお客さまのためになる方向性を見出したいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 13:27 | TrackBack(0) | 弥生

2018年05月31日

Half Year Meetingのその後

前回お話ししたHalf Year Meetingは、会社の現状だけでなく、これから向かう方向性を共有するという意味で、とても重要な意味合いを持っています。年度が終わったタイミング(10月)で開催される社員総会とあわせ、個人的にも気合いの入る社内イベントの一つです。

Half Year Meetingのビジネスセッションは3時間。3時間みっちりと会社の今と将来を考えた後は、お待ちかね(?)のビアバスト(Beer Bust、懇親会)です。真面目な雰囲気(?)のビジネスセッションから一転、ビアバストはお楽しみモード。Half Year Meetingは東京/大阪/札幌の3会場で開催しますが、会場それぞれの個性が出るのもビアバストならでは。

東京のビアバストの目玉企画は、4月に入社した新卒社員によるビデオ/プレゼン企画。もはや毎年恒例なのですが、年々着実にそのレベルが上がっていきます。昨年も「こんなすごい出来だと来年は大変だな」と思いましたが、今年はさらにレベルアップ。ビデオには私も含め何人かがゲスト参加することが多いのですが、その無茶ぶりレベルも年々上がっているような気がします。盛り上がるためであれば、どんな無茶ぶりにもお応えするのが私の仕事です(苦笑)。

札幌ではチームに分かれてのゲーム企画があり、かなり盛り上がりました。数十人でマリオカートをやると、運転手交代のタイミングで反対向きに走り出す人もいて、大盛り上がりです。大阪では、指示通りに絵を描くコンテスト。これは絵を描く人以上に、指示を出す人の能力が問われるような気がします。

以降2次会、3次会と日付が変わるまで懇親の場が続きます。私もHalf Year Meeting(と社員総会、CC総会)については、できる限りお付合いするようにしています。今回は大阪での締めのラーメンが最長。ホテルに何とか辿り着いたらHalf Year Meetingを無事に終えた安堵感と、懇親のし過ぎでぐったりです(笑)。

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これは、札幌会場で配られたお土産。予算は同じはずなので、おカネの使い方に会場それぞれの個性が出ているのだと思います(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 19:26 | TrackBack(0) | 弥生

2018年05月29日

Half Year Meeting 2018

前回の記事で少しふれましたが、GW前から先週までかけて、Half Year Meetingを開催しました。弥生は9月決算ですので、3月で上半期が終了。例年4月には上半期の振り返りということで、Half Year Meetingという社内会議を実施しています。GW直前にはまず東京で開催。GWが明けてからは、5/12(金)に札幌、そして5/19(金)には大阪で開催しました。

少し前に「確定申告期の振り返り」という記事で、「総じて言えば、しっかりとした手ごたえを感じる、まずまずの結果」と書きましたが、弥生全体として、上半期はまずまずの結果を出すことができました。むろん課題は色々とあるのですが、数字面だけ見れば、完璧とは言わないまでも、上々の出来。しかしHalf Year Meetingでは、上半期の状況を共有しつつも、むしろこれからに向かって気を引き締める場となりました。

というのも、これからは弥生の長い歴史の中でも経験のないほど、大型の法令改正が続くことが予想されるからです。消費税率10%/軽減税率は延期が繰り返されてきましたが、現時点の予定となっている2019年10月に向けては、税率引上げ時の景気の腰折れを防ぐための議論が始まるなど、いよいよか、というムードが高まってきました。弥生の製品については、既に10%/軽減税率の基本的な対応は行っていますが、各種の帳票など、実際に引上げが迫らないと明確にならないものも多く、追加での開発も必要になると想定しています。

つい先日お話しした新元号も、正式に公表される2019年4月から、切り替わる5月に向けて急ピッチでの開発が必要になります(一部帳票については、5月以降の提供になる可能性も否定できません)。

また、昨年末に発表された税制改正大綱では、所得税において基礎控除の増額が予定されています。これだけであればまだ単純ですが、同時に、給与所得控除の減額、一方で、「子育てや介護に対して配慮する観点から」子育て世帯や介護世帯向けには「負担増が生じないよう措置を講ずる」として所得金額調整控除が新たに導入されます。また、青色申告特別控除は減額になるものの、電子申告する場合には減額はありません。こう書くだけでも複雑怪奇ですが、これらを全てシステムとしてキチンと実装しなければなりません。

この他にも働き方改革にともなう法令対応なども多々想定されており、2019年から2020年はまさに法令改正ラッシュです。一方で、法令改正に限らず、弥生が今取り組んでいること、さらにこれから実現したいと思っていることは実に多岐にわたります。弥生は、今、何を優先すべきか。Half Year Meeting前には経営陣で徹底的に議論しました(議論がまとまらないためにHalf Year Meetingの開催が危ぶまれるところまで喧々諤々と、苦笑)が、最終的に立ち戻ったのは弥生の原点。

弥生のミッションは、中小企業、個人事業主、起業家の事業をインフラとしてしっかりと支えること。弥生として「やりたい」ことは多々あれども、まずは「やるべき」ことから。お客さまに事業を支障なく進めていただくために、弥生はまず何よりも、法令改正にきっちりと対応しなければなりません。今回のHalf Year Meetingは、その背景も含め、弥生が今、何を優先すべきかを全社で再確認・共有する場となりました。
posted by 岡本浩一郎 at 22:23 | TrackBack(0) | 弥生

2018年05月25日

日本簿記学会

先週後半は旅の人に。木曜日朝に福岡に入り、午前中は福岡で打合せ、午後は山口に移動して打合せ。そして夕方に広島に移動。翌朝は広島で打合せの後、大阪に移動。大阪ではHalf Year Meetingを開催し、三次会の真夜中のラーメンまでお付合い。ホテルに辿りついたのは午前2時過ぎ(あまり定かではありません、笑)。

翌日午前中はたまたま開催されることになっていた社内有志での懇親会(公園でのまったり飲み会、笑)に顔を出してから、神戸に移動。神戸では午後いっぱい学会に参加し、飛行機の時間が許すまで懇親会にも参加。家に帰りついたのは土曜日の夜10時半。移動が多く、なかなかハードな3日間でしたが、充実した出張になりました。

土曜日の午後の学会は、日本簿記学会の第34回関西部会に報告者として参加することになったもの。日本簿記学会は、簿記の理論、実務および教育などの振興をはかり、会計学および会計実務の一層の発展に寄与することを目的として、30年以上前に設立された学会です。コンピュータによる記帳処理方法の発展を一つの契機に設立されたということで、弥生会計(1987年生まれ)とほぼ同じような歴史を持つ学会です。

今回の関西部会のテーマは、「会計ビッグデータがもたらす簿記・会計の未来」。このテーマに沿って、私からは、AIを活用した簿記・会計業務の生産性向上への取組み(スマート取引取込)、およびAIの活用による会計データの高付加価値化(アルトア)について報告を行いました。報告の後は、今回のテーマについて討論があり、私もパネリストの一人として参加しました。学会ということで参加者の方は大学教授など研究者の方が多いのですが、実務においてどういった取り組みがなされているか、非常に関心が高いことが印象的でした。

討論では、ブロックチェーンといった技術が今ある簿記にどういった影響を与えるのか(果たして複式簿記を超える新たな簿記の仕組みが生まれうるのか)など、広い範囲で議論が行われ、私自身にとっても非常に刺激になる場でした。

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個人的に何気にツボだったのは、会場となった甲南大学の最寄駅が「岡本」だったこと(笑)。駅から大学までの道には「岡本」があふれており、ちょっと不思議な感覚でした。
posted by 岡本浩一郎 at 17:22 | TrackBack(0) | 弥生

2018年05月15日

確定申告期の振り返り

少し間があいてしまいましたが、やよいの白色申告 オンライン/やよいの青色申告 オンラインを中心に、3月までの確定申告期の振り返りを社内で行いました。総じて言えば、しっかりとした手ごたえを感じる、まずまずの結果。もちろん色々と課題はありますが、まずはお客さまに知って頂く、次に最初は無償でサービスをご利用頂く、そして最終的に有償でサービスをご利用頂くというビジネスモデルが確立してきました。

クラウドサービスは、広告費を糸目なくかければ、ユーザーを獲得することは容易です。ただ、実際にサービスを活用頂き、これだったら有償でも使い続けたいと思って頂く、要は本当の意味でのお客さまを獲得するとなると難易度は圧倒的に高まります。しかし、当然のことですが、ビジネスとして継続する上では、名ばかりのユーザーがいくらいてもダメで、本当のお客さまの数を増やさなければなりません。弥生は、名ばかりのユーザー数を追うことはせず、本当のお客さまの数を増やすことに注力してきました。弥生がやよいの白色申告 オンラインで、クラウド型の申告ソフトを提供するようになったのが2014年のこと。それから5回の確定申告期を経て、しっかりしたビジネスモデルとして確立しつつあります。

まだまだ全社の売上に占める割合は限定的ですが、しっかりとした事業の柱に育ちつつあります。今期の弥生オンラインの売上はほぼ計画通りを見込んでおり、今後の事業の成長であり、売上がある程度読めるようになってきました。

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もちろん課題もあります。今回の確定申告が終わった段階で、クラウド申告ソフト市場における弥生のマーケットシェアは55.4%。明確なNo.1であることは事実ですが、この数字は前年前々年と比べても一進一退です。弥生の基準である圧倒的なNo.1(弥生基準での圧倒的No.1は、3人に2人、つまりシェア66.6%)にはまだ距離感があります。とはいえ、優先すべきは本当のお客さまを着実に増やすこと、同時に、中長期的なビジネスとして成立するようにビジネスモデルをしっかりと確立すること。足元のシェアで一喜一憂するよりは、焦らずにじっくり積み上げていくつもりです。

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むしろ、より重い課題は、クラウド申告ソフトのさらなる普及です。一昨年、昨年の確定申告終了時点で、クラウド申告ソフトの利用率は9.2%、13.2%と着実に浸透してきました。今年は、目に見えて普及が進むのではないかという期待もあったのですが、結果的には利用率は14.7%。もちろん利用率としては上昇はしていますが、大きく伸びたとは言い難いレベルです。クラウド申告ソフトの利用者は、新しいモノに抵抗のない層から、一般的な層(マジョリティ層)に広がりつつはありますが、マジョリティ層への本格的な浸透にはまだまだ時間がかかりそうです。

ただ、これも焦る必要はないと思っています。デスクトップのやよいの青色申告は引き続き安定的に推移していますし、クラウドも上述の通り、ビジネスモデルが確立してきました。時間をかけられるのが、弥生の強み。引き続き、じっくりと取り組んでいきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 20:47 | TrackBack(0) | 弥生

2018年05月07日

お申込みはお早めに

先日本ブログでもお話しした弥生PAPカンファレンス 2018 夏ですが、お蔭さまで順調にお申込みを頂いています。

初回の開催はちょうど一ヶ月後の6/7(木)に大阪での開催となりますが、既に定員を大きく超えるお申込みを頂き、受付を終了しています。大阪の次は東京(6/20、水)ですが、こちらも定員を超えつつあり、当日不参加の方が一定数発生することを考慮しても、間もなく受付終了となりそうです。東京会場でのご参加を検討されている方は、是非お早めにお申込みください。

残りの3会場は7月に入ってからの開催になりますので、まだ2ヶ月程度あることになりますが、どの会場も着実にお申込みが入りつつあります。こちらは今日明日で締切になるようなことはないと思いますが、東京/大阪と比べると定員が少ないこともあり、可能な範囲で早めにお申込みを頂ければ幸いです。

毎年開催している弥生PAPカンファレンスですが、来て良かった、と言って頂けるように、内容や開催形式を毎回見直しています。今回新たな取り組みとして実施するのが、交流会。14:00から16:30までのプレゼンセッションが終わった後に、参加者間で自由に交流頂ける交流会を開催します。

会計や税務申告は10年後になくなる仕事の上位と言われる中(まあ、そういった話はずっと昔からあるわけですが)、他の会計事務所はどう考えているんだろう、どうしているんだろう、という関心も強いと思います。そういった観点から、ここ数年のPAPカンファレンスでは事例発表を強化しており、今回も各会場2つの会計事務所による事例発表がメインのコンテンツとなっています。ただ、事例発表を受動的に聞くだけでは物足りない、あるいは、登壇する会計事務所以外にも話を聞いてみたい。そういったニーズもあるのではないか、ということで、今回は交流会を開催することにしました。

もちろん、弥生のメンバーも多く参加しますので、弥生の製品やサービスに関する質問を頂いたり、あるいは様々なご意見を寄せて頂くのも大歓迎です。私も全会場で参加しますので、是非お声がけください。
posted by 岡本浩一郎 at 18:04 | TrackBack(0) | 弥生

2018年04月27日

金融機関API

今月中旬に経済産業省から発表された「キャッシュレス・ビジョン」(pdf)。買物での支払いなどで紙幣、硬貨を使わない「キャッシュレス化」について、決済に占める割合を2025年には現状の倍の40%を目指す。さらに将来的には、世界最高水準の80%を目指していく。かなり野心的なビジョンですが、メディア等でも取り上げられ、かなり反響を呼んでいるようです。実は私もご縁があって、このキャッシュレス・ビジョンの策定に関わっています。

ことの発端はAPI。弥生は約4年前から、銀行の明細やクレジットカードの明細を取り込んで、自動で仕訳化するSMART(スマート取引取込)という機能を提供しています(より厳密に言えば、銀行明細に限った形で取込・仕訳を行うMoneyLook for 弥生という機能は、さらにその10年前から提供しています)。この際、銀行やカードの明細を取り込むために、スクレーピングという技術を使っています。スクレーピングは、お客さまのインターネットバンキング等のIDとパスワードをお預かりした上で、SMARTが、あたかもお客さまが利用しているように(ある意味お客さまになりすまして)インターネットバンキング等にログインし、情報を取得する仕組みです(Scrapingは直訳すれば、引っ掻きとる。インターネットバンキングの画面データから銀行明細などを引っ掻きとるという意味合いです)。人間の操作をコンピュータで再現・自動化する訳ですから、最近はやりのRPA(Robotic Process Automation)に近いといえば近い技術です。

このスクレーピングという技術は既に20年近く運用されており、技術的には確立されたものです。ただ、お客さまからIDとパスワードをお預かりするということに対する心理的抵抗感もありますし、実際、万が一のセキュリティ事故が発生した場合(もちろんそういったことが発生しないように万全な対策は取っているわけですが、セキュリティに完璧はありえません)、責任の所在を明確化することが難しいといった課題があります。

これに対して、お客さまのIDとパスワードをお預かりしなくても、安全に銀行やクレジットカード会社のデータを取得できるようにする仕組みが、銀行やクレジットカード会社が提供するAPI(Application Programming Interface)です。金融機関におけるAPIはまだ一般的とは言えず、一部でようやく実用化が始まった段階です。弥生で言えば、つい最近、住信SBIネット銀行との間でAPI連携を開始したばかりです。

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金融機関APIは、基本的にそれぞれの銀行やクレジットカード会社が提供するものなのですが、下手をすると、銀行やクレジットカード会社の数だけ様々なAPIが乱立することになります。また、API利用のためには契約の締結も必要になりますが、契約もバラバラに交渉することになります。それでは社会的コストが高すぎるということで、可能な範囲でAPIのあり方、運用、仕様、契約などについて標準化しようとしています。

標準化というのは、言うは易しく(総論では誰も反対しません)、行うは難い(各論ではそれぞれの思惑が顕在化しがち)。ということで、実は、昨年の半ばから現在まで、私自身、金融機関APIの標準化にかなりの時間と労力を割いています(弥生の中でもあまり認知されていないと思いますが、担当してくれているUさんと二人で奮闘しております…)。

この活動の一環として、昨年の秋から、クレジットカード会社におけるAPIのあり方を検討する「クレジットカードデータ利用に係るAPI連携に関する検討会」の委員として活動してきました。そしてこの検討会がとりまとめたのが、冒頭の「キャッシュレス・ビジョン」という訳です。APIの話から、キャッシュレス・ビジョン? どう話がつながっているのか、少々不思議かもしれませんね。長くなってしまったので、その経緯については、また改めてお話しできればと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 13:54 | TrackBack(0) | 弥生