2018年06月18日

本社増床オープン

弥生は大阪にカスタマーセンターと大阪支店がありますが、今朝の地震はまさに通勤時間帯直撃となりました。オフィスに辿り着けないメンバーが多く、大阪はかなりの縮退営業を強いられることに。弥生のカスタマーセンターは大阪と札幌の二拠点で稼働しているため、今日は札幌中心の対応で何とか乗り切ることになりました。弥生は幸い物理的被害はなかったものの、今回の地震では残念ながら死傷者も出ているということで、心が痛みます。

さて、こんなタイミングで間が悪いとは感じますが、本日弥生は本社を増床オープンしました。本社は秋葉原UDXの21F北側にありますが、この度8F南側の一部に増床しました。このタイミングでの増床に踏み切ったのにはいくつか理由がありますが、最大の理由は今後相当なボリュームの法令改正対応が必要となる中で、現状のスペースでは不足することが確実となったためです。

もう一つが既にお話ししているアルトアの移転。そうです、アルトアのオフィスは移転によって格段に広くなりましたが、実は移転後も弥生のオフィス(今回増床したスペース)に間借りした状態なのです。

さらに、様々なセミナーやイベントを開催する中で、より使いやすい専用スペースを作りたかったというのが最後の理由です。これまで弥生本社で開催する各種セミナーは通常は会議室として使っているスペースをセミナー開催に合わせて準備して対応していましたが、今後は(この間お話しした全国キャラバンの東京開催含め)、全て南8Fのセミナールームでの開催となります。

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またこちらはイベントスペース、その名も「ヤヨイヒロバ」。このスペースは社外向けのイベント、社内のイベント、休憩エリア、懇親の場などとして広く活用していく予定です。社外向けのイベントについては、弥生が主催するものだけでなく、パートナー会計事務所(PAP会員)にご利用頂けるようにもしていく予定です。
posted by 岡本浩一郎 at 20:31 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月15日

有機EL TV

現居に引っ越してから11年。引っ越しの際には様々な家電製品を購入しましたが、10年以上が経過してそろそろ買い替え時期。この一年間ほどでちょこちょこと買い替えていっています。さすがに10年以上経っているということで、買い替えると新鮮な驚きがあります。直近でこれはすごいなと実感したのがTV。

私が最初に液晶TVを購入したのが2003年のこと(確か)。たしか37インチで解像度はハイビジョン(1280*720)。50万円を切るか切らないかという大きな買い物でした。当時はまだ地デジへの移行前だったので、テレビの画像はむしろ粗さを感じるものでした。液晶TVということで画面が薄いことが売りでしたが、実はこの機種はチューナーが別体(昔のビデオデッキのようなサイズ)であり、実は結構かさばりました。

二代目が2007年で、46インチ。この機種はフルハイビジョン(1980*1080)で、別体のチューナーもなく、ようやくイマドキの液晶TVになりました。価格的には40万円弱だったかと。普及に向けたマイルストーンと言われた1インチ = 1万円を切るようになりました(が、今の価格感からするとまだまだ高いですね)。この時点までには地デジも受信できるようになっており、テレビが圧倒的にキレイに見えるようになりました。初代と2代目は液晶と言えば…ということで、やっぱりシャープ(そもそも、以前も書いたことがありますが、私はシャープファンです)。「世界の亀山モデル」という誇らしげなステッカーが印象的でした。

この流れで言えば、4K(3840*2160)が出た段階で買い替えていてもおかしくはなかったのですが、子どもが生まれて以降、ほとんどテレビを見ることがなくなり、買い替え欲が数年に一度高まっても、結局踏み切らずにきました。

とはいえ、さすがに10年も経つと、経年劣化で画面も暗くなってきます。最近家で映画を見ることが増えてきたことと、少し前から注目していた有機EL TVの値段がだいぶ下がってきたこともあって、11年ぶりに思いきってしまいました。

今回購入した三代目は55インチ、4K(3840*2160)、価格はモデルチェンジ前の値下がりを狙ったので30万円弱。初代から三代目まで、着実に画面は大きくなり、解像度は精彩になり、価格は下がっています。

有機ELにして感動するのは、とにかく画面がキレイなこと。液晶TVの場合は、その構造上どうしても画面全体に薄いベールがかかったようなくすみが感じられるのですが、有機ELの場合には、すっきりくっきり。同じBlu-rayを見ても全く見え方が異なります。

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ちなみに映っているのはLa La Land。Los Angelesに住んでいたものとしては特別な感慨を覚える作品です。

ちなみに三代目は残念ながら(?)シャープではなく、Panasonic。やはり日本製に拘りたいところです。とはいえ、実はPanasonic(に限らず全ての日本メーカー)の有機EL TVのパネルは実はLG製。この20年間の技術の進化は消費者としては単純に喜ばしい限りですが、家電メーカーの盛衰を振り返ると感慨深いものがあります。
posted by 岡本浩一郎 at 18:24 | TrackBack(0) | パーソナル

2018年06月13日

全国キャラバン

先週木曜日に、大阪で弥生PAPカンファレンス 2018 夏を開催しました。全国5会場の皮切りとなります。大阪会場はお申込みが早いタイミングからとても多く、当初想定していた会場構成を見直して座席数を大幅に増やしました。当日もお客さまの受付状況を見ながら、座席の調整を行いましたが、かなりギリギリのところまで座席を増やすことになりました。弥生のスタッフは、受付が落ち着いてプレゼンが始まると会場後方で着席しているのが普通ですが、今回はスタッフ分の席を確保しきれず(苦笑)。

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次回は来週6/20の東京会場ですが、恐縮ながらこちらも早いタイミングで埋まってしまい、受付を終了しています(東京もスタッフ席は危ういかも)。その次の名古屋会場(7/4)もやはり受付終了となっていますが、その後の広島(7/6)、福岡(7/13)については、まだ若干の空きがあるようです。

こちらのサイトを見て頂ければわかりますが、今回は、「弥生PAPカンファレンス 2018 夏」 & 「全国キャラバン」として開催しています。PAPカンファレンスは毎年開催していますが、全国キャラバンについては、今回が初めての試み。

全国キャラバンは全国16会場で開催する研修会です。PAPカンファレンスではどうしても、話を聞いていただくことが中心になってしまいますが、キャラバンでは実際に弥生製品を操作していただき、どう業務効率化につながるかを実感頂きたいと思っています。実際に製品をさわっていただく都合上、会場によりますが、定員は12名〜20名と限られています。こちらもとてもお申し込みが多く、既にかなり埋まっている状況ですが、可能な限り回数を増やすことで少しでも多くの方にご参加いただけるようにしています。

東京会場については、もともと4回の開催を予定していましたが、早々に定員に近付いてしまったため、開催を増やし、現時点では8回の開催を予定しています。東京以外も全国16会場での開催ということで、長野、金沢、高松、鹿児島、沖縄など、これまでPAPカンファレンスではカバーしきれていなかった地域での開催も予定しています。私もスケジュールが許す限りできるだけ参加しようと思っています。キャラバンに関しても受付終了が出つつありますが、前述の通り開催回数を増やす対応も行っています。イマドキの弥生を使って何かできるのか、この機会に是非ご体感頂ければ幸いです。
posted by 岡本浩一郎 at 22:57 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月11日

花火 2018

先週半ばには関東も梅雨入りということで、日曜日からは本格的な雨のシーズンの始まり。しばらくはやや憂鬱な天気が続きます。雨のシーズン直前に駆け込みで開催という訳ではありませんが、毎年楽しみにしている横浜の開港祭が先々週末に開催されました。

横浜開港祭は、港に感謝し、横浜の開港記念日である6月2日を皆で祝うイベントとして、みなとみらい地区の臨港パークを主会場に開催されます。開港記念日前日の6/1から2日間に渡って開催され、水陸で様々なイベントが行われます。ただ、我が家にとっては、開港祭と言えば二日目の最終イベントとして開催される「ビームスペクタクル in ハーバー」。臨港パークとその前に広がる海上で開催される光・音・花火のショーです。

今年もこのショーにあわせ、弥生社員とアルトア社員を家にご招待。これまでは最大で30名程度の参加になったこともありますが、さすがに身動きがとれないということで、ここ数年は適正人数である20名程度の参加となっています。メインのお客さまは、弥生の新卒1/2年目を中心とした若手メンバー。アルトアは、昨年開催以降に入社したメンバーですが、弥生メンバーに比べれば年齢層はやや高め。

当日は朝から買い出し、そして皆が集まる夜6時まで、時計をにらみながらの料理。いつもながらですが、最初の頃は余裕があるのに、締切間近になると、やばい間に合わないとなるのはなんでなんでしょうね。20人分+αとなるとかなりの量になりますが、手作りのものと、出来合いのものをうまくミックスしてボリュームをかせぎます(笑)。

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バタバタしつつ夜6時に皆をお迎えし、そこからはワイワイタイム。最近の傾向としては、料理はあっという間になくなる一方で、お酒の消費量はそこまでもないような。7時半前に花火が始まり皆ベランダにでて花火鑑賞タイム。今年は天気もよく、風もそこそこあったため、煙に邪魔されることもなく、最高の眺めを楽しむことができました。

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花火終了後は余韻を楽しみつつのウダウダタイム。9時過ぎまでしっかりと盛り上がってから解散となりました。
posted by 岡本浩一郎 at 20:30 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月07日

オープンAPI推進研究会

先週金曜日に、全国銀行協会(全銀協)より、「改正銀行法対応のAPI利用契約の条文例 (中間的な整理(案))」という資料が公開されました。これは、金融機関と金融機関APIを利用する事業者(法的には電子決済等代行業者という名称になります)の間でのAPI連携に関する契約締結を効率化することを目的に、金融機関、事業者、弁護士をメンバーに、全銀協を事務局とした「オープンAPI推進研究会」の中間成果物として発表されたものです。

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私自身も、このオープンAPI推進研究会の一メンバーとして、昨年11月から現在まで一貫して議論に関わってきました。研究会の会合はこれまで11回開催されていますが、1回を除き全参加しており、全会合を通じ、おそらく一番発言したのは私なのではないかと思います(当社比、笑)。決して自己アピールしている訳ではなく、それだけ金融機関APIに対し、期待もしていれば、懸念も持っているということです。

以前もお話ししたように、金融機関APIを通じ、お客さまがお客さま自身のデータをより自由に活用できるようになることによって、これまでにない利便性がもたらされることが期待されます。一方で、扱いようによっては、むしろお客さまの自由を損ねかねないという意味で、大きな懸念も存在します。

私がこの領域に時間を割くようになったのは、昨年の前半。昨年の前半から、金融機関のAPI対応が少しずつ始まり、弥生としてもAPI連携をすべく、複数の金融機関との議論を始めました。そこで直面したのがN対N問題。弥生は、個別の金融機関とそれぞれ議論をしなければならない。一方で、金融機関としても複数の事業者とそれぞれ議論しなければならない。既に確立した事業であれば、議論/交渉すべきポイントも限られますから、それでも何とかなるかもしれませんが、ことAPI連携に関しては、まだ新しい領域であり、どんな問題が起こりうるのか、その際にどういった対応を行うべきなのか、から始まって全てが未知の世界。N対Nの議論では早晩限界が来ると判断し、多くの金融機関/事業者が集まっての検討の場が必要だと動き出したのが、ちょうど一年前のことです。

それから紆余曲折があり、ようやくオープンAPI推進研究会として動き出したのが、昨年の11月のことです。そしてそれから半年以上経って、ようやく中間という位置付けではありますが、成果物として発表できるようになりました。

研究会として発足し、課題だったN対N問題は解決できたものの、逆に直面したのは、様々な考え方をどうまとめていくか。金融機関も一枚岩ではありませんし、事業者側もそれぞれ事業の背景が異なりますから、全く同じ発想をしているわけではありません。そういった中で、実に様々なトピックを、時間をかけてじっくりと議論する必要がありました。こうした議論によって、お互いに理解が深まり、納得感のある成果になってきたと思っています。

ただ、やはり根本的な考え方の違いもあり、全ての穴を埋め切れている訳ではありません。考え方の違いは説明が難しいですが、あえて単純化してお話しすると、「お客さまの保護」を第一と考えるのか、あるいは「お客さまの自由」を第一と考えるのか、と表現できるように思います。充分に理解できることですが、金融機関の出発点は「お客さまの保護」。お客さまは全てを理解している訳ではないし、間違いをすることもあるかもしれない、そんな際にもお客さまを保護できるよう、(場合によってはお客さまの自由を一部制約してでも)万全な守りが必要。これに対し、弥生も含め、事業者の出発点は「お客さまの自由」。お客さまがキチンと理解して、こうしたいという意思を示されている以上、それを実現できるようにするのが、事業者の責務という発想です。むろん、意志を示さない(必要と感じていない)お客さまに何かを押し付けることはあってはなりませんが、意志を示された以上は、それを極力尊重し、最大限の利便性を提供したいと思っています。

おそらく最適解は、その中間にあるのだと思っています。お客さまの保護はもちろん大事だし、お客さまの自由ももちろん大事。オープンAPI推進研究会の議論はまだ中間とりまとめですから、最終案に向けて、引き続き議論をつくし、本当の意味でお客さまのためになる方向性を見出したいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 13:27 | TrackBack(0) | 弥生

2018年06月05日

いよいよ拡大期

昨日6/4(月)に、アルトアは新しいオフィスに移転しました。少し前にも書きましたが、アルトアにとってはこれが3ヶ所目のオフィスです。一番最初は、弥生のオフィスの中で机を数席借りた状態。事業化に向けた検討を進め、ようやく会社を設立しようという時期。いわば準備期ですね。2ヶ所目は、弥生のオフィスの中の広めの会議室を占有した状態。会社の立上げ、地銀4行との提携を発表したばかりで、まさに事業の立上げに邁進した立上げ期。

昨年12月にはようやく融資を開始することができました。それから今年4月まではいわば準備体操。初めてのことばかりですし、先は長い。下手に焦るのではなく、システムとオペレーションをキチンと練り上げることに注力しました。GW前には、これまでの進捗について振り返りを行い、課題はあるものの、概ね順調に進んでいることを踏まえ、準備体操からいよいよ本格モードに移行する意思決定を行いました。

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今はまさに事業をしっかりと拡大させる時期。そのための拠点が今回のオフィスです。2ヶ所目のオフィスは一杯いっぱいでもうあと一人も座れない状態でしたが、今回のオフィスは広々。当面想定される増員には十分対応できるはずです(7月には早速新規メンバーも加わります)。広々となった分、家賃は相当増えており(それでも当初計画よりはだいぶ低く抑えていますが)、その観点からもしっかりと事業を拡大させなければなりません(笑)。

奇しくも、オフィス移転当日の6/4に、社内で目標としていた最初のマイルストーンを達成することができました。まだまだ小さな一歩ではありますが、新しい金融の姿を形作っていることを実感します。
posted by 岡本浩一郎 at 17:52 | TrackBack(0) | アルトア

2018年05月31日

Half Year Meetingのその後

前回お話ししたHalf Year Meetingは、会社の現状だけでなく、これから向かう方向性を共有するという意味で、とても重要な意味合いを持っています。年度が終わったタイミング(10月)で開催される社員総会とあわせ、個人的にも気合いの入る社内イベントの一つです。

Half Year Meetingのビジネスセッションは3時間。3時間みっちりと会社の今と将来を考えた後は、お待ちかね(?)のビアバスト(Beer Bust、懇親会)です。真面目な雰囲気(?)のビジネスセッションから一転、ビアバストはお楽しみモード。Half Year Meetingは東京/大阪/札幌の3会場で開催しますが、会場それぞれの個性が出るのもビアバストならでは。

東京のビアバストの目玉企画は、4月に入社した新卒社員によるビデオ/プレゼン企画。もはや毎年恒例なのですが、年々着実にそのレベルが上がっていきます。昨年も「こんなすごい出来だと来年は大変だな」と思いましたが、今年はさらにレベルアップ。ビデオには私も含め何人かがゲスト参加することが多いのですが、その無茶ぶりレベルも年々上がっているような気がします。盛り上がるためであれば、どんな無茶ぶりにもお応えするのが私の仕事です(苦笑)。

札幌ではチームに分かれてのゲーム企画があり、かなり盛り上がりました。数十人でマリオカートをやると、運転手交代のタイミングで反対向きに走り出す人もいて、大盛り上がりです。大阪では、指示通りに絵を描くコンテスト。これは絵を描く人以上に、指示を出す人の能力が問われるような気がします。

以降2次会、3次会と日付が変わるまで懇親の場が続きます。私もHalf Year Meeting(と社員総会、CC総会)については、できる限りお付合いするようにしています。今回は大阪での締めのラーメンが最長。ホテルに何とか辿り着いたらHalf Year Meetingを無事に終えた安堵感と、懇親のし過ぎでぐったりです(笑)。

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これは、札幌会場で配られたお土産。予算は同じはずなので、おカネの使い方に会場それぞれの個性が出ているのだと思います(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 19:26 | TrackBack(0) | 弥生

2018年05月29日

Half Year Meeting 2018

前回の記事で少しふれましたが、GW前から先週までかけて、Half Year Meetingを開催しました。弥生は9月決算ですので、3月で上半期が終了。例年4月には上半期の振り返りということで、Half Year Meetingという社内会議を実施しています。GW直前にはまず東京で開催。GWが明けてからは、5/12(金)に札幌、そして5/19(金)には大阪で開催しました。

少し前に「確定申告期の振り返り」という記事で、「総じて言えば、しっかりとした手ごたえを感じる、まずまずの結果」と書きましたが、弥生全体として、上半期はまずまずの結果を出すことができました。むろん課題は色々とあるのですが、数字面だけ見れば、完璧とは言わないまでも、上々の出来。しかしHalf Year Meetingでは、上半期の状況を共有しつつも、むしろこれからに向かって気を引き締める場となりました。

というのも、これからは弥生の長い歴史の中でも経験のないほど、大型の法令改正が続くことが予想されるからです。消費税率10%/軽減税率は延期が繰り返されてきましたが、現時点の予定となっている2019年10月に向けては、税率引上げ時の景気の腰折れを防ぐための議論が始まるなど、いよいよか、というムードが高まってきました。弥生の製品については、既に10%/軽減税率の基本的な対応は行っていますが、各種の帳票など、実際に引上げが迫らないと明確にならないものも多く、追加での開発も必要になると想定しています。

つい先日お話しした新元号も、正式に公表される2019年4月から、切り替わる5月に向けて急ピッチでの開発が必要になります(一部帳票については、5月以降の提供になる可能性も否定できません)。

また、昨年末に発表された税制改正大綱では、所得税において基礎控除の増額が予定されています。これだけであればまだ単純ですが、同時に、給与所得控除の減額、一方で、「子育てや介護に対して配慮する観点から」子育て世帯や介護世帯向けには「負担増が生じないよう措置を講ずる」として所得金額調整控除が新たに導入されます。また、青色申告特別控除は減額になるものの、電子申告する場合には減額はありません。こう書くだけでも複雑怪奇ですが、これらを全てシステムとしてキチンと実装しなければなりません。

この他にも働き方改革にともなう法令対応なども多々想定されており、2019年から2020年はまさに法令改正ラッシュです。一方で、法令改正に限らず、弥生が今取り組んでいること、さらにこれから実現したいと思っていることは実に多岐にわたります。弥生は、今、何を優先すべきか。Half Year Meeting前には経営陣で徹底的に議論しました(議論がまとまらないためにHalf Year Meetingの開催が危ぶまれるところまで喧々諤々と、苦笑)が、最終的に立ち戻ったのは弥生の原点。

弥生のミッションは、中小企業、個人事業主、起業家の事業をインフラとしてしっかりと支えること。弥生として「やりたい」ことは多々あれども、まずは「やるべき」ことから。お客さまに事業を支障なく進めていただくために、弥生はまず何よりも、法令改正にきっちりと対応しなければなりません。今回のHalf Year Meetingは、その背景も含め、弥生が今、何を優先すべきかを全社で再確認・共有する場となりました。
posted by 岡本浩一郎 at 22:23 | TrackBack(0) | 弥生

2018年05月25日

日本簿記学会

先週後半は旅の人に。木曜日朝に福岡に入り、午前中は福岡で打合せ、午後は山口に移動して打合せ。そして夕方に広島に移動。翌朝は広島で打合せの後、大阪に移動。大阪ではHalf Year Meetingを開催し、三次会の真夜中のラーメンまでお付合い。ホテルに辿りついたのは午前2時過ぎ(あまり定かではありません、笑)。

翌日午前中はたまたま開催されることになっていた社内有志での懇親会(公園でのまったり飲み会、笑)に顔を出してから、神戸に移動。神戸では午後いっぱい学会に参加し、飛行機の時間が許すまで懇親会にも参加。家に帰りついたのは土曜日の夜10時半。移動が多く、なかなかハードな3日間でしたが、充実した出張になりました。

土曜日の午後の学会は、日本簿記学会の第34回関西部会に報告者として参加することになったもの。日本簿記学会は、簿記の理論、実務および教育などの振興をはかり、会計学および会計実務の一層の発展に寄与することを目的として、30年以上前に設立された学会です。コンピュータによる記帳処理方法の発展を一つの契機に設立されたということで、弥生会計(1987年生まれ)とほぼ同じような歴史を持つ学会です。

今回の関西部会のテーマは、「会計ビッグデータがもたらす簿記・会計の未来」。このテーマに沿って、私からは、AIを活用した簿記・会計業務の生産性向上への取組み(スマート取引取込)、およびAIの活用による会計データの高付加価値化(アルトア)について報告を行いました。報告の後は、今回のテーマについて討論があり、私もパネリストの一人として参加しました。学会ということで参加者の方は大学教授など研究者の方が多いのですが、実務においてどういった取り組みがなされているか、非常に関心が高いことが印象的でした。

討論では、ブロックチェーンといった技術が今ある簿記にどういった影響を与えるのか(果たして複式簿記を超える新たな簿記の仕組みが生まれうるのか)など、広い範囲で議論が行われ、私自身にとっても非常に刺激になる場でした。

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個人的に何気にツボだったのは、会場となった甲南大学の最寄駅が「岡本」だったこと(笑)。駅から大学までの道には「岡本」があふれており、ちょっと不思議な感覚でした。
posted by 岡本浩一郎 at 17:22 | TrackBack(0) | 弥生

2018年05月23日

新元号は来年4月公表

先週、政府は来年5月1日に切り替わる新元号について、同年4月1日の公表を想定して準備を進めると発表しました。日経では、「新元号公表、改元1カ月前に システム改修対応促す」との見出しで記事となりました。

しかし、この見出しに違和感を感じたのは私だけでないはず。特にIT業界の人は等しく、「エッ?」と思われたのではないでしょうか。半年前に公表するからシステム改修の対応を、であればまだわかりますが、1ヶ月前で、改修せよと言われても。

システムで新元号に対応する範囲は大きく入力系と出力系に分かれます。入力系は、新元号で日付を入力できるようにする対応。出力系は、新元号で帳票等を出力できるようにする対応。一定の条件の下で、入力系の対応は相対的に容易ですし、ある程度見切りで準備を進めることもできます。一定の条件とは、明治以降と同様に、漢字二文字であること、また、頭文字がM(明治)/T(大正)/S(昭和)/H(平成)以外であること。漢字二文字はほぼ間違いないと思っていますが、万が一頭文字が重なったら結構大変です。

より大変なのは出力系。元号表記で出力する帳票一つ一つで対応が必要になります。弥生が提供する製品/サービスでは50以上の帳票で対応が必要になることがわかっています(なおかつ、デスクトップの弥生会計とクラウドの弥生会計 オンラインでは原則としてそれぞれでの対応が必要となります)。これも漢字二文字という前提に立てばある程度の事前準備はできますが、最終的には全帳票、実際に出力して確認し、必要に応じて調整する必要があります。また、元号をそのまま出すのではなく、選択肢から選んで丸で囲むといったような帳票については、新元号の発表だけでなく、新元号対応となった帳票の発表を待つ必要があります。

もともとはカレンダーの印刷が間に合わない等々の理由で、それなりに前倒しで発表されるという見通しもあったのですが、天皇陛下の在位30年記念式典をふまえ、式典(来年2月24日)以降で新元号を公表する検討が進められていました。今回は、「早く公表すると、国民の関心が新天皇に向かい、いまの天皇陛下を軽んじることになりかねない」との指摘があった、ということで、公表時期を可能な限り実際の改元に近づけることになったようです。

元号が単なる年号でなく、象徴的なものであることは異論はありません。「平成」も(それ以前の元号もそうですが)日本としてありたい姿を示す象徴だと考えています。そういった観点では、早めに新元号を公表すべきでないという考え方は理解できます。そもそも昭和天皇が崩御された際には、(当然のことですが)事後での新元号発表となりましたから、事前にわかること自体が異例です。

ただ、これだけIT化が進んだ中(それこそ30年前とは比較になりません)で、システムとして処理すべき対象が明らかにならないのは大きな課題です。いっそのこと、元号は純粋に象徴として位置付け、業務や日常生活で使用する年号はすべて西暦に統一した方がいいのではないでしょうか。以前も書きましたが、弥生としても、官公庁が西暦表示に変えて頂けるのであれば、喜んでそれに対応したいと思います。

象徴と位置付けるのであれば、事前に公表する必要性もないですし、新しい天皇陛下の即位と共に、新たな時代の幕開けを純粋に喜ぶことができると思うのですが。
posted by 岡本浩一郎 at 18:12 | TrackBack(0) | ビジネス