2018年09月12日

事例紹介

アルトアが手掛けているオンライン・レンディングは、米国や中国ではもう一般的なものですが、日本ではようやく市場が立ち上がるというところ。まだまだこれからの市場です。ただ、最近は日に日に注目が集まっていると感じます。先般は、本ブログでもご紹介したように、「データが導く金融大競争」というタイトルで日本経済新聞の1面(!)に掲載されましたし、先日も日刊工業新聞の「時代を拓く金融イノベーター」というコラムでご紹介いただきました。ちなみにこのコラムは限られた文字数(1,000字弱)ながら、非常に正確にアルトアの現状と目指す姿をまとめていただいており、(僭越ですが)とても秀逸な記事です。

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さらに今回、日経トップリーダーの最新号(2018年9月号)で、アルトアについてご紹介いただきました。日経トップリーダーの記事がこれまでの記事と違うところは、ご利用いただいているお客さまにフォーカスをあてているところ。アルトアそのものの紹介というよりは、事例の紹介です。「フィンテックを使いこなせ」という記事の中で、アルトアの事例として紹介されたのは、株式会社 シルバーライフネットワーク。宇都宮市などでサービス付き高齢者住宅や有料老人ホームなどを計4ヶ所運営している会社です。アルトアからのダイレクトメールを見て、「面白い仕組みだと思った。何より、こちらの手間を大幅に省けるのがいい」と「ピンと来た」ことが利用につながったそうです。

アルトアでは、お客さまの実像を理解するために、積極的にユーザーインタビューを行っており、その内容の一部は、アルトアのウェブサイトでもご紹介しています。また、無理のない範囲でメディアの取材に応じて頂けないか、というお願いも行っています。シルバーライフネットワークさんも、日経本紙で紹介されたオカピートさんもそういった事例です。

本当に有難い、と思うのは、ユーザーインタビューだけでなく、メディア取材にも協力いただけていること。アルトアが提供しているサービスは融資であり、これを裏返して言えば、借入。平たく言えば借金です。アルトアの事例として登場いただくことは、自分が借金をしていることを公にすること。もっとも、アルトアが融資を行っているのは事業者向けですし、事業者にとって融資を受けるということは、現金という経営リソースを「仕入れる」こと。そこに何の後ろめたさもありません。そう割り切っているからこそ、これまでにない便利な「仕入れ」の方法としてアルトアを利用されるわけです。

とはいえ、ユーザーインタビューやメディアの取材は本来受ける必然性のないもの。ましてや事業者にとっては1分1秒も惜しいはず。それでも受けていただけているのは、アルトアのサービスを「これはいい」「こういったサービスがもっと広まるといい」と思っていただけているから。

念のためですが、アルトアの融資を受けると必ずユーザーインタビューやメディアの取材がある訳ではありません(笑)。あくまでもお願いすることがあるという程度。仮にこちらからお願いした際には断っていただいても全く問題はありません。なかには、ユーザーインタビューはいいけど、名前は出さないでね、というケースもありますし、時間はとれないけど、頑張ってね、と言っていただけることもあります。

アルトアはまだまだ発展途上。先は長い道のりです。それでも、アルトアのサービスを「これはいい」と思っていただけるお客さまがある限り、もっともっと頑張らないと、と思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 21:58 | TrackBack(0) | アルトア

2018年09月10日

反省点多々

先週発生した北海道での地震およびそれに伴う全面的な停電の影響により、弥生の札幌カスタマーセンターがオープンできない状況が続いていましたが、本日(月曜日)より平常通りの運営とすることができました。札幌カスタマーセンターが入居するビルで電力供給が再開されたのは、震災翌日となる9/7(金)の午前9時。この段階でようやく執務エリアに入り、システムの状況等の確認を行うことができるようになりました。一方、システムは大丈夫でも、スタッフがセンターまで安全に通勤できるかも課題です。結果的にシステムは大きな問題はなかったのですが、まだ自宅が停電中のスタッフも多く、また公共交通機関も復旧の予定が定かではないことから、金曜日のセンターオープンは早々に断念することになりました。

9/8(土)の午前2時には、道内の99%で停電が解消され、また週末である程度落ち着きを取り戻してきていることから、月曜日は朝から通常出勤となり、センターの再オープンに漕ぎつけることができました。ある程度落ち着きを取り戻したと書きましたが、余震も続いており、まだまだ平常とは言えない状況です。

前回も書きましたが、BCP(事業継続計画)という意味でも見直すべき点が多いと痛感しています。想定外だったのは(本来は想定外ではいけないのですが)、停電が全道に渡って、なおかつ長時間に渡ったこと。地震発生後は、携帯電話(LINEなども含め)で比較的ちゃんと連絡が取れていましたが、時間の経過とともに、携帯電話の電池切れと携帯基地局の予備電源切れが相まって、連絡が取れなくなってきました。

一般の電話回線は、比較的災害に強いとされますが、昨今では連絡先が携帯のみの登録も多く(実際に自宅に電話回線がない人も増えているかと思います)、一般の電話回線での連絡もままならない状況でした。さらに、札幌カスタマーセンターには、緊急時に備えて衛星電話も配備してあったのですが、ビルの停電により執務エリアへの入室ができず、まさにこういった事態で活躍するはずの衛星電話が全く役に立たないのも誤算でした。

反省すべき点は多々ありますが、早々に洗い出した上で、見直しを行ってきたいと思います。一方、見事だったのはさくらインターネットの石狩データセンター。データセンターには自家発電設備があり、48時間は発電できるだけの燃料を備蓄しているのが一般的ですが、今回の震災では道中で燃料の補給を行った結果、目安となる48時間を超える60時間もの間、自家発電で乗り切ったとのこと。これはまさにBCPが適切に機能したということであり、本当に素晴らしいことだと思います(ちなみにこのブログもサーバーもさくらです)。
posted by 岡本浩一郎 at 20:44 | TrackBack(0) | 弥生

2018年09月06日

北海道地震の影響

昨夜未明に発生した北海道での地震およびそれに伴う全面的な停電の影響により、弥生の札幌カスタマーセンターがオープンできない状況が続いています。弥生は大阪と札幌の二拠点でカスタマーセンターを運営しているため、本日は大阪のみオープンし、お問合せ対応を行いました。ただし、通常よりも受電できる人数が少ないため、お問合せ頂いた際にお待ちいただく時間が長くなっています(なお、本日の受付は既に終了しています)。また、弥生製品の電話でのご注文など、一部業務については、本日は受付を停止させて頂きました。

報道によると一部地域で電気の供給が再開されたようですが、現時点(9/6 19:00)では、弥生の札幌カスタマーセンターが入居するビルへの供給は止まったままです。電気の供給が再開され次第、センターオープンに向けて準備を進めたいと考えていますが、現時点ではまだ目処が立っていない状況です。また、ビルへの電力供給が再開されたとしても、スタッフの通勤の安全が確保されるまではオープンは難しく、このため、結果的に明日も札幌のセンターをオープンできない可能性があります。

明日も大阪についてはお問合せ対応を行いますが、お待ちいただく時間が長くなってしまうものと思われます。また、現在受付を停止している一部業務については、準備が整い次第受付を再開していきます。

ご不便をお掛けして大変申し訳ありません。スタッフの安全を第一に対応させて頂きたいと思いますので、何卒ご理解いただければ幸いです。今後の受付状況については、弥生ウェブサイトのインフォメーションで更新していきます。

今週火曜日は台風21号の影響で、大阪カスタマーセンターが通常通りの稼働ができず、この際は札幌カスタマーセンターのみでの対応となりました。弥生が二拠点でカスタマーセンターを運営しているのは、それだけの対応体制が必要であることに加え、拠点を分散することによって、完全にサービスが止まることがないようにするためです。実際にサービスレベルは低下しているものの、お問合せ対応は継続できていますので、狙いは一定程度達成することができています。ただ、さすがに一週間のうちに二回も非常時の運営体制を強いられるとは想像していませんでしたし、今日も停電が長引く中で、徐々に現地スタッフとの連絡が取れなくなってくるなど、想定外の事態が発生しているのも事実です。

まずは、安全を第一に考えつつ、通常の運営体制に復帰することを優先しますが、BCP(事業継続計画)という意味でも見直すべき点が多いと痛感しています。
posted by 岡本浩一郎 at 19:23 | TrackBack(0) | 弥生

2018年09月05日

岡山/広島訪問

7月末で一段落した夏の巡業ですが、夏休み後の8/24(金)の広島での研修キャラバンで正式に終了しました。広島では7月にPAPカンファレンスを開催したのですが、ちょうど平成30年7月豪雨にぶつかってしまい、やや中途半端な形での開催となってしまいました。遠方からの参加は特にリスクがあるということで、自粛をお願いしたこともあり、もともと参加を予定されていても参加できない方も多く出てしまいました。

そこで今回は、お詫びも兼ねてこちらからお伺いしようということで、前日に岡山入りして、会計事務所を訪問しつつ、徐々に西進することに。お伺いした会計事務所は幸いにしてどこも直接的に被害は発生していませんでしたが、顧問先で被災された事業者が複数あるとのこと。なかには、これを機に廃業される事業者もあるのではないかとのことでした。

夕方には高速道路で広島に向かったのですが、ところどころ高速道路の脇で大きな地滑りの跡が残っており、これまでにないレベルの災害だったことを改めて実感。本ブログでも高速道路が閉鎖されたため、一般道を激走して広島空港に辿りついたことを書きましたが、この状態では道路は閉鎖になって当然だったと思います(むしろ被害状況を踏まえると、よく短期間で開通できたものです)。また、結果的に空港に辿りつけたので自慢話になりそうですが、地滑りがおきた山の反対側の斜面を走っていたことを冷静に考えると、かなり危険な行動だったと背筋が寒くなる思いでした。

実は、この日は台風20号が接近しており、まるで私が現地入りすると災害を招いてしまうようで、複雑な心境でした。ある会計事務所から失礼しようとする瞬間にも、スマホで緊急速報が鳴り出し、思わず苦笑することに。結果的にはコースがやや東寄りになったため、岡山/広島ともにほとんど影響はなく、私個人としてはホッとしましたが…。昨日の台風21号も含め、今年は悪い意味で当たり年ですね。地球の規模と40億年以上という歴史を考えれば、日本という狭い地域での一夏の出来事は誤差の範囲ですが、それでも人間という小さい存在からするとつい今年の夏は何かおかしい、と思ってしまいます。

本当は呉も訪問したいと思っていたのですが、今回は広島営業所長のEさんの判断で見送りに。まだまだ大変な状況のようです。弥生では、既存のお客さま向けのサービス期間の自動延長措置に加え、これまで弥生とお付合いがない事業者の方でも事業復興のために弥生をご活用頂ける支援を行っています。これからも弥生として、そして個人として、何ができるかを考えていきたいと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 22:45 | TrackBack(0) | 弥生

2018年09月03日

英語のコツ

前回は、この夏に読んだ二冊の本をご紹介しました。池井戸潤氏の最新作「下町ロケット ゴースト」とDan Brown氏の最新作「Origin」。Originは大事にじっくり読み進めていましたが、残念ながら先週末についに読み終えてしまいました。私がひょっとしたらこういう真相なのではと想像していた方向をさらに上回る、うわー、そうきたか、というエンディング。Dan Brown氏の次回作が今から楽しみですが、おそらく数年後になるのでしょう。

Originは通勤の電車や出張時の飛行機など、すき間時間で読み進めていたのですが、飛行機でCAさんに、英語の本を読んでいるんですね、とお声掛け頂きました。同時に、英語の本を読んでみたいのだけれど、何がおすすめですか、と質問を頂きました。私の回答としては、好きな本であればなんでもいいですよ、というもの。初めて英語の本を読む際には、日本語で読んだことのある、好きな本を読むと、ストーリーもわかっている分、読みやすいのではないかと思います。

以前も書きましたが、英語の本を読む上での一つのコツは、わからない単語にあまり拘らないこと。わからない単語があるからといって、いちいちその意味を調べていると、本を読むペースが乱れてしまいますし、本のストーリーに没入することができません。多くの場合は、流れからだいたいこんな意味かなと推測できると思いますし、そもそも子どもの頃に本を読んでいた時も、わからない単語って普通にありましたよね。

もう一つのコツ、これは本を読む時以上に、会話をする時に有用なのですが、日本語として理解しようとしないこと。英語を頭の中で日本語に翻訳し、返事は日本語で考えてそれを頭の中で英語に翻訳するとなると、スムーズな会話にはなりません。英語は英語のまま理解できるようになると、本を読むにせよ、会話をするにせよ圧倒的にレベルが上がります。例えば、"Dog"とあれば、それを"犬"と日本語に置き換えるのではなく、頭の中で"Dog"をイメージする。

例えば、Originの最初のページで"When the train reached the mountaintop, Kirsch saw a solitary figure waiting for him on the platform."という一文があります。これを「列車が山頂に辿り着こうという時…」と翻訳してから理解するのではなく、Trainがmountaintopにある駅のplatformに辿り着く情景を頭の中に思い浮かべることができるようになると、読み進むペースは格段に上がるはずです。これは説明が難しいですし、聞いたからと言ってすぐにできるようになる訳ではありませんが、英語を英語のまま理解する、ということを意識してみるといいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 17:22 | TrackBack(0) | その他

2018年08月30日

夏の読書

夏休みと言えば読書感想文。さすがにもう読書感想文を書くことはありませんが、休みの間に読む本を選ぶのは楽しいものです。今回の夏休みのお供はこちらの2冊でした。池井戸潤氏の最新作「下町ロケット ゴースト」とDan Brown氏の最新作「Origin」。

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下町ロケット ゴーストは、名前の通り、町工場・佃製作所を継いだ佃航平が主人公の下町ロケットシリーズの第3弾。1弾目(「下町ロケット」)と2弾目(「下町ロケット ガウディ計画」)はそれぞれ独立した話ですが、今回は9月に発売が予定されている4弾目(「下町ロケット ヤタガラス」)とのつながりが強いようで、いわば前編といった感じです。

ボリュームもそれほど多くなく、数時間であっさりと読破。構えることもなく、純粋に読むことを楽しみながら一気に読めるのが池井戸作品の良いところ。良質なエンターテイメントですね。池井戸作品には、前振りはじっくりと、一方で着地する時はあっさりという傾向があるように感じます。だからこそ一気に読めるわけですが、これだけ前振りしたんだから、もう少し丁寧に着地して欲しいと思わなくもありません。そういった意味で、今回は実質的な後編がありますので、どのように着地していくのか、楽しみにしたいと思います。

もう一つのOriginも、HarvardのRobert Langdon教授が本意でないにもかかわらず壮大な事件に巻き込まれていくシリーズ物。圧倒的に有名なのは、2作目のThe Da Vinci Codeですね。今回はシリーズ5作目ということになります。

これまでの作品もそうですが、Dan Brown氏の作品の特長は徹底的なリサーチに基づいた、現実とフィクションの境界線が溶けた描写。一作書くのに数年かかるというのも理解できます。今回の舞台であるスペインにはまだ行ったことがないのですが、是非行って、本作の舞台を自分の目で確かめたくなります。

こちらは楽しみながらじっくりと読み進めているところ。池井戸さんと比べると、Dan Brown氏は寡作。これを読み終えてしまうと次に読めるのはおそらく3年後から4年後ということで、1ページ1ページが貴重です。残念ながら残るはもうあと100ページ程度。今週末には読み切ってしまいそうですが、最後までじっくりと味わいたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 20:40 | TrackBack(0) | パーソナル

2018年08月28日

サマータイム (その2)

昨今導入の是非の議論が活発化しているサマータイムについて、前回は、ITの観点からは東京オリンピックに向けてという時間軸での導入は現実的ではないとお話ししました。弥生が提供しているアプリケーションは、内部的には絶対時間(UTCに変換できるシステム時刻)で管理されており、理論的にはサマータイムが導入されても動作するはずです。ただし、本当に理論通り動作するかはまた別の話。例えば弥生給与はタイムカードの仕組みと連動することができますが、サマータイムの終わりで時間を1時間戻すタイミングで退勤した場合、打刻された退勤時間は1時間進んだ時間なのか、1時間戻った時間なのか、どうやって判断するのか。外部の仕組みとも連動しながら、想定される通り動作するかは全て検証が必要ですし、それだけでも相当な工数が見込まれます。

もう一つのオプションとして、サマータイムは導入せずに、始業時間/終業時間などを皆一斉にずらす、というのもありでしょうか。例えば、4月から9月は、会社の始業時間は9時から8時に、店舗の開店時間は10時から9時にずらすなど。ただ、皆一斉にずらすとなると、法律で義務付けでもしない限り、難しそうです。もっとも、学校の登校時間は法律で決めることができるかもしれませんが、会社の始業時間や店舗の開店時間は本来自由に決められるはずですから、法律で義務付けることが妥当なのかどうか。

仮に皆で一斉にずらすとしても、今度は表示の問題があります。会社の始業時間はともかく、店舗の開店時間/閉店時間は店舗に表示されているのが普通ですから、これを全て書き換える。また、当然通勤のための公共交通機関も、9時に向けて本数を最大化するのではなく、8時に向けて本数を最大化しなければなりません。ダイヤとしては1時間単純にずらすとしても、時刻表などは全て書き換えになります。こう考えてみると、うーん、やはりあまり現実的ではありませんね。

東京オリンピックの暑さ対策という観点で残されたオプションは、競技の時間をずらすこと。それであれば日常生活への影響はありません。競技開始を朝5時とか、あるいは夜8時のように、日中を避ける。これでも、見る人は見る、というのは先般のサッカーW杯が証明したように思います(笑)。もともと昨今の国際的大会では、放映権の関係で、競技を行う現地の時間よりは、多く放映権を支払う消費地(やはり米国でしょうか)で見やすい時間が優先される傾向にありますから、日本の一般的な時間帯にこだわる必要もないように思います(もっとも、例えば米国で見やすい時間帯ということで、結果的に日本の真昼間になるようでしたら問題ですね)。

ただ、実は私個人としてはサマータイムに賛成です。あくまでも個人として、であって、弥生の社長という立場は反映されていませんが(笑)。それは、Daylight Saving Timeという正式名称が示すように、太陽を有効に活用できるから。太陽が早く上る季節は、早めに起床して、早めに仕事を開始し、そして、まだ太陽があるうちに早めに仕事を終える。私自身の米国での経験では、確かに時間を進める/遅らせるというのは面倒ですし、生活のリズム的にも若干の調整は必要です。ただ、それ以上に、太陽のある時間を有効に活用できるというのは大きなメリット。特に何をするということはなくても、仕事を終えた時/家に帰った時にまだ日があるというだけで、ウキウキします。

もちろん東京オリンピックに向けての実現は到底現実的ではありませんので、東京オリンピックというよりは、その先をにらんで、サマータイム/Daylight Saving Timeの導入の是非が議論されるといいなと思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:36 | TrackBack(0) | ビジネス

2018年08月24日

サマータイム (その1)

サマータイム導入の議論がにわかに盛り上がっています。きっかけはあと2年に迫った東京オリンピック。確かに普通に生活するだけでもバテバテなのに、この暑さの中で限界まで運動することには危険性すら感じます。

全体的な反応としては、やはり反対論が多いようですね。もっとも多くは時間をある時1時間進める/戻すなんてやったこともないし大変そうという、変わることに対する抵抗感のようにも見えます。一方で、IT業界からは切実な反対論が出ています。サマータイムへの切り替え時に時間を1時間進めることで、存在しない時間ができ、また、サマータイム終了時に1時間戻すことで同じ時間が生まれてしまいます。前者はまだ何とかなりますが、問題は後者です。時刻はトランザクションの前後関係の管理に使われますが、サマータイム終了直前の取引と、サマータイム終了直後(時間が1時間戻った後)の取引を単純に時刻で比較すれば、順番が逆転しかねないからです。これはシステムの根幹に関わる大問題です。

とはいえ、海外ではサマータイムは一般的に行われている訳で、もちろんシステム上の解決法は存在します。それは、絶対的な軸を採用すること。時刻で言えば、UTC(協定世界時)を採用することです。もともと米国の場合は一つの国の中で時差があり、LAの午後5時は、NYの午後7時より遅い、つまりローカルタイムを時刻の比較には使えません。ですから、システムの内部的にはUTCという絶対的な時間で管理するようになっています。つまりLAの午後5時(サマータイム)はUTCで翌日の午前0時、NY(サマータイム)の午後7時はUTCで午後11時、ですからUTC同士で比較すれば、LAの午後5時はNYの午後7時より遅いと正しく順番を判定することができます。

ちなみにほとんどのコンピュータの時刻は既にUTCベースになっています。具体的には、内部的にはUTCで管理しており、それを表示する際にローカルタイムに合わせるようになっています(厳密にはUTCそのものではなく、UTCに変換できるシステム時刻で管理しています)。ですから、日本でサマータイムを導入しても、突然PCの動作がおかしくなるということはありません。問題はアプリケーションで、アプリケーションのロジックの中で、ローカルタイムベースでの管理・比較するケースが存在します。

これはある意味元号と西暦の関係に似ています。元号では、昭和30年と平成30年で「30年」が被ってしまいますから、年だけでの前後関係の比較はできません。それが西暦であれば1955年と2018年と前後関係の比較が可能になります。年に関しても、かつては元号で管理しているアプリケーションも存在していましたが、平成になった際に問題が認識され、既に西暦による管理が当然になっています。だからこそ、この先予定される改元は、そこまでの大ごとにはならないのです(以前お話ししたように、出力という観点では改修が必要になりますが、システムの根幹部分にまでは手を入れずに済むようになっています)。

現実問題として、東京オリンピックまでにありとあらゆるアプリケーションをUTCベースの管理にする(既にUTCベースになっているとしても、検証は必要です)というのは不可能でしょう。ですから、残念ながら東京オリンピックに向けてサマータイムを導入するというのは現実的とは思えません。
posted by 岡本浩一郎 at 17:29 | TrackBack(0) | ビジネス

2018年08月22日

キャッシュレス in the US

先週は夏休みで米国にいましたが、昨今キャッシュレスの話に関わっていることもあり、キャッシュレス化の状況について観察してきました(命の洗濯と言いつつ、仕事も忘れないのは好きだからでしょうか)。以前もご紹介したキャッシュレス・ビジョンによると、2015年時点での米国のキャッシュレス決済比率は45.0%。これはキャッシュレス化の先頭集団とまでは言えなくとも、同時点で18.4%の日本とは大きな差があります。

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(イメージ画像、笑)

今回の観察結果ですが、残念ながら(?)意外にまだまだ現金は活躍しているな、ということ。むろん、日本に比べるとクレジットカード/デビットカードで支払う人が圧倒的に多いのですが、それでも、観察していると、意外に現金で支払っている人もいることがわかります。傾向としてはやはりお歳を召した方が多いように思いますし、また日本と米国で異なる事情としてクレジットカードを作れない人が多いという背景もあるのかもしれません。

夏休みということで日本人の観光客も多かったのですが、やはり(?)現金で支払っている人が多い印象でした。日本でも現金で払っているので、海外でもそのまま現金で、ということでしょうか。私は日本では一定額以上はクレジットカード、それ以下は現金派ですが、海外では可能な限りクレジットカードです。その理由の一つは小銭の扱いが不要になること。日本円は慣れ親しんでいますから、どれが何円というのはパッと分かりますが、米ドルに関しては(2年間住んだ私でも)エーっと、どれが10セント(Dime)だっけと少し考えてしまいます。米ドルもそうですが、海外では25セント(Quarter)など日本と違う単位の硬貨があることも一因でしょうね。クレジットカードでは小銭の扱いが一切不要になりますから、その点ラクです。今回も日本から持参した数十セントの硬貨は結局使わずじまいでした。

一方で、米国の場合は現金がないと困るシーンも確実に存在します。それはチップ。荷物を運んでもらったり、クルマを出してもらったり、部屋を掃除してもらったり(ちなみに、一番チップの金額が大きいのはレストランでの支払い時ですが、これは飲食代と合わせてクレジットカードで支払うことができます)。クレジットカードがありますから$100札はいらなくても、チップのためには$1札がそれなりな枚数常時必要になります。私の場合、ホテルにチェックインする際に一定額を$1札に両替してもらうように心掛けています。

これはキャッシュレス化が進む上でどうなるんでしょうか。チップも例えばQRコードで支払えるようになるのか(ただチップはさりげなくスマートに渡すものなのに、スマートフォンでQRコードをかざすというのもどうかと思いますが)。チップ用のアプリというのも存在するようですが、あまり普及しているようには見受けられません。はたまた、キャッシュレス化の進展とともに、チップという習慣がなくなっていくのか(その分サービス料という形で一律で課金するのもありかと)。

逆に言えるのは、チップという習慣がない分、本来は日本の方がキャッシュレス化が進んでもおかしくはないということですね。短期間で世界最高レベルのキャッシュレス決済比率を目指すというのはあまり現実感はありませんが、米国レベルであれば十分可能なのではないかと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 17:43 | TrackBack(0) | ビジネス

2018年08月20日

命の洗濯

先週はお盆ということで、私もお休みを頂戴しておりました。経営者たるもの、24時間/365日常に戦闘態勢という意識もあって、これまでこのブログではあまり休暇のことを書いてきませんでした。しかし実はしっかりと、人並(以上?)にお休みはとっています。

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私のスケジュール表には毎年夏に「命の洗濯」という予定が組まれています。仕事自体はやりがいがあっても、やはり日々、命をすり減らしている感覚があります(正確には、命を削っているという悲壮な感覚ではなくて、表面が摩耗していくぐらいの感覚です)。仕事を楽しんで続けるためにも、定期的な心身のメンテナンスが必要、だからこその「命の洗濯」という訳です。

もう一つ、自分がいないと回らないようでは、組織として脆弱。むしろいなくても回る組織にしなければならないという理由もあります。弥生に関しては、もうそれなりにしっかりとした組織ですから、二人の社内取締役を中心に安心して任せることができています(むしろ最近は私の存在感が霞んでいるような、笑)。アルトアに関しては、まだまだこれからな部分も多いのですが、日常のオペレーションに関しては、全く問題はありません。

経営者と言えども人間である以上、現実的には24時間/365日常に戦闘態勢という訳にはいきません。だからこそ、計画的にしっかりと休む必要があると考えています。夏の「命の洗濯」は一年前には日程が確定していますし、娘の学校のスケジュールにあわせて(代休の時には自分も休めるよう)やはりほぼ一年前から一日単位のお休みも計画済みです。

そういった意味で自慢できるとすると、計画外のお休みが少ないことでしょうか。計画内のお休みは実は人並以上にとっていますが、計画外のお休みはゼロとは言いませんが、かなり少ない方かと思います。

命の洗濯を終えた今日は、気分がすっきり。溜まっていた仕事を片付けるのも苦になりません。問題はこのすっきり感が長くは続かないことでしょうか。でもこの先の秋から冬にかけてのミニ版の命の洗濯も諸々計画済みですから、安心して仕事に邁進したいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 17:29 | TrackBack(0) | 弥生