2021年02月12日

オンライン新年会

先週金曜日に開発本部の新年会を開催しました。例年、12月は忘年会の予定が多く入ります。社内の忘年会が多いのですが、大阪や札幌など、各拠点に木曜日や金曜日に出張して、その晩、忘年会を開催するのがお決まりのパターン。拠点を網羅するために、秋ぐらいには予定を調整します(気が早っ、と思われていることでしょう、笑)。ただ、昨年12月は新型コロナウイルス禍の影響を受け、出張は全てキャンセルとなりました。残念。

実は、開発本部については、元々忘年会の予定がありません。12月といえば、年明けの確定申告版提供に向けた開発のピークであり、気分的に忘年会をやっている場合ではない、という事情があります。このため、開発本部については、確定申告版を無事リリースした後、1月末ぐらいに新年会を開催するというのがお決まりのパターンです。

この状況下ですから、新年会は完全オンライン。乾杯や新しく入った方の自己紹介などは全体で、一方でワイワイはZoomのブレイクアウトルームの機能を使って6~7人ぐらいの小部屋に分かれて。Zoomで大人数になると発言のタイミングをはかるのが難しいですが、ブレイクアウトしての小部屋でのワイワイは、まさにお店のテーブル単位でのワイワイという感じ。久し振りに色々な方と話せてとても楽しかったです。

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今回の新年会は、参加者に事前に食べ物と飲み物が送付されました。食べ物の送付自体は顧客サービス本部総会社員総会でも実施していましたが、これらの時は100人以上という規模感で手配できるサービスが限られており、手配に苦労しました。今回はこちらの忘年会で好評だったnonpi foodboxというサービスを利用しました。私は初体験でしたが、(味にうるさい私からしても)味もまずまず。手配のプロセスもよくできており、幹事さんにも好評のようです。新型コロナウイルス禍は飲食業界に大きな影響を与えていますが、美味しいものをみんなで食べたいというニーズ自体は存在するわけで、こういった新しいサービスはまさに危機を機会に、という感じですね。
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2021年02月05日

弥生の脅威は?


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これは、「税理士サバイバル」という特集の一環で、1月の半ばに取材を受けたものです。元々は対面でのインタビューの予定でしたが、緊急事態宣言発出ということでZoomでの取材となりました。

特集全体としては2/1(月)に公開されており、その中で私の取材に関しては、冒頭のタイトルで2/5(金)に公開されることが明かされていました。それを見た私の反応としては、私が意識するのはF社やM社ではない…、はて、では何だろう、あれ、何を話したっけと悩んだのはここだけの秘密です(たかだか2~3週間前のインタビューなのに困ったものですね)。

いよいよ今日公開された訳ですが、肝心の記事を読んでも、私が何を意識するのかについては、明言されていません。タイトルに対する明確な答えがない…(苦笑)。そこで少し補足させていただくと、「F社やM社を脅威に感じるか」といったような質問に対し、「F社やM社のことは意識はしている」「ただ脅威ではない」とお話しました。

別に相手にしていないということではありません。他社が何をしようが、それによって弥生が負けることはありません。それだけの圧倒的競合優位性を今は築くことができています。ただ、それがいつまでも自然に続くとは思っていません。弥生自身がやるべきことをやらなければ、自ら負けを招いてしまうという強い危機意識を持っています。

では、やるべきことは何か。これは記事中に明確に書かれていますが、「会計ソフトという道具を作る“道具屋”としては、中小企業や税理士が『経理データの入力』『帳簿を付ける』という作業そのものをなくすことが、取り組むべきことだと思っています」。これを弥生自身が強い意思で推進する限りは、弥生が負けることはありません。ただ、油断してこういったことに真剣に取り組まなければ、弥生は衰退し、いつかは負けるでしょう。ただ、それは競合に負けたというよりは、自分に負けたということだと考えています。

結局、「会計ソフト弥生の社長が意識するのは『freeeやマネフォ』ではなかった!」というタイトルに対する直接の答えは何か。それは「それは自分たち自身だった!」です。
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2021年01月29日

半端ない変更量

いよいよ週が明ければ2月。2月となると、そう、毎年恒例となる確定申告が始まります。今年も新型コロナウイルス禍を鑑み確定申告期限が延長されるのではという話はありますが(未確定です)、ずるずるいくのではなく、サッサと初めてサッサと終えたいところです。

弥生では今週頭からデスクトップアプリケーション向けの令和2年分の確定申告機能の提供を開始し、昨晩にはクラウドアプリケーション向けの同機能を提供開始しました。

今回の確定申告の大きなトピックは、1) 電子申告かどうかによって青色申告特別控除の金額が変わること、2) 申告書の様式が大幅に変わったことの2点です。1)については、比較的認知されつつあるのかなと思います(そのためか、今年はデスクトップもクラウドも売れ行きが例年以上に好調です)。一方で2)についてはほとんど認知されていないかと思います。

今回の様式の変更は非常に大きいです。弥生は長年確定申告機能を提供していますが、ここまで様式が変わることはそう多くはありません。少なくとも10年に一度の大幅変更とは言ってもいいのではないかと思います。

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ということで、間違い探し。これは所得税の確定申告書Bの第一表(1ページ目)です。上が今回、下が昨年。ぱっと見は何も変わらないように見えますが…。

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しかしよく見ると、今回の申告書では雑所得が公的年金等とその他の2区分から、公的年金等、業務、その他の3区分になっています。後はよく見ていただくと、性別の記入欄がなくなったり、以前お話しした通り、寡婦・寡夫控除が寡婦・ひとり親控除になっています。なんだ、それだけか、と思われるかもしれません。まあ、確かに第一表だけであれば。

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では、第二表(2ページ目)はどうでしょう。これも上が今回、下が昨年です。もちろん似通っているものの、違っていることはすぐに見て取れるかと思います。

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第二表の変更はかなり大幅(というより変わっていないところが少ない)のですが、わかりやすい部分で言うと、所得から差し引かれる金額に関する事項(=所得控除に関する事項)が整理され、保険料控除等に関する事項のように、主要な控除ごとに分割されました。

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また、特に変わったのは配偶者や親族に関する事項ですね。昨年(下)では所得から差し引かれる金額に関する事項における配偶者(特別)控除と扶養控除、さらに住民税・事業税に関する事項という大きく2ヶ所にわかれていたものが、今回(上)では、配偶者や親族に関する事項としてまとめられました。

なかなかここまで様式が見直されることはないのですが、整理されよりわかりやすくなっていますので、基本的には良いことだと思っています。ただ、逆にこれまで何回も申告書を作成した人からすれば、あれ、どうなっているんだと思うであろうこともまた事実かと。

もっとも弥生をご利用のお客さまであれば迷うことも悩むこともありません。これまで通り弥生のソフト(クラウドでもデスクトップでも)の誘導に従っていただければ、自動的に新しい様式に対応します。

しかし、今回これだけの変更量に対応するのは本当に大変でした。この環境下でありながら予定通り開発を終えた開発メンバーの皆さん、本当にお疲れさまでした!
posted by 岡本浩一郎 at 18:27 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月22日

22年連続No. 1

毎年1月の恒例行事と言えば、BCN AWARD。本日先ほど開催されたBCN AWARD 2021において、弥生は無事に業務ソフト部門と申告ソフト部門の2部門においてNo. 1を受賞することができました。業務ソフト部門は、BCN AWARDが始まって以来となる22年連続、22回目の受賞です。

この環境下ですから、BCN AWARDも今回はオンライン開催。もっとも、では世の中全てがオンラインになっているのかというと、決してそうではないんですよね。弥生のカスタマーセンターへのお問合せが新型コロナウイルス禍の中でむしろ増えたということは既にお話ししましたが、全国の家電量販店における売上本数も特に青色申告ソフト(やよいの青色申告)について明確に伸びています。青色申告ソフトに関しては、昨年は確定申告期限が伸びたこと、また持続化給付金のための記帳の需要といった要因があり、もちろんクラウドソフト(やよいの白色申告 オンライン/やよいの青色申告 オンライン)も大きく伸びました。

ただ、やはり確かな製品を見知ったお店で買いたいというニーズを全国津々浦々の家電量販店が支えていることは確かかと思います。新型コロナウイルス禍の中で全国で弥生製品を販売いただいている家電量販店の皆さま(そして家電量販店をカバーしてくれているスタッフの皆さま)には本当に感謝しています。

さて、毎年BCN AWARDの表彰式はBCN ITジュニア賞の表彰式と同時に開催されます。BCN ITジュニア賞は、NPO法人ITジュニア育成交流協会の推薦に基づいて、ITに取り組む若者を対象としたコンテストで優秀な成績をおさめるなど、すぐれた技術を持つITジュニアの皆さんを毎年表彰しているものです。ちなみに、BCN AWARDあってのBCN ITジュニア賞というよりは、最近はBCN ITジュニア賞がメインで、BCN AWARDは前菜といった感じになっています(笑)。このBCN ITジュニア賞についても、やはりオンライン開催ということで、学生の皆さんに東京に来ていただくことができませんでした。おそらく皆さん楽しみにしていただろうに残念です。

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私は今回、BCN ITジュニア賞を受賞した皆さん向けの祝福のビデオコメントで登場させていただきました。なんかちょっと不思議なポーズをとっていますが、何やっているんでしょうね、これ(正解は、いつかこの秋葉原で一緒に働きましょうと話しております、笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 17:58 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月18日

縁の下の力持ち

前回、新型コロナウイルス感染症に対する対応レベルの引上げにともない、大阪カスタマーセンターを在宅での受電とセンターでの受電を組み合わせるハイブリット運営に移行します、とお話ししました。これを可能にするためには、ITインフラ面での対応と、オペレーション面での対応の両面が必要になります。

ITインフラ面を担うのは情報システム部。情報システム部のこの一年の活躍には目覚ましいものがあります。思い返せば昨年の春。新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、短期間でリモートワークへの移行を実現する必要がありました。弥生としてリモートワークへの取り組みはそれ以前から行っていましたが、ご家庭の事情のある方など、対象者は限られていました。一方で、東京オリンピックの期間中は極力出勤をしなくて済むように、そしてさらにその先、より自由度の高い働き方を目指したいということで、リモートワークの準備を進めようとしていました。本ブログでも、「オリンピック期間中はもちろんなのですが、その先も見据えて、より個人のライフスタイルに合った働き方を模索していきたいと思っています」とお話ししています。もっとも、今だから白状すると、当時は私自身、リモートワークでしっかりと成果を出せるのかは半信半疑でしたが。

そんな半信半疑を吹っ飛ばして、急遽リモートワーク対応を迫られたのが昨年の春。状況が日に日に悪化する中で、極めて限られた時間で、リモートワークが可能なメンバーを全員リモートワークに移行できるよう突貫工事で準備を進めました。機材の調達が難しく、また、回線速度も十分ではなく、完璧とは言えないまでも、緊急事態宣言発出の段階で、東京本社はほぼリモートワーク対応を完了できたのは、情報システム部の活躍あってこそ。

弥生では毎年社員総会を開催しており、その中で、顕著な成果を出した部署やチームの表彰を行っています。表彰にはいくつかのテーマがあり、複数の受賞チームが生まれるのですが、その中からthe Best of the Bestということで、グランプリを選出します。昨年秋の社員総会は完全リモートで実施したとお話ししましたが、この社員総会でのグランプリは見事情報システム部の皆さんが受賞しました(ちなみに、オペレーションの継続に貢献したチームも同時に受賞しています)。やはり、情報システム部の活躍あってこそ、事業を継続できた、と皆が実感していたということかと思います。

情報システム部自身も適宜リモートワークを続けながら、お客さま向けのサービスインフラの運営、社内のインフラの運営を継続しています。さらには、こんな環境下ではありつつ、先日お話しした札幌カスタマーセンターの移転という何年かに一度の大型プロジェクトも。カスタマーセンターはIT機器の塊ですし、何かあればお客さまからのお問合せを受けられないという致命傷につながります。そんなプレッシャーもある中で、予定通り無事にセンター移転オープンを実現しました。

弥生のリモートワーク環境の改善も続いています。手配に時間のかかる回線も既に大幅に増強され、快適にリモートワークできるようになっていますし、さらには、従来は困難だったリモートでの受電業務の準備も進めてきました。それがあってこそ、今回大阪が緊急事態宣言の対象になっても、慌てずにハイブリッド体制に移行できた訳です。

弥生の開発本部には、お客さまに提供しているアプリケーションの開発を中心に行っているシステム開発部と、サービスインフラ、社内インフラの開発・運営を中心に行っている情報システム部があります。お客さまから直接目に見えるのは、やはりアプリケーション。逆にインフラは目立たない存在かもしれません。しかし、そんな縁の下の力持ちが活躍しているからこそ、こんな困難な時期でも、弥生が弥生として機能できているのです。
posted by 岡本浩一郎 at 21:08 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月14日

リモートでもお客さま対応

ご承知のように、本日より、緊急事態宣言の対象地域が拡大されました。これを受けて、弥生では、先週の東京本社に引き続き、本日より大阪カスタマーセンター/大阪支店、名古屋営業所、福岡営業所が対応レベル4に移行しました。これとは別に宮城県についても一週間の検査陽性者数が基準値を超えたため、仙台営業所が対応レベル3に移行しました。結果的に現時点では、東京、大阪、名古屋、福岡がレベル4、札幌、仙台、広島がレベル3の対応となっています。

対応レベル4では、お客さまの事業継続に短期的・直接的な影響のない事業活動は原則としてリモートワークで行うこととなります。東京本社での事業活動(主にマーケティング本部と開発本部)は、言うまでもなく弥生にとって非常に重要ではあるものの、基本的にお客さまの事業継続に短期的・直接的な影響のない事業活動に該当しますので、先週以来、再びリモートワークでの対応を徹底しています。とはいえ、対応レベル2や3でもリモートワークに軸足があり、これまでにリモートワークの経験を積んできていますから、リモートワークだからといって生産性が落ちることは基本的にはありません。

これに対し難しいのが、カスタマーセンターでの受電業務です。これは、お客さまの事業継続に短期的・直接的な影響のある事業活動に該当します。このため、昨年春の緊急事態宣言下では、感染防止対策として出社する人数を限定しつつも、カスタマーセンターでの受電を続けました。実際問題として、確定申告期限の延長もあり、お問合せの数は減るどころか増えた、というのは以前お話した通りです。

しかし、出社人数を減らすことは当然のことながら受電対応できる人数を減らすことにつながります。それに対しお問合せが減らなかなかったことから、サービスレベルとしては低下してしまいました。要は、いつもよりもお待ちいただく時間が長くなってしまったということです。状況的にお客さまもご理解されており、お待たせしたのに、「こんな時期なのに電話に対応してもらって有難う」という温かいお言葉を多くいただいたのは本当に有難いことでしたが、同じことを繰り返してはならないと考えています。

この半年間で、在宅での受電の仕組み/体制の構築を進めてきました。スタッフのスキル、および自宅の環境の観点から全員ではないのですが、かなりの数のスタッフが在宅でお客さまのお問合せに対応できるよう準備を完了しています。今回、大阪がレベル4に移行したことを受け、大阪カスタマーセンターは、在宅での受電とセンターでの受電を組み合わせるハイブリット運営に移行します。ざっくり言えば、在宅が半分、センターが半分というイメージになります。

昨年春の緊急事態宣言下では、出社人数を限定することによって、サービスレベルが低下してしまいましたが、今回の緊急事態宣言下では、在宅とセンターでの受電を組み合わせることによって、お問合せ対応能力は基本的には変わらない想定です。今の時期は年末調整関連(12月〜1月)、確定申告関連(2月〜3月)と年間でもお問合せが増える時期であり、その他の時期と比べるとお待ちいただくことが増える時期ではありますが、少なくとも緊急事態宣言を理由としたサービスレベル低下は避けられる見込みです。

在宅受電の一つの課題は、生活音がお電話に入り込んでしまうこと。ウェブ会議をしていても、参加者の誰かの家でピンポーンとインターホンが鳴ったり、あるいは遠くでお子さんの声が聞こえたりということはありますよね。この点が、お客さまにどう受け止められるのかは少々心配ですが、これも新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためですので、是非ご理解をいただきたいと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 20:57 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月12日

リモートワーク 2021

先週の金曜日から一都三県が緊急事態宣言下となりました。報道によれば、今週中には大阪・京都・兵庫も緊急事態宣言の対象となる見通しだそうです。緊急事態宣言の発出にあわせ、弥生は東京本社の対応レベルをレベル4に引き上げました。

緊急事態宣言と言えば、昨年の4月から5月。あのモノクロームな時期(表現が適切ではないかもしれませんし、あくまでも私の個人的なイメージですが、物事にリアルな感覚がない不思議な期間でした)に逆戻りか、と思ってしまいますが、それではダメなのだと思います。

良くも悪くも、これまで一年弱もの期間、新型コロナウイルスと共に生きることを経験してきた訳ですから、その経験を活かすべきなのだと思います。実際、今回の緊急事態宣言では、学校の休校が要請されておらず、その反面、飲食店の営業に関する制約が強められており、感染拡大リスクに応じた対応となっています。

私自身は、ここのところ平均すれば週に1〜2日程度の出勤を続けてきましたが、対応レベルがレベル4の期間は原則としてリモートワークを続けるつもりです。ただ、これも、単純に昨年春と同じではなく、これまでの経験を活かし、むしろお籠り生活を楽しみたいと思っています。

お籠り生活をする上では、まず快適なリモートワーク環境が必要。そういった観点では、昨年の春には間に合わせで自宅のリモートワーク環境を準備しましたが、以降、着実に整備が進んでいます。昨年春に間に合わせで準備した作業環境がこちら。物置きと化していた寝室の机を、一念発起して片付けて、何とか使用できる状態にしたものです。

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これに対して、現状の作業環境はこちら。机の幅が130cm、奥行きが46cmと、決して広いわけではない机は作り付けがゆえに変えることはできていませんが、それ以外は着実に改善されています。

まず、ディスプレイとキーボードとマウス。これは一番重要なので、昨年の4月中には整備したものです。ディスプレイはEIZOのEV2785という27インチ、4Kのモニタをディスプレイアームで壁に固定しています。このモニターはUSB-Cに対応しており、PCとUSB-Cでつなげば、モニタはもちろん、モニタに接続されたデバイスとも一気につながり、さらにPCの給電まで行われるのがポイントです。

リモートワーク中はZoomやTeamsでのウェブ会議が増えますが、この際に、PC内蔵のカメラではやや力不足。ということで、当初の品不足を乗り越え、LogicoolのStreamCam(C980)というカメラを購入できたのが9月。Web会議用には過剰なスペックで、なおかつモノとして思っていたよりも大きかったという、ネット通販ならではのサプライズはありましたが、画質には文句のつけようがなく、満足しています。このカメラをManfrottoのミニ三脚を使って設置。

その後10月に発売開始と同時に入手したのは、ヤマハのSR-C20Aというサウンドバー(スピーカー)。本来はTVで映画などを見る際に使うものですが、とてもコンパクト(横幅60cm)なため、作業机のディスプレイ下にすっきり収まり場所を取りません。

Web会議では、カメラ、マイク、スピーカーの3点が大事になります。当初はPC内蔵のカメラに、昔買ったJabraのBluetooth対応ヘッドセットを使っていましたが、長時間付けていると耳が痛くなります。今では、C980がカメラ&マイク、SR-C20Aがスピーカーとして機能するため、とても快適です。

ネットワーク環境については、以前お話しした通り、マンション共有の光回線から、独自契約の光回線に切り替えました。思ったほどの爆速ではないものの、それなりに安定して上り下りとも(ルーターとWiFiのオーバーヘッド込みでも)少なくとも50Mbps程度は出るので、まあこんなものかなと。マンション共有の回線も残しているので、回線が安定しない場合にはいつでも切り戻せるようになっています。

これでリモートワーク環境としてはほぼ完備と言いたいところですが、一つだけ改善すべきものが残っています。それは椅子。当初は家に余っていたアントチェア(+クッション)を使っていましたが、やはり長時間は辛い。秋になって、これは何とかしようと思い立ち、この際一生(?)モノを買おうと考えました。しかし、実物を試して相談できるショールームがコロナ禍により予約制になってしまい、まったく予約が取れません。何とか予約が取れたのが、クリスマス、12/25(笑)。クリスマスにショールームを訪問し、相談の結果、発注に至ったものの、納期は3ヶ月ということで、届くのはおそらく4月に入ってしまいそうです。さすがにそこまで待てないということで、一旦は、会社から自分の椅子を一脚(これは以前自分の会社で使っていたものを弥生に持ち込んだもの)持って帰ってきました。

ということで、今回の緊急事態宣言下でのリモートワーク環境は、前回よりは大幅にグレードアップしています。環境がグレードアップしている分、アウトプットも前回より大幅なグレードアップを目指したいところです。
posted by 岡本浩一郎 at 22:07 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月08日

所変われば

前回は、1/4(月)に札幌カスタマーセンター(CC)が移転オープンするということで、札幌に出張したということをお話ししました。実は、この札幌出張にはもう一つのミッションがありました。

毎年神田明神への初詣は欠かさず続けてきました。例年、弥生のためでもありますが、それ以上に、弥生のお客さまである日本の中小事業者の皆さんの繁栄をお祈りしています。今回は、初詣での密を避けるために、先手必勝とばかり、12月半ばにお参りしてきたことは先日お話ししました。

これで済んだはずですが、新年を迎えるにあたってやはりちょっと物足りない。ということで、札幌出張のついでに、札幌新オフィスの安全と、日本の中小事業者の皆さんの繁栄を祈願して札幌で初詣に行こうということになりました。

参拝したのは、北海道神宮。私が参拝するのは初めてですが、ここ何年かは札幌CCの有志で初詣に行っていたとのこと。冬の札幌だけに、雪に包まれた境内はとても風情がありました。仕事始めの1/4の夕方ということで、札幌と言えども結構混むのかと思いましたが、密を避けようという動きもあったのだと思いますが、それほど混んでおらず快適にお参りすることができました。

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昇殿してのご祈祷を予約してあったため、すぐに昇殿することができ、ご祈祷いただくことができました。「合理的な神様」シリーズで、神田明神における住所・代表者名の読み上げパターンをご紹介していますが、北海道神宮では、住所、会社名、代表者名すべてセットのフルバージョン、さらには、会社ごとに願意(商売繁盛ですとか、交通安全ですとか)をきっちり読み上げていただきました。

これまでずっと神田明神への初詣を続けていましたが、今回の例に倣って、神田明神は一足早く12月中に、その後1月に拠点のある地域で拠点メンバーと初詣というのも悪くないな、と感じました(笑)。例えば名古屋だったら熱田神宮とか。私の両親が名古屋出身のため、小さい頃は初詣といえば熱田神宮でした。来年あたりどうでしょう > 名古屋メンバーの皆さん。
posted by 岡本浩一郎 at 19:00 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月06日

新・札幌カスタマーセンター

昨年末にお話ししましたが、弥生の札幌カスタマーセンター(CC)はこれまでのマルイト札幌ビルから卒業し、この新年に日本生命札幌ビルに拡大移転しました。1/4(月)が仕事始めであり、同時に新・札幌CCのオープンということで、朝一便で札幌に飛びました。コロナ禍が拡大する中で、後一週間遅ければ出張自体が難しかったと思いますが、このタイミングでは無事に出張できて幸いでした。

新しい札幌CCは、JR札幌駅から徒歩4分の日本生命札幌ビルにあります。徒歩といっても、地下通路で直結しており、積雪しているこの時期にはその有難さを実感します。ビルに到着して21Fへ。偶然ではありますが、札幌CCは本社秋葉原と同じ21F。小さいことですが、覚えることが減って有難いです(ちなみに大阪は10・11F、仙台が5F、名古屋が2F、広島が9F、福岡が7Fとなっており、毎回どこだっけと迷います)。

エレベーターを降りてもどっちに行くのか迷いますが、周りも迷っている方が多数(みんな初めてだから当たり前ですよね)。無事にエントランスに到着。エントランスは東京と似た雰囲気です。

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フロアの8割以上を占有するということで、かなり広大なスペースとなっていますが、エントランスはその端っこに位置します。全体図はこんな感じ。

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ぐるーっと回って一番広いスペース(フロア図上側)にたどり着くと、こんな感じで、ずらーっと受電のためのデスクが並んでいます。一番向こうは、もはやはっきり見えません…。

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ただこの写真に収まっている部分でも全体の半分弱です。旧・札幌CCでは3フロアに分かれていたスペースが1フロアに収まったということで、面積の増加以上に圧倒的に広くなったように感じます。フロア図の右上に座る人が、フロア図左下のリフレッシュルームを見学して、「遠い」とつぶやいていたのが印象的でした。

新・札幌CCの売りの一つは、眺めがいいこと。JR札幌駅もこんな感じで見下ろします。このずーっと先はもう海です。

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そして北海道庁の旧本庁舎(赤レンガ)はこんな感じ。この方面のずーっと先は山が見えます(スキー場らしき場所も見えます!)。

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引越ししたばかりということで、また落ち着かない部分もありましたが、それでもとても気持ちの良いオフィスだと感じました。引越し初日ということで、設備のトラブルも心配していたのですが、無事にスタートし、夕方17時半には無事に電話受付を終えることができました。年末年始に取り組んだ方が多かったのか、個人事業主の確定申告に関するお問合せが多いようでした。

まだ給与系のお問合せも多い時期ですし、2月からは確定申告に関するお問合せが本格的に増える時期になりますが、新しくなった札幌CCと少し前(と言ってももう4年以上前)に新しくなった大阪CCとで、お客さまのお問合せにしっかりと対応していきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 20:54 | TrackBack(0) | 弥生

2021年01月04日

新年のご挨拶 2021

新年明けましておめでとうございます。

新春を迎え、皆さまにおかれましては健やかに新年を迎えられたことと、謹んでお慶び申し上げます。

2020年は、新型コロナウイルス感染症が世界中に大きく影響を及ぼした年でした。事業者の皆さまにとって、先の見えない暗闇の中を歩むような一年であったと拝察します。私自身も、経営者として、刻々と変わる状況の中で、お客さまに対する責任、従業員に対する責任、そして社会に対する責任をどのように果たすべきか思い悩んだ一年でした。

弥生にとって2020年は、この困難な時期に事業者の皆さまのために、何ができるのかを真剣に考え、微力ながらもお役に立つために取り組んだ一年でした。弥生のミッション(使命)は、お客さまの事業インフラとして、中小企業、個人事業主、起業家の皆さまの事業を支えることです。法令改正に対応し、業務を着実に成立させることはもちろんですが、皆さまの事業の存続と成長についても、私たちが多少なりともお手伝いすることができればと、給付金・助成金や各種相談窓口など、行政等による事業者支援について情報発信を継続しました。

新型コロナ禍のなか、弥生自身の事業においては一定の成果を出すことができました。クラウドアプリケーション、デスクトップアプリケーションともに順調に利用が拡大し、過去最高の売上を達成することができました。弥生の会計事務所パートナー「弥生PAP会員」は、2019年12月末に10,000事務所を突破しましたが、以降も着実に増加しています 。さらに、2020年9月には新たに「記帳代行支援サービス」を開始しました。このサービスにより会計事務所の記帳代行業務の作業負担を減らし、会計事務所と事業者双方の業務効率化を実現していきます。

本年は、法令改正への取り組みや業務効率化の支援はしっかりと続けつつ、デジタルを前提とした業務プロセス再構築による抜本的な業務効率化にも取り組んでいきたいと考えています。会計業務、給与・労務業務における行政手続きの電子化(電子申告・電子申請)は着実に広がっていますが、日本における現状の社会的システムの多くは、紙での処理を前提としたものに留まっています。今改めて、デジタルを前提として業務プロセスの根底から見直すデジタル化を進めることによって、社会全体としての効率を抜本的に向上させ、社会的コストの最小化を図るべきだと考えます。弥生はお客さまの業務効率化を第一に、社会全体としてのDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組むため、2019年12月に「社会的システム・デジタル化研究会」を5社共同で立ち上げました。さらに2020年7月には「電子インボイス推進協議会」を10社共同で設立し、業務プロセスのデジタル化に取り組んでいます。これらは中長期的な取り組みではありますが、一歩ずつ着実に前進していきたいと考えています。

また、弥生とオリックスが共同設立したアルトア株式会社が取り組んでいるのもデジタル化です。金融機関と協業し、事業者向け融資業務のデジタル化を実現することによって、金融機関には効率を、事業者には利便性をもたらしたいと考えています。

今年の干支(十二支)「丑」は、牛が大変な農作業をしっかり手伝ってくれる働きぶりから、「これから発展する前触れ・芽が出る」というような年になると言われています。弥生は「事業コンシェルジュ」としての挑戦と進化をこれからも続け、お客さまが事業を立ち上げて発展させる中で、お客さまが安心して業務を進められるようにバックオフィス業務、ひいては事業をサポートしてまいります。

末筆となりましたが、皆さまにとって本年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げるとともに、引き続き、弥生株式会社をご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

弥生株式会社
代表取締役社長
岡本 浩一郎
posted by 岡本浩一郎 at 11:34 | TrackBack(0) | 弥生

2020年12月28日

卒業

この度、本年12月末をもって、卒業することとなりました…。なんて、久し振りに思わせぶりな書き出しですが、私のことではありません(笑)。ただ、13年経っての卒業ということで、私の弥生歴とかなり近い存在ではあるのですが。

本年12月末をもって、弥生の札幌カスタマーセンター(CC)はこれまでのマルイト札幌ビルから卒業し、新たに日本生命札幌ビルに拡大移転します。弥生が現在のマルイト札幌ビルに札幌CCをオープンしたのは、2007年7月のことです。それまで弥生のCCといえば大阪でしたが、事業規模の拡大および、事業継続性の観点から、札幌との二拠点体制とすることにしました。ただ、当初の札幌CCはわずか30席でのスタート。当初は二拠点というよりも1.2拠点といった状態でした。しかしその後札幌CCは増床と増員を繰り返し、2013年10月には一気に400席を超えることとなり、大阪CCを超える規模となりました。ただ、増床を繰り返した結果、賃借スペースが3フロアに渡ることとなり、ややスペース効率が悪くなっていました。

私が札幌CCを初めて訪れた時は、弥生の中で一番素敵なオフィスと感じたものです。しかし、その後東京本社が秋葉原に移転し、また大阪CCも淀屋橋に移転し、その際に働きやすい環境を作ることに注力した結果、当時は素敵だった札幌CCも今から見るとやや古びた感が生まれていたのも事実。

ということで、この度、日本生命札幌ビルに移転することになりました。日本生命札幌ビルは道内最大級ということで、1フロアが830坪。弥生が入居するスペースは710坪ということで、見事に1フロアに収まります。新型コロナウイルス禍により3月以降札幌に出張できていないため、私自身はまだ見ることができていないのですが、なかなか壮観だそうです。売りは北海道庁の旧本庁舎(赤レンガ)がキレイに見えること。働く皆さんからすると、札幌駅、大通り公園駅、すすきの駅まで地下通路で直結していることが大きなポイントでしょうか。特に冬場は地下の方が圧倒的にラクですよね。

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今日は業務終了後に、有志が企画した卒業式を開催しました。画像は卒業記念で制作されたビデオ(良い出来でした)からの一コマですが、ちょっと謎めいていますね。まるで私が好きな謎解きのようですが、種明かしをすると、北2条西1丁目(N2W1)のマルイト札幌ビルから、北3条西4丁目(N3W4)の日本生命札幌ビルということのようです。

私が弥生に入社したのが2008年4月ですが、それ以降事業の拡大とともに、東京大阪名古屋福岡を移転、広島仙台には新たに営業所を開設しました。唯一残っていたのが札幌ですが、これで全ての拠点を拡大・移転・新設したことになります。

さて、今年の営業日は本日で終了(注)。これまでにない辛抱を強いられた一年であり、本当にあっという間に終わってしまいました。それでも振り返れば、やるべきことはしっかりこなしつつ、将来に向けた取組みも着実に前進させることができたいい一年にすることができました。これも、お客さま、そして、パートナーの皆さまのお力添えのお陰です。同時に、チーム弥生の皆がチームとして困難に立ち向かってきたからこその結果でもあると思っています。みんな、本当に有難う。

新型コロナウイルス禍の収束が見通せない状況ではありますが、年明け1/4(月)には札幌に出張し、開所式に参加する予定です。久し振りに札幌の皆さんに会えることを楽しみにしています。
本ブログを読んでいただいている皆さま、本年もお世話になりました。良いお年をお迎えください。

(注) アルトアは事業者の資金繰りを支えるため、年末ぎりぎり12/30(水)まで営業します。12/30の朝一までのお申込みであれば、最短で年内のご融資が可能です。
posted by 岡本浩一郎 at 18:19 | TrackBack(0) | 弥生

2020年12月16日

先手必勝

新型コロナウイルス禍の収束がなかなか見通せません。これまでも本ブログで弥生の対応についてお話ししていますが、足元での感染拡大を踏まえ、現時点では、大阪(大阪府の12/15までの直近1週間での人口10万人あたりの検査陽性者数27.6人)・東京(同26.1人)・札幌(同22.8人)・広島(同22.0人)・名古屋(18.5人)の各拠点で対応レベル3としています。レベル2に残っているのは、仙台(同10.6人)・福岡(同10.6人)ですが、どちらも10人は超えているので、予断は許しません。

こうなってくると、これから先に予定されている恒例の行事をどうするかが悩ましくなります。そう、それは、新年の神田明神への参拝。新年の神田明神の混み具合は密どころではなく、超過密。参拝自体に論理的な必然性はありませんから、行かないとしてしまえば済む話ですが、例年、弥生のためでもありますが、それ以上に、弥生のお客さまのため、日本の中小事業者の皆さんの繁栄をお祈りしています。そう考えると、行かない訳にもいかない…。

また、神田明神は商売の神様ということで、その合理的なオペレーションを観察するのも実は毎年の楽しみだったりします。いかに合理的か、ということは、是非過去の投稿をたどっていただければ(2017年: 合理的な神様、2019年: ますます合理的な神様、2020年: さらに合理的な神様)。

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本殿の前で余裕をもって写真を取れるのはこの時期ならではです。

悩んだ結果、先手必勝ということで、本日少人数で参拝してきました。結果的には大正解。最近の新年の参拝では代表者しか本殿に入れない、また、多くの参拝者のご祈祷を同時に行うということで、住所・代表者名の読み上げが省略された超簡略版(パターン3)になっていました。しかし今日は、参拝した6人全員が本殿に昇殿し、弥生(とそのお客さま)のためだけにご祈祷していただくことができました。もちろん、住所、会社名、代表者名すべてセットのフルバージョン(パターン1)です。

例年参拝する際には、お客さまへの想いをこめて弥生会計とやよいの青色申告のパッケージを持参します(そうです、NHKで全国デビューした時もパッケージを抱えていました。見事に映らないように撮影されましたが…)。今年ももちろんパッケージを持参し、ご祈祷を受けたのですが、最後に「宜しければそちら(パッケージ)をお祓いしましょうか?」と。もちろん喜んで。パッケージを神前に改めて供え、しっかりとお祓いしていただくことができました。これは縁起がいいですぞ > お客さま各位。今年は前例のない一年であり、色々と心労も多かったと思いますが、来年はきっといい一年になるはずです。

ちなみに次回以降どうするかは未定です。手厚くご祈祷いただくという観点では間違いなく先手必勝ですが、混んでいる時にどのようなオペレーションを取るのか、神田明神マニアとしては気になるところです(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 17:14 | TrackBack(0) | 弥生

2020年12月02日

あっという間に12月

早いもので今年も12月になりました。うーん、今年は本当に時間が過ぎるのが速いように感じます。新型コロナウイルス禍というこれまでにない環境下もあるのでしょうが、焦りを感じないというと嘘になります。

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そういった中でも先日お話ししたようにデスクトップアプリケーションの新製品「弥生 21 シリーズ」は11/13から発売になっています。いつも新製品発売のタイミングで部屋の模様替えをするのですが、現状は皆がそれぞれのタイミングでリモートワーク中ということで、今年は模様替えはなしかなあ、と思っていたところ、いつの間にかしっかりと弥生 21 シリーズになっていました。いまだに誰が模様替えしてくれたのかわからずじまいですが、有難うございました。

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私の部屋のすぐ外に飾られている縁起物の熊手もいつの間にやらしっかりと弥生 21 シリーズ仕様に変わっていました。私は時間の経過に慌てふためいていますが、周りはしっかりとやるべきことをやってくれているようです。

12月といえば年末調整。これまで何回かにわけて今年の年末調整がヤバいということをお話ししてきました。一通り読んでいただいた方であれば、これはヤバいと実感いただいたのではないかと思います。もはや12月、時間の余裕はありません。できるだけ早めに年末調整の目処を付けていただきたいと切に願っています。

これも少し前にお話ししましたが、新型コロナウイルス禍が再び拡大傾向にある中で、弥生は対応レベルの引上げを行っています。まずは札幌がレベル3に移行しましたが、その後大阪、東京、そして名古屋と、新型コロナウイルス禍の拡大傾向と共に、対応レベル3とする拠点が増えています。ご承知の通り、弥生のカスタマーセンターは大阪と札幌にあります。対応レベル3ですと、時差出勤等は行っていますが、対応能力として大きくは落ちていません。しかしこれが対応レベル4となると、在宅での受電等を行ったとしても、対応能力はどうしても下がらざるを得ないと考えています。そうならないことを願ってはいますが、万が一そうなっても困らないように、年末調整の処理は早めに始めて早めに目処を付けていただきたいと思っています。

今年はあっという間の一年でしたし、12月はそれ以上にあっという間の一ヶ月になるのだと思います。それでもやるべきことはやった一年と言えるように、一日を大事にしていきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 21:43 | TrackBack(0) | 弥生

2020年11月30日

できなかったこと

今年の年末調整は変更点が多く、早めに準備しないとヤバい、ということで弥生自身も例年より圧倒的に早い時期から準備を進めてきました。年末調整と言えば、一般的に意識されるのはようやくこの時期なのですが、弥生は今年は7月末には「年末調整あんしんガイド」を公開し、事業者や会計事務所の皆さまが早めに準備できるように情報発信を行ってきました。もちろん今年の変更点に対応し、年末調整を進めていただくためのソフトウェアも弥生給与 21/やよいの給与計算 21として既に提供を開始しています。

ただ、残念ながら、今年できなかったこともあります。それは今年からスタートした年末調整手続の電子化に向けた取組みへの対応。今回の年末調整から、生命保険料控除、地震保険料控除及び住宅借入金等特別控除に係る控除証明書等について、勤務先へ電子データにより提供できるようになり、また、これを受けて、従業員がこれら電子データを取り込んで年末調整で必要な申告書を作成することのできる「年末調整控除申告書等作成用ソフトウェア」が国税庁から提供されました。

しかし残念ながら弥生はこれら(電子データによる控除証明書等および国税庁ソフトからのデータ取込)に対応していません。直接的な理由は、今更ながらではありますし、言い訳じみた部分もありますが、新型コロナウイルス禍です。春先からリモートワークが始まり、どのような生産性で成果を出せるかが見通せない中で、弥生として取り組むタスクの優先順位を見直さざるを得ませんでした。これまでお話ししてきたように、今年の年末調整はこれまでになく変更点が多い中で、まずはそういった法令面での変更にしっかりと対応し、なおかつ、お客さまに早め早めに対応いただけるようコンテンツ提供などをしっかりやることが最優先だと考えました。一方で、年末調整手続の電子化に向けた取組みについては、実際どこまで利用されうるかが判然としない中で、リソースを優先的に割くべきではないと判断しました。

実際問題として、保険料控除の控除証明書については対応する保険会社と対応しない保険会社がわかれました。私が個人的に契約している生命保険会社は1社が電子データに対応、もう1社は非対応、損害保険会社1社は非対応という状況でした。また、国税庁から提供された年末調整控除申告書等作成用ソフトウェアは公開が秋になったということもあり、認知が進んでおらず、弥生のお客さまで活用されるという事業者の方は少数にとどまる見込みです。正直これは難しいところで、弥生側が対応していない(結果的にこのソフトを利用してもその出力を手で弥生側に入力していただく必要がある)から、このソフトの利用が進まないという側面もあれば、逆に、このソフトの利用が進まないと、弥生としても対応することの合理性(特に今年のような難しい環境では)を見出すことが難しい。典型的な鶏と卵の問題です。

今後という意味では、年末調整手続の電子化に向けた取組みは広がっていくと思いますし、その中で弥生としても対応していく必要はあると考えています。ただ、どのタイミングでどう対応するのかは、年末調整控除申告書等作成用ソフトウェアの今期の利用状況(もちろん弥生ユーザー以外も含め)と、その評価も踏まえながらしっかりと考えたいと思います。本ブログはどうしても弥生としてやっていること、できたことのお話しに偏ってしまいますが、本件については、弥生としての課題であり、できていないこととしてしっかりお話しすべきだと考えました。

弥生として社会的システム・デジタル化研究会という組織を立ち上げ、デジタル化を推進しようという立場でありながら、足元で年末調整手続の電子化に向けた取組みに対応できていないのは正直お恥ずかしいところです。ただ悩ましいのは、今回の取組みは年末調整手続の電子化であって、デジタル化ではないということ。電子化した方が良いか、しない方が良いかと聞かれればもちろん電子化した方が良いとは思うのですが、一方でこれで従業員の申告書記入が圧倒的にラクになるか、あるいは事業者の年末調整業務が圧倒的に効率化できるかといえば、そうではないというのが正直なところです。時間はかかるかもしれませんが、やはりデジタルを前提として、制度の根本から見直すデジタル化が必要だと考えますし、弥生としては、そこまでしっかりと踏み込んでいきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 21:54 | TrackBack(0) | 弥生

2020年11月13日

弥生 21 シリーズ 本日発売

今日11/13(金)は、弥生のデスクトップアプリケーションの新製品、弥生 21 シリーズの発売日です。

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今ではデスクトップアプリケーションでも、あんしん保守サポートをご利用いただくことが一般的になっており、以前ほど新製品発売の重みはなくなってきています。

ちょうど今日はiPhone 12が、12/12 mini/12 Pro/12 Pro Maxとラインアップが一通り揃い、家電量販店でも賑やかに呼び込みを行っていました。ただ、お客さまがそれほど多かったかというと、うーん、どうでしょう。まあ、まだ時間が早かったということもありましたし、そもそもこの新型コロナウイルス禍において、人出も多くはないのだと思います。ただやはり、数年前のように新型iPhoneを見てみたいと人だかりができるような状況ではないですね。ただ、それが必ずしも悪いことかというとそうとは言えません。新製品がそれほど大きな話題にならなくても、スマホは着実に売れ続けていますし、何よりも人々の生活を変えています。

そういう意味では、(iPhoneと比べるのはだいぶおこがましいですが)弥生シリーズもある意味一般的なものとなり、新製品が出たからどうというものでもなくなってきています。

そもそも法令改正が続く中で、法令改正対応のためのマイナーアップデートは頻繁に行っています。新製品はそれに対し、改善が比較的大きいメジャーアップデートという違いでしかありません。また、いつ弥生シリーズをお買い上げ頂いても、あんしん保守サポートは基本的に初年度無償となっており、新製品発売前に購入したとしても、あんしん保守サポートによって新製品に自動的にバージョンアップできるようになっています。要は、法令改正にしっかり対応できるよう、パッケージに見える形かどうか(メジャーかマイナーか)は別として、いつでも最新にアップデートされていますし、またいつ買っていただいても、あんしん保守サポートにお入りいただいていれば、常に最新版を入手することができます。つまり、新製品発売のタイミングによらず、買いたい時が買い時になっています。

とはいえ、やはり新製品は全社の様々な部署の努力があって成り立っています。特に今回は新型コロナウイルス禍の中で準備を進めてきました。それがようやく全国の家電量販店で皆さまに手に取っていただけるところまで来た訳ですから、素直に嬉しいですし、ホッとしています。今日から全国で販売開始となった弥生 21 シリーズ、一人でも多くの方にご活用いただければと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 18:10 | TrackBack(0) | 弥生

2020年11月11日

新型コロナウイルス禍におけるお客さま対応

ある程度予想されていたことですが、本格的な寒さの到来とともに、新型コロナウイルス感染症の新規検査陽性者数が増加してきました。特に北海道では、弥生が判断基準としている人口10万人あたりの過去7日間の新規検査陽性者数が15以上を上回ったため、昨日から、弥生の札幌カスタマーセンターにおける対応レベルを再びレベル3としました。足元ではお客さまからのお問合せが極端に多い時期ではありませんので、これによってただちにお問合せ対応のサービスレベルが下がることはないと考えています。

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お客さまからのお問合せには明確な季節性があります。このスライドでは、四半期ごとのお問合せ件数を過去3年間(FY18/FY19/FY20)の推移として表しています。四半期ごとのお問合せ件数としては、一般的にQ2(1~3月)>Q1(10~12月)>Q3(4~6月)≒Q4(7~9月)という傾向があります。Q2はやはり2月から3月の確定申告に関連するお問合せが、そしてQ1は12月の年末調整のお問合せが集中します。

このグラフから見て取れる通り、お問合せ件数は基本的に年々右肩上がりです。これはお陰さまで弥生のお客さまが順調に増えているため。Q1でのFY18<FY19<FY20の件数の伸びは、基本的にはお客さま数の伸びと呼応しています。もっとも、お客さまからすれば、お問合せせずとも業務を完結できることがベストですから、弥生としてお問合せ件数が伸びること自体を良しとはしていません。より重視しているのは、お客さまあたりの平均お問合せ件数(コール係数と呼んでいます)であり、これは基本的に漸減傾向です。ただ、その漸減傾向をお客さま数の伸びが上回るため、お問合せ件数としても伸びる傾向にあります。Q2についても、やはりFY18<FY19<FY20の順で伸びています。上でお話しした通り、申告期限延長により3月は例年と比べお問合せが明確に減少しましたが、お客さま数の伸びもあり、四半期単位ではプラスとなっています。

特徴的なのはQ3ですね。Q3は見ての通り例年はお問合せが少ない時期です。ましてや今年は緊急事態宣言下ということもあり、減りそうなものですが、実際にはお問合せが増えました。考えてみれば当たり前で、緊急事態宣言下においても、お客さまの業務は続いていた訳です。特に今年は確定申告期限が延長されたこともあり、確定申告に関するお問合せの波が全体として3月から4月にシフトしました。さらに5月に入ると、持続化給付金に関するお問合せが増えました。弥生では、持続化給付金に関する特別窓口を用意して、お客さまのお問合せに対応しました。当然のことながらこれは例年は存在しないお問合せです。

Q4になって、ようやく前年対比で減少。これは前年が消費税率の引上げ/軽減税率の導入を目前にしてお問合せが増えたことからの反動であり、前々年と比べると増えていることが見て取れるかと思います。

ちなみに弥生にいただくお問合せのうち9割以上はお電話でのお問合せです。メールはもちろん、チャットでのお問合せもここ数年で増えてきましたが、ボリュームゾーンは電話。やはりその場で確実に解を得たいということなのかと思います。

足元ではお客さまからのお問合せが極端に多い時期ではありませんと書きましたが、11月も後半になると年末調整のお問合せが増加し、12月には爆発的に増えます。特に今年は年末調整の制度自体が複雑化し(これについては近々お話ししたいと思います)、お問合せが例年より増加することが予想されます。そんな中で対応レベル3への移行は正直しんどいところ。ただ、お客さまの業務が継続する中で、弥生としても足元だけではなく、年末も年始も、もちろん来年春もしっかりとお客さまのお問合せに対応し続けなければなりません。リスクをゼロにはできませんが、できるだけ低減できるよう対策を講じなければならないと考えています。対策の一つとして、スタッフが在宅でお電話に対応できるよう準備も進めています。本日時点では全ての課題を解消できておらず本格運用はできていませんが、年末調整のお問合せが本格化するまでに、必要に応じ在宅での受電ができるよう体制を整備したいと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 23:16 | TrackBack(0) | 弥生

2020年10月22日

社員総会 2020

今年も先週金曜日に社員総会を開催しました。昨年は台風の接近にハラハラしながらの開催となりましたが、今年は今年で新型コロナウイルス禍のただ中。例年ですと、大規模なホテルの宴会場で開催するのですが、今年に関しては皆が集まっての開催は断念せざるを得ませんでした。

本ブログでもお話ししましたが、少し前にはカスタマーセンターの総会も開催しました。やはり会場に集まっての開催を断念し、オンライン開催としましたが、これは皆オフィス(カスタマーセンター)にいるものの、それぞれの席でオンライン参加という形式でした。これに対しカスタマーセンター以外では、リモートワークを主軸としているメンバーが多いため、今回の社員総会は私を含め、ほとんどの人が自宅からのオンライン参加となりました。

オフィスの自席からのオンライン参加は、まだ周りに人がいて、空気は共有している状態ですから、一体感はある程度残されていますが、皆がそれぞれ自宅からの参加となればどうなるか。正直心配しながらの開催となりました。

しかし、ふたを開けてみれば、今年の社員総会はサイコーでした(まあ、大体毎年サイコーと思っているのですが、笑)。オンライン開催ということもあり、あなた話す人、私たちはじっと聞く人という構図を軽減するため、プレゼンテーション形式は前半にとどめ、後半は、ファイアサイド・チャット形式(直訳すると暖炉脇での会話となりますが、少人数でのカジュアルな座談会)、パネルディスカッション形式など多様なスタイルを組み合わせました。結果的に、最後まで飽きることなく、と言うよりも、最後に向かって盛り上がっていったように思います(ということは冒頭の私のプレゼンは最低地点だったことになります、苦笑)。

Slack(チャットツール)に社員総会の専用チャンネル(書き込み板と言えばいいのでしょうか)を立上げたのですが、盛り上がり具合は、このチャンネルへの書き込みで一目瞭然でした。最後の「20年後の自分と弥生を考える」セッションはパネリストと(Slackを通じて)皆が一体化した感覚がありました。

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ビジネスセッションがだいぶ伸びてしまいましたが、19時過ぎからはお楽しみのビアバスト。予め特製のお弁当を各自の自宅に送付してあります(飲み物は定額を支給して各自で調達)。ビアバストの企画は毎年若手メンバーで準備するのですが、今年はオンライン開催ということで、だいぶ悩んだようです。ただ、その甲斐あって、ニュース番組企画もノベルゲームも盛り上がりました。ノベルゲームは皆の選択でゲームの進み方が変わるのですが、真面目なチーム弥生らしく、最初から最後まで正解を選び続けてしまい、最速でゴールにたどり着きました。ゲームを楽しむという意味では、たまにはわざと外すことによって脇道を歩みたいところなのですが、ついつい正解を選んでしまう。これも弥生らしさですね(笑)。

最後は恒例の大抽選大会。そして締め。この間ずっとSlackの流れるスピードが速いこと速いこと。オンライン開催でしたが、ある意味例年以上に一体感を感じることができました。ビジネスセッション、ビアバスト共に準備頂いた皆さん、本当にお疲れさまでした。チーム弥生でFY21も頑張りましょう。
posted by 岡本浩一郎 at 21:38 | TrackBack(0) | 弥生

2020年10月20日

ようこそ弥生へ(社外取締役の就任)

昨日10/19付けで弥生は太田直樹さんと林千晶さんを社外取締役として迎えました。現在の弥生の株主はオリックス(と超マイナーですが私)であり、会社の所有と経営は完全に分離されています。取締役会のうち3名は社外取締役として株主から迎えており、経営者の暴走を防げるガバナンス体制になっています。しかし、オリックス傘下になってからほぼ5年となり、いい意味でも悪い意味でも居心地のいい取締役会になっています。今後も弥生が健全に継続的に発展していくために、社外の有識者の目が必要だと考えていました。

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今回社外取締役に就任いただいた太田さんと林さんは、二人とも従前からの私の知人です。ただ、言い方はなかなか微妙ですが、友人と言えるほど親しいわけではありません(笑)。あまりにも親しい間柄であれば、社内取締役と社外取締役とのいい意味での緊張関係を築けませんからね。それだけに、社外取締役への就任を打診する際にはドキドキしながらでしたが、幸いなことにお二人ともご快諾いただくことができました。

太田さんは私と同様BCG(ボストン コンサルティング グループ)出身。もっとも滞在期間が短かった私と比べ、太田さんはパートナーまで務められていますので、比較になりませんが。私のBCG在籍中は残念ながらプロジェクトをご一緒する機会はありませんでしたが、BCG卒業後にはBCGのアラムナイパーティなどでたまにお話しする機会がありました。今年6月には、弥生は他4社と共同で、確定申告や年末調整などの社会的システムをデジタルを前提として再構築することを提言しましたが、これを提言で終わらせるのではなく、現実のものとするために、太田さんの民間と行政の両面にわたる経験が活きるものと思っています。

太田さんと私は共通項が多めなのですが(改めて経歴を拝見すると、大学卒業の年もビジネススクール修了の年も一緒でした!)、いい意味で私と大きく異なるのが林さんです。やや安直な例えですが、私が左脳派だとすると林さんは右脳派。社外取締役就任にあたって「『弥生』という社名は、社内公募で決まったと聞きました。旧暦の三月は、まだ寒さが残るけれど、一歩ずつ確実に春へと向かっていく。そんな未来に対する希望が想像される、いい社名だと思います」というメッセージをいただきました。こんなところにも、林さんらしさが詰まっています。一足先に社内イベントで登壇いただいたのですが、これまでの経営陣との違いを皆実感したのではないかと思います。そんな林さんですが、クリエイティブ・カンパニーであるロフトワークさんの共同創業者であり、起業家、経営者という弥生のお客さまを象徴する存在です(実際にロフトワークさんは長年の弥生ユーザーだそうです)。

太田さん、林さんという新たな応援団兼監督を迎え、弥生が今後どのような価値をお客さまに提供していくのか、それによってどのように成長していくのか、徹底的に議論し、実行していけることを楽しみにしています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:08 | TrackBack(0) | 弥生

2020年10月15日

奨学金返済支援手当

新型コロナウイルス禍の関係もあり本ブログでお話しする機会を逃していましたが、昨年秋より弥生では、奨学金返済支援手当の支給を開始しています。これは、大学(院)・高専での学業に伴って借り入れた奨学金の返済を会社として支援するというものです。対象者は1等級/2等級の正社員など大学を卒業してからの日が浅い = 奨学金の返済がまだ進んでいない、比較的ジュニアなメンバーとなりますが、最長5年間、奨学金の返済額と同額を会社から支給します。例えば、月々の返済額が2万円だとすると、2万円×12ヶ月×5年間で合計120万円の手当を支給することになります。

この制度を作ったのには、実はちょっとしたきっかけがありました。若手メンバーのYさんは、今どきにしては珍しいクルマ好き。ただ、残念なことに少し前に当て逃げの事故にあってしまったのです。怪我がなかったのは何よりなのですが、お気に入りの愛車(かなりユニークなクルマでした、笑)は全損。悪いことに車両保険に入っていなかったため、金銭的にも全損になったとのこと。新しいクルマを買うのか聞いたところ、奨学金の返済もありますし、将来も考えなければいけないので、クルマは買いませんとのこと。殊勝な顔をしていたことを覚えています。

気になったので人事と相談したところ、確かに最近は奨学金の返済がある人が増えているとのこと。こちらの記事によると、少し古い数字(2016年度)ですが、大学・短大生では2.6人に1人が奨学金を利用しているそうです。奨学金と言えば聞こえはいいですが、結局返済が必要な借金です。地道にでも返済ができればいいですが、過去5年間で奨学金を返済できない故の自己破産が延べ15,000人もなるとのこと。

私自身は幸いにして恵まれた環境にあり、進学する際にお金の心配をする必要はありませんでした。ただ、過去と比べ、大学への進学率が上昇し、大学に行く人が増える中で、奨学金に頼らざるを得ない人が増えているのかと思います。

弥生における給料は基本的に、アウトプットに対する報酬です。このため、昔ながらの企業であるような、住宅手当や配偶者手当といったものはありません。住宅の有無や配偶者の有無で報酬が変わるべきではないと考えており、その原資があるのであれば、本来のアウトプットに対する報酬として支払うべきだと考えているからです。そういった意味では、この奨学金返済支援手当は例外的な扱いです。大学を出て以降の住宅をどうする、配偶者をどうするは本人の意思ですが、大学から背負った借金は必ずしも本人の意思では左右できない部分だと考えているからです。実際にこの制度を利用する人は約50人程度。この制度ができて本当に助かったという声を多くいただいています。

それでも実は日本はまだマシな状況です。アメリカでは学生ローンが社会的な問題になっています。この記事によると、現在4,400万人を超えるアメリカ人が総額1兆5,600億ドル(約170兆円!)を学生ローンで借りているそうです。この額は、アメリカのクレジットカードの合計債務額の1兆2,000億ドルよりも多く(!!)、また自動車ローンの合計債務額よりも約5,210億ドル多い(!!!)のだそうです。

アメリカと比較して比較的廉価に教育を受けられることは日本の良さだと思いますし、多くの方が望む教育を受けられるような社会であるべきだと思います。教育を受けたことによる負担を多少なりともカバーし、機会の均等を実現することを、弥生として応援したいと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 23:26 | TrackBack(0) | 弥生

2020年10月13日

API契約完了

既に弥生のウェブサイトで公開していますが、弥生は9月末をもって、弥生の口座連携機能(スマート取引取込)で連携している全ての金融機関とのAPI契約を完了しました。

2018年の銀行法の改正により、金融機関の口座情報を取得する事業者は、電子決済等代行業者として2020年9月末までに金融機関とAPI契約を締結することが義務付けられました。これに伴い弥生は、2018年12月に電子決済等代行業者としての登録を完了し、電子決済代行業者として、金融機関とのAPI契約を行い、従来のスクレイピング連携から、金融機関の預金残高や取引明細を正確かつ安全に取得できるAPI連携への切り替えを進めてきました。

本ブログで金融機関とのAPI接続について初めてお話ししたのが2018年4月のこと。ただ、実際には2017年の半ばには問題意識を持って動き始めていました。問題意識というのは、電子決済等代行業者N社と金融機関N社の間でそれぞれが個別に契約を結ぼうとすると、N対Nという膨大な数の契約交渉が必要になるという、いわゆる「N対N」問題です。N対N問題を回避するためには、電子決済等代行業者と金融機関が議論の出発点として活用できる標準的な契約案が必要です。そこから紆余曲折はありましたが、2017年11月には、全国銀行協会が事務局となるオープンAPI推進研究会が立上り、この場での議論を経て、改正銀行法対応のAPI利用契約の条文例をとりまとめることができました。

こうやって振り返ってみると、ここに至るまでに、実に3年以上という時間を要した訳です。正直時間はかかりましたが、それでも標準形となる条文例があったからこそできたこと。条文例がなく、いまだにN対Nで一から議論をしていたとすると、まだまだ終わる目処は立っていないでしょう。

ただ、実は今回何とか間に合わせた9月末というのは延長された期限です。もともとは法令上、5月末までの契約締結が求められていました。この時点では残念ながら一定数の金融機関との契約締結が間に合わず、一時的にでも口座連携を停止せざるを得ない金融機関が発生しそうだったのですが、新型コロナウイルス禍を受け、ギリギリで期限が延長されたという裏事情があります(これは新型コロナウイルス禍という不幸中の幸いです)。

締結したAPI契約に基づき、現時点で88の金融機関とAPI連携が完了しており、これは弥生会計(デスクトップ/オンライン)の口座連携機能をご利用のお客さまが登録している口座の約90%に当たります。残り50の金融機関に関しては、金融機関側での準備が整い次第順次API連携を進めていきます。

契約締結でも苦労しましたが、ぶっちゃけていうとお金がかかっているのもAPI契約の特徴です。一行一行でかかるコストはそこまで大きくなくても、100行以上と契約を結ぶとなると、年間を通じてかかるコストはウン億円です。これも弥生のお客さまが自動化のメリットを享受するため。これだけの労力とコストをかけて金融機関との口座連携を行っている訳ですから、もっともっと多くのお客さまに口座連携による自動仕訳のメリットを享受していただきたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 20:56 | TrackBack(0) | 弥生