2019年05月17日

PAP9,500

先月末(2019年4月末)に弥生の会計事務所パートナー(PAP)がついに9,500会員を突破しました。これまでも本ブログでご報告していますが、9,000会員突破が2018年9月末だったので、7ヶ月間で500会員増加ということになります。ここ数年は1年ちょっとで1,000会員増加という安定的なペースで会員数が伸びており、このままのペースで行けば、早ければ年内、遅くとも来年早々には10,000会員を達成するのではないかと思います。

やはり10,000というと大台。現在は大台到達までのカウントダウンというところです。ただ、PAP会員数についてお話しする際には必ず触れていることですが、PAPはパートナー制度であり、数は最優先ではありません。一番大事なのは、パートナーとして、中小企業・個人事業主・起業家を支えるという志をキチンと共有できていること。そのために、特にこの数年は会員数を増やすこと以上に、パートナーシップを強化することに注力しています。私自身も全国の会計事務所をお伺いする機会を増やしていますが、やはり直接お話しすることによって、弥生の取り組みはもちろんその裏にある考え方までお伝えできますし、また、それぞれの会計事務所の取り組みから弥生が学ぶことも多いと感じています。

2019051701.png

個別にお伺いすることは今後も続けていきますが、同時に力を入れているのが、年に2回開催しているPAPカンファレンス。この6/7月にも「弥生PAPカンファレンス 2019春」として、全国7会場で開催します。今回のテーマは消費税改正への対応。この10月には、消費税率の10%への引上げと同時に、軽減税率の導入が予定されています。10月といえばもうあと4ヶ月ちょっと。ただ、法令として予定はされているものの、「リーマンショック級の」経済の悪化があれば延期になるかもしれないこと、そして実際に過去は2回に渡って延期されていることから、今回もひょっとしたら…ということで、なかなか本格的な準備は進んでいないように感じています。

しかし、税率10%はともかく、軽減税率は大きな業務上の影響があり、相当しっかりとした準備をしておかないと事業者にしても、会計事務所にしても、業務が成り立たなくなる可能性があります。今回のPAPカンファレンスでは、事業者、会計事務所それぞれでどういった対応とその準備が必要となるのか、しっかりとお伝えしたいと思います。

本ブログでの告知をもっと早く、というお叱りを受けそうですが、全国7会場のうち、6月開催の会場については、既に定員にかなり近付いている状況です。是非早めのお申し込みをお願いいたします。お申込みはこちらから(PAP会員ログインが必要です)。当然のことながら、私は今回も全参加。PAP会員の皆さまにお会いできることを楽しみにしています。
posted by 岡本浩一郎 at 14:11 | TrackBack(0) | 弥生

2019年05月13日

仙台営業所オープン

本日、5月13日、弥生は仙台営業所をオープンしました。場所は仙台市青葉区本町の鹿島広業ビル。地下鉄南北線広瀬通駅の東2出口を出てすぐなのですが、広瀬通駅が仙台駅の隣なので、仙台駅から歩いても10分程度です。仙台営業所の物件を探して驚いたのは、空き物件が極端に少ないこと。今後は再開発は進んで、需給関係は改善されるのでしょうが。そんな中では、場所(利便性)といい、サイズ(大き過ぎず、小さ過ぎず)といい、まずまずな物件に巡り合うことができました。

2019051301.JPG

こちらが鹿島広業ビル。手前に地下鉄出口があるのがわかるでしょうか。

2019051302.JPG

私は朝に現地入りして、所長のIさんと共に、まずは恒例行事となったテープカット。その後は会計事務所の方を中心にお祝いに立ち寄っていただいた方とお話ししていたら、あっという間に夕方です。

実は仙台にも大昔に営業所が存在していました。かつて販売経路が家電量販店中心になる中で、合理化として惜しまれつつ閉鎖されたという経緯があります。仙台「にも」と書きましたが、これは昨年オープンした広島と全く同じ経緯。しかし、今や弥生製品はデスクトップだけではなく、クラウドにも広がっています。個人事業主ではある程度利用が進んできたクラウドですが、法人での利用を促すためには、会計事務所の力が不可欠です。また、会計業務 3.0をはじめとする「業務 3.0」の世界を実現し、業務の圧倒的な効率化を図るためには、これまで以上に会計事務所とのパートナーシップを深めなければならない。そういった流れの中で、昨年には福岡を拡大移転広島にオープン、そして今回仙台のオープンへと至りました。

弥生にとって再びの仙台ですが、今後は仙台の地にしっかりと根を下ろし、パートナーである会計事務所と共に、事業者の皆さまをしっかりと支えていきたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 17:21 | TrackBack(0) | 弥生

2019年05月10日

FY19上半期

弥生は9月決算ということで、去る3月で2019年度(FY19)の上半期が終了。毎年のことですが、あっという間ですね。親会社であるオリックスは3月決算で、つい先日2019年3月期の決算発表を行いましたが、当期純利益は前期比3.4%増の3,237億円となり、5期連続で過去最高益を更新することができました(pdf)。

この中で弥生が貢献している部分はごくごく僅か(苦笑)ですが、弥生自身のFY19上半期も順調でした。計画通りの進捗で、通期での過去最高記録更新に向けて順調に推移しています。売上という意味では、デスクトップアプリとその保守サービス(あんしん保守サポート)の占める割合がまだまだ大きいのですが、弥生オンラインもしっかりとした成長エンジンの一つになっています。昨年も手ごたえを感じるとお話ししましたが、今回の確定申告期も好調でした。今年もMM総研による個人事業主向けのクラウド会計ソフトの利用状況調査の結果が発表されており、弥生は引き続き過半である57.0%のシェアとなりました。大きな伸び幅とは言えませんがシェアは向上しており、弥生のベンチマークである3人に2人に向けて前進を続けています。

2019051001.png

この調査では、クラウド化率(会計ソフトを利用している個人事業主のうち、クラウドアプリを利用している率)も算出していますが、昨年の14.7%から今回は18.5%と、こちらも着実に前進を続けています。

2019051002.png

昨年は新しいモノに抵抗のない層から、一般的な層(マジョリティ層)に入ったとお話ししましたが、その後、マジョリティ層への浸透が着実に進んでいるということかと思います。弥生自身でも、現時点での個人事業主ユーザー全体(ストックベース)では、まだまだデスクトップアプリのユーザーが多いのですが、この上半期で新たに利用を開始したユーザーという流入ベース(フローベース)では、クラウドアプリの方が多くなっています。

経営という観点では、弥生オンラインの数字が読めるようになったのは、大きな安心材料(笑)になっています。弥生オンラインを本格的に立ち上げたのは2014年ですから5年前のこと。当初は計画と実績の乖離が大きく、計画が計画の役割を果たしていませんでしたが(何分立上げ期ですから、苦笑)、今期のように計画(+α)を見事に実績としてトレースできているのを見ると隔世の感があります。

例年は確定申告期を中心に上半期が繁忙期であり、下半期は翌年に向けた準備期間という色合いが濃いのですが、今期に関しては、例年とは傾向が大きく変わりそうです。今回の改元、そして10月にせまった消費税率の引上げおよび軽減税率の導入という大きなイベントが続くため、今期に関しては、むしろ下半期が繁忙期となるものと考えています。なんだかんだ言って今期ももう5ヶ月も残っていない(!!)のですが、最後まで気を抜かずに結果を出していきたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 16:27 | TrackBack(0) | 弥生

2019年05月08日

静かな幕開け

10連休のゴールデンウィークが終わり、昨日から仕事再開という方が多かったのではないかと思います。もっとも、弥生のお客さまは法人の方と個人事業主の方がいらっしゃいますが、個人事業主の方は、ゴールデンウィーク中もそれなりに仕事という方も多かったようです。Facebookなどで拝見する限り、弥生のパートナーである会計事務所の方も、10連休というよりは、休みと仕事のバランスをうまくとってという方が多かったような印象です。

10連休明けというと元号関連のシステムトラブルが懸念されていましたが、今のところ大きな報道になるようなトラブルは発生していないようです。ネット銀行で障害は発生したようですが、これは元号処理によるものではなく、連休明けでアクセスが集中したための模様です。これまでもお話ししてきた通り、弥生を含め一般的なシステムでは、西暦で処理している分には何の影響もありませんし、和暦の場合にも、平成31年の表示のままではあっても、システムが動かなくなるといった事象は基本は起きないはずです。

とはいえ、すでに令和になっているわけですから、平成ではなく、早々に令和で表示したいところです。昨日からカスタマーセンターでのお問合せ対応を再開していますが、やはり元号に関するお問合せが増えています。昨日のお問合せでは、特に弥生販売で元号関連のお問合せが多い傾向がありました。ある程度月次ベースの処理が中心の会計や給与に対し、販売は日々発生する業務という影響があるのかと思います。とはいえ、懸念していたほど猛烈な勢いでお問合せが集中、というレベルではなく、想定の範囲内です。比較的、静かな幕開けと言えるかと思います。

弥生シリーズも令和対応版を提供していきますが、この点でネックになっていたのが、Microsoft社によるWindowsの更新プログラム。なかなか提供が開始されず、ハラハラしましたが、唯一提供されずに残っていたWindows 10の最新版(バージョン1809)向けもようやく提供が始まっています。また、5月の半ばには、Windows7/8.1等でのWindows Updateでの自動配信も始まるようです。

これでWindowsの令和対応が一通りそろったということで、弥生も現在プレビュー版として暫定提供している弥生シリーズの最終確認作業を進めています。最終確認を終えた上で、Windows Updateのタイミングに合わせながら、製品ごとに順次オンラインアップデートで提供していきますので、オンラインアップデートをもう少々お待ちいただければ幸いです。
posted by 岡本浩一郎 at 18:44 | TrackBack(0) | 弥生

2019年05月01日

新しい時代

いよいよ平成が終わり、令和という新しい時代が始まりました。あくまでも人間の時間での一区切り(しかも今回は日本のみ)ですが、それでもなぜか清々しく感じますね。退位礼正殿の儀や剣璽等承継の儀、即位後朝見の儀はテレビの前で拝見しましたが、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことへの上皇さまの、そして新天皇陛下の強い意志には、一国民として身の引き締まる思いでした。

人間の時間での一区切りということで、人間らしく、平成の最後/令和の始まりにかけた商戦はまさに今がピーク。生前でのご退位とそれを受けてのご即位は、皇室典範特例法に基づき、今回限りということのようですが、少なくとも景気の観点では、生前でのご退位を標準としていただいた方がいいような気がします(笑)。

長いゴールデンウィークはちょうど折り返し地点というところ。今年は家族の都合もあり、遠出もせずのんびり過ごしています。これだけの休みがあれば海外に高飛びするのが例年なので、これだけ長い間のんびりするのは実に久しぶり。溜まっている書類の整理に着手はしましたが、のんびりしていると時間はあっという間に過ぎてしまい、それなりに片付くかどうかは微妙なところです。

5/1になってシステムでの新元号の対応状況が気になるところですが、Windows 10の最新版(バージョン1809)でのWindowsの更新プログラムはまだ提供されていません。このため、ほとんどのPCはまだ平成のままで動いているのではないかと思います。ただ、それでも特に問題はないというのは前回もお話しした通り。何かのシステムでトラブルという報道も今のところないようです。この先ある程度時間をかけて、徐々に令和対応が進んでいくことになるかと思います。

弥生のカスタマーセンターではゴールデンウィーク期間中はお問合せ対応はお休みさせていただいていますが、メールでのお問合せの受付のみは継続しています。先ほど入った社内報告では、改元の影響でシステムが動かなくなったというような特段緊急を要するお問合せは入っていないとのこと。お問合せのボリューム自体も想定よりはやや少ない程度とのことでした。ただ、ゴールデンウィーク明けは相当なボリュームのお問合せが見込まれます。このゴールデンウィークはゆっくりと休み、ゴールデンウィーク明けには万全な態勢でお客さまをサポートできるようにしたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 19:15 | TrackBack(0) | 弥生

2019年04月25日

暫定対応

今週末からは待望の(?)ゴールデンウィーク。いよいよ平成の終わり、令和の始まりが見えてきましたが、ITの世界ではここに来て一気に雲行きが怪しくなってきました。

個人が利用しているPCはもちろん、企業で利用されている大規模システムに関しても、Windowsベースが多く存在し、これらの「令和」対応はWindows自身の対応に依存します。もともと、Windowsの令和対応は4月中旬頃のWindows Updateで行われると言われていたのですが、今日時点でも更新プログラムは提供されていません。つい先日「26日までの配信開始を目指している」との報道がされましたが、あくまで「目指している」であり、「間に合わない可能性もある」とのこと。

弥生もMicrosoftのパートナーであり、秘密保持義務を課せられているため多くを語れないのですが、令和対応でかなり苦戦をしているようです。改元があること自体は相当前からわかっていましたし、新元号が発表されるのが4/1になることもわかっていましたから、当然入念な準備は進めてきたはず。それがここまで遅れてきているということは、想定していなかった課題が生じたのではないかと思います。これは個人的な推測ですが、「元年」表示、もしくは合字(「~」のように、令和の二文字を一文字として扱えるようにすること)のいずれかで想定外の問題が発生したのではないかな、と。元年表記では改元前から「平成31年」が「平成3元年」と表記されてしまったというトラブルが報道されていますが、数値が期待される個所に文字を表示する処理は、技術的に不可能ではありませんが、正直トラブルのもとだと考えています(このため、弥生ではExcelと同様に1年表記に統一します)。

ただ、慌てる必要はありません。仮に5/1にWindowsの更新プログラムが間に合わないとしても、Windowsが動作しなくなるようなことはありません。また、弥生シリーズに関しても、Windows側での対応と弥生シリーズ自身の対応が組み合わさって初めて「令和」対応がされることになりますが、どちらかが欠けたとしても、引き続き平成として動作するだけであって、業務に支障が出ることはありません(もともと西暦ベースの日付であれば、そもそも何の影響もありません)。つまり、いずれにしても、5/1を境に、日本全国で様々なシステムが突然動かなくなり、といったような状況にはなりませんのでご安心ください(「平成3元年」のように表示がおかしい、といった細かいトラブルはあるでしょうが)。

弥生では、引き続きMicrosoftからの更新プログラムの提供を待って、弥生シリーズの最終検証を行い、順次オンラインアップデートで、対応版の提供を行っていきます。お客さまにおかれましては、Windowsにしても、弥生シリーズにしても、オンラインアップデートで提供されるようになるのを待っていただければ大丈夫です。ただし、何らかの理由でどうしても5/1前に令和対応版を導入する必要があるというお客さまのために、昨日よりプレビュー版としてのダウンロード提供も開始しています。これは、Microsoftの更新プログラムを適用しての最終検証を行っていないため、本来的には弥生の品質ポリシーに反したものであり、できればこういった形での提供は行いたくなかったというのが正直なところです。ただ、今回の経緯を踏まえた上で、お客さまに選択肢を提供するという観点で、あくまで暫定対応としての提供となっています。利用はあくまでもお客さまの自己責任となりますので、その点はご了承いただければ幸いです。

[4/26 16:00追記]

4/26朝よりMicrosoftからの更新プログラムの公開が始まりました。ただし、Windows 10の最新版(バージョン1809)向けは公開されておらず、取り急ぎ出せるものだけ出したという状況のようです。弥生として最終検証に着手していますが、Windows 10 バージョン1809を含め、全ての検証が終わるまでは、弥生シリーズの令和対応版はプレビュー版としての提供となりますのでご了解ください。

昨日お話ししたように、令和対応版でなくても弥生シリーズの基本的な動作に支障はありません。お客さまにおかれましては、Windowsにしても、弥生シリーズにしても、オンラインアップデートで提供されるようになるのをお待ちいただければ幸いです。
posted by 岡本浩一郎 at 10:48 | TrackBack(0) | 弥生

2019年04月22日

AI/SUM 2019

アルトアもそうですが、オンラインレンディングでは、一般的にデータ(アルトアの場合は会計データ)をAIで分析することによって、融資の可否を判断します。今月上旬に開催されたLendIt FinTech USA 2019でも、AIの活用は一つの大きなテーマとなっていました。ただ、イベント全体も落ち着いた感じでしたが、AIに関する議論もやや落ち着いたように感じられました。これは、AIが活用されていないということではなく、むしろAIの活用が当たり前になったということかと思います。

その中で印象に残ったのが、AIについて語る時に、必ず説明可能性(Explainability)について語られるようになったこと。AIの活用が進む中で、意図せぬ形で差別(金融の世界では金融排除)が起きるのではないかが懸念されており、それを避けるために、AIの判断ロジックを説明できることが重視されてきています。例えば、従来の融資において、(当然いいことではありませんが)人種によって融資の可否判断が影響を受けていた場合、その実績を学習したAIは、人種を可否判断に取り込んでしまう可能性があります。

AIというと、約2年前についに碁で人間のチャンピオンに完勝したとして今のブームの火付け役になったのがAlphaGo。AlphaGoが採用しているAIの手法はDeep Learning(深層学習, 以下DL)というものですが、DL(あるいはそのベースであるMachine Learning)はなぜそういった判断がされるのかが外からはわからない、いわゆるブラックボックスになります。碁のような勝負の場合には、勝てばいいので、必ずしも説明可能性は求められませんが、金融の場合はそうはいきません。そういった中で、今回のLendIt FinTech USA 2019では、説明可能性があるDLという技術が注目を集めていました。

もっとも、金融におけるAIはそもそもDLとは限りません。確かに、例えば画像から犬か猫かを判定するなど、構造化されていないデータに関してはDLが威力を発揮します。一方で、構造化されているデータについては、DLでない、よりトラディショナルな統計的アプローチでも十分性能を発揮でき、なおかつ説明可能性を確保できるからです。アルトアの場合は、扱うデータが会計データという構造化されているデータであること、また、説明可能性が必要であるという考えから、統計的なアプローチによるAIを採用しています。

AIといえば、今日から開催されているAI/SUM 2019(アイサム、Applied AI Summit)というイベントで登壇します。AI/SUMは、日本経済新聞社主催のAIを実社会・産業にどう適用するかにスポットをあてた日本最大級のグローバルAIカンファレンス。私は最終日となる4/24(水) 午前9:30-10:15の「AIが金融におけるデジタル革命の潮流を起こす 〜ビジネスを変える〜」というセッションにパネリストとして登壇します。

このセッションでは、金融庁の三輪フィンテック室長をモデレーターとして、実際にサービスを提供している3社および金融機関の有識者で熱くオンラインレンディングについて語ります。AI/SUMは一般チケットが10万円(!)と、私が登壇するセッションのためだけにチケットを買っていただくのは難しいと思いますが、既にチケットを購入済みという方がいらっしゃいましたら、是非当セッションにもご参加いただければ幸いです。
posted by 岡本浩一郎 at 22:28 | TrackBack(0) | アルトア

2019年04月19日

LendIt FinTech USA 2019 (その2)

昨年の2018年が、よく言えば落ち着いた雰囲気だった、悪く言えば、以前ほどの盛り上がりに欠けただけにどうなっているか心配だったLendIt USAですが、今回、2019年は…。

2019041901.JPG

もっと落ち着いていました(笑)。悪く言えば、さらに盛り上がりに欠けたといってもいいと思います。参加者としても前年よりは減っているように見えました。ただ、色々と見聞きする中で、LendItが盛り上がりに欠けているから、市場として盛り上がりに欠けている、という訳ではないと考えています。

実際に起きているのは、優勝劣敗。数年前までは、市場が急拡大する中で、もうそれなりに確立したプレーヤーもいれば、5匹目、10匹目のドジョウを狙ったプレーヤーもおり、混沌とした状況でした。一方で、ここ数年市場が拡大していく中で、確実に優勝劣敗が進んできています。今回個別に話した人の言葉を借りれば、「お客さま、スケール、ブランドのうち、何かがないと生き残れない、逆に”Me too”プレイヤーは生き残りが厳しくなってきている」ということかと思います。

金融機関の取り組みが進んできたこと、また、異業種ではあっても力をもったプレーヤーも参入してきたことも優勝劣敗を進めていると感じます。JP Morgan ChaseやBank of Americaのような大手金融機関も積極的に取り組んでいる中では、あわよくばというベンチャーは太刀打ちできません。また、特に消費者向け融資に関しては、Goldman Sachsのように、やや畑違いの世界からの参入もありますし、さらには、Appleのような超メジャープレーヤーの参入すら想定の範囲内です(Appleは、それこそGoldman Sachsと組んでクレジットカードを発行するそうですから、融資の一歩手前まで来ています)。

Alternative LendingがMainstreamになり、優勝劣敗が進んでいること。その一つの表れは、呼称でしょうか。以前はAlternative Lendingという呼び方(あるいは手法を表すP2P LendingやBalance Sheet Lendingという呼び方)がされていましたが、今回は、ほぼ全てのセッションで"Online Lending"という呼び方で統一されていました。Alternative Lendingというニッチな市場は着実に成長を続け、今やOnline LendingというMainstream(主流)になりつつあると感じています。
posted by 岡本浩一郎 at 16:01 | TrackBack(0) | アルトア

2019年04月17日

LendIt FinTech USA 2019 (その1)

先週San Franciscoで開催された、LendIt FinTech USA 2019。私は4回目の参加です。

このLendItというカンファレンスが初めて開催されたのが、2013年。一回目の参加者はわずか300人だったそうです。その後、Alternative Lendingという市場の成長とともに、LendItも成長してきました。私が初参加した2016年は、熱気にあふれていました。Alternative Lending業界は急成長の真っ最中、対して金融機関はもはや時代遅れ、FinTechが銀行を駆逐するという勢いがありました。参加者は3,600名。一方で、急成長してきているだけに、近い将来揺り戻しがあるかもしれない、といったことが繰り返し語られていたことが印象的でした。

2019041701.JPG

実際に2016年にはLending ClubのCEOの辞任など、Alternative Lending市場の急成長のゆがみが露呈した年でもありました。そういったこともあって、どうなっているんだろうと心配しつつ参加した2017年のLendItでしたが、心配は杞憂に終わりました。会場はNew YorkのJacob Javits Centerと大幅にスケールアップし、参加者は5,600名にまで増えていました。全体的なトーンは、昨年は色々あったけれど、それを乗り越えて市場はまだまだ成長しているというもの。

2019041702.JPG

2017年に最も印象に残ったのがKabbageのCEOが発した“Alternative lending is now a mainstream”というフレーズ。確かに、金融機関からの参加者も大幅に増え、またFinTech vs. 金融機関という対立の構図ではなく、Bank partnershipというFinTechと金融機関のパートナーシップが大きなテーマとなっていました。

2018年はSan Franciscoに戻っての開催。2016年は(それなりに大きい会場ですが)ホテルでの開催だったものが、Moscone Center Westという大きなコンベンションセンターに拡充されました。参加者は5,000名強ということで、前年と同じか若干の減少。

2018年に印象的だったのは、だいぶ落ち着いた雰囲気だったということでしょうか。よく言えば、落ち着いた、ですし、悪く言えば、2016年や2017年に感じたイケイケなエネルギーが減少しているように感じました。これはAlternativeからMainstreamになってきたことと関係しているように思います。実際、全体の参加者は前年と同様に5000名超でも、そのうち金融機関からの参加者が2017年の490名から2018年の1,000名超に倍増しています。金融機関からの参加者が増えると、やっぱり落ち着いた雰囲気になりますね(いい意味でも悪い意味でも、笑)。

2019041703.JPG

そして2019年。今回はどういった雰囲気だったのでしょうか。続く。
posted by 岡本浩一郎 at 20:28 | TrackBack(0) | アルトア

2019年04月14日

Napa

今年もLendIt FinTech USAに参加してきました。今回は、昨年に引き続きSan Franciscoでの開催。私にとっては、これで4回目の参加になります。LendIt自体は月曜日からなのですが、今回は土曜日に現地入りして、日曜日はゆっくりすることに(日曜日に飛ぶよりも、土曜日に飛んだ方が明らかに航空券が安かった、というのがその理由なのですが、信じてもらえないですよね、苦笑)。今回の内容は、ウィークデイにアップすると顰蹙を買いそうなので、日曜日にアップしておきます。

さて、到着翌日の日曜日は、LendIt常連のOさんがワイン好きということもあって、Oさんにお声がけして日帰りでNapaに行くことに。ご承知のようにNapa Valley(とその隣のSonoma)はワイナリーが星の数ほどあるワイン好きにとっては天国のような場所です(ひょっとして地獄かもしれませんが、その理由は後述)。

実は3年前にも日程の関係で週末をSan Franciscoで過ごすことがあり、その際にもNapaに日帰りで行く機会がありました。その時はレンタカー。私は運転が好きなので、これはこれで楽しかったのですが、帰りの運転もあり、試飲とはいえ、ワインをじっくり飲む訳にはいきません。その時は3人だったため、1人が気を利かせて飲むのを控えてくれ、帰りの運転をお願いすることにしました。

今回は、どうしようかな、と思っていたのですが、Oさんが以前もお願いしたガイドさんがいるということで、日本から参加の7名でチャーターすることに。当日は朝9時前にSan Francisco市内を出発、Napaまでは約1時間ほどの道のりです。

まず1軒目は、OさんのおススメというOdette Estateに。日本には入っていないワイナリーとのことですが、Oさんに言わせれば、カリフォルニアワインの頂点とも言えるOpus Oneよりも美味しいとのこと。さっそく4種類のワインを試飲。どれも美味しい。Oさん大絶賛のものは試飲リストに入っていなかったのですが、お願いしたところ、特別に飲ませてもらえることに。確かに素晴らしいワインでした。黒スグリの香りとか、土の香りといった通な表現をしたいところですが、まったく様にならないのでやめておきます(笑)。

2軒目で日曜日に到着した2人と無事に合流。時間の関係があり、2人には、UBERで空港からNapaまで直接来てもらうことにしていました。2軒目はSilver Oak Winery。こちらでは3種類のCabernet Sauvignonを飲み比べ。試飲なのですが、お替りまで注いでくれる太っ腹ぶり。

2019041401.jpg

ランチの後は途中合流したUさんが是非行きたいということで。Opus One Wineryへ。私自身は、高くてどうせ買ってかえれないため、あまり気乗りはしなかったのですが、行ってみると実に素晴らしいところでした。試飲したOpus Oneも最高(ここでは1杯だけ)だったのですが、ワイナリーの2階がテラスになっており、そこからの眺めが最高でした。

だいぶ赤を飲んだ、ということで、最後はDomaine Chandonへ。ここは言わずと知れたMoët & Chandonがカリフォルニアに作ったワイナリーで、スパークリングワインが有名です。ここはおそらく、Napaの中でも最も訪れる人が多いワイナリー。ピクニックができるような美しい庭園があるのですが、今回も多くの人でにぎわっていました。こちらではブドウの産地が異なる3種のスパークリングワインを試飲。通常飲む時は、スパークリングワインから始まって白、そしてしっかりした赤に進むのが定石ですが、結構な量の赤を飲んだ後のスパークリングもさっぱりしていてなかなか良いものでした。

4軒目を終えた段階で、3時過ぎ。もう一軒行きたいところでしたが、帰りの道が混むかもということで、早めに帰路に着くことにしました。

結局4軒で、合計13杯の試飲。試飲といっても、有料なので、しっかりした量の1杯。13杯ともなると、かなりいい気分です。特に印象に残った1軒目と4軒目では2本ずつ持ち帰り用に購入。正確に言えば、2軒目や3軒目も惹かれたのですが、毎回買っているととんでもない金額に(特にOpus Oneは試飲も別格のお値段でしたが、持ち帰りも相応な価格です)。チャーター代に、試飲の料金に、持ち帰りの購入に。合算すると、まあ結構な金額です。楽しんでいると、あっという間にお金を使ってしまうのが、天国でもあり、地獄でもある理由(苦笑)。

当日は天気もよく、Napaののどかな景色を目いっぱい楽しむことができました。今回一緒に周った7人4社は、ライバルと言えばライバルですし、新しい融資を日本にもたらすという意味で、同志と言えば同志。特にまだまだ市場を立ち上げようという段階においては、同志という意識の方が強いように思います。そんな同志たちと仕事の話はそっちのけでワイワイできたのは実に楽しい時間でした。

2019041402.jpg

明けて月曜日からはいよいよLendIt FinTech USA 2019。次回はLendItの様子についてお話ししたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 19:40 | TrackBack(0) | パーソナル