2018年04月16日

意外に冷静

先週参加したLendIt USA 2018について書いてきましたが、そもそもカンファレンスにどこまでの意味があるの、と感じられるかもしれません。確かに世の中にカンファレンスが山ほどある中で、全てに参加していたら、それだけで時間がなくなりますし、中には、あまりの中身のないカンファレンスもあるでしょう。

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私がLendIt USAに関して、参加する意味があると思っているのは、一つ目には、領域がある程度絞られていること、そして二つ目には、その領域に関するグローバルのトッププレーヤーが皆参加していることにあります。

FinTechと言えば、融資もあれば、決済もあれば、資産運用もあれば、保険もある。実に多様な領域を包含していますし、だからこそ、集中的に議論するには広過ぎる。これに対して、LendItがカバーする領域は、融資のみ。そしてAlternative Lendingのグローバルのトッププレーヤーが皆参加しています。参加するのも担当者だけでなく、トップ自ら。この会場で事故でもあったら、業界自体がなくなるのではないか、と懸念するほど(笑)。

そういった中で、私がLendItに参加する際に重視しているのは、LendItの雰囲気で市場の今を肌で感じること。2年前のLendItでは、それまでの急成長を受け、大いに盛り上がりつつも、この先曲がり角が来るという予感に満ちていました。これは、FinTech万歳と盛り上がりつつあった日本では感じられなかったこと。実際にLendItのすぐ後にLending Clubのスキャンダルが明らかになり、また、一部のプレーヤーでリストラが始まりました。

昨年のLendItではそういった揺り戻しを経ているだけに、どういった状況になっているのか心配しての参加でした。蓋を開けてみると、大盛り上がり。揺り戻し期を無事に乗り切った各社は、逆に強いもの、残るべきものが残ったととらえ、自信に満ち溢れていました。ただ同時に、既存の金融機関をdisruptするという対決姿勢よりも、金融機関とパートナーシップを組もうという現実路線がはっきりしてきました。

今年はどうだったか。結論から言うと、意外と冷静でした。盛り上がりという意味では昨年の方が明らかに上。市場は引き続き拡大していますし、決して悪いとは言えない状況です。いわば、一つの成長期が終わり、次の成長期に入るまでの一時的な安定期の状態。一方で、勢いがある会社とそうでもない会社でだいぶ差がついてきたようにも見えます。また、パートナーシップ等を通じて金融機関のプレゼンスが増したことも今後の趨勢に影響を与えそうです。

こうした肌感覚は、アルトアの今後を考える上で、非常に重要なものだと思っています。もう一つ重視しているのは、プレーヤー各社との個別でのディスカッション。カンファレンスという特性上、セッションでは、総論が中心で、なかなか突っ込んだ話にはなりません。その部分は、自ら動いて個別に話をする必要があります。ただ、ディスカッションに関しては、一方的に話を聞こうとするだけでは成立しません。そもそもお互いの信頼関係があるか、そして先方が興味を持つ情報を提供できるか。

今回も月曜日から水曜日までセッションの合間をぬって個別のディスカッションを行いましたが、実に有意義でした。特に水曜日の朝一番に行ったディスカッション(誰とかは秘密、笑)は、このためにSFに来る価値があるほど、ワクワクする議論でした。アルトアは、まだまだこれからの存在ですが、少なくとも正しい方向を向いていることを確信することができたLendIt USA 2018参加となりました。
posted by 岡本浩一郎 at 14:01 | TrackBack(0) | アルトア

2018年04月12日

Japan Passing

月曜日から参加していたLendIt USA 2018。火曜日もみっちりと朝から晩まで。そして水曜日も朝一番から打合せと1セッション参加、さらに場所を移してもう一つ打合せ。ようやく全ての予定を終えて、今は帰りの機内です。あっという間ですが、充実した出張になりました。

前回もお話ししたようにLendIt USAへの参加は今回が3回目。その度に残念に思うのは、日本からの参加者があまりに少ないこと。LendIt USAへの参加者は全体で5,000人前後ですが、その中で日本から参加しているのは、10人もいません。今回アルトアからは3人参加していますが、私が知っている限り、日本からの参加で最大勢力です(笑)。これも私が私が知っている限りですが、3回連続で参加しているのは、某社のOさんと私のみ。毎年大挙して参加している中国勢とは大きな差です。

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日本でFinTechと騒がれるようになって久しいですが、LendItへの日本からの参加者の少なさを見るにつけ、本当にどこまでやる気があるのか、少々疑問に思います。もちろんFinTechがカバーする範囲は様々ですし、LendItはその内のAlternative Lendingをカバーしているだけですから、他の領域のカンファレンスではもっと日本の参加者も多いのかもしれません。

とはいえ、Alternative LendingはFinTechの中でも非常に有望と言われている領域です。この記事にある米国の11のFinTech Unicornのうち、3つ(2位のSoFi, 5位のAvant, 10位のKabbage)はAlternative Lendingですし、これ以外に、既に2社(Lending Club, OnDeck)が上場しています。それだけ有望なエリアの世界最大のカンファレンスに日本からの参加者がほとんどいない。アルトアとして日本におけるAlternative Lending市場を独占しようと考えれば、競争がなくて有難い話のような気もしますが、これまでにない融資のあり方を日本に定着させようという観点では、残念といえば残念な話です。

実際、Alternative Lending市場は日本ではまだほとんど存在していません。市場規模で言えば、2016年と少し前の数字ですが、米国の1/100、中国市場と比較すれば実に1/600に過ぎません。この実態を反映して、LendIt USAで取り上げられるトピックにおいても、中国が毎年一定のウェイトを占めるのに対し、日本の存在感はほぼないに等しい状態です。2年前こそ私が日本市場の現状と今後の展望についてプレゼンをする機会をもらったものの、昨年と今年は日本に関するトピックはゼロです。他国の市場が着実に立ち上がる一方で、一向に立ち上がらない日本市場に関心が向けられないのも、やむを得ないことかもしれませんが。

日本からの参加者がほとんどいないというJapan Passing。同時に、カンファレンスで話題にもならないというJapan Passing。グローバルで融資のあり方が確実に変わりつつある中で、日本だけが取り残されるのではないか、大きな危機感を覚えます。

この先一年間で、アルトアが結果を出すことによって、日本でもAlternative Lendingに注目が集まるようになる。その中で日本からLendItへの参加者も増え、同時にLendItでも日本が注目されるようになる。アルトアは大きなミッションを背負っていると感じています。
posted by 岡本浩一郎 at 21:34 | TrackBack(0) | アルトア

2018年04月10日

LendIt USA 2018

日曜からサンフランシスコに来ています。日曜日のお昼過ぎに到着し、その後はサンフランシスコが初というKさんのために、Fisherman's Wharf〜China Town〜Union Squareという典型的な観光コースを巡りました。幸いにして天気がよく、とても快適。これが休暇だったらなあ、というところですが、実際には今回の目的はLendIt USA 2018というカンファレンスへの参加です。

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Fisherman's WharfのPier 39にて。左手前にアシカの群れが、中央奥にGolden Gate Bridgeが、右奥にAlcatraz Islandが見えます。

LendIt USAへの参加は今回で3回目。2年前はやはりサンフランシスコで、そして1年前はニューヨークでの開催でした。LendItは、アルトアが手掛けているAlternative Lending/Online Lendingの世界的カンファレンス。2年前のサンフランシスコは、弥生としてこの事業を手掛けようと決意を固めた場になりました。本ブログでも、2年前にかつての親会社であるIntuitを訪問したと書きましたが、この時点から既に構想は動き出していました。

1年前のニューヨークは、既にアルトアの会社自体は立ち上がっており、正式な発表に向けて準備を進めているタイミングでした。これまでは正式な発表前だったので本ブログでは曖昧な書き方しかできませんでしたが、ようやく堂々と書くことができます。

そして今回は、アルトアとして開業してから初のLendIt参加になります。過去2年間、グローバルの様々なリーディングプレーヤーと議論してきたのですが、実際に画面を見てもらうと、「かっこいいねえ(Looks slick)」「おめでとう」と言ってもらうことができ、計画/準備フェーズから、ようやく同業として議論できるところまで来た、と実感します。とはいえ、彼らは我々の相当先を行っており、追い付くまでにはまだまだ長い道のりですが。

カンファレンスは朝8時半から午後5時半まで会場に籠りきり。時差がある身には結構つらいのですが、アルトアの今後の方向性を考える上でもとても貴重な機会です。眠気に負けることなく、あと2日頑張ります。
posted by 岡本浩一郎 at 23:22 | TrackBack(0) | アルトア

2018年04月06日

広島営業所オープン

今週月曜日、4/2に、弥生は新たに広島営業所をオープンしました。既にお話しした通り、広島営業所は胡(えびす)町という、百貨店もならぶ市街中心部にあります。とても利便性が高く、わかりやすい場所です。

4/2は、朝一番に新卒社員の入社式があり、ランチタイムには、懇親会があります。これらは当然最優先。懇親会後に羽田空港に向かい、広島入りできたのは夕方になってから。広島営業所長のEさんが、一人で荷物の開梱をしつつ、お祝いにお越し頂いたお客さまの対応にてんてこ舞いしていました。到着しての初仕事は段ボールの片付け。Eさん一人では開梱は進んでも、開梱後の段ボールが山積みになっていました。

本来は、最寄りの拠点である福岡から誰かが手伝いに来るべきだったのですが、これも既にお話しした通り、福岡営業所も同日に移転ということで、その余裕がなく、やむを得ずEさんの孤軍奮闘となっていたわけです。東京からは私を含め3名で向かったため、さすがに皆で片付けると一気に進みます。

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この間にも、お祝いに立ち寄って頂く方が頻繁にいらっしゃいます。受付エリアは頂いたお花などで実に華やか。お客さまが途切れたタイミングを狙ってテープカットの真似事なども。Eさんがいい顔をしていますね。

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翌日には、広島営業所の二人目のメンバーの面接。もともと弥生と縁のあった方と再びご縁があり、二人目のメンバーがあっという間に決まりました。寂しい一人体制(笑)は一週間で終わりになりそうです。さて、これで広島での仕事は終わり。今度は福岡に向かいます。
posted by 岡本浩一郎 at 20:36 | TrackBack(0) | 弥生

2018年04月04日

弥生へようこそ! 2018

月曜日の4/2、弥生は4名の新卒社員を迎えました。今年の入社は4名。昨年10月に内定となった4名が一人も欠けることなく、無事に入社してくれました。圧倒的な「売り手市場」の中で、弥生を選び、そして入社してくれた4名には本当に感謝しています。

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今年の新卒入社からこれまでと少し変えたのが、入社時点では配属になる部署が決まっていないこと。これまでは、入社時点で「システム開発部」「リテール営業部」といった配属が決まっていたのですが、今年の4名に関しては、現時点ではまず人事総務部付けとなり、この先2ヶ月間は研修漬けとなります。

この狙いは2点あります。一つは、研修を通じて本人の適性を踏まえた上で正式な配属を決めようということ。弥生の新卒採用では、これまでもプログラミング等を全く未経験でもエンジニア職を目指すことが可能でした。ただ、これまでは、入口の時点でエンジニア職/マーケティング職と区分けされていたため、両方に興味がある、どちらがいいかはやってみないとわからないというケースに対応できていませんでした(もちろん、新卒入社後、異動で部署が変わることもあるわけですが)。今年からは、まず一通りの研修を受け、弥生と弥生の中での様々な業務を理解した上で、本人の適性(ともちろん本人の意志)を踏まえた上でキャリアを決めることが可能になります。

もう一つは、全員がコードを書けるようにしたいということ。実際にエンジニア職として究めることはなくても、プログラミングは、論理的に考えるまたとない訓練になります(何せ論理的に書けないと思うように動きませんから)。そして多少なりともプログラムが書ければ、ちょっとしたデータ分析をしたり、簡単なWebの仕組みのプロトタイプを作ることもできます。ちょっとしたプロトタイプがあれば、お客さま向けにこんなサービスを提供したいという議論がより円滑に進むかもしれません。

弥生の人材育成は基本的に「T字型」人材の育成を目指しています(基本的に、というのは最終的には個人の特性による部分もあるからです)。幅広い知識(T字のうち―の部分)を持ちながらも、一本深い柱(T字のうちIの部分)を持ったプロフェッショナル。当初は色々な経験を積みつつ、(あくまでも目安ですが)30歳ぐらいまでには、プロとしての柱を持つべきだと思っています。

そういった意味で、プログラミングは、ある人にとっては、「―」の部分になるし、ある人にとっては「I」の部分になる。いずれにせよ全員が一定レベルの経験をすることが重要だと考えています。これはプログラミングに限ったことではありません。数年前から、新卒社員は、繁忙期のヘルプ要員として、原則として全員がカスタマーセンターでのお問合せ対応を経験するようになっています。これも、少なくとも「―」の部分として、経験することが必要だと考えているからです。

人材「育成」と言いますが、実際に育つのは本人ですし、どう育つかはやはり本人次第です。本人に育つ気がなければ、どんな育成も実を結ばないでしょう。だからこそ、会社としては、育ちたいと思う人がすくすくと育つための土壌と機会を提供しなければならないと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:02 | TrackBack(0) | 弥生

2018年04月02日

10年

昨日4/1で私が弥生の社長に就任してから、ちょうど10年となりました。丸10年が経過し、11年目に突入したことになります。10年と言えば、それなりな長さではありますが、一方でこの10年はあっという間だったなとも感じています。10年前は39歳、それが今や49歳。当時は社長としては若いということで、色々な粗さも目をつぶってもらえましたが、さすがにもはやそういった言い訳ができません。

この10年間、本ブログでも引き際ですとか、社長の賞味期限ですとか、色々と書いてきましたが(恥ずかしいのであえてリンクしていません、笑)、ついに10年経ってしまいました。10年経ってもまだまだやるべきことが多く、なかなかバトンを渡すタイミングが見えてきません(苦笑)。こうなる前に昨年の半ばに引き際等の発言は撤回しておいて正解でした。こうなったら10年で一度リセットし、初心に帰って(二周目の)1年目のつもりでチャレンジしたいと思います。

リセットする前に…。この10年間の弥生の着実な成長は、お客さまのお蔭です。弥生は全国の事業者の皆さまを支えていると自負していますが、同時に、全国の事業者の皆さまに支えて頂いています。本当に有難うございます。また、会計事務所をはじめとするパートナーの皆さま、いつもお力添え頂き、本当に有難うございます。パートナーの皆さまのご推奨とお力添え(さらには叱咤激励)があってこそ、弥生はNo.1であり続けることができていますし、それは今後も変わりません。

チーム弥生の皆にも本当に感謝しています。色々な意味で至らなかった社長をここまで支え、なおかつ結果を出してきたのは皆さんです。そして最後に、家族にも感謝しています。社長業はまず健康から。私が毎日元気に社長としての務めを果たすことができているのは、家族が与えてくれる幸せがあるからです。

思わず赤面してしまう内容ですが、10年に一度のことですから、ご容赦頂けると幸いです。

それでは皆さま、二周目の10年も宜しくお付き合いください!
posted by 岡本浩一郎 at 17:50 | TrackBack(0) | 弥生

2018年03月30日

経理の日 2018

明日は3月31日。そう、経理の日です。期末&月末ということで、日本全国でビジネスの土台である会計や請求といった経理業務に携わっている方々に敬意を表する日。弥生とMisocaが一緒になったことを記念して2016年にできた経理の日ですが、もう3回目を迎えたことになります。

今年も経理の日の記念イベントを開催しました。本来は、経理の日当日に開催したいところではあるのですが、期末&月末ではイベントに参加するどころではない(かつ今年の経理の日は週末)ということで、少し前倒しで開催しています。今年は今週火曜日の3/27に開催。場所は、弥生のオフィスがある秋葉原UDX内に新たにオープンしたシェアオフィス「LIFORK(リフォーク)秋葉原」。オープンしたてということもあって、とてもきれいで素敵な空間でした。実はLIFORK秋葉原の正式なオープンは週明けとなる4/2なのですが、ご縁があって先行的に使用させて頂くことができました。

今回のイベントのメインコンテンツは、「明日からつかえる“世界一やさしい会計学” 〜さおだけ屋から紐解く、数字・会計センス〜」。そう、あの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」で一世を風靡した山田真哉先生によるセミナーです。世界一やさしいを名乗るだけあって、非常に平易な説明で、なおかつクイズ形式で参加者をぐいぐいと巻き込んでいくところは、さすが、という感じでした。

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こちらは、今回のイベントのグラフィックレコーディング。私が下手に文章で内容を表現するより、よほど伝わりやすいのではないかと思います。このグラフィックレコーディングはグラフィックカタリスト・ビオトープさんによるもので、イベントの進行中に聞いたその場でどんどんとグラフィックに落とす様は、これもまたさすが、という感じでした。参加者の皆さんも、すごい、という感想で、写真を撮っている人が多かったですね。

セミナー終了後は懇親会。私は専らドリンクや料理の給仕役(笑)でしたが、参加者の皆さんと色々とお話しさせて頂き、とても楽しい時間となりました。やはりお客さまとお話しして、色々なご意見や激励を頂くことは、とても刺激になります。当日イベントを運営していた弥生&Misocaメンバーにもとても良い刺激になったと思います。今後も、経理の日に限らず、お客さまにとって有益、かつ、私たちにとっても刺激となるイベントを考えていきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 11:42 | TrackBack(0) | 弥生

2018年03月27日

嬉しいプレゼント

前回は、MacBook Proが自分への誕生日プレゼントと書きました。この年になると家族で仲良く誕生日を迎えられることが最大のプレゼント。何せ娘がいつまで付き合ってくれるかわかりませんから(泣)。そういった意味であまりモノへの拘りはないのですが、先日とても嬉しい誕生日プレゼントをサプライズで頂きました。

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「アルトア創業者 岡本 浩一郎」という随分と立派な机上名札です。裏面には「アルトア株式会社 社員一同より 愛をこめて」と彫り込まれています。本物の唐松でできているようで、好奇心からちょっと調べてみたところ、結構なお値段がするようです。

正直、創業者と堂々と名乗れるほどの成果はまだ出せておらず、まだまだ自分にはもったいない名札です。ということで今のところ、机の上に堂々とというよりは、棚の上で弥生のイメージキャラクターの芳根京子さんと一緒に「しっかりやれ」と私を見つめてもらうことにしました。

この誕生日プレゼントは先週、アルトアに新しく入社したTさん(と、その前に入社しながらちゃんとした歓迎会をできていなかったNさんとAさん)の歓迎会で頂きました。このプレゼントを中心になって手配してくれたDさんが当日体調不良で参加できなかったことは残念だったのですが、予期していなかったまさにサプライズでのプレゼントを、とても嬉しく、有難く頂戴しました。

このエピソードがいい例ですが、アルトアはまだまだ少人数のチームということもあり、かなりウェットな人間関係です。

一方で、弥生は社員数が650人を超え、良くも悪くもそこまでのウェットな人間関係ではありません。むろん、いいチームワークはできていると思いますが、もう少しさっぱりとした大人な関係とでも言うのでしょうか。

もう一つのチームであるMisocaは、いいモノを作ろうという観点で、とても強力なチームワークができていると思いますが、みんなで飲みに行くといった人付き合いという観点では、弥生以上にさっぱりしているようです。

もちろん、どれが正解ということはないと思います。私にとってアルトアのメンバーも、弥生のメンバーも、Misocaのメンバーも、皆大事な仲間。それぞれの会社の歴史や文化によって、チームワークのあり方は異なりますが、チームワークこそが価値を生む原動力であることに違いはありません。

ただ一つ言えるのは、そういった多様なチームの一員として活動できていることはとても幸せであるということ。アルトアのメンバーにも、Misocaのメンバーにも、もちろん弥生のメンバーにも、とても感謝しています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:20 | TrackBack(0) | 弥生

2018年03月22日

2台目のMacBook Pro

先日3年振りに個人で利用しているPCを買い換えました。2台目のMacBook Pro。3年前の記録がこちら。そうか、3年前も3月で、自分への誕生日プレゼントと言い訳をしていたのですね。3年振りとなる今回も、やはり自分への誕生日プレゼントということで(笑)。

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写真では2台並んでいますが、左側が今回買った個人用。右側は昨年の半ばに購入したアルトアの業務用です。アルトアでは、ビジネス側のメンバーは基本的にWindows(Surface Pro)を利用しており、開発側のメンバーは基本的にMac (MacBook Pro)を利用しているのですが、私は一応開発側のメンバーに混ぜてもらっているため、Macを利用しています(我が儘を聞いてもらったという方がより正確なような気もしますが)。

実はこの2台、スペックはほぼ一緒です。購入時期が半年以上ずれているのに、ほぼ同じスペックというのは正直なところ、少し残念。本当はもう少し待ってスペックが改善されたものを購入したいところですが、この種のマシンは、買いたい時が買い時なので、思い切ってしまいました。

この代のMacBook Proの特長は、Touch Bar/Touch ID。Touch Barは本来ファンクションキーがある部分の表示がダイナミックに変わり、タッチして操作できるというものですが、正直あまり活用できてはいません。ただ、Touch IDは便利ですね。指紋センサーでログインできるPCというのはWindowsでもあり、かつて使っていたこともあるのですが、Touch IDは圧倒的に精度が高いため、触っても認証されないというストレスを感じることがありません。iPhoneでタッチしたらロックが解除されるのに慣れているだけに、もはや慣れたらない環境には戻れません。

アルトアMacは、別に弥生の業務用にWindows PC(Surface Pro)もあるので、Mac専門ですが、今回個人で購入したMacには、最新のParallelsを入れて、その上でWindows 10の環境を構築済み。もちろん、弥生会計 18もサクサクと動きます。MacにはMacの良さがあるし、WindowsにはWindowsの良さがある。一台で両方の環境を動かせるのは、メリットが大きいと感じます。

毎回個人でMacを購入するときの言い訳としては、溜まりに溜まった家族の写真とビデオを編集して成長記録を作る、と宣言するのですが、今回はどうなるのでしょうか。娘も大きくなり、溜まっている写真とビデオの量も半端ない量になってきました。まあ、今回余裕をもってSSD 1TBを選択したので、まだしばらくは溜めこみ続けても大丈夫そうです(笑)。
posted by 岡本浩一郎 at 19:48 | TrackBack(0) | パーソナル

2018年03月20日

PROFIT FIRST

会計の考え方では、売上から経費を引いた残りが利益、すなわち、「売上 - 経費 = 利益」。

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当たり前のようにも見えますが、この会計原則は、「あなたのビジネスを殺す」とかなりショッキングな表現で始まるのが、この度ダイヤモンド社から出版された「PROFIT FIRST / お金を増やす技術」。従来の会計原則に囚われていると、一にも二にも売上を最大化することに注力してしまう。そして、売上を最大化するためには、費用をどんどんとかけるべき。結果として、利益はあったらラッキーの「残り物」の扱いになってしまう。本来は利益こそ達成すべきものであり、売上はその手段に過ぎないのに。

この本では、「売上 - 利益 = 経費」という式をプロフィットファーストの公式として提示しています。まずは、利益があって、利益を確保した上で使えるのが経費。左辺と右辺の項目を入れ替えているだけなので、数学的にはまちがっていませんが、正直違和感はありますね。ただ、本来達成したいのは利益であるということを考えると、実はこう考えるのが正しいのかもしれません。

実はこのやり方は、決して目新しいものではありません。家計をやり繰りする中で、収入からまず一定額を貯蓄としてより分け、 次に残額を家賃や食費、交際費など用途別に分けて封筒に入れて管理。そして支出はその封筒から行う。封筒分け貯蓄法とでもいうのでしょうか。実践しているかどうかは別として、この方法はよく知られていますよね。ちなみに、このサイトでは家計について書かれていますが、貯蓄したいけどできない人の計算式として、「収入 - 支出 = 貯蓄」、貯蓄に成功している人の計算式として「収入 - 貯蓄 = 支出」と書かれています。これはプロフィットファーストの公式と全く一緒ですね。

そういった意味で、発想として全く新しい訳ではないのですが、これを事業という観点でいかに定着させるかについて実績的なノウハウが詰まっているのが、本書の大きな特徴です。事業規模別に目安となる利益/オーナーの給料/税金の率(そしてこれらを引いて残るのが事業経費の率)を目標配分率(TAPs, Target Allocation Percentages)として示し、現状の配分比率(CAPs, Current Allocation Percentages)からどう段階的にTAPsに近付けるのか、そしてそれを実践するために、複数の銀行口座をどのように活用するのかを具体的に説明しています。

弥生の場合、売上に対し、人件費がどの程度の割合、広告宣伝費がどの程度の割合という目安がはっきりと確立されています。この目安に従って予算を組み、そこから大きくはずれないように運営していれば、確実に決まったレベルの利益は達成できるようになっています。プロフィットファーストの公式通りとは言わないまでも、プロフィットファーストの考え方を結果としてある程度実践できているように思います。

本書では、「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」というパーキンソンの第2の法則がたびたび紹介されています。一生懸命売上を上げているのに、手元にはさっぱりお金が残らない、とお悩みの方には是非読んで頂きたい一冊です。

プロフィットファーストが全てにおいて有効か、というとまだそこまではわかりません。弥生が昨年立ち上げたアルトアに関しては、まだまだビジネスモデルを確立しようと模索している最中であり、売上に対して適切な配分比率はまださっぱり見えていません。また、弥生のようにビジネスモデルの変革期において、場合によって一時的に利益を犠牲にすることの是非についても、明確な答えはないように思います。

そういった意味で、ある程度ビジネスモデルが固まっている方が適用はしやすいのかと思います。それこそもともとFL比率のような概念のある飲食業などは、プロフィットファーストがはまりやすい業種でしょうね。

また本書で示されているTAPsは基本的には米国の数字なので、今後日本でもプロフィットファーストが普及する中で、日本に最適化された(なおかつ業容や業種に応じた)TAPsが確立されてくると、ますます導入しやすくなるのではないかと思います。

近藤先生、日本におけるプロフィットファーストプロフェッショナルズの第一号として、今後活躍に期待しています!
posted by 岡本浩一郎 at 18:17 | TrackBack(0) | ビジネス