2022年02月16日

増え続ける区分

いよいよ本日から確定申告が始まりました。朝一番でカスタマーセンターのメンバー全員にZoomで激励のメッセージを伝えたのですが、皆やる気満々です。お話しした通り、今回も新型コロナウイルス禍の影響で、簡易な手続きで個別に申告期限の延長が認められますが、あくまでも原則的な期限は3/15(火)。このため、お問合せとしても4月までダラダラ続くのではなく、2月後半から3月中旬にピークとなるのではないかと考えています。お客さまに早く確定申告を終え、ホッとしていただけるよう、しっかりサポートしていきます。

さて、前回は、今回(令和3年分)の確定申告書の様式についてお話ししました。押印欄がなくなったというわかりやすい変化はありつつも、全体としては変更点は少ないとお話ししました。数少ない変更点ですが、目立つのが区分欄の増加です。

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前回もご覧いただきましたが、こちらが今回(令和3年分)の確定申告書の様式です(正確には申告書Bの第一表)。収入金額欄で「事業」「営業等」という行に「区分」という入力欄があることがわかります。

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一方でこちらは20年前、平成13年(2001年)分の確定申告書です。これを見ると、区分という欄はほとんどないことがわかります。様式は左右二段組みになっていますが、右側には2ヶ所区分欄が存在しているものの、左側には区分欄は存在していません。

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続いてこちらはぐっと今に近付いて平成27年分。区分という欄が少し増えています。右側に2つ増え、左側には新たに2ヶ所(給与所得、配偶者(特別)控除)の区分欄ができています。ここで改めて一番最初にお見せした令和3年分を見ると、特に左側で区分欄が増えていることがわかります。昨年(令和2年分)から今回(令和3年分)だけでも5ヶ所(事業収入で2ヶ所、不動産収入で2ヶ所、雑収入で1ヶ所)増えています。

なぜ区分が増えるのか、というと単純に言えば、税制が複雑化しているからです。税制が複雑化する一方で、申告書のページ数を増やせないことが区分欄の増加につながっています。

わかりやすい例で言えば、医療費控除欄にある区分ですが、これはセルフメディケーション税制に伴って生まれた区分です。医療費控除は、支払った医療費が一定の金額以上ある場合に認められる所得控除ですが、この特例として、支払った特定の医薬品の購入費が一定額(12,000円)を超える場合の控除を得られるという制度(セルフメディケーション税制)が平成29年分から認められるようになりました。

通常の医療費控除とセルフメディケーション税制の両方で控除を受けることはできず、どちらかを選ぶ必要があるのですが、そのどちらかを医療費控除欄に記載することになります。この際、セルフメディケーション税制の場合には、区分に「1」と記載することによって、セルフメディケーション税制の適用を受けていることを示すことになります。要は、医療費控除とセルフメディケーション控除という二つの行を作る代わりに、区分という欄が使われているということです。

(元)エンジニアとして、ツボにはまるのは、給与所得欄にある区分です。この区分はなぜか3つ(3マス)あります。ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、この区分は、特定支出控除を受けていることを示すものです。給与所得がある人は、個人事業主のように本を買ったり、会食をしたりということで自分の意思で経費を計上することは認められていません。そのかわり、必要経費に該当する金額ということで、給与所得控除というものが自動的に認められます。それでも、給与所得控除では収まりきらない経費もありうるということで、かなり厳しい条件のもとで認められるのが特定支出控除です(要件がかなり厳しいので、ほとんど使われることはないというのが実態ではありますが)。

特定支出控除には、9つの区分(例えば、区分4: 研修費や区分8: 資格取得費など)があるのですが、どの区分の適用を受けているのかを示すために、適用を受けている区分の番号を足した数字を、確定申告書の給与所得欄の区分に記載する必要があります。番号を足してどの区分の適用を受けているのがなぜわかるのか、と思いますが、実は、区分の番号は、「1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, 128, 256」という一見脈略のない数字がふられています。わかりますか? そうです、これは2進数。ですから、足した数字が25であれば、これは区分1と区分8と区分16の適用を受けているということが一意で特定できるのです(要は9ビットのどの桁が1になっているかということです)。もうおわかりかと思いますが、9つの区分全ての適用を受けたとすると合計が「511」になりますから、給与所得欄の区分は3マスあるということです。

2進数の考え方で9つの区分を特定できるようにする仕組みは、個人的にはよく考えたなと思います。エンジニアであれば、ニヤリとすることは間違いないでしょう。ただまあ、正直わかりにくいですよね。

前置きが長くなりましたが、次回は、今回の申告書で追加になった区分についてお話しします。
posted by 岡本浩一郎 at 22:21 | TrackBack(0) | 税金・法令

2022年02月14日

間違い探し

いよいよ今週から確定申告の期間が始まるということで、毎年恒例にはなりますが、本ブログでも確定申告について熱く語ってみたいと思います。ということで、まずはこちらをご覧ください。今回の確定申告(令和3年分)の確定申告書の様式です。正確には確定申告書には申告書Bという標準版と申告書Aという簡易版がありますが、これは申告書Bの第一表(=1ページ目)になります。

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一方でこちらは令和2年分の様式。どこが違うでしょうか。

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昨年の令和2年分は、その前年の令和1年分と比べて、10年に一度のレベルの大幅変更でした。逆に今年は、昨年が大幅変更だっただけに、変更量としては小さめです。昨年がメジャーバージョンアップであれば、今年はマイナーバージョンアップと言ってよいかと思います。例年、様式が公表され次第、どこがどう変わっているかを徹底的に精査するのが、毎年の確定申告機能提供の第一歩となるのですが、今年は変更量が小さく安心しました。

とはいえ、ボリュームとして小さいとはいえども、変更は変更です。どこが変わっているかわかりますか?

パッと目に付くのは右上で、不自然な空白がありますね。そう、氏名の横です。そうです、ここは昨年までは押印欄でした。まだ記憶に新しいところですが、菅政権において意味のない押印をなくそうという動きがみられました。これはもちろん歓迎すべきことですし、実際に、一昨年12月には「提出者等の押印をしなければならないこととされている税務関係書類について、次に掲げる税務関係書類を除き、押印を要しないこととする」という方針も示されました。その一方で、おそらく作成のタイミングの問題だと思いますが、昨年の確定申告書については、まだ押印欄が残ったままでした。結局、昨年の確定申告書については、押印しなければならないのか、しなくてもいいのか宙ぶらりんな状態でした

今回の確定申告書については、晴れて押印欄がなくなり、押印が必要ないことが明確になりました。それでも、いかにも押印欄のスペースがぽっかり空いているのにはちょっと違和感がありますね。

押印欄はわかりやすいところですが、他にもよく見てみると区分という入力欄(例えば、収入金額欄で「事業」「営業等」という行に「区分」という入力欄が追加されています)が増えているのがわかるかと思います。区分という入力欄は、かつてはほとんど使われていなかったのですが、ここ数年、税制が複雑化する & 求められる情報量が増える中で、格段に増えてきています。この区分については、次回もう少しお話ししたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 22:40 | TrackBack(0) | 税金・法令

2022年02月10日

確定申告に向けた準備

自分の会社の決算に目処が立ったということで、いよいよ私個人の確定申告の準備に取り掛かりたいと思います。とはいえ、いきなり確定申告書に着手するのではなく、まずは確定申告に必要な書類の整理から。

私の場合、まず整理するのは、生命保険料控除を受けるための生命保険料控除証明書と地震保険料控除を受けるための地震保険料控除証明書です。これらは一般的に秋に送られてくるのですが、その時点では確定申告までまだ時間があるが故に、いざ確定申告の準備というタイミングでは、あれ、どこに行ったのとなりがちです。そのため、数年前から確定申告準備用の書類ケースを用意してあり、届いたタイミングでそこに放り込むようにしています。この他、源泉徴収票など、確定申告で必要なものは、入手したタイミングでこの書類ケースに入れるようにしています。ということで、この書類ケースを確認すると、あったあった、ありました。

次は、医療費控除を受けるための医療費の領収書。これは、病院に行った際や、あるいは薬局で薬を買った際に領収書を入れる箱を、上記の確定申告準備用の書類ケースとは別に用意してあります。家族が病院に行った際や、あるいは薬局で薬を買った際には、領収書をここに入れておいてとお願いしてあるわけです(ちなみに、どこかに行ってしまいがちな病院の診察券もこの箱に入れてあります)。新型コロナウイルス禍で、出歩く機会が減ったこと、そしていつも感染対策を行っていることもあり、ここ2年間は驚くばかりに体調を崩すことがありません(例外は、トライアスロン出場前に体調を崩した時でしょうか)。このため、今回の医療費の領収書の枚数はかなり少なめ。良いことのはずですが、得られる控除が少ないのは微妙に残念です(苦笑)。

そして最後は、寄附金控除を受けるための寄附金の領収書。寄附金の領収書には、ふるさと納税の領収書も含まれます。医療費の領収書の枚数は減りましたが、ふるさと納税をそれなりに活用していることもあって、寄附金の領収書の枚数はそれなりです。

ただ、実は今回の確定申告から、ふるさと納税について、寄附先の自治体から発行される領収書を一枚一枚集める必要がなくなりました。もちろんこれまで通り、各自治体の領収書を集めてもいいのですが、もう一つの方法として、国税庁長官が指定した特定事業者が運営するふるさと納税サイトでの寄附について、その特定事業者が発行する年間寄附額を記載した「寄附金控除に関する証明書」を利用できるようになりました。これはいい仕組みだと思います。特に一つのふるさと納税サイトでまとめて寄附をしている方だとだいぶ楽になるのではないかと思います。

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ということで、この寄附金控除に関する証明書をどのように入手するのか確認してみたのですが、その手続きはふるさと納税サイトによって違いがあるようです。この寄附金控除に関する証明書は紙とは限らず、電子データもあります(というよりは国としては電子データがおススメのようです)。例えば、ふるさとチョイスでは電子データが基本となっており、紙で必要な場合には、この電子データを国税庁が提供する「QRコード付証明書等作成システム」にアップロードして、PDFを生成するという一手間かかる仕組みになっています。これに対し、さとふるも電子データが基本ではありますが、申し込みをしておけば、さとふるから郵送で証明書が届くようにもできるようです。ちなみに、いずれの場合も、申し込みから証明書の発行には多少時間がかかるようです。ですので、申告期限ギリギリでは間に合わない可能性もありますから、早めに準備しておきたいところです。

私はどうするかというと、一部の寄附(特に返礼品を求めないもの)について、直接その自治体に連絡をとって寄附をしているケースが複数あります。昨年で言えば、岩手県、宮城県、福島県、横浜市、湯河原町に対する寄附がこれにあたります。この場合にはふるさと納税サイトを通していないので、ふるさと納税サイトによる寄附金控除に関する証明書ではカバーできません。そのため、従来通り各自治体からの領収書をとりまとめるか、あるいは組み合わせるのか、少し迷うところです。
posted by 岡本浩一郎 at 21:57 | TrackBack(0) | 税金・法令

2022年02月09日

弥生会計の着実な進化(2/2)

昨年秋に提供を開始した弥生会計 22での着実な進化の一つは、前年度の仕訳の参照がラクになったこと。着実というよりは地味と言った方がいいかもしれませんが、特に会計事務所の方からは非常に評価の高い進化点です。

デスクトップアプリの弥生会計のデータファイルには3期分のデータが格納されています。このため、年度切替という機能を使うことにより前年度や前々年度の仕訳を参照し、必要があれば更新することができます(ただし、更新した場合には、その更新を次年度に反映するための次年度更新という処理が必要になります)。

もっとも、前々年度の仕訳を更新するというのは基本的にはないはずですし、前年度の仕訳を更新するのも特定の場合のみです。よくあるのは、例えば12月決算だとして、12月決算の処理が終わっていないけれども、新年度(1月)の仕訳を入力するというパターンですね。この場合は、新年度の仕訳入力と前年度の決算処理が同時並行で進むため、年度切替で行ったり来たりすることがあります。

一方で、前年度の仕訳を参照することは頻繁にあります。というのは、ある程度帳簿付けをしたことのある人であればおわかりのように、発生する仕訳はだいたいパターン化するからです。前年度発生した仕訳は今年度も発生する可能性が高いということですね。その中でも、一年に一回や数回のみ発生する仕訳については、あれ、これ前年度はどう仕訳したっけと確認したくなることがよくあります。典型的なのが、決算仕訳ですね。決算時にのみ発生する仕訳は、基本的に毎年同じ仕訳なのですが、年に一回だけに、覚えていないものです。

こうした時に便利なのが、これまでにもあった前年度仕訳日記帳という機能(帳簿・伝票メニューからアクセスできます)。この機能を使えば、年度切替をしなくても、即座に前年度仕訳日記帳を参照することができます。さらに前年度仕訳日記帳で、前年度の確認したかった仕訳をコピーして、当年度の仕訳日記帳に貼り付けすることもできます。

これに対し、今回の弥生会計 22からは、前年度仕訳日記帳に加え、前年度総勘定元帳/前年度補助元帳(帳簿・伝票メニュー)、そして前年度残高試算表(集計メニュー)という機能が追加されました。名前で想像できる通りですが、年度切替をしなくても、前年度の総勘定元帳や残高試算表をすぐに確認することができます。もちろん、前年度残高試算表を表示したら、そこから普通預金をドリルダウンして前年度総勘定元帳を表示するということも可能です。

また、行コピーして、行貼り付けという2ステップではなく、前年度仕訳日記帳(もしくは総勘定元帳)から「当年度の仕訳日記帳(総勘定元帳)へ登録」というサブメニュー(右クリック)を選択すると1ステップで該当の仕訳が当年度の仕訳日記帳(総勘定元帳)にコピーされるようになりました。

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前回お話ししたように、私の会社の決算では、まず入出金に使っている楽天銀行の明細をスマート取引取込で仕訳します。その後は、この「前年度」機能を使って前年度の仕訳をポチポチと当年度にコピー、その上で金額を調整すればあっという間に当年度の帳簿が完成するという訳です。実際に使ってみて、前年度からの仕訳のコピーがさらに簡単になったことを実感することができました。

地味な機能なので、お気付きでない方もいらっしゃるかと思いますが、是非一度試してみてください。会計事務所からの強い要望で追加した機能だけに、特に会計事務所の方からは、おお、これはいいね、と言っていただけるものと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 19:30 | TrackBack(0) | 弥生

2022年02月07日

弥生会計の着実な進化(1/2)

この間お話しした通り、一年振りに自分の会社の決算処理を行いました。といっても、前回お話しした通り、この会社としての活動は休止中であり、当然のことながら仕訳はごくごく少ない行数(具体的には40行)に過ぎません。それでも、少ない仕訳件数とはいえ、できるだけ短い時間で処理を終えられるように工夫はしているとお話ししました。

工夫の一つは、スマート取引取込を利用していること。弥生会計では、スマート取引取込という機能で外部から取引データを取り込み、それを仕訳として自動で記帳することができます。外部から取り込む取引データの代表例が銀行の明細ですね。自分の会社は3つの銀行(メガ2行、ネット銀1行)に口座を開設しているのですが、ネット銀(具体的には楽天銀行)ではインターネットバンキングを利用しています。最近では法人でもインターネットバンキングの利用に手数料がかからない銀行が出てきましたが、ネット銀は、インターネットありきだけに、インターネットバンキングの利用にお金はかかりませんし、振込時の手数料も安い。そのため、自分の会社では、メインの口座こそメガと位置付けていますが、日々の入出金は楽天銀行に集中させています(もっともその日々の入出金も件数が多い訳ではありませんが)。

この楽天銀行の口座について、弥生会計からスマート取引取込でAPI連携させることによって、銀行の明細を一瞬で仕訳記帳できるようにしています。この機能自体は従前から活用していたのですが、2019年には楽天銀行との接続が従来のスクレイピング方式からAPI方式に切り替わり、よりセキュアに、より安定的に利用できるようになりました。

その後もスマート取引取込で部門の設定ができるようになったり、スマート取引取込の画面をブラウザーで表示して確認後、弥生会計に取り込むという従来からの方式に加え、弥生会計に直接取り込んで弥生会計側で確認・修正ができるようになったり、と実は着実に進化を続けているのがこのスマート取引取込です。今回決算処理を行った際に目立ったのは、スマート取引取込で生成された仕訳について、はっきりとした付箋がつくようになったこと。どの仕訳がスマート取引取込で生成されたものかが一目でわかるだけでなく、どのようなロジックで仕訳が生成されたのかが示されるため、通常確認が必要ない仕訳、それに対して重点的に確認を必要とする仕訳が判別できるようになっています。今回の決算では全て銀行明細から推論での仕訳作成ということで、緑の○印となっています。

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実は、全く外部からは見えないのですが、昨年、推論のロジックの大幅な見直しも行っています。これについてもまた改めて熱く語りたいのですが、ひとまずはこの開発を引っ張ったUさんの記事をどうぞ。
posted by 岡本浩一郎 at 23:01 | TrackBack(0) | 弥生

2022年02月03日

申告期限の事実上の延長

本日、今年の所得税の確定申告期限について、国税庁から発表がありました(pdf)。今年の所得税の確定申告期限は事実上一ヶ月間延長され、4/15(金)となります。実はこれは想定通り。というのは、昨年も申告期限が延長されましたが、それが発表になったのが2/2だったからです。つまり、今年もほぼ同じタイミングで発表になったということです。足元の新型コロナウイルス禍の状況を鑑みると、延長せざるを得ないだろうというのも、またその延長幅が一ヶ月であろうというのも、やはり想定通りです。

ただ、正確に言えば、昨年の延長と今年の延長では違いがあります。昨年は緊急事態宣言の期間が確定申告期間と重なるということで、無条件での延長でした。ですから、延長された期間内に提出する際には、特段の手続きは必要ありませんでした。これに対し、今年は、「新型コロナウイルス感染症の影響により申告期限までの申告等が困難な方」のための手当てとして、簡易な方法で延長を申請できる、とされています。

要は昨年は緊急事態宣言があり、誰にとっても申告期限内に申告をすることが難しいであろうから、何ら手続きの必要がなく無条件の延長となった訳ですが、今年に関しては(おそらく現時点では緊急事態宣言が発出されていないからだと思いますが)、全体としての申告期限は変わらない、ただし、申告期限内に申告をすることが難しい人については、簡易な手続きで個別に延長を申請できるということになっています。延長ではありますが、無条件ではなく、条件付き、もっとも、誰でもができる簡易な手続きなので、「事実上の」延長と言えるかと思います。

手続きといっても、簡易な手続きということで、予めの申請は必要ありません。申告書を提出する際に、申告書の余白等に新型コロナウイルスの影響により延長を申請する旨を記載すればよいとされています。

具体的には、申告書を紙で提出する場合には、申告書の右上の余白に「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」と記載する必要があります。また、e-Taxで提出する場合には、特記事項として、「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」と入力する必要があります。

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もちろん、やよいの青色申告 22でも、やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンラインでも特記事項への入力が可能になっています。本来の申告期限(3/15)から、(事実上の)延長後の期限(4/15)の間に申告される際には、特記事項への入力(紙の場合には、余白への記載)を忘れずに。

もっとも、当たり前ですが、本来の申告期限(3/15)までに申告を終える分には何の手続きも必要ありません。今回、申告期限の事実上の延長が認められたことは良いことだと思いますが、それで安心してずるずると先延ばしにするのではなく、できるものはさっさと終えてしまいましょう。
posted by 岡本浩一郎 at 20:19 | TrackBack(0) | 税金・法令

2022年01月31日

極小会社の決算・申告

所得税の確定申告期間(2/16〜)が始まるということで、本ブログでも今回の所得税の確定申告についてお話しするつもりですが、まずその前に、自分の会社の決算と申告についてお話ししたいと思っています。

本ブログでも何回かお話ししたことがありますが、自分の会社というのは、2000年に自分で立ち上げた経営コンサルティング会社のこと。弥生には当初コンサルタントとして関与したのですが、その後、当時の株主から招聘されて社長として入社することになりました。それが2008年4月のこと。結構急な話だったこともあり、また、弥生の社長として機能しなければいつでもクビになる(取締役は従業員と異なり、雇用ではありませんし、当然雇用の保証は一切ありません)ということで、自分の会社は活動を休止した上でそのまま維持してきました。会社として休眠の手続きを行うことも可能ですが、休眠しても、毎年の税務申告は必要ですし、役員の改選の際の登記も必要と、必要な手続きはそれなりに残るため、休眠はせずに、単純に営業をしていない状態でそのまま維持してきました。

幸いにしてクビになることもなく、もうすぐ14年近くになります。この春には株主も変わり、ますます弥生の社長として求められる期待値も上がっていきます。こうなると、自分の会社を維持し続けることの意味は何なんだろうという感じです(苦笑)。もはや、私が毎年弥生会計を自ら使って決算処理を行う練習台としてのみ機能しています。まあ、自分で自分の会社が提供している製品・サービスを使ってみるという観点で、これはこれで意味はあるかな、と自分を納得させています。なお、法人ですから、実際の申告書の作成については、長年お付き合いしている会計事務所にお任せしており、自分でやるのは、一年分の帳簿を弥生会計で付けるところまでです。

12月決算ということで、決算・申告の準備を始めるのは年が明けてから(念のためですが、これは基本的に営業をしていないからであって、一般的にはおススメできることではありません)。申告期限は2月末ということになりますが、会計事務所側での作業の時間を確保するために、できれば1月中に帳簿を作成するようにしています。

今年は先々週末と比較的早くに着手することができ、なおかつ着手したらあっという間に終わりました。なにぶん営業はしていませんから。確認してみたところ、仕訳の件数はちょうど40行でした(笑)。ただ、少ない仕訳件数とは言え、できるだけ短い時間で処理を終えられるように工夫はしています。工夫の一つは、スマート取引取込を利用していること。40行のうち、約半分は銀行口座の明細をAPI連携で取り込み、自動で仕訳作成したもの。この部分は1分もせずに記帳が完了します。

今回、一年振りの決算処理となりましたが、弥生会計の進化を実感することができました。手前味噌になってしまいますが、次回、弥生会計のここが良くなったをお話ししてみたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 22:36 | TrackBack(0) | パーソナル

2022年01月27日

いよいよシーズン到来

1月のブログということで、今年の抱負やら、初詣やら、毎年恒例のBCN AWARDなどについてお話ししているうちに、やってきました。例のモノが。

そうです。確定申告シーズン。弥生では今週、デスクトップ版のやよいの青色申告(と弥生会計)、また、クラウド版のやよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン向けに令和3年分 所得税確定申告機能の提供を開始しました。デスクトップ版では、1/25からオンラインアップデートで確定申告モジュールの提供を開始しており、クラウド版では、今日から、通常通りログインいただければ、令和3年分の確定申告機能がご利用いただけるようになっています。

今年の所得税の確定申告期間は2/16(水)から3/15(火)まで。申告期間開始までまだ3週間弱はありますが、実は還付申告(申告の結果、税金が還付される申告)についてはこの期間前でも申告が受け付けられます。そのため弥生では、例年、申告期間より前となる1月下旬に機能提供を開始しています。今年も無事に機能提供を開始することができ、開発メンバーもほっと一息です。

今年の確定申告期間は2/16(水)から3/15(火)と書きましたが、今年も申告の期限が延長されるかどうか。昨年後半の新型コロナウイルス禍の状況が落ち着いた状況のままであれば、2年ぶりに通常の一ヶ月間になるかと思っていましたが、足元での状況を鑑みると、今年も延長になるかもしれません。昨年は2/2に期限延長が発表されましたが、今年はどうなるでしょうか。確定申告機能の提供を開始し、開発メンバーはほっと一息な一方で、これから繁忙期に入るのがカスタマーセンター。期限延長となると気の張り詰めた期間が2倍となるため、気が気ではありません。もちろん、仮に延長になったとしても、弥生としてはしっかりとお客さまをサポートしていきます。

今年も本ブログで確定申告のあれこれについて色々とお話ししていきたいと思いますが、その前にやらなければならないことが。そう、自分の会社の決算と申告。ということで、次回以降、まず自分の会社の決算と申告について少しお話しした上で、所得税の確定申告についてお話ししていきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 21:08 | TrackBack(0) | 弥生

2022年01月25日

BCN AWARD 2022

これも毎年1月の話題なのですが、先週金曜日に、BCNによるBCN AWARD 2022の表彰式がありました。BCNでは、全国の家電量販店とPC専門店2,643店舗のPOSデータを収集、集計しています。そのデータをもとに年間(1月1日〜12月31日)販売台数累計第1位のメーカーを表彰する制度がBCN AWARD。今回のBCN AWARD 2022では、2021年のNo.1メーカーが表彰されました。

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今回は、新型コロナウイルス禍の影響で昨年に引き続きオンライン開催となりましたが、お蔭さまで、弥生は例年通り、業務ソフト部門と申告ソフト部門の2部門でNo.1として受賞することができました。これまでにもお話ししている通り、弥生はBCN AWARDが始まって以来、業務ソフト部門において連続で受賞しています。今回で、23年連続、23回目の受賞となりました(申告ソフト部門は途中で部門が追加になりました)。

私が弥生の社長になって初めてのBCN AWARDはBCN AWARD 2009。この回はちょうどBCN AWARDが始まって10回目のAWARDであり、弥生として10年連続の受賞でした。10年連続というバトンを受け継いだことの重責も感じたことを覚えていますが、いつの間にやら20年連続を超え、23年連続の半分以上を担ってきたことになります。そりゃあ歳をとる訳ですよね(苦笑)。

ちなみにBCN AWARD 2009で10年連続受賞となったのは、7社14部門。10年経って、BCN AWARD 2019で20年連続受賞となったのは、7社12部門。今回、初回から連続23年連続受賞となったのは、6社10部門でした。あれ、1社減っている…。部門数も14→12→10と徐々に減っています。移り変わりの激しいIT業界だけに、連続することが当たり前ではありません。

新型コロナウイルス禍の中でも家電量販店の業績は底堅い、やはり日本においては家電量販店が生活に密着したインフラになっているということは、少し前にもお話ししました。こうした環境下でも、こうした家電量販店を日々巡回し、やっぱり弥生がNo. 1ということが一目見ればわかる売場を作ってくれているスタッフの皆さんのお蔭で、決して当たり前ではない連続を達成できているのだと思います。

一方で、BCN AWARDは家電量販店の実績だけでなく、Amazonのようなオンライン量販店の実績や家電量販店のオンラインでの販売実績も反映されています。また、弥生は、やよいの給与明細 オンラインのように、一部ではありますが、クラウドアプリケーションをパッケージソフトとして家電量販店やオンライン量販店で販売しています。BCN AWARD自体も、そして弥生自体も時代と共に変わってきているからこその連続だとも言えます。

重要なのはお客さまが何を必要としているのか。お客さまのニーズにあわせ、守るものは守り、一方で変えるものは変え、今後もBCN AWARDの連続受賞記録を伸ばしていきたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 22:49 | TrackBack(0) | 弥生

2022年01月21日

初詣 2021

こちらも季節限定ネタなのですが、遅くなってしまいました。まあ、一応まだ1月ということでご容赦ください。

毎年1月早々に神田明神へお参りに行くのが弥生の恒例行事です。本ブログももう10年以上続けていますが、一番最初の記事がこちら。2010年のことです。写真を見ると、時代を感じます。まあ、2010年というと、ちょうど干支が一回りする期間ですからね。私も含め、皆が若い、というのもそうですが、個人的には弥生会計のパッケージに時代を感じます。今では紙の分厚いマニュアルもなくなり、弥生 22 シリーズからはDVD-ROMもなくなり、すっきりと小さく、エコになりました。

2015年には神田明神への参拝時にNHKの取材を受け、全国デビューを果たすという事件(?)もありました。この時のパッケージもまだ大きいですね。もっとも、放送にはパッケージは映していただけませんでしたが(笑)。

さて今回は、初詣と言いつつも、実は前回に引き続き今回も12月にフライングでのご参拝となりました。12月の時点では、新型コロナウイルスの感染状況もすっかり落ち着いた状況ではありましたが、オミクロン株の動向が見通せない中、1月に混雑した中での参拝はやめようということになりました。

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前回も実感しましたが、12月の神田明神は空いていていいです。こんな写真、お正月の神田明神では人が多すぎてとてもではありませんが、撮れませんからね。お正月の参拝では代表者しか本殿に入れず、また、多くの参拝者のご祈祷を同時に行うということで、住所・代表者名の読み上げが省略された超簡略版(パターン3)になります。しかし今回は12月ということで、参拝した8人全員が本殿に昇殿し、弥生(とそのお客さま)のためだけにご祈祷していただくことができました。もちろん、住所、会社名、代表者名すべてセットのフルバージョン(パターン1)。さらには持参したパッケージのお祓いまでお願いすることができました。このパッケージは1年間私のオフィスで大事に飾っておきます

さすがに来年は新型コロナウイルス禍の影響はなくなっているものと思いたいですが、では来年は昔のように新年の参拝に戻すかというとなかなか微妙ですね。12月中のフライング初詣というのが、弥生のニューノーマルになるのかもしれません。その場合でも、新型コロナウイルス禍の影響がなくなれば、今回のように最小の人数ではなく、もう少し多いメンバーで参拝できることを願っています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:28 | TrackBack(0) | 弥生