2017年04月18日

ALTという名前

先週末にようやく正式に発表することができたALT。会社名はALT株式会社。昔は登記する際に、アルファベットの会社名は認められていませんでしたが、平成14年の商業登記規則等の改正によって、アルファベットの入った会社名もokとなりました。ただ、アルファベットの場合、何と読むか一意に定まらないという問題があります。エーエルティー?

正解はアルトです。これがどこから来ているかというと、英語のAlternative(代わりとなる、代替)から。5年ほど前から、米国ではAlternative Financeという言葉が使われるようになってきました。おカネを借りるのは銀行から、資本を集めるのは株式市場からというのを従来型の金融(Traditional Finance)とすると、インターネットを通じてこれまでにない形の資金調達を可能にするのが、代替金融(Alternative Finance)。新しい画期的な商品を生み出すための資金を広く一般から募るCrowd Funding(例えばKickstarter)や、インターネットを通じて資金の借り手と貸し手を結び付けるP2P Lending(例えばLending Club)など。

弥生はオリックスグループ入りする前からAlternative Financeの可能性を探っていましたが、本格的に検討が立ち上がったのが、2015年の末ぐらい。当初はP2P Lendingの事業化を検討していましたが、日本では法令の制約上、P2Pならではのメリットの実現が難しいこともあり、最終的には、今回発表したように、自分自身で融資を行うオンラインレンディング(さらには、与信モデルの金融機関への提供)というビジネスモデルで事業を立ち上げることとなりました。

検討を進めてきたプロジェクト名がProject ALT。このALTがそのまま会社名になったわけです。

しかし、ここまで読んで、「おや、以前言っていたことと矛盾してない?」という方、実にするどい。本ブログを相当ご愛読頂いているようで光栄です。確かに2015年最後のブログ投稿(要はこの頃から検討が本格化していたわけですが)で、「代替手段(Alternative)ではなく、これまでにない新たな価値(New Value)を生み出せるかどうか」と書いています。ちょっと便利になった程度の「もう一つの選択肢」ではダメで、「これまでにない新しい価値」を生み出さなければいけないと。

新たな価値は、生まれた当初は異端であり、傍流です。しかし、それが本当に新しい価値を提供できているのであれば、それはやがて本流になる。弥生であり、ALTは、今はまだ日本に存在していないAlternative Lendingを日本に根付かせ、パートナー金融機関とともに、それをAlternative(傍流)ではなく、Mainstream(本流)にしていきたいと思っています。

実は、ALTという社内はあくまでも仮の名前。サービスを開始するまでに、正式な名称に変更する予定です。では、正式な名称は、というと決まってはいないのですが(苦笑、絶賛募集中です)、それは「新たな価値」を示す名前でないといけないと思っています。
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2017年04月14日

ALT始動

本日、弥生とオリックスは、会計ビッグデータを活用した新たな金融サービス「オンラインレンディング」の事業立ち上げについてプレスリリースしました。この新しい事業は、オリックスが持つ与信ノウハウ、弥生が持つ会計ビッグデータと協業先であるd.a.t.株式会社のAI技術を活用した新たな与信モデルを開発し、インターネットを通じて小規模事業者向けの融資を行うものです。

約2年前に弥生がオリックスグループ入りをする際から抱いていた構想をようやく形にすることができました。当時は"FinTech"という言葉がほとんど浸透しておらず、金融のオリックスとITの弥生というのは不思議な組み合わせだな、と思われた方も多いのではないかと思います。FinTechという言葉も定着した(むしろブームとしては沈静化してきているような気もしますが)今となっては、なぜオリックス+弥生なのか、ご理解頂けるのではないかと思います。

これは私個人としても何が何でも実現したい事業でした。弥生はこれまで長年にわたって、日本の小規模事業者に、会計ソフトを提供し続けてきました。会計ソフトは、事業者の現状を正確に把握するためのツール。いわば物差しです。会計ソフトという物差しを使うことによって、事業の現状を把握し、将来に向けてどういったアクションを取るべきか判断することができます。しかし、一方で、これまでは物差しで測った結果、このままでは資金繰りが苦しくなる、あるいは逆に、今ここで資金を投入して投資すれば事業を大きく成長させられる、といったことがわかっても、それに対して弥生が提供できる打ち手はありませんでした。

今回の取り組みは、測る道具としての物差しを提供するだけではなく、そこから生まれるアクションのための打ち手を提供しようとするものです。弥生は今、事業者のあらゆる悩みにお応えする事業コンシェルジュへの進化を図っていますが、その一環であることは言うまでもありません。

ただし、弥生が全ての事業者の全ての資金ニーズを満たすことではできません。事業コンシェルジュは、弥生だけで成り立つものではありません。会計業務は会計事務所とのパートナーシップを通じて、お客さまのニーズにお応えしようとしていますし、融資に関しては、やはりその道のプロである金融機関(銀行)とのパートナーシップによって、多くのお客さまのニーズにお応えしていきたいと考えています。今回、千葉銀行福岡銀行山口フィナンシャルグループ横浜銀行(50音順)という名だたる大手地銀と提携し、金融機関を通じたオンラインレンディングの実現を目指しています。

本事業の運営会社として、去る2月にALT(アルト)株式会社を設立しました。社長は私が弥生の社長と兼任で務めますが、私以外は既に6名が専任で活動を開始しています。そうです、2月2日に謎めいた記事を投稿しましたが、その時の写真から白塗りを取り除くとこうなります。

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今回こうやって発表できたことは大きな一歩ではありますが、実際にお客さまに価値を提供できるようになるにはまだまだいくつもハードルがあります。焦ることなく、一歩一歩着実に前に進んでいきたいと思います。
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2017年04月12日

アジャイル vs. ウォーターフォール

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今日の午後は、こんな研修を受けていました。テクノロジー企業の代表として、今さら「アジャイル開発 はじめの一歩」とはいかがなものかと思いますが、諸般の事情により受ける機会があり、なおかつ自分自身が、アジャイルとウォータフォールの使い分けについて色々と考えているところもあり、講師には迷惑だったかもしれませんが(笑)、仲間に入れて頂きました。

そもそもアジャイルウォーターフォールって、何?、と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、いずれもシステムを開発する際の手法になります。昔から一般的なのがウォーターフォール。一方で2000年前後から提唱されるようになり、特に2010年代に入ってウェブサービスの開発などで広まってきたのが、アジャイル。ウォーターフォールは、システム全体の開発を、要件定義-外部設計-内部設計-コーディング…のように工程にわけ、これら工程を段階的に進めます(工程図が滝のように見えるためウォーターフォールと呼びます)。特に大規模/複雑なシステムについては、全体の整合性をとりやすいといったメリットがありますが、一方で、実際の成果(動くソフトウェア)が出来上がるのがかなり後工程になる(さらにその際に、これは希望したものと違うとなるとやり直し)という課題も存在します。

一方でアジャイルは、動くソフトウェアを早期に生み出すことを重視しています。そのために、システムを複数の小さな機能に分割し、短期間で開発することを繰り返すことにより、動くソフトウェアを早くリリースし、それを継続的に改善するアプローチを取ります。

弥生のグループ会社であるMisocaは、アジャイルでの開発を行ってきています。一方で、弥生自身はどちらかと言えばウォーターフォールより。とはいえ、弥生も、イテレーションでの開発(機能を分割し開発することを繰り返す)、TDD(テスト駆動開発、設計の段階からテストコードを作成)、CI(Continuous Integration、ビルドとテストを随時自動実行)など、アジャイルの手法の多くを取り入れています。

私がモヤモヤとした違和感を持っていたのが、アジャイルに対するウォーターフォールという対立構造。確かにアジャイルは、ウォーターフォールに対する問題意識からスタートした歴史がありますので、こういった対立構造と捉えられがちです。また、アジャイル派もウォーターフォール派も、自分たちこそ正義という極端な主張をするケースがあり、これが対立構造に油を注ぐことがあります。しかし私は、これらは実際は二項対立ではないと考えています。アジャイルにはアジャイルの良さがあるし、ウォーターフォールにはウォーターフォールの良さがある。さらに、アジャイルとウォーターフォールを組み合わせることによって、それぞれの良さを組み合わせることも可能(ただし、注意しないと、それぞれの課題を組み合わせることになりかねません)。

今日の研修でも直接的にこういった質問もしたのですが、講師の方も同様な見解でした。

アジャイルでは、一般的にコストや納期を固定して、スコープ(開発対象)を可変にします。逆に言えば、スコープが可変にできるプロジェクトにこそ、アジャイルの良さが活きてきます。弥生の場合は、開発対象の多くを必達である法令対応が占める、つまりスコープを可変にできないため、アジャイルの良さを活かしにくいという現実があります。ただだからといって、アジャイルを否定することもありませんし、アジャイルと相容れない訳ではありません。実際問題として、管理を容易にし、開発リスクを下げるというメリットがあるからこそイテレーション開発を行っている訳ですし、品質を作りこむためにTDDを採用しています。

まだまだ試行錯誤ではありますが、今後さらに経験を積むことで、プロジェクトの性格にあわせ、アジャイルとウォーターフォールそれぞれの良さを引き出すように、うまく組み合わせていければいいと考えています。
posted by 岡本浩一郎 at 20:16 | TrackBack(0) | テクノロジー

2017年04月10日

メガトレンド

前回、BCG経営コンセプト(市場創造編構造改革編)という二冊の本をご紹介しました。内容の解説は私にとって荷が重いので、是非実際にお読み頂ければと書いたのですが、一点だけもう少し掘り下げてみたいとと思います。それは、市場創造編のP121でコラムとして紹介されている「メガトレンド」。

事業環境が劇的に変化する中で、将来の予測が難しくなってきています。そんな中で、どうせ将来を見通せないからと中期経営計画の策定をやめる会社もあるようですが、将来の予測が難しくなってきているからこそ、不確実な将来に備え、適応力を高めることが必要です。そのために有効な手法のひとつがシナリオプランニングであり、そのシナリオを作成する上では、「世の中の大きな変化を正確にとらえ、自社のビジネスにあてはめて考えることが重要」となります。

世の中の構造的な変化、それが「メガトレンド」です。「10〜20年の長期スパンにわたり非常に高い確からしさで発生することが予見される、非連続かつ不可逆な変化の潮流」。今日/明日を変えるものではないが、深いところで確実に人や社会のあり方、ビジネスのあり方を変える大きな流れ。

ちょうど今日、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は、長期的な日本の人口を予測する「将来推計人口」を公表しました。今から約50年後の2065年の日本の人口は、15年比3割減の8,808万人という試算。これでも近年の30〜40歳代の出生率の実績が前回推計より上昇していることを踏まえ、若干の上方修正だそうです。とはいえ、50年後には日本の人口が今より3割も減少しているというのは、将来のビジネス環境を考えると途轍もない程の影響をもたらします。単純に言って市場が3割も目減りすれば、多くの事業は成り立ちません(実際には、高齢者向けなど伸びる市場もあるでしょうし、採算性の悪い事業者が淘汰されることによって、残存者利益が生じるといったこともあるでしょうが)。

ただ、この人口減少というメガトレンドは今日/明日の市場、あるいは、今期の売上に直接的に影響があるわけではありません。そういった意味で無視するのは容易ですが、企業の将来戦略を考える上では、むしろ出発点として考えるべきです。

弥生の経営を考える上でも、こういったメガトレンドが出発点になっています。人口が減っていく中で労働集約型の業務がどうなっていくのか。今は人を採用することが比較的容易でも、5年後、10年後に同様とは限りません。ITの力を活用し、お客さまの業務をどのように効率化するか(もちろん弥生自身の業務も効率化する必要があります)。最近は、なんでもかんでもAI(Artificial Intelligence, 人工知能)と言われるので(コンピュータで処理するものは全て?)、やや食傷気味ですが、こういった技術を活用して、人間がやらなくてもよい業務を自動化し、逆にそれによって人間がやるべき業務に集中できるようにするべきだと考えています。

もちろんITは手段でしかありませんし、個人的には今の極端なAI万能論は行き過ぎで、そう遠からずAIバブル(?)が崩壊することもあるのではないかと考えていますが、それでも、本質的に価値を提供できる技術は残り、私たちの生活であり、業務を大きく変えていくでしょう。

弥生がクラウドに取り組むのも、流行りだからではなく、それが中央集中への回帰というメガトレンドだからと考えているからです。ただ、クラウドもあくまでも手段に過ぎませんから、クラウドという中央集中ならではの管理効率の高さと、ローカルの使い勝手の良さの組み合わせを目指すべきだと考えています。

弥生がなぜクラウドに取り組んでいるのか、その裏にどういったメガトレンドを見ているのか、については、本ブログでお話ししたつもりだったのですが、今確認してみるとキチンとお話しした記事はないようなので、また改めて書いてみたいと思います。AIについても、また機会をみてお話ししたいと思います。
posted by 岡本浩一郎 at 20:25 | TrackBack(0) | ビジネス

2017年04月06日

BCG経営コンセプト

少し前に、「BCGのワザ」という記事を書きました。プレゼンの資料作成テクニックはボストン コンサルティング グループ(BCG)で学んだ、というもの。

これはこれで事実なのですが、BCGの価値はプレゼンや資料じゃないだろ、という突っ込みが内輪から入りそうです(苦笑)。はい、その通りです。前回の記事でも、経営コンサルティング会社にとって本当の成果物は、お客さまの業績であり、プレゼンではない、と書きました。プレゼンはあくまでも手段である、と。

本当の成果物は、お客さまの業績。そういった観点から、かつては正論を言うだけと見られがちだった戦略コンサルティングファームも、実践に力点を置くようになっています。Make It Happen。お客さまの進むべき道を提言するだけではなく、その際に必要となる改革をお客さまと共に実行する。どんなに価値のある戦略であったとしても、それが実行・実現されない限り、価値はありません。実際、私自身も経営者として、より多くの時間を割いているのは、圧倒的に「実行」、Make It Happenです。

一方で、正しい道を向いていない限り、どんなに頑張って実行したところで、結果につながらないのも事実。仮にマクロ的な力によって、どんどん市場が縮小しているような状況であれば、その市場の中でどんなにもがいたとしても結果にはつながりません。この場合は、市場の定義をどう変えるかを考えるべき。

つまり、何だかんだ言って戦略は大事。もちろん実行も大事。

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BCGがその名の示す通りボストンで生まれたのが1963年。東京オフィスができたのが1966年。昨年2016年はBCG東京オフィスの50周年でした。この機会をあわせて、出版されたのが、BCG経営コンセプト 市場創造編BCG経営コンセプト 構造改革編という2冊の本。前者は内田さん、後者は菅野さんといずれも私がBCG在籍中にお世話になった大先輩です。お二人は既にBCGを卒業され、今はお二人とも早稲田大学ビジネススクールの教授です。

内容の解説は私にとって荷が重い(苦笑)ので、是非実際にお読み頂ければと思うのですが、この二冊は二つの意味で味わうことができると思います。

一つはBCGが提唱する経営コンセプトであり経営戦略の進化を理解するという意味で。BCGはその誕生から、戦略に特化したコンサルティングファームとして実績をあげてきました。「エクスペリエンス・カーブ」「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」などの経営コンセプトは、経営戦略をかじったことのある人であれば一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。これらの経営コンセプトは時代の流れを超え、今でも有効です。同時に、グローバル化やデジタル化といった時代の波にあわせ、新たな経営コンセプトも生まれてきています。こういったBCGの経営コンセプトの進化を理解するというのが一つの味わい方。

もう一つはBCG自体の進化を理解するという意味で。BCGもそれ自体が会社ですから、生き残りのためには進化が必要。戦略コンサルティングファームでも、かつての成功モデルを粛々と繰り返しているだけでは継続的な成功は実現できません。BCGの提供する価値は、かつては戦略でとどまっていたものが、やがて、実行にまで広がり、そして今、戦略、実行に加え、コンサルが一緒にいるからこそ実行できるのではなく、自社で戦略を立案・実行し、成果をあげられる組織能力の構築(Enablement)にまで広がってきています。つまりBCG自体も明確な戦略を持ち、進化してきたからこそ今があるわけです。

本当のBCGの「ワザ」を是非ご堪能下さい。
posted by 岡本浩一郎 at 18:35 | TrackBack(0) | ビジネス

2017年04月03日

弥生へようこそ! 2017

本日4/3(月)、弥生は4名の新卒社員を迎え、朝一番に入社式を開催しました。今年の入社は4名。本当はもう少し多く採用したかったのですが、就職市場の競争が激化する中で(これ自体は就活生にとってはいいことだと思いますが)、弥生として求める基準を下げていないため、希望するだけの人数を採用するのは難しくなってきています。そんな中で、弥生を選び、そして無事に入社してくれた4人には本当に感謝しています。

入社式では、私から歓迎のことばとして少しお話しするのですが、どうしても毎年内容が似通ってしまうのが困ったものです。ただ、聞く側の新卒社員は初めて聞くわけですから、実際のところ、内容が前年と似通っていても問題はないんですけどね(笑)。

ほぼ毎年お話ししている内容は、家族への感謝とお客さまへの感謝です。社会人になるということは、人生において大きな転換点。この転換点に際し、これまで育てて頂いた感謝を家族に伝えてほしいということ、つまりこれまでに感謝というのが一点目。二点目はこれからの感謝。今後仕事をして、給料を受け取る訳ですが、その際に感謝する相手は、会社や社長ではなく、お客さまであるということ。見た目上は、会社が給料を払う訳ですが、その大元は全てお客さまですから。

今年はさらに、世界で不確実性が増しているというお話しもしました。昨年は、Brexitやトランプ大統領の誕生など、ありえないと思われていたことが現実になった一年でした。以前、本ブログでもお話ししましたが、私が子どもの時代には、子どもから見える世界は概ね平和でした。日本は高度成長の時代。そして世界は徐々にまとまってきているようにも感じられました。1989年にはベルリンの壁が崩壊し、冷戦が終結。EUの発足と拡大。新興国の成長。世界はまとまり、平和な明るい未来が開けているようにも思えました。しかし今、世界はこれまでのグローバル化の反動からか、どんどん内向きになっていっているようにも思えます。この先何が起こるのかが極めて不透明な時代。

ただ、むしろ新しいことに取り組もうとする人や組織にとっては、それはチャンスにもなりうると考えています。これまでやってきたことに安住しようとする人や組織にとっては、先が見えない環境は不安要因です。しかし、新しいことに取り組む人や組織にとっては、むしろ全てが前例踏襲で、結果が見える世界よりも、先が見えず、どんなことでも起こりうる世界の方がチャンスが大きいとも言えるのではないでしょうか。

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むろん、先の見えない航海は不安な面もあるでしょう。ただ、チーム弥生として皆で支えあえば、必ず良い結果につながると思っています。今回、新たに4名のフレッシュなメンバーをチーム弥生の一員として迎えられたことを本当に嬉しく思っています。
posted by 岡本浩一郎 at 19:38 | TrackBack(0) | 弥生

2017年03月31日

経理の日 2017

いよいよ3月31日。今日が年度末という会社も多いのではないかと思います。3月31日といえば、そう、経理の日。先日3月29日には、この経理の日を記念し、「経理の日」イベントを開催しました。本当は3月31日当日に開催したいところでしたが、さすがに皆さんお忙しいでしょうから。

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私も最初から最後まで参加し、前説(ご挨拶)を務めさせて頂きました。3月31日は、法人の決算や、個人事業主の確定申告が重なる三月(旧暦の弥生)にこそお客さまを全力でお手伝いしたいという想いからスタートした弥生、月末(晦日)に請求業務が集中する事業者の方をお手伝いしたいという想いからスタートしたMisocaの両社にとって特別な一日であること、そして、この特別な一日を何らかの形にしたいということで、昨年、日本全国でビジネスの土台である会計や請求といった経理業務に携わっている方々に敬意を表する日「経理の日」と認定して頂いたことをお話しさせて頂きました。

イベントのメインはAmazon総合第1位を獲得した「儲かる会社の会計と経営がよくわかる本」の著者、いろは税理士法人の村田栄樹先生による「儲かる会社の会計と経営がよくわかる」セミナーです。約1時間半でしたが、内容が濃く、あっという間でした。概要はASCIIのこちらの記事でも紹介されていますが、詳細な内容は村田先生の「儲かる会社の会計と経営がよくわかる本」を是非ご一読頂ければと思います。会計や経理は、勘定科目だの借方/貸方だの貸借対照表といった聞き慣れない単語が出てくるだけに敬遠されがちですが、実際のところは、お金がいつどこから生まれ、どこに消えたかを記録しているにすぎません。会計は難しいと逃げてしまっていては、直近で話題になった旅行会社のようになってしまうかもしれません。「数字に関心を持つことが大事」という村田先生のまとめに、思わず頷いてしまいました。

セミナー終了後は懇親会も開催し、様々なお客さまとお話しすることができました。「オンラインの青色申告、いいね」「申告の最中はカスタマーセンターに助けられた」と言って頂くと、やはり嬉しいものです。

ちなみに、会場は永田町GRIDのSpace0。空いているスペースを貸し借りできる Webプラットフォーム「スペースマーケット」経由で探した会場ですが、ハンモックもあってなかなか素敵なスペースでした(なお、スペースマーケットは弥生の親会社であるオリックスの出資先になりますので、実は密かに宣伝だったりします、笑)。イベント終了後、ハンモックで戯れていたら、しっかり写真を撮られていました。

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3月31日も、そろそろ営業終了の時間。経理業務に携わっている皆さん、一年間お疲れ様でした。そして明日からもまた心機一転頑張りましょう! 弥生とMisocaは、もっともっと皆さまの力になれるよう、これからも努力を続けていきます。
posted by 岡本浩一郎 at 18:04 | TrackBack(0) | 弥生

2017年03月29日

未来の仲間へ

3月に入ってから、リクルートスーツに身を包んだ就活生の姿を見かけるようになりました。今年は会社説明会が3月から開始、そして選考の開始は6月。つまり、この3月から5月の間に、どんな業界のどんな会社を志望するのか決めなければならないことになります。

昔のように生涯ひとつの会社とは限らないのが昨今ですが、とはいえ、これからの人生の(おそらく)長い期間を、この3ヶ月間である程度決めていかないといけないというのは大変なことです。私自身は、平成に変わったばかりの頃の就職活動でしたから、まだまだ生涯ひとつの会社が当たり前という中、まあおそらくこの会社に一生勤めて、社長とは言わないまでも役員ぐらいにはなれるかな、という今から考えると赤面ものの浅い考えで就職を決めました。今どきの就活生の真剣さを考えると、本当にお恥ずかしい限りです。

では実際に、その会社に一生勤めたかというと、結果的には7年で転職、その後は自分で起業、さらにご縁があって弥生の社長に。つまり想定とは全くかけ離れた結果となっています。私の例が一般的だという気はありませんが、人生何が起こるかはわかりません。仮に一つの会社に一生勤める気はあっても、会社が(それこそ世間に知られた大会社であっても)無くなってしまう可能性もあるわけですから。

何が起こるかわからない。そういった意味で、「自分の一生を決める」と力み過ぎる必要はないと思っています。とは言え、何が起こるかわからないし、だからまあどこでもいいやという訳でもありません。将来何が起こるかわからないからこそ、自分のキャリアをどこからスタートするかは重要です。20年後や30年後の自分にコミットする必要はありませんが、5年後や10年後の自分にコミットする必要があります。

この先、少なくとも5年間から10年間、自分が学び、成長し、そして活躍する姿をしっかりと思い描けるかどうか。10年間しっかり学び、成長し、活躍すれば、その先はいくらでも選択肢はあるはずです(もちろん会社としてはずっと居続け、活躍してほしい訳ですが)。

最初に就職するのは、大企業がいい。いやいや絶対ベンチャーでしょ。色々な意見があります。実際には、大企業には大企業の良さがあるし、ベンチャーにはベンチャーの良さがある。また、人の志向としても、大企業向きもあれば、ベンチャー向きもあるでしょう。ですから、全部ひっくるめて、最初は大企業がいいと断言する意見には賛同できませんし、同様に、最初はベンチャーがいいと断言する意見にも賛同できません。ちなみに弥生は、オリックスグループの一員という意味では、大企業の側面も持っていますし、テクノロジーの力で世の中を変えるために新たなことにチャレンジし続けるという意味では、ベンチャーの側面も持っています。そういう意味で、大企業 vs. ベンチャーと単純に二元論で語るのもあまり意味がないですよね。

何よりも大事なことは、自分で考えること。人がどう言おうが、それは所詮他人事。自分の強みや弱み、自分の志向を踏まえ、自分の人生は自分事として、考え、そして決めていく。もちろん、結果としてどうなるかはわかりませんが、何が起こったとしても自分で考え、自分で決断したのであれば、学びはあれど、後悔することはないはずです。

就活生の方とお話しする上で、弥生が見ているのも、まさにこの点です。自分の強みや弱みをどう捉えているか。自分の考えを持っているか、そしてその考えを筋道をたててしっかりと表現できるかどうか。そして、その方の学び、成長を仲間として応援し、支えたいと思えるか。

色々と書きましたが、所詮これも私の考え。当然、それを是として受け入れる必要もありません。就活生の皆さんが、皆さんそれぞれ、自分の考えで、自分にとっていい結論を出すことができることを願っています。そしてご縁があった何人かとは、弥生の仲間として一緒に働くことができることを楽しみにしています。
posted by 岡本浩一郎 at 18:04 | TrackBack(0) | 弥生

2017年03月24日

BCGのワザ

私は社内/社外を問わず、年間かなりの数のプレゼンテーションを行っています。最近はスタッフが作るプレゼンの質が上がり、多少手を入れて使うことも増えてきましたが、それでも多くは自分で作成しています。プレゼンのテクニックなり、プレゼンの資料作成テクニックをどこで学んだのか、と聞かれることがありますが、前者については、自分の経験から自分自身で編み出したもの。一方で、後者に関しては、前々職であるボストン コンサルティング グループ(BCG)で学んだことが一番大きいと考えています。

誤解を受けがちですが、経営コンサルティング会社にとって本当の成果物は、お客さまの業績であり、プレゼンではありません。ただ一方で、プレゼンは、お客さまにメッセージを明確に伝え、お客さまが自分事として動けるようにするために非常に重要な手段です。それだけにプレゼンに関する拘りは徹底していますし、徹底して叩き込まれます。苦しみながらようやく作ったプレゼンを全てボツにされることも珍しいことではありません。

プレゼンでよく陥りがちなのは、伝えたいことが多すぎ、かつ整理されていないため、結果的に何を伝えたいのかが曖昧になってしまうこと。プレゼンの鉄則は、ワンスライド・ワンメッセージ。一枚のスライドで伝えるメッセージは一つに絞ること。当然メッセージも、徹底的に考え抜かれたものである必要があります。「あなたのメッセージはクリスタライズされていません」というダメ出しは、私と同時期にBCGに在籍した人は一度は聞いたことがあるフレーズです。クリスタライズ、そのまま訳せば結晶化となるかと思いますが、ファクトをもとに徹底に考え抜かれた結果としてインサイト(洞察)という次元に昇華された、という意味合いです。

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クリスタライズというところはなかなか難易度は高いですが、BCGの資料作成ワザに関しては、以前も本ブログで少しご紹介した奥秋さんが広く世間に発信されています。この度、「効率よく作れて、パッと伝わる一番シンプルな資料作成術」という本を監修し、出版されたとのこと。拝読しましたが、資料作成のツボであり、コツが簡潔によくまとまっているかと思います。以前出版された「プレゼン資料作成のツボとコツがゼッタイにわかる本」がプレゼン作成の実践編だとすると、今回の本はプレゼンだけではなく、報告書やレポートなどにも活用できる入門編。来る4月には新入社員が入社し、新入社員研修が始まるかと思いますが、新入社員向けの研修資料としても最適なのではないかと思います。

余談ですが、その人が作ったプレゼンを見るだけで、ああ、この人はBCG出身なんだな、とわかります。当然フォーマットなどは別ですが、プレゼンの「匂い」でわかってしまいます。それだけ、BCGのワザが染みついているんでしょうね。
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2017年03月22日

もうすぐ経理の日

確定申告も終わるともう3月の終わりも見えてきます。桜も東京では開花宣言が出たようで、いよいよ春本番ですね。何となくウキウキします(単純なヒト)。ただ、3月の終わりといえば、3月末決算の会社はもちろん、世間一般でも慌ただしい時期。弥生自身は9月決算なのですが、オリックスは3月決算、当然のごとく連結決算の対象となりますので、3月末から4月頭は普段より慌ただしい時期となります。

特に間もなくやってくる3月31日は、期末であり月末でもあり、この時期を象徴する一日。法人の決算や、個人事業主の確定申告が重なる三月(旧暦の弥生)にこそお客さまを全力でお手伝いしたいという想いからスタートした弥生、そして、月末(晦日)に請求業務が集中する事業者の方をお手伝いしたいという想いからスタートしたMisocaにとっても特別な一日です。この特別な一日を何らかの形にしたいということで、昨年、この3月31日を、日本全国でビジネスの土台である会計や請求といった経理業務に携わっている方々に敬意を表する日「経理の日」と認定して頂きました。

今年もまもなく経理の日がやってきますが、今年もこの経理の日を盛り上げたいということで、弥生&Misocaでは、ちょっとしたイベント&キャンペーンを開催しています。

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「経理の日」イベントは、Amazon総合第1位を獲得した「儲かる会社の会計と経営がよくわかる本」の著者、いろは税理士法人の村田栄樹先生を講師に迎え、「儲かる会社の会計と経営がよくわかる」セミナーを開催します。さすがに3月31日当日では皆さんお忙しいでしょうから、少し前倒して3月29日(水)の開催。ただ、この日程が幸いしたのか、大変恐縮ながらすでにお申し込みが定員に達したため、受付を終了しています。昨年のTシャツキャンペーンも本ブログでご紹介するタイミングには終了してしまい、かなりの顰蹙ものだったのですが、今年もやってしまいました…。スイマセン…。

ただ、もう一つのキャンペーンはまだ絶賛受付中です。これは、「経理の日」を記念し、オリジナルタンブラーもしくは村田先生の「儲かる会社の会計と経営がよくわかる本」を、それぞれ331名に抽選でプレゼントするというもの。昨年のTシャツが先着順で瞬間で蒸発してしまったため、今回は抽選です。応募は今週いっぱい、3/24(金)まで受け付けていますので、奮ってご応募下さい。
posted by 岡本浩一郎 at 12:30 | TrackBack(0) | 弥生